Today’s LOCORECO trip!
豊かな自然に恵まれ、美しい里山の風景がひろがる水と緑のま
ち・朝倉市。伝統的な鵜飼や、歴史的遺産、城下町の雰囲気残
るまち並みなど文化財も豊富なエリア。自然と文化に富みながらも
都心へのアクセスも良い“ほどあい”のまちを訪れたのは女優とし
て活躍する大友花恋さんです。
(文・兼子雄治/写真・鈴木大喜)
※営業時間や価格は、すべて取材当時のものです。
福岡県朝倉市について
人口:50,677人(2023年6月30日時点)
面積:246.71km2
朝倉市は邪馬台国有力候補地のひとつで、同市のご当地
キャラクターは「卑弥呼ちゃん」。性格は恥ずかしがり屋で占
いが好きな女の子。
福岡県 / 朝倉市ASAKURA CITY, FUKUOKA
朝倉市は、福岡市の南東部に位置し、福岡市内から車で一時間圏内にありながら、風光明媚な自然に恵まれフルーツの里として農業や果樹栽培が盛ん。また、卑弥呼伝説や朝倉橘広庭の宮跡、大規模環濠集落跡などの歴史遺産も多い。
筑後川では、鵜飼での漁が行なわれており、川の周辺には田園地帯が広がっている。その他“筑前の小京都”と言われる秋月のまち並みは現在も城下町の特徴が色濃く残っており、優れた史跡や景観が魅力のまち。
INTRODUCTION
大友花恋おおとも かれん
Profile
女優。「第95回全国高校サッカー選手権大会 」12代目応援マネージャー、2020年までの約8年間「Seventeen」の専属モデルとして活躍。2012年に女優デビューをして以降、数々の話題作に出演する一方で、バラエティ番組や情報番組にも出演するなど活躍は多岐にわたる。映画『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』が9月1日(金)公開予定。
伝統的日用雑器
新しいチョイスのすすめ
城下町の雰囲気を色濃く残すこのエリアは“筑前の小京都”とも呼ばれる福岡県朝倉市の「秋月」です。雨の中でも元気いっぱいの大友さんが散策するのは秋月城跡。この城跡は福岡県指定史跡に指定されています。歴史あふれるこの場所から、旅のスタートです。
最初のロコレコさんは、ハナ・グリアーさん。ハナさんは日本人のお母様とニュージーランド人のお父様を持つ建築家。小学生まで福岡に住んでいたハナさんは、幼少期に秋月によく連れてきてもらっていたんだとか。以降、ニュージーランドで育った後、憧れの建築家ユニットのいる東京は「SANAA」で経験を積み約2年前に秋月の移住。古民家を改装したゲストハウスを展開している。そんなハナさんがレコしてくれるのは“新しいチャレンジをしているカフェ”なんだとか。
やってきたのは「cafe&gallery SIKI -試器-」です。店内に入るとオーナーの加藤美咲さんが迎え入れてくれました。「すごいかわいいしオシャレ。でも、試器(しき)ってどういう意味なんだろう?」と店内を見渡しながら不思議そうな大友さん。すると「店内にある器を実際に試して美味しい料理を食べられるんですよ」とハナさんが応えます。「好みの器でも実際に料理をのせたらどうなるか知りたいという声を聞くことがあったので、実際にやってみました」と加藤さん。
さっそく試したい器を選ぶことになったおふたりに加藤さんが説明をしてくれます。「ここに置いているのは小石原焼という朝倉の伝統的な陶器ですが、いまは若い作家さんも沢山いて色々な作品があります」とのこと。「どうしよう。かわいいのが多すぎる…」と悩みながらも食器を決めた後は、ビュッフェ形式のサイドメニューやごはんを盛り付けていきます。「器を選ぶと盛り方もこだわっちゃいますね。ハナさん建築家さんだから、なんかすごくプレッシャーです」と楽しみます。
