



Profile 花山瑞貴
アパレル企業のビジュアルスタッフを経てモデルや俳優としての活動をスタート。 北海道文化放送の人気サウナ番組「&sauna」のレポーターを務めるなど、活動の幅を広げている。 自身のSNSで発信するファッションやメイクが、同世代から支持を集めている。島根県
LOCATION
出雲エリア(出雲市・松江市)

中国地方北部に位置する島根県は、出雲・石見・隠岐という3つのエリアに分かれ、それぞれ個性豊かな観光スポットがいっぱい。
出雲エリアを訪れるなら、国内主要都市と繋がる出雲縁結び空港や、JR山陰本線の出雲市駅・松江駅が玄関口に。さらに出雲市と松江市を結ぶローカル線一畑電車の旅もおすすめ。
-
SPOT 01.
一畑電車/出雲大社
旅の始まりはローカル線 一畑電車
-
SPOT 02.
そば処 かねや
日本三大そば 出雲そばを堪能
-
SPOT 03.
玉造温泉/玉作湯神社
清少納言も注目した 神の湯
-
SPOT 04.
松乃湯
玉湯川の畔に建つ創業140年の老舗温泉旅館
-
SPOT 05.
松江城/ぐるっと松江堀川めぐり
国宝の天守台から見下ろす水の都
出雲大社前駅/出雲大社
神々が集まる出雲大社の神秘的な空気とスケールに感動
真っ白なReDのリカバリーウェアTシャツをコーディネートに取り入れて、一畑電車の出雲大社前駅に降り立った花山さん。登録有形文化財のレトロな駅舎に「高い天井とカラーガラスがまるで教会みたいでワクワクしちゃいますね」と、これから始まる旅に期待感たっぷり。 多くのお店が並ぶ表参道の神門通りを少し歩くと見えてきたのは鋼製の巨大な大鳥居。ここから先が出雲大社のご神域です。
神社めぐりが大好きという花山さんは、樹齢400年以上の松も含め立派な松が⽴ち並ぶ参道を歩きながら「人生初の出雲大社、なんだか緊張する…」とポツリ。伊勢神宮と並ぶ日本屈指の聖地には特別なオーラを感じているようです。
出雲大社は、「だいこくさん」の名で知られる主祭神・大国主大神が、天照大神から賜った巨大な宮殿がルーツと言われ、その姿は日本最古の歴史書「古事記」にも記されています。
年間250万人が訪れる日本一の縁結びの神様として有名ですが、その縁とは男女の出会いだけでなく、生きとし生けるものを見えない力で結びつけるという大きな意味があるのだとか。この日も朝からあいにくの雨模様。ところが花山さんが拝殿前の鳥居をくぐると、ピタリと雨が止むという奇跡のような展開に「私、神様に歓迎されてるかも!」と大喜びです。
高さ24mの本殿は大社造と呼ばれる日本最古の神社建築様式で、現在の建物は1744年に造営されたもの。木造の本殿建築としては国内最大級で、国宝に指定されています。
出雲大社の参拝は、二礼四拍手一礼が流儀。花山さんは神妙な面持ちで縁結びの神様に願い事を託していました。
旧暦10月は日本中の神様が出雲大社に集まることから、この地だけは「神在月(かみありづき)」と呼ばれています。この時期に出雲を旅すると、神様の存在が少しだけ身近に感じるかもしれませんね。
そば処 かねや
人気の老舗で味わう出雲スタイルの楽しみ方
出雲大社の周りには「出雲そば」を看板に掲げるお店が数多くあります。
出雲そばは、長野県の戸隠そば、岩手県のわんこそばと並ぶ日本三大そばの1つで、江戸時代、松江藩の殿様が以前治めていた信州松本藩から持ち込んだという郷土料理。「そばが大好き!」という花山さんも、是非食べてみたいと楽しみにしていたのだとか。
「そば処 かねや」は、挽きたて・打ち立て・茹でたてにこだわる昭和4年創業の老舗で、昼時には行列もできる人気のお店です。
花山さんが選んだ「三色割子」は、冷たいそばが入った漆塗りの赤く丸い器を3段重ねにした名物メニュー。1段目が生卵、2段目がとろろ、3段目が紅葉おろしや葱などの薬味で、つゆを器に直接注いで頂くのが出雲流。そばは北海道産のそばの実を甘皮ごと挽いており、色は黒っぽく風味豊かで栄養満点、麺の幅が不揃いなのは手打ちの証です。
