ずっと忘れられない山梨県北杜市の旅路
いちど訪れたらきっと思い出の場所になる

日本屈指の豊かで清らかな水環境
大自然に育まれた美味しい恵みと文化
山梨県北杜市で1泊2日の“忘れられない旅”へ
山梨県
山梨県の北西部に位置する北杜市は、南アルプスや八ヶ岳の雄大な自然に囲まれ、湧水を源にした美味しい食材、地域の風土を感じるグルメ・文化・歴史が融合した魅力的な街。
電車や自動車で都心から2時間圏の便利なアクセスも魅力で、多くの人々が訪れます。
こだわりのショップが並ぶピーマン通り
ちょっと心躍る非日常…
楽しく、明るく、生き生きと
忘れられない、ここだけの味
リゾナーレ八ヶ岳
「ピーマン通り」
訪れたのは、JR小淵沢駅より無料シャトルバスで約5分にある「リゾナーレ八ヶ岳」。「リゾナーレ」は、星野リゾートが運営する、土地の自然を活かしたデザインと、季節や地域を活かした体験、豊富なアクティビティが特徴のリゾートホテルブランド。同施設は、国内外8施設ある内のひとつです。
メインストリート「ピーマン通り」にやってきた井阪さん。美しい街並みに興味津々。全長160mの「ピーマン通り」には、“八ヶ岳の素敵な暮らし”をテーマにしたレストランやカフェ、様々な個性あふれるお店が並んでいます。
最初に井阪さんが気になったのは、ブックストア「BOOKS&CAFE」。本を読みながら、カフェメニューを楽しむことができる癒やし空間です。様々な雑貨や地元クラフト作家の作品も取り揃えられています。ゆったりと読書を楽しんだ後は、お気に入りの“しおり”を購入し、寛ぎの時間を満喫しました。
つづいて訪れたのは、山梨県、長野県のワイン24種類を気軽にテイスティングできる「八ヶ岳ワインハウス」。温度管理されたサーバーでテイスティングを楽しめるこちらでは、ワインの特長を記されたハンドブックも用意されています。「ワインは普段あまり飲まない」という井阪さんにも分かりやすく挑戦しやすい環境です。
「八ヶ岳ワインハウス」をあとにして、井阪さんが見つけたお店は、ヨーロッパのワインやおつまみを取り揃えた、食のセレクトショップ「Épicerie Fine ALPILLES(アルピーユ)」です。南フランス出身のオーナーセレクトのオリーブオイルをはじめとした食材、ワイン、ビール、南仏雑貨が揃う同店では、オススメの「4年熟成ホワイトバルサミコ」と「ポデリ ボルセッリオーロ」というオリーブオイルを購入しました。
「パンと食べると最高」とオーナーに勧められ、次なるお店「Boulangerie NODA(ブーランジェリーノダ)」に向かいます。自家製天然酵母のカンパーニュやバゲットをはじめ、個性豊かな菓子パンや総菜パンがならぶ人気店です。 選んだ個性豊かで優しいパンをお店前のテラス席で味わいます。購入したオリーブオイルやホワイトバルサミコもつけながら楽しんだ井阪さん。「テイスティングした時は、少し強く感じた調味料もパンと一緒だと最高のハーモニーです」と美味しい時間を過ごしました。
リゾナーレ八ヶ岳
「ゲストルーム/体験乗馬」
まだまだ「リゾナーレ八ヶ岳」の魅力に迫りたい井阪さんが、やってきたのは、ゲストルームです。 「リゾナーレ八ヶ岳」では、ゲストルームを「ピーマン通り」沿いにある「レジデンス棟」と、「ホテル棟」にある客室、2種類から選ぶことができます。
今回、井阪さんが訪れたのは、70平米の広さをもつテラスが特徴の「テラス付ルーム」(ピーマン通り沿い)。 ワインリゾートならではのボルドーカラーを基調にしたベッドやインテリアをはじめ、同じくボルドーカラーで壁面に描かれたダイナミックな八ヶ岳連峰が迎えてくれます。「これだけ広いと家族や友達と来てもゆったりできそうですね。テラスで星を観たり、お部屋でワインを楽しむのも良いですね」と想像がふくらみます。