ビュッフェエリアの盛り付けは完成。「なんだかすごく個性がでますね。それにしても器とりすぎたの初めて」と笑う大友さんに「たしかに。器とりすぎましたね。ふたりとも欲張り」と笑うハナさん。楽しそうな雰囲気が伝わってきました。「こんな素敵なごはん、加藤さんはずっとシェフなんですか?」と大友さんが質問すると「もともとは高校の時に調理の勉強をしてて、その後、陸上自衛隊で、いまはお料理です」とのこと。興味深い経歴をうかがいメイン料理を待ちます。
ほどなくして運ばれてきたのは大友さんが「カレイの煮付け」ハナさんが「チキン南蛮」。「ちょっと!すごい!美味しそう!これにビュッフェもあるなんて盛りだくさんで贅沢すぎる」と大興奮の大友さん。「自分が選んだ器から食べるとき、ちゃんと“いただきます!”っていう気持ちになります」と美味しい食事を楽しみます。「これはシンパシーを感じる出会いがありますね」という大友さんに「花恋さんはどれにしますか?」と営業上手なハナさん。「そうですよね。じゃあ、ポテサラの器。この子にします」とお気に入りも購入し大満足なのでした。
OKO art+inn
ハナさんが手がけた古民家を改装した一棟貸しのゲストハウスのひとつ。カフェスタイルのダイニングルーム、庭とデッキにつながる画廊スペース、壁を押すと、その先にベッドルームが現れるギミックなど美しさと斬新さが詰まっている。他にも築120年の蔵を改装した「カーサ・クラ」や日本庭園にウッドデッキを配した「秋月NIWAハウス」など魅力あふれるゲストハウスを展開している。
INFORMATION
住所 | 福岡県朝倉市秋月526-1※ご予約はBooking.com、AirBnBまたはakizuki.co.jpにて
cafe&gallery SIKI -試器-
朝倉郡東峰村の小石原地区で作られる陶器「小石原焼」が店内にはディスプレイされており、自分が気に入った器を選ぶと、そこに料理を盛り付けることができ、料理を楽しみながら器を試し、購入することも可能。
「福岡よかとこビジネスプランコンテスト2022」で大賞を受賞した元東峰村地域おこし協力隊の加藤美咲さんが店主として2023年3月にオープンした。
ハナ・グリアーさん
Profile
日本人の母とニュージーランド人の父を持つ建築家。
世界的な建築事務所SANAAで経験を積んだ。
MOVIE
OKO art+inn 〜 cafe&gallery SIKI -試器-
唯一の和紙工房で
楽しく初めての体験
秋月のまち並みを楽しみながら歩いていると、なにやら派手なトラックを見つける大友さん。「あ、かわいい!」と眺めていると「Yo!! Yo!! Yo!! T・A・T・A・M・I・畳‼」と現れたのが、ふたりめのロコレコさん・MC TATAMIこと徳田畳襖店4代目徳田直弘さんです。「出会いからステキなラップ‼ありがとうございます」と挨拶する大友さん。
そんな徳田さんがレコしてくれるのは「伝統文化を守って新しいことに挑戦している方」とのこと。さっそく、その方がいる場所へ向かいます。道中、徳田さんの服装の話に。「これ畳の縁ですよね?かわいい」と大友さん。なんでも「知り合いのデザイナーに作ってもらいました。結構、ドアとかに引っかかるんですけどね…」とのこと。そうこうしている内にたどり着いたのは秋月に唯一現存する和紙工房「筑前秋月和紙処」です。