花山さんも「そばにコシがあって、色も香りも濃くておいしい!」と大絶賛。ウルメイワシと日高昆布の出汁が効いた甘辛のつゆとの相性も抜群です。
江戸時代の松江藩では「割子」と呼ばれる重箱にそばを入れて運んでいたものの、四角い器だと隅が洗いにくいことから、小さくて丸い漆器を重ねるスタイルになったのだとか。
3段重ねがスタンダードな1人前の分量で、おなかの減り具合に合わせて段を追加することも可能。ちなみにこちらのお店では、4段目が大根おろし、5段目は花かつおと薬味の味も変わります。 「私、実は大食いなんです」という花山さんは、3段のそばを瞬く間に完食。「5段にすれば良かったかも」と最後まで悔しがっていました。 卵ととろろ、大根おろしに花鰹をのせた一番人気の「ご縁そば」もお勧めだそうですよ。
INFORMATION
- 【そば処 かねや】
- 住 所
- 島根県出雲市大社町杵築東659
- 電 話
- 0853-53‐2366
- 時 間
- 10:30-14:30(土・日は10:30-15:00)
- 定休日
- 火曜・木曜
- 料 金
- 三色割子1200円
MOVIE
SHIMANE
玉造温泉/玉作湯神社
どんな願いも叶う神社でオリジナルお守り
出雲市と松江市にまたがる宍道湖の南に、美肌を求める女性たちが国内外から訪れる場所があります。
玉造温泉は、1300年前の古文書に「一度入浴すれば肌が若返り、二度入ればどんな病も治る神の湯」と記された日本最古の温泉。評判を聞いた清少納言も「枕草子」でその名を挙げています。
「小ぢんまりとしてて、すごく風情ありますね」と、花山さんはフォトジェニックな温泉街をぶらり。街のあちこちには、神様や勾玉をモチーフにしたオブジェが点在しています。実はこの地は古代から勾玉づくりが盛んな場所で、「玉造」という地名の由来にもなっています。
温泉街には3つの足湯など源泉が湧き出る場所があります。勾玉が目印の湯薬師広場は、ボコボコと湧き出る源泉を自由に汲める人気スポット。持ち帰り用の「美肌温泉ボトル」に詰めれば、天然の化粧水にもなるそうです。
さっそく温泉水を肌に吹き付けてみた花山さんは「これだけでめっちゃ保湿力ありそう」とお気に入りの様子。 花山さんは、シンボリックな赤い橋を渡ってパワースポットとして有名な玉作湯神社へ。
1300年前の出雲国風土記にも登場する古社で、歴代松江藩主も参詣したというこの神社は、願い事が叶うと言われる「願い石」でも有名。さらに「叶い石」というオリジナルお守りも作れます。
御祭神である玉作の神と湯の守り神をお参りしたら、境内奥に鎮座する願い石に、お守りの叶い石を重ねて祈ります。こうすることで、願い石の不思議なパワーが自分の石に宿るのだとか。
「いっぱいお願いしちゃいました」と笑顔の花山さん。大丈夫、きっと叶いますよ。
松乃湯
美肌の湯とサウナに癒やされ心身ともにととのう
この日の宿は温泉街の中心に建つ創業140年の松乃湯。「温泉宿・ホテル総選挙」の女子旅部門で中国エリア1位に輝いたこともある老舗です。「美肌の湯」で名高い弱アルカリ性の天然温泉が大人気。 玉造温泉は日本三大美人泉質で知られる硫酸塩泉。豊富に含んだ塩化物が湯上りの肌の表面に塩の膜を作って美肌成分や潤いをガードしてくれるため、保湿効果も抜群でしっとり感が長持ちするのだとか。
宿に着くと早速、軽やかな足取りで大浴場へ向かう花山さん。まずはサウナでスッキリ汗をかいてから、仕上げに美肌の湯に浸かってリフレッシュ。
松乃湯は夕食バイキングも大人気。日本海名物のベニズワイガニはもちろん、しまね和牛のローストビーフやノドグロの天婦羅なども、ライブキッチンで出来立てが提供されます。山陰の美味をお腹いっぱい堪能しちゃいました。
そして案内された客室は2024年に誕生したレディースルームで、勾玉をコンセプトにデザインした7つの彩の和洋室。
一息ついて、ReDのスリープウェアに着替えることにした花山さん。迷いながらも三色の中でチョイスしたのはネイビー。ストレッチや読書をしながら完全にリラックスモードの花山さんでした。
