歴史と文化が彩るまちで
伝統と革新の和がつむぐ縁をめぐる…
2023 Sep.
Today’s LOCORECO trip!
海・山・川、美しい大自然に囲まれた防府市。
ふるくは周防の国の国府として栄え、名所旧跡が数多くのこる歴史
あふれるエリア。
情緒ある街並みをめぐってくれるのは女優・伊原六花さんです。
(文・写真/兼子雄治)
※営業時間や価格は、すべて取材当時のものです。
山口県防府市について
人口:113,771人(2023年8月31日時点)
面積:189.37m2
豆知識:大化改新後、飛鳥時代から奈良時代に全国60余の国に設置された国府のひとつ「周防国府」。市名である「防府」は「周防国府」に由来するもので、市内には「国衙」「多々良」「牟礼」「勝間」など国府が設置された頃からの地名が残る。
山口県 / 防府市HOFU CITY , YAMAGUCHI
山口県のほぼ中央に位置する防府市は、瀬戸内海特有の温暖な気候に恵まれるエリア。 海と山に囲まれ街から近い場所で自然を身近に楽しむことができる。 また、ふるくから周防の国の国府として栄え、交通の要衝として発展した歴史的な町でもある。 市内には、日本最初の天満宮「防府天満宮」や、国指定名勝の「毛利氏庭園」、全国で唯一天平時代の寺域を保つ「周防国分寺」など名所旧跡が数多く残る。また高速道路のインターチェンジが市内にあり、県内外へのアクセスも良好な歴史と利便性が融合したエリアである。
INTRODUCTION
伊原六花いはら りっか
Profile
「バブリーダンス」で注目を浴びた大阪府立登美丘高校のダンス部元キャプテン。
2018年TBS「チア☆ダン」で女優デビュー。NHK連続テレビ小説「なつぞら」にも出演した。10月20日に公開の映画「リゾートバイト」でホラー映画にも初挑戦。
2023年後期NHK連続テレビ小説「ブギウギ」、TBS「マイ・セカンド・アオハル」(火曜夜10時)にも出演が決定している。
衣装協力
Bibiy.
参道で出逢いたい
新感覚・絶品スイーツ‼
伊原六花さんが旅のスタートをきるのは防府天満宮。904年に創建された菅原道真公を祀る神社で、京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並び日本三天神とも呼ばれ、学問の神様として崇敬を集めています。
まずは、日本で最初の天満宮で参拝をします。「語学を勉強したい」という伊原さんですが「なんだか、すっとしました。これを機に今一度目標をたてたい」とその厳かな雰囲気に決意をあらためました。ちなみに家族に対する慈愛でも知られた道真公を祀る防府天満宮は勉学や合格祈願と同時に、良縁などの縁結びを祈願する参詣者も多いんだとか。
境内を散策していると、なにやら立派な建物を見つけました。この建物は国指定の文化財「春風楼」。1873年に完成した、二階建で大きな屋根が特徴の建物です。境内で現存する主要な建物の中で最も古いんだとか。塔の一層目に上がると防府市を一望することができ、現在では人々の憩いの場になっています。過去にはビアガーデンが開催されたこともあるそうです。
さて、ここ防府天満宮で出会ったのは、ひとり目のロコレコさん・権禰宜(ごんねぎ)の髙橋正成さんです。学芸員の資格も持つ髙橋さんは防府天満宮を身近に感じてもらう活動のみならず防府市の魅力を多くの方に伝えています。そんな知識豊富な髙橋さんがレコしてくれるのは“隠れたグルメの宝庫”である“参道”なんだとか。期待が高まります。
防府天満宮では普段の参拝ももちろん祭事も多くあり特に1,000年以上にわたって続けられている祭事「御神幸祭」別名「裸坊祭」は西日本屈指の荒祭りとして知られ多くの人で賑わうんだとか。そんな市民や観光客に愛される天満宮の参道ももちろん人気のスポット。多くの飲食店やお土産物屋さんがならぶなか、髙橋さんの“とっておき”を教えてもらいます。
最初にたどりついたのは、創業80余年の老舗「菓子処めいじや」です。伝統を継承しつつ、四季に応じて趣向を凝らした創作和菓子を作る同店には、合格・必勝祈願の縁起菓子「叶えきんつば」や県産小麦を使用した「黒蜜とろーりかくれんぼ」などたくさんの人気商品が。「スイーツが大好き」だという伊原さん。嬉しそうに店内を見渡します。