「習字をやっていたので半紙とか紙が大好き」だという大友さん。期待に胸が高鳴ります。店内を見ていると「これ、なに⁉」と、気になるものを発見しました。そこへ店主の井上さんが「オリジナルで作ったガチャなんです。ぜひやってみてください」とのこと。「わくわくする!やってみます!出てきました!なんかかわいい子。私と同じ色の服きてる」と喜ぶ大友さん。紙は井上さんが作成し、おきあがりこぼしを作家さんに作ってもらったのだとか。ちなみに店内にディスプレイされているおきあがりこぼしの座る畳は徳田さん作なんだとか。
「奥に工房があって、そこで紙をすくんですが、地域や人ですき方も違いますし、道具の選び方も違って個性が出ておもしろいんですよ。その手すき体験もここでできる様にしています」と井上さん。紙が好きだという大友さん、熱心に耳をかたむけます。「体験の中で最近はじめて人気なものがあって、ここからは担当の家内を」と紹介されて奥様が、何やら色とりどりな和紙の入った箱を持って登場です。なんでも和紙を使って“お花”を作るんだとか。
奥様の久美子さんに教えていただきながら、お花作りを進めます。「いままで作ってきたみなさん、同じものは、ひとつとしてないんですよ。小さいサイズ大きいサイズ、かわいい、かっこいい、色選びにも個性がでます」と久美子さん。「これは本当に楽しい。可能性がひろがるので迷っちゃいます」と楽しみます。「どんな方が参加しているんですか?」大友さんが質問します。すると「海外の方や小さなお子様のいる親子、子育て世代のお母さん」と多くの方が参加してお花作りを楽しんでいるんだそうです。
「ある人にプレゼントするために」作っているという大友さん。真剣そのものです。お花が完成するとラッピング用にメッセージを書き込みます。「和紙にペンで文字を書くのは初めてかもしれません。ざらざらした感触が面白いし、紙に文字が吸い込まれていくような感覚です」とその心地よさを楽しみます。ラッピングの仕上げに好みのアロマオイルで香りをつけます。「できました!じゃじゃーん!プレゼントしたいのはスタジオの神田さんです!ユーモアと優しさとクールさを表現しました」と完成を喜ぶ大友さんなのでした。
徳田畳襖店
筑前秋月和紙処
秋月に唯一現存する和紙工房。予約をすれば昔ながらの伝統的手法での紙すき見学や体験ができる。また、原材料のことや、その歴史について教えてもらうこともできる。最近では和紙で作るお花のワークショップも人気を博している。 また、店内では、和紙や和紙でできた作品を購入することも可能。
徳田直弘さん
Profile
1905年創業の徳田畳襖店4代目後継者。たたみラップ、
イグサアートなど創作活動にも取り組む。
MOVIE
徳田畳襖店 〜 筑前秋月和紙処
日本酒造りを礎に
オンリーワンの新道を
つづいて大友さんが出会ったロコレコさんは、“ゆとり、ここち、やさしさ”ほどよいおもてなしの心をモットーに1885年の創業から朝倉市は原鶴温泉を代表する宿として名高い六峰舘の女将・井上桂子さんです。「すてきなお召し物。井上さんはこちらの旅館の女将さんなんですね。何をレコしていただけるのか楽しみです」と期待がふくらみます。
館内のショップに案内され地元のお酒類がおいてある棚をみながら井上さんが言います。「朝倉市は水と緑に恵まれた場所で上質な日本酒や焼酎がつくられているんです。そのお酒づくりの技術を活かして新しい取り組みをしている所があるんです」との説明を受け、さっそく移動します。たどりついたのは朝倉市の老舗日本酒蔵元「篠崎」が2021年から操業開始した福岡県初のウイスキー蒸溜所「新道蒸溜所」です。「ここの一角で新しい挑戦として“あるお酒”を作っていて、それをレコしたいんです」と言う井上さん。
施設内を進むと、おふたりの男性が。「ようこそ。SHINDO WINESへ」と迎え入れてくれたのはもともと「篠崎」にて蔵人として日本酒作りをしていた阪本さんと一緒にワインづくりをしている商品開発担当の柳さんです。
