Today’s LOCORECO trip!

九州の北西、玄界灘に向かって開かれた佐賀県唐津市。古くから「大陸への玄関口」として栄えたこの街には、群青の海岸線と城下町の面影、そして海の恵みとともに生きる人々の暮らしが息づいています。
伝説のダイバーが愛した海辺の道、出来たての朝ごはん、由緒正しき地酒に酔いしれる。
山之内 すずさんの唐津をめぐる旅が、いま始まります。

(文/兼子 雄治・写真/はるき としひろ)
※営業時間や価格は、すべて取材当時のものです。

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佐賀県唐津市について

人口:111,728人
面積:487.6km²
(2026年6月1日現在)

豆知識:
伝説のフリーダイバー、ジャック・マイヨールが幼少期のバカンスを過ごした海として知られ、七ツ釜で生まれて初めてイルカと出会ったという逸話が残る。

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佐賀県/ 唐津市KARATSU CITY

九州の北西部、玄界灘に面した佐賀県唐津市。古くから大陸との交流の窓口として栄え、「唐(から)へ渡る津(港)」がその名の由来とされる。約100万本のクロマツが連なる特別名勝・虹の松原、玄界灘の荒波が刻んだ天然記念物・七ツ釜、豊臣秀吉の朝鮮出兵の拠点となった名護屋城跡など、自然と歴史の見どころが数多く点在する。 海の恵みも豊かで、玄界灘の旬魚や、伝統工芸・唐津焼の器で味わう地酒など、食文化の懐も深い。毎年11月、唐津神社の例大祭「唐津くんち」では豪華絢爛な曳山が城下町を巡り、街は1年で一番の熱気に包まれる。2026年6月には海洋プラスチックをテーマにした世界初の体験拠点も誕生。伝統と新しい挑戦が共存する街として、歩み続けている。

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INTRODUCTION

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山之内 すずやまのうち すず

Profile

2001年10月3日 兵庫県神戸市生まれ。
2019年AbemaTVの恋愛リアリティーショー「白雪とオオカミくんには騙されない♡」の出演をきっかけに芸能界デビュー。 SNS総フォロワー数は100万人を超え、現在ではTVCM、地上波テレビ番組、更に映像作品など様々な分野で活動の幅を広げている。

衣装協力: ALLEY TOKYO

01.

潮風を浴びて走る
朝市通りの海鮮丼

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旅の始まりは、唐津市浜玉町の浜崎海岸。虹の松原に連なる、水のきれいな海水浴場として夏は海水浴やウィンドサーフィンで賑わう浜です。さっそく波打ち際へ駆け出した山之内さん。「おおおお!気持ち良いですねー!」「波の音が心地良いです!」と、緑と海に囲まれた唐津の旅の幕開けを全身で味わいます。

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波と戯れていると、浜辺に現れたのがこの旅最初のロコレコさん、佐久間 静香(さくま しずか)さん。佐久間さんは唐津市でゲストハウスを営み、旅人たちに唐津の魅力を伝えています。
電動トゥクトゥクレンタカー「Kari Tuku(カリトゥク)」を経営する永田 浩文(ながた ひろふみ)さんと登場です。「佐賀県は来たことがあるんですけど、唐津市は初めてなので楽しみですね」と山之内さん。地元を知り尽くしたふたりの案内で、唐津の海岸線をめぐる旅に出発です。

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3人を乗せた電動トゥクトゥクが走り出しました。向かうのは2023年開通の国道204号唐房バイパスから波戸岬までの約20kmのルート、その名も「ルート・グランブルー」。唐津の海をこよなく愛した伝説のフリーダイバー、ジャック・マイヨールにちなんで名付けられた絶景ドライブルートです。「バイクでもない、車でもない新しい感覚ですね」「風が気持ち良い!」と山之内さん。「観光のお客様が来たら、絶対このルートを通ることをおすすめするんです」と佐久間さん。「おー!海が近い!」窓のない車体いっぱいに、玄界灘の潮風が吹き抜けます。

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トゥクトゥクが到着したのは、港町・呼子。港のそばの「呼子朝市通り」は、大正時代初期から続く日本三大朝市のひとつに数えられる名物スポットです。通りには名産品を並べた露店が軒を連ね、お母さんたちの元気な声が飛び交います。「良い雰囲気ですね」と、山之内さんも朝市の空気にほっこり。永田さんにお礼を伝えて、ここからは歩いて朝ごはんへ向かいます。