気持ちのいい天気の中目覚めた翌朝は、ReDのインナーを着て宿を出発。「今日も楽しみます!」とご機嫌の様子でした。
INFORMATION
- 【玉造温泉 松乃湯】
- 住 所
- 松江市玉湯町玉造1215
- 電 話
- 0852-62-0611
- 時 間
- チェックイン15:00
- チェックアウト10:00
- 日帰り温泉 11:30-20:30
- 料 金
- 1300円(日帰り温泉)
MOVIE
SHIMANE
松江城/ぐるっと松江堀川めぐり
風情豊かな城下町を船の上から眺める癒やし時間
山陰地方の最大都市・松江のシンボルと言えば、姫路城・彦根城・松本城・犬山城と並んで国宝に指定されている名城・松江城です。
「石垣がスゴイ!この迫力に圧倒されそう」という花山さんは、400年以上前に建てられた当時のままの貴重な天守へ。高さ約30m、4層5階建て天守の最上階まで登れば、松江の街や宍道湖をぐるりと一望。
「頑張って登ってきた甲斐がありますね。空がこんなに広くて近いなんて」と、美しい眺望にうっとりです。
18万6千石の城下町として栄えた松江には、風情溢れる街並みや建物がそこかしこに残っています。そんな松江の風景を船でのんびり味わえるのが「ぐるっと松江堀川めぐり」という遊覧船です。
「乗り放題なので1日中どこででも何度でも乗り降りできますよ」という船頭さんの案内で小さな船に乗り込めば、すぐに出発進行。松江城の周りを囲む全長3.7kmの堀川を巡ります。
心地いい水音と一緒に目の前を流れていく景色は、「耳なし芳一」などの怪談で知られる小泉八雲旧居や松江藩武家屋敷など城下町らしい街並み。船頭さんのガイドを聞きながら、約50分かけて17の橋をくぐっていきます。
低い橋をくぐる際には、船頭さんの合図で船の屋根を下げる仕掛けもあってスリル満点。花山さんも頭を伏せながら「テーマパークのアトラクションみたい」と大はしゃぎです。鳥や亀や鯉などのいきものたちを眺めながら、都会では味わえないのどかな時間に「船って心が穏やかになれる気がする。このままずっと乗ってたいな」という花山さん。小さな船旅にすっかり癒されたようです。
千茶荘/日本茶Cafe スカラベ別邸
「まるで盆栽!」というユニークな和スイーツに舌鼓
松江市は京都・金沢と肩を並べるお茶の街。松江藩主・松平不昧が茶人だったことから茶の湯文化が庶民に広まり、今もお茶や和菓子の一人当たり消費量が国内有数なのだとか。
松江城から徒歩10分ほどの商店街にある老舗茶舗「千茶荘」には、全国から集めた様々な種類のお茶がズラリと並び、花山さんも思わず目移りしちゃいます。
お店の隣には、若い世代にも気軽にお茶を楽しんでほしいとプロデュースした日本茶カフェもあります。
店内は、間接照明が落ち着くカウンター席や、日本庭園を望む茶室のような座敷席、シックなムードのソファ席、北欧風デザインのポップなテーブル席などがあり、趣の異なる座席をその日の気分に合わせて自由に選べます。
メニューは、煎茶や抹茶などの日本茶のほか、お茶を使ったラテやマキアートなどのオリジナルドリンクも充実。パティシエがお茶に合わせて創作する和洋折衷のスイーツも人気です。
花山さんのチョイスは一番人気の「盆栽パフェ」。挽きたての抹茶をまぶして苔玉のように仕上げたアイスの下に、抹茶のスポンジや求肥などを敷き詰めた抹茶尽くしの逸品です。
まさに盆栽そのものというユニークな見た目に驚きながらも、「いろんな味と食感があって口の中が楽しい。これは大人のパフェですね」と、あっという間にペロリ。豊かな香りで知られるクロモジを粉砕して低温焙煎した和のハーブティ「黒文字ノ茶」との相性もぴったりです。
話題のリカバリーウェアReDをお供に出雲・松江の魅力をたっぷり味わった花山さん。宍道湖の絶景に見惚れながら「今回は、たくさん食べて、動いて、寝て、心も身体も思い切り癒やされちゃいました!」と大満足の旅になったようです。