「“あるお酒”ってワインのことだったんですね。見た目もオシャレだし写真にとっても映えそう!」とテンションが上がります。
まずは、地元うきは市の巨峰を使用した手作りワイン「ASAHA WHITE 2022」をいただきます。商品名のASAHAは朝倉市とうきは市をかけたと言います。日本酒づくりの技術と海外からのワインづくりの技術をかけあわせ完成まで2年かかったというワインは「二度と同じものを作れない奇跡のワイン」と阪本さんも太鼓判です。「ブドウの味がしっかりして渋み、甘味、酸味全てが入ってるけど口当たりがよくてゴクゴク飲めちゃいます」と大友さんも楽しみます。
つづいて飲ませていただいたのは、こちらもうきは市産のブドウを使った微発泡の「UKIHA BUBBLES 2021」。キンキンに冷やして暑い日に飲むのがオススメなんだとか。「なんだか初めてのお味です。フルーティーで酸味もつよめ。確かに夏の暑い日に合いそうです」と大友さん。「比較的涼しい場所で作られたワインとはちがって夏に暑いエリアで作られたワインは暑い時に飲むのが美味しいと思います」という阪本さんの言葉に納得です。
美味しいワインを味わっていると阪本さんの奥様が手作りのパンとパテを持ってきてくれました。なんでもワインづくりをしていると夜中になってしまうこともしばしばで、そんな時に奥様が晩ごはんや夜食を作ってきてくれるんだとか。今日はなかでもドイツ人奥様特製トマトバジル味の「ベジバターズ」とクルミ、レンズ豆や玉ねぎで作られた「ヴィーガンパテ」です。「たっぷりつければつけただけ美味しい。これは最強です」と大満足の大友さん。
「ずっとワインづくりがしたかったんです。忙しい時には妻にもてつだってもらったり本当にみんなで良いものを作りたいとおもっています。まずはSHINDO WINEを全世界の夏の代表格にしていきたい」と夢を語ってくれた阪本さん。「そんな思いがあるワインだから、こんなにステキな味がするんですね。本当にみんなが好きな味だと思います。SHINDO WINESにカンパーイ」と新しいチャレンジの味に舌鼓をうったのでした。
SHINDO WINES
朝倉市の老舗日本酒蔵元「篠崎」が2021年から操業開始した、福岡県初のウイスキー蒸溜所「新道蒸溜所」の一角を間借りして運営しているワイナリー。取材当時建設中であった新ワイナリーに移設し更なる発展と挑戦を続けている。
井上桂子さん
Profile
原鶴温泉 ほどあいの宿 六峰舘の女将。九州医療セン
ターにて勤務ののち、結婚を機に旅館業へ。
MOVIE
SHINDO WINES
霊峰古処山が由来⁉
朝倉育ちのグルメとは…
次にお会いしたロコレコさんは、自転車ライフスタイルブランド「Bike is Life」代表。元プロMTBライダーの山田大五朗さん。山田さんは福岡県出身でオリジナル自転車の製造販売、貸し出しのサブスクリプションサービスを行っているとのこと。また朝倉市観光協会で1年間プロジェクトに参加したことをきっかけに朝倉にクラブハウスも運営。秋月観光に来るサイクリストたちがこぞって食べているという高タンパク低脂質なうえ、すごく美味しいというグルメを紹介してくれるんだとか。
「なんだか新しいお店ですね。なんのお店ですか?」と興味津々の大友さん。さっそく店内へ入ります。「私がレコしたいグルメは朝倉育ちの“古処鶏(こしょどり)”なんです」という山田さんに案内され店内を散策します。「鶏肉大好きなんです。見ててもう美味しいです」と楽しみます。なんでも2023年6月26日にオープンしたばかりのお店で朝倉を抱く古処山のふもとで生まれた赤鶏“古処鶏“を存分に楽しむことができるアンテナショップなのです。