「リゾナーレ八ヶ岳」では、様々なアクティビティを楽しめるのも魅力です。今回、井阪さんが選んだのは「体験乗馬」。 「リゾナーレ八ヶ岳」が位置する小淵沢町は“馬のまち”として知られており、馬術競技場をはじめ乗馬クラブや観光牧場があるそうです。
「ずっと乗馬がしたかった」とのことで、終始楽しそうな笑顔の井阪さん。気持ちがしっかり伝わった様で、今日の愛馬・リバイバルとも素晴らしいコンビネーションを発揮しました。 森の中をゆっくりと乗馬体験した井阪さん「美しい自然の中をリバイバルと一緒にゆっくりと散歩できて心が癒やされました」と、この地ならではのアクティビティを楽しみました。
リゾナーレ八ヶ岳
「OTTO SETTE」
やはり1日の締めくくりとして楽しみたいのはディナータイム。乗馬で体を動かしてきた井阪さん、かなり空腹の模様。やってきたのは、メインダイニング「OTTO SETTE(オットセッテ)」です。名前の由来は「OTTO」が数字の「8」を表し、おいしい野菜やワインが育つ八ヶ岳エリアのこと。「SETTE」は数字の「7」を表し、食材を提供する7人の達人を意味しているそうです。
店内は「なんだか不思議な空間です。まるい空間の様な…」と井阪さんが目を丸くしたアーチ状の特徴的な構造は「地元のワインと料理を空間でも楽しんでもらいたい」との思いで、2024年4月に“ワインカーヴ(ワインを貯蔵する蔵)”をイメージして改装された空間。
そんなこだわりの空間に「ここにいるだけで楽しくてわくわくします。どんなワインと料理に出会えるのか期待が高まりますね」とテンションが上がります。
同店のコンセプトはイタリア語で「Vino e Verdura(ヴィノ エ ヴェルデューラ)」。「ワイン(Vino)と野菜(Verdura)」へのこだわりを突き詰めるという想いがこもっているそうです。 前菜からデザートまですべての料理にこだわりの野菜を使った、この地域ならではのイタリア料理をいただくことができます。
井阪さんが今回いただいた「夏限定ディナーコース」(2025年6月26日~9月3日)。なかでも桃好きの井阪さんが「最高です」と評するのは「トマトと桃の冷静カッペリーニ」。暑い夏にぴったりな冷製パスタでした。
それぞれのお料理にペアリングされるワインも、とても美味しかった様で、特に八ヶ岳の提携ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」の「Mie Ikeno 月香 Chardonnay 2023」がお気に入りでした。ワインリゾートでの絶品ディナーを心ゆくまで堪能し、1日目を締めくくりました。
ELOISE’s Cafe 八ヶ岳店
2日目の朝食は、井阪さんが「ずっと楽しみにしていた」という「ELOISE’s Cafe(エロイーズカフェ)八ヶ岳店」です。 軽井沢の本店「ELOISE’s Cafe 軽井沢店」(現在休業中)は、元々歴史的建造物の音楽ホールで、その建物を建てたアメリカ人女性、エロイーズ・カニングハムさんの名前から店名がついており、こちらはその八ヶ岳店。中央道「長坂IC」から車で2分に所在しています。
「ちょっと心踊る非日常を楽しむ」がコンセプトの同店では、自然を感じるオシャレな空間でモーニングやランチ、ティータイムを楽しむことができます。そんな「ELOISE’s Cafe」の一押しは、看板メニューのフレンチトースト。「フレンチトーストが大好きで、家で作るほど」だという井阪さん。「クラシックフレンチトースト」のほかにも、たくさんのメニューがあるフレンチトーストを吟味の末、八ヶ岳店限定の「ふわもちフレンチトースト」を選びました。