なかでも、特に髙橋さんがおすすめしたいのは、暑い時期にぴったりの新食感わらびもち「笹もっちり」。抹茶味とミルク味の2種類が楽しめます。「想像よりも弾力がすごい。もちもちとぷるぷるの中間で甘すぎず美味しい」と大満足の伊原さんでした。
甘いものが大好きな髙橋さん、つづいてのおすすめはチョコレートです。2022年3月にオープンしたという土日のみ営業の「GIMME CHOCOLATE」におじゃまします。「すごいオシャレなんですけど、ステキすぎる」と感動の伊原さん。なんでも県内の農家さんから仕入れた食材を使ったスパイシーでユニークなチョコレートを作っているんだとか。
ショウガの辛さとチョコレートの甘さ、スパイスとハーブのハーモニーが特長という「GINGER」をいただきます。「美味しい!鼻に抜けていく感じが良い。後味にすごくジンジャーを感じます」とのこと。ほかにも山口県産のハバネロを使用した「HABANERO SALT」や旬のいちごを使用した「CRACKLING STRAWBERRY」など個性豊かなスパイシーチョコレートを楽しむことができます。
ちなみに伊原さんが散策した「防府天満宮」や「参道」の近くには様々な名所旧跡があります。なかでも、指定名勝に指定されている約25,000坪の庭園「毛利氏庭園」の広さと美しさは圧巻。四季折々の花木と雅な庭園が迎えてくれます。また敷地内にある「旧毛利家本邸」は博物館ともなっており国宝・四季山水図(雪舟筆)を所有。国宝が4件7点、重要文化財が約9,000点収蔵されています。歴史と文化、ロマン薫るスポットにぜひ足をのばしてみてはいかがでしょう。
菓子処 めいじや
創業80余年。防府天満宮の表参道通りにある和菓子店。4代目店主が伝統的な和菓子に加え、趣向を凝らした創作和菓子を作る銘店。「焼きまんじゅう」や「天神どらどら」など数々の人気商品を取り揃えている。
GIMME CHOHOLATE(ギミーチョコレート)
防府市 まちの駅 うめてらす
髙橋 正成さん
Profile
防府天満宮の権禰宜。学芸員の資格を持っており防府市の幅広い知識を持っている。スイーツが好き。
MOVIE
参道で出逢いたい、新感覚・絶品スイーツ‼
防府ブルーを
見て!感じて‼作って⁉
つづいて、やってきたのは防府駅周辺の市街地。ふたり目のロコレコさんを探して歩いているとラジオの生放送をしているスタジオに呼びこまれました。防府の情報を発信するラジオ局「FMわっしょい」の公開生放送に出演することに。急遽でしたがさすがの伊原さん。笑顔で生出演を果たしました。
突然の生ラジオ出演に驚きながらも、お会いしたふたり目のロコレコさんは「FMわっしょい」パーソナリティーの刀祢奈美子さんです。そんな刀祢さんがレコしたいのは「防府ならではの珍しいことができる宿」なんだそう。宿があるという防府市の海側富海エリアを散歩しながら宿に向かいます。
宿に到着し「珍しいこと?見た感じは古民家みたいな感じですね」と伊原さん。さっそく中に入ります。
こちらは築100年の古民家を改装した1日1組限定の宿泊施設「藍間-AIMA- 野田西村 本邸」。富海エリアの伝統藍染めを体験することのできる工房でもある同施設は、カーテンなどの調度品も藍染めの作品なのです。「すごくステキな空間。ぜひ藍染め体験してみたいです」と気合いの入る伊原さんです。
さっそく体験をさせてもらうことになったおふたり。「嬉しい!藍染めをするの初めてです!」と楽しみそうな伊原さんです。気合い十分の伊原さんと刀祢さんが体験させてもらうのは、ティーシャツの藍染め。ハンカチやタオル地のマフラーよりも難易度が高いとのことですが、いかがなるでしょうか。
下準備を終え、甕にシャツをつけていく行程に。コツは「空気が入らない様に藍の中に沈めていくこと」と「1回、中に入れたら外にださないこと」なんだとか。何度か染めの作業を繰り返し好みの色を出すという藍染め。1度目の染めが終わった伊原さんは「半分だけもう1回染めたらグラデーションになるってことですね。そうしてみたい!」とグラデーションに挑戦します。半分だけつけてキープは大変そうでしたが結果はいかに?