店内を散策していると店長の田中伸明さんが迎えてくれます。ショップ内で購入できる精肉や水炊きセット、さとうきび酢仕込みのゆずぽん酢などの調味料を見ながら、その魅力をうかがいます。なんでも古処鶏は抗生剤無投与、平飼い、植物性飼料と飼育にこだわった赤鶏で“ほどよいシマリと臭みのない肉質”が特長なんだとか。
その話を聞いた鶏肉好きな大友さん「ぜひ食べてみたいです!」と目を輝かせます。
田中店長にいざなわれ、テイクアウトコーナーに移動します。おすすめメニューをオーダーし、イートインコーナーでしばし待ちます。話題はロコレコ・山田さんのお仕事の話に。「自転車のサブスクって、画期的だと思うんですが、どんな方が利用されるんですか?」という大友さんに山田さんが応えます。「地元の方もいらっしゃいますが、秋月を見に来られる海外の方や観光客の方も多いです。実は1日でも1か月でもレンタルをしているんですが、ゲストハウスなどに長期滞在する方も多いのでそういった方には重宝してもらっています」とのこと。
そうこうしている内にオーダーした商品がやってきました。まずは「古処鶏唐揚げ(ぶつ切り醤油味)」と「古処鶏炭火焼き」をいただきます。「歯切れは良いし、香ばしくて弾力があって最高です」とのこと。つづいてはバーガー。大友さんが選んだのは「チキンフィレバーガー(トマトソース)」。「バーガーってジャンクなイメージが少しあるんですけど、これはちがいます。くどくないし、良いです!」と古処鶏を存分に味わったのでした。
「食いしん坊がバレちゃいますね…」と食事を楽しむ大友さん。「てりやきつくねバーガー」をほおばる山田さんを見て気づきました。「山田さん、お口にソースが!キュートすぎる!少年のキラキラ感出てます!」と大盛り上がり。ちなみに「このサイズなら自転車のポッケに入りそうですね」とバーガーを自転車で持っていく素敵な提案もされていました。
bil Asakura club house
天野商店總本店
山田大五朗さん
Profile
自転車ライフスタイルブランド「Bike is Life」代表。元プロMTBライダーで日本代表でもあった。
MOVIE
天野商店總本店
“ほどあい”が嬉しい
老舗旅館のおもてなし
この旅、最後のロコレコさんと福岡県随一の豊富な湯量を誇る原鶴温泉エリアにて待ち合わせです。「こんにちは花恋さん」と手を振りながら声をかけてくれたのは、661年建立由緒正しき朝倉地域の総社・恵蘇八幡宮の宮司である上原実二さんです。そんな上原さんがレコしてくれるのは、W美肌の湯の老舗旅館「原鶴温泉 ほどあいの宿 六峰舘」です。「楽しみです。“ほどあい”って、どういう意味なんですか」と大友さん。「“ほどあい”は“ちょうど良い”というような意味なんですよ」と上原さんが教えてくれます。
館内入ってすぐのロビー・ラウンジエリアを抜けるとテラスには足湯がありました。「足湯も温泉なんですね。ちょっと触ってみて良いですか?」と筑後川を眺めながらくつろぐことができる足湯の泉質を確かめます。「化粧水を触っているときの感じ。さすがW美肌の湯ですね」と絶賛です。なんでも原鶴温泉は、トロトロした肌触りが特徴的でpH8.5以上の弱アルカリ性単純泉と単純硫黄泉が楽しむことができるんだとか。
上原さんと女将の井上さんにお部屋も案内してもらいます。なんと同館、すべての客室が筑後川沿いに面しているとのこと。また2~8名まで幅広くお部屋タイプが充実していることや、バリアフリーのお部屋、温泉付きや愛犬と過ごすことのできるお部屋など、シチュエーションに応じた“ほどあい”の時間を提供してくれるのです。