「ふわもちフレンチトースト」は、地元の老舗和菓子店「金精軒」が地元ブランド米「梨北米」と白州の名水で作った「生信玄餅」を贅沢にのせた逸品です。「信玄餅とフレンチトーストって、初めての組み合わせだけど、合うのかな?」と不思議そうでしたが、「アイス、信玄餅、生クリーム、全部のせでいきます!」と豪快にいただきます。「口の中が幸せ」と美味しさを味わいます。
ペロリと完食した後は、もう1品頼んでいた限定10食の「モンブランフレンチトースト」も運ばれてきました。モンブランクリームの中にフレンチトーストが入った至高のフレンチトースト。「フレンチトーストとモンブランも譲り合ってて美味しいです。イメージよりも全然甘すぎなくて最高です。みんな愛します」と大満足の朝食となりました。
身曾岐神社
神社めぐりが趣味の井阪さんは「自然いっぱいの神社が好き」だそうです。今回訪れた「身曾岐神社(みそぎじんじゃ)」も小淵沢ICより車で約5分の美しい自然の中にありました。「みそぎが大事である。」と伝える神社で、“みそぎ”は“きれい”になることを指すそうで、1日1日を楽しく、明るく、生き生きと過ごすことを何よりも重んじているそうです。
八ヶ岳の湧水が流れ続けているという手水舎(ちょうずや)で手水を行い、お守り所に向かいます。こちらでは、珍しい形の幸せを運ぶゆずが描かれた絵馬「ゆず絵馬」に願いを書き込むことにしました。「本当の僕の願いを書いちゃいました」と笑う井阪さんでしたが、その目は真剣そのものでした。
身曾岐神社では、神社内に能楽殿が据えられており、屋外に建立された日本随一の規模の能舞台だそうです。「ゆず」の北川 悠仁さんが、この神社に訪れた際、能舞台に感銘を受け、2006年以降、2,000人規模でゆずのライブを度々行っているんだそうです。また、2011年には能楽殿で北川さんが挙式をしたという「ゆず」にゆかりのある神社だったのです。
「だから、僕の書いたゆずの絵馬だったり、お守りがあったんですね」と井阪さんも納得の様子でした。今回、特別に井阪さんも舞台にあがらせてもらいました。「いつか、この舞台にお仕事で立てる様、日々、頑張っていきます!」と決意を新たにしたのでした。
名代やきそばの店
成駒屋
この旅、最後に訪れたのは、JR長坂駅から徒歩3分、1958年の創業から地元で愛される銘店「名代やきそばの店 成駒屋(なりこまや)」です。食事や宴会、ちょい飲みまで、幅広い年代層に愛されている同店。店名にもある「名代やきそば」にくわえ、八ヶ岳山麓の伏流水とバラの花から採れた花酵母を使用した銘酒「青煌(せいこう)」が、吟醸・大吟醸など全種類飲めるのも特徴です。
一時は、後継者が見当たらず、閉店を考えていた先代店長。その噂を聞きつけた生まれも育ちも長坂町の伊藤 享さんが「長年親しんできたソウルフードの味を守りたい」と2代目に弟子入りし修行。3代目となり伝統の味を引き継いでいます。 そんなアツイ話を聞いた井阪さんも「背を正して伝統の味をいただきます」と身が引き締まります。
長坂町のご当地グルメとなっている看板メニュー「名代やきそば」をまずはいただきます。 「“やきそば”の概念がひっくり返りました。ダシのきいたソースが、つゆだく?」と驚いた様子の井阪さんに伊藤店長が応えます。「初代店長が忙しい時に、湯切りをちゃんとしなかったみたいで、それを食べたお客様が気に入ってメニューになったそうです」とのこと。
また、もう一つの特徴である“麺の下に具材が入っている”のは、出前をやっていた際に、つゆだくの汁に麺が浸るとのびてしまうためだとか。偶然が生んだ地元ソウルフードの意外な出生を知りました。ちなみに人気のトッピングメニューは「自家製ミートソース」。
2代目から引き継いだ人気メニュー「炒飯」もいただきました。シンプル素材ながら、同店ならではの味にハマる人が続出しているそうです。「これは美味しいです!ここでしか食べられない味、忘れられないです」と笑顔で旅を締めくくりました。