美しいグラデーションのティーシャツが見事に完成しました。「やったー!いいんじゃないですか?こういう作業は楽しいし大好き!」と大満足の伊原さん。「ここに泊まりに来て1日中いろいろなもの染めたい。思い出に持って帰れるし、作品をみる度に思い出すことができてステキな旅になりそう」と再訪に思いをはせたのでした。
藍間-AIMA- 旅籠/藍工房
藍間-AIMA- カフェ/ギャラリー
刀祢 奈美子さん
Profile
防府市向島生まれの防府育ち。2017年から「FMわっしょい」にてパーソナリティーとして活躍。
藍間-AIMA-よりプレゼント!
美しい海と藍染めで防府ブルーを満喫しよう!
「藍間-AIMA-」より本記事をご覧の方から、1組様(最大6名様)に1泊2日「野田西村 本邸朝食付きプラン」をプレゼント!
なんとティーシャツかコットンマフラーの藍染め体験もできちゃいます。
応募詳細はURLをクリック‼
https://tsplus.asahi.co.jp/articles/other/8379/
※ご利用期限は2024年9月末日まで。事前に他のお客様の予約がある日程は使用不可。別邸の利用は不可。
MOVIE
防府ブルーを 見て!感じて‼作って⁉
地元の食材を
地元の仲間と楽しみたい!
つづいてやってきたのは、防府市の山あい・中山地区。迎えてくれたのは佐々木恵さんです。先述の「FMわっしょい」でも取り上げられるほど元気いっぱいの名物お母さん。そんな佐々木さんがレコしてくれるのは、「地元のお母さんたちが集まってとっても頑張っている」お店とのこと。「いつもパワーをもらえるお店で美味しいものが食べられます」という「あづま屋・虹」にやってきました。
店内に入ると代表の東福さんが迎えてくれました。2020年11月に東福さんが主婦仲間5人に声をかけてオープンしたピザ屋さん。地域のコミュニティスペースとしての役割も担っており、多くの人でにぎわいます。この日も先客がたくさんいらっしゃいました。土日のみの営業ですが、口コミを中心に反響を呼び人気店となったのです。
主婦の経験を活かした家庭的ピザは大人気で、常連さんもたくさんいらっしゃいます。伊原さんは同店一番人気の「野菜ピザ」を佐々木さんは「キーマカレーピザ」をオーダー。畑でとれた新鮮野菜や近隣の農家さんからのおすそわけをふんだんに使用したボリューム満点のピザ。オーダーされてからその場で焼き上げるので、アツアツで香ばしい美味しさを楽しめます。
焼きあがったピザが運ばれてきました。生地は地元のパン屋さんから学び、キーマカレーについても料理講師のもと学び、試行錯誤の末、完成したこだわりの逸品です。また「野菜ピザ」には生地にトマトを練りこんであるのも特長で他のピザとの生地のちがいを楽しむことができます。
伊原さんも一口食べてその美味しさにびっくり。「めちゃくちゃ美味しい!生地も最高!持った時はしっかりした生地かと思ったけど、ふわふわ!」と感動です。佐々木さんが頼んだ「キーマカレーピザ」も交換してもらいそちらもいただきます。「食材がごろごろしてて、美味しい!辛くないし食べやすい。全部食べちゃいたい」とにっこり。
「もちろん食事にも来ていただきたいですが、お子さんでもお年寄りでもたくさんの人が集まってくれるお店にしたい」という代表の東福さん。まちや仲間への思いと愛情あふれるピザをいただき、ほっこり大満足の伊原さんなのでした。
あづま屋・虹
築100余年の古民家を改装したピザ屋さん。「地元の季節野菜」「キーマカレー」「キノコとシーチキン」「季節のフルーツ」の4種類を提供している。 「ピザセット」というセットメニューもある。テイクアウトも可能で土日の営業日はとても賑わう。
INFORMATION
住所 | 山口県防府市中山85-1
電話番号 | 090-2094-6672
佐々木さんの働く「塩干屋 みやび商店」
ロコレコである佐々木さんの経営する株式会社「みやび」の直営店をご紹介。道の駅潮彩市場の中にある「塩干屋みやび商店 道の駅潮彩市場防府店」では毎朝新鮮な魚を干物や惣菜に加工されている。惣菜や弁当の主原料は山口県産のものをできるだけ使用するというこだわりの逸店です。
佐々木 恵さん
Profile
「みやび商店」という干物店を経営している。防府の道の駅「潮彩市場」や防府にあるショッピングモールなどで出店。
MOVIE
地元の食材を地元の仲間と楽しみたい!