ちなみに見せていただいた客室は温泉付きのタイプ。もちろん筑後川の姿や雄大な田園風景を楽しむことができるのです。「すごく贅沢な景色ですね。しかもW美肌の湯をお部屋で楽しむことができるなんて」と大友さんも感心です。「夏はこの川で鵜飼を屋形船から楽しむこともできるんですよ」と上原さん。「屋形船から見られるんですか?贅沢!楽しそう!」と鵜飼にも興味津々な大友さんなのでした。
つづいては、楽しみにしていた夕食です。同館自慢の雅会席をいただきます。「なんか、もう見た目にもキレイで季節や料理に合った器がステキ!もう前菜だけでも美味しいです」という大友さんに、「これからですよ!美味しいものがたくさんでてきます」と笑顔の上原さん。特に大友さんがお気に入りだったのは“九州産黒毛和牛ロースト”でした。「もう口の中から美味しい空気が逃げるのがイヤなので、ちょっと黙ってました…」というほどに大満足の大友さんでした。
会席を楽しんだあとに女将の井上さんが「鮎づくしのお料理です」と筑後川でとれた鮎のお料理を運んできてくれました。「さきほど鵜飼の話を聞いてから、ずっと鮎が頭の中を泳いでました!」と鮎料理に大興奮の大友さん。まずは“鮎の一夜干し”と“鮎の背ごし”をいただくことに。ちなみに“鮎の背ごし”とは骨ごと輪切りにした刺身で新鮮じゃないとできない逸品なんだとか。その上品な味わいを楽しみます。
最後に出てきたのは“鮎そうめん”です。「えー!魚と素麺!なんか不思議です。どうやって食べるんですか?」と不思議そうな大友さんに女将の井上さんが応えます。「ほぐして、素麺と一緒に食べてください」とのこと。「最高の味です。夏バテしていても食べられそう。もっと世の中に広まってほしいです」と感動の大友さん。鮎づくしを味わいつくしました。「自分が本当にリラックスできる“おもてなし”が随所にあって、美味しいお料理があって。もう絶妙すぎます」と大満足で旅をしめくくったのでした。
原鶴温泉 ほどあいの宿 六峰舘
上原実二さん
Profile
恵蘇八幡宮の宮司であり朝倉鍼灸整骨院の院長でもある。五色百人一首クラブ朝倉の代表も務める。
六峰舘よりプレゼント!
“ほどあい”のおもてなしを体感するチャンス!
なんと、今回「原鶴温泉 ほどあいの宿 六峰舘」さんより本記事を御覧の方から、1泊2食付き「S-type 温泉檜風呂付き客室」ペア宿泊券を抽選で2名様にプレゼント!このチャンス、見逃す手はありませんよ!
応募詳細はURLをクリック‼
https://tsplus.asahi.co.jp/articles/other/7450/
※ご利用期限は2024年3月末日まで。時期によりご利用いただけない日程もございます。
MOVIE
原鶴温泉 ほどあいの宿 六峰舘
Special Interview大友花恋
印象的だったのは昔からあるものが
こんなに新しい姿になるんだという新鮮さです。
今回の旅ですごく印象に残ったのは“昔からある場所”や“昔から地元に根付いているもの”でもこんなに新しい姿になるんだ。っていうのが、総じてありました。伝統的な和紙や焼き物が姿や方法をかえることで、知らない人や若い人にも届くんだって。
また友達を連れて来てみたいです…
いままで“福岡旅行”と言ったら都心部のイメージだったり“温泉”と言ったら家族旅行のイメージだったんですが、友達と新しいことに出会いたい場所だなっていう風に思いました。
また絶対に来たいです!今度は友達を連れて来ようと思っています。朝倉のみなさん、本当にありがとうございました!
朝倉フィルム写真館
フィルム写真で紡ぐ旅の思い出
大友さんの旅をフィルム写真で振り返ります。
フィルム写真の雰囲気は、よりプライベートな魅力が見られますね。
撮影・取材協力 朝倉市