伝統の製法がうんだ
新しいふるさとの味
つぎなるロコレコさんは市内で美容室「8hacchi」を営んでいる安田加奈さんです。「なんだか、すっごくオシャレだと思いました」と女子トークもはずみます。お客様からいろいろなお話を聞くという情報通の安田さんがレコしてくれるのは「老舗の味噌醤油醸造所が作った新しいお店」なんだとか。
移動してきたのは、昨年8月5日(発酵の日)にオープンしたパン店「ebb & flow」です。オシャレな雰囲気ただよう同店は、みそとしょうゆなどの調味料を製造している地元企業「光浦醸造」が新しく手がけたベーカリー。パン食が進む中、業界内では、パンはみそ屋の敵という考えがあったが、みそとパンが共存できる方法を見出したいと思い、同じ発酵技術を使ったパン店の出店を決めたんだそうです。
ちなみに「光浦醸造」は、1865年創業の山口県防府市にある醸造所。150年以上にわたり味噌や醤油などの伝統的な“ふるさとの味”をつくり続けている。江戸時代から変わらない製法で作られる麦みそや醤油などの調味料はもとより、伝統と技術、新しい発想を組み合わせ多くの商品を生み出し続けている革新的企業でもあるのです。
「ebb & flow」の発酵種は、パンに合う麹を使った自家製の発酵種。メインの酵母は酒種で米が原料に入っているのでもちもちとした食感がしっかりあるのが特長。米油やきび砂糖などの材料を使い、ほとんどの商品に山口県産の小麦粉を使用しているそう。基本的に卵やバター、牛乳などは使わないんだとか。「パン界からしたら“新しい技術”ですよね!楽しみ!なにか早速えらんでも良いですか?」とパンを選びはじめる伊原さんと安田さん。
おふたりが選んだのは「酒種食パン」「メロンパン」「ベーグル」「塩パン」「かぼちゃパン」です。まずいただいて驚いたのはトーストしてもらった「酒種食パン」です。「中がふわふわなのに、外がカリカリ。なんで?全然ちがう」と伊原さん。お米の入ったパンの特長なんだとか。「どのパンも持つと全然ちがう!クッキーに包まれたメロンパンとかぎっしり感のあるベーグルとか。香りも良いし最高です!」とのこと。
同店の人気ドリンク「フロートレモンティー」もいただきました。「ハートのレモンが入ってる!初めて。かわいい!」と伊原さん。「フロートレモンティー」は生レモンではなく、乾燥させたレモンが入っているため苦みが出にくいんだそうです。「パンもレモンティーも聞きなじみがあるものなのに、全部が一段階進化してますね」と確かな技術から作られる新しい美味しさを堪能しました。
ebb & flow(エブアンドフロー)
光浦醸造 本店ショップ
安田 加奈さん
Profile
8hacchi(ハッチ)という美容室を防府市で営んでいる。完全予約制の人気プライベートサロン。
MOVIE
伝統の製法がうんだ新しいふるさとの味
美しく強い
磨かれ続ける技術
この旅、最後にやってきたのは登山スポットとしても有名な真尾地区。こちらを案内してくれるロコレコさんは防府天満宮で出会った権禰宜の髙橋正成さんです。レコしてくれるのは、刀剣を造っている刀匠さんとのこと。学芸員の資格を持つ髙橋さんは刀剣についても知見があり、ぜひ紹介したいのだとか。鍛錬所に向かいます。
鍛錬所に入ると迎えてくれたのは、刀匠・湯川夜叉さん。スウェーデンと日本のハーフである湯川さんは、2009 年に宮崎県の刀匠、松葉國正さんに弟子入り。2015 年に防府市に移住し2016 年、美術刀剣刀匠技術保存研修会を修了。刀匠となったのだとか。
「めちゃめちゃかっこいいです!刀匠さん。初めてお目にかかります」と目を丸くする伊原さん。
湯川さんは、刀剣の愛好家であったお父様の影響で幼いころから身近に刀剣を感じる環境にあったのだとか。
「刀剣を“集める”のと“つくる”のでは、ちがうと思うんですが、きっかけがあったんですか?」と質問します。
「寝ている時に不思議な夢をみて。刀が出てきました。起きた時に刀匠になりたいと思って」とこたえる湯川さん。「すごい!そんなお告げが!」と驚きます。
湯川さんが実際につくった刀剣を見せていただくことに。「迫力がすごいです。実際に見るのは初めてです」という伊原さん。それもそのはず、湯川さんは山口県にふたりのみの刀匠のひとり。日本美術刀剣保存協会主催「現代刀職展」2020年初入選から2021年、2023年と入選するほどの名匠なのです。その湯川さんがつくる刀剣は美しくも迫力がありました。
日本刀の製作に欠かせない玉鋼(たまはがね)を見せていただきます。日本の古式製鉄法で作られる鋼の一種で製錬された鋼のうち特に炭素含有量の少ない良質のものを最上質のものとして「玉鋼」と呼ぶんだとか。非常に貴重な玉鋼を手に持ち「重みがあります。これを鍛錬して刀にしていくんですね。すごく大変な作業なんだろうな」とその神秘的な輝きに目を奪われます。
鋼を鍛錬する際に使用する「大槌」を実際に体験させていただくことになりました。「これ、見た目よりもすごく重いですよ。修行です」と大槌を振ります。打ちおろすときの角度や強弱、横座と呼ばれる持ち手の人とのタイミングを身に付けるまでには3年ほどかかると言われているそうです。上達すると腕だけを使うのではなく、全身で振れるようになるんだとか。
実際に火を入れ作業の行程を見せていただきました。間近でみる作業は、非常に暑い中で行われ一瞬一瞬の呼吸や打ち方は、神聖で息をのむ空間でした。「ドラマや漫画ではみたことがありましたが、実際に初めて刀匠にお会いして刀剣や作業を見せていただいて、身が引き締まる思いと感銘を受けました」と旅をしめくくった伊原さんなのでした。
湯川夜叉 日本刀鍛錬所
刀匠・湯川夜叉さんの鍛錬所。師匠の松葉國正氏の友人の刀匠・杉田義昭氏が建てたもの。杉田氏の死後空き家だったため2014年から湯川さんが使用している。こちらでは自身のブランド「YASHA YUKAWA」の日本刀のほか和包丁の製作などを行う。また製作のほか、見学会や体験型ワークショップも開催されている。
MOVIE
美しく強い磨かれ続ける技術
Special Interview伊原六花
歴史を感じるところと新しさを感じるところ
どちらの良いところも融合した雰囲気が印象的でした
すぐに手を伸ばせば携帯があったりなんでもできる世の中で選ぶものって大切だと思うんです。
こだわりを持っている部分や良い伝統ももちろん、新しい感性や技術を織り交ぜて、さらに昇華させていくっていう生活や文化をすごく感じる旅でした。
“丁寧に生きる”ってこういうことなのかなって…
もちろん華やかな毎日を送るのもステキだと思うんですが、人と集まる大切な時間を作るとか、地元のものを使って盛り上げていこうっていう雰囲気がすごく好きなので、またぜひ来てみたいです。
今回体験したことや、お話したこと、まだまだたくさん知らないことがあると思うので、防府市でしか、できないことをもっともっと調べて、また来てみたいです。防府市のみなさん、ありがとうございました。
防府フィルム写真館
フィルム写真で紡ぐ旅の思い出
旅の中でたくさんの体験をしました。伊原さんの心のフィルムにはどう写ったのでしょうか?きっとこのフィルム写真の様に楽しい思い出でいっぱいですね。
取材 撮影協力 防府市