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佐久間さんが案内してくれたのは、朝市通りに今年1月にオープンしたばかりの「呼子 甚六朝市食堂(よぶこ じんろくあさいちしょくどう)」。”魚と出汁”をテーマに、朝7時30分から朝ごはんが楽しめる新拠点です。「わー!香りも最高ですが、インテリアもとっても素敵」と、おしゃれな店内に山之内さんのテンションも上がります。看板メニューは地元の旬魚を使った海鮮丼。「絶対美味しい!」と期待がふくらみます。

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運ばれてきたのは、地元のブランド鯛「穂州鯛(ほしゅうだい)」をたっぷり使った海鮮丼がメインの「漁師町の朝市ごはん 白」。「すごいですね。美しい!!綺麗に盛り付けされていて食欲をそそります」と思わず見とれる山之内さん。唐津焼の器に、肉厚の鯛が敷き詰められています。さらに「せっかく唐津にいらっしゃったので、山の幸と海の幸を」と、地元・宮島醤油の味噌で仕立てた、具だくさん魚のあら汁と小鉢も。「なんて贅沢な朝だ」と、山之内さんの目が輝きます。

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「いただきます!」と、まずは鯛をひと口。「タレがジュレ状になっていて、お刺身だけにしっかりとお味がからんでいます」と山之内さん。プリプリの鯛に薬味とすだちも効いていて「全部おいしいです!お出汁が効いたお米もおいしい」と箸が止まりません。あら汁をすすれば「私の知ってるアラと違う。身がしっかり!」「お魚とお野菜の旨味がしっかり出ています」と大絶賛。「美味しすぎる」と幸せいっぱいの表情です。

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すると、佐久間さんから「実はお出汁をかけて、お茶漬けとしても食べられるんですよ」と嬉しい提案が。お茶碗に取り分けたご飯に、特製の出汁を注ぎます。ウルメイワシや焼きあご、ホタテ、昆布、シイタケなど、九州の素材をたっぷり使ったここでしか味わえないこだわりの出汁。「九州の旨みがギュッと詰まってるんですね」と、山之内さんも興味津々です。

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ひと口いただくと、「おいしいです!優しい味がします」としみじみ。「お出汁がとてもおいしいのと、鯛の食感と香り、旨味が変わって、全く違うものを食べてるみたい」と、1杯で2度楽しめる味わいに感激です。
「朝ごはんにぴったり」「これは最高です」と大満足。漁師町の朝の豊かさを、お腹いっぱいに感じた時間でした。

呼子 甚六朝市食堂
(よぶこ じんろくあさいちしょくどう)

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2026年1月、呼子朝市通りにオープンした”魚と出汁”がテーマの食堂。朝7時30分から、地元の旬魚を使った海鮮丼が味わえる。海鮮丼は「白身」・「赤身」・「光物」と「盛り合わせ」の計4種で、器は唐津焼。シメは特製出汁をかけて出汁茶漬けに。ひと品で2度おいしい逸品が楽しめる。また、食堂の2階は宿泊スペースとなっており、最大8名まで宿泊可能。漁師のまち・呼子の空気を体感できる施設となっている。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市呼子町呼子3768
電話番号 | 0955-58-7924

呼子朝市通り
(よぶこあさいちどおり)

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石川県の輪島、岐阜県の高山と並ぶ日本三大朝市のひとつで、大正時代初期から続く「呼子朝市」が開かれる通り。朝7時30分から12時まで毎日開かれており、約200mの朝市通りには多くの露店が軒を連ねる。新鮮な海産物や干物、野菜などが並び、お店の人との会話も楽しい呼子ならではの朝の名物。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市呼子町呼子
電話番号 | 0955-82-3426(呼子観光案内所)

in KARATSU CITY

佐久間 静香さん

Profile

唐津市でゲストハウスを営んでいる。2026ミスジャパン佐賀ファイナリスト。

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朝市通りで出会う朝ごはん

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02.

海を学んで、海で遊ぶ
いろは島の絶景SUP

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続いてやって来たのは、東松浦半島の先端・波戸岬。「日本渚百選」にも選ばれた美しい岬に、2026年6月7日にオープンしたばかりの施設があります。その名も「世界海洋プラスチックプランニングセンター」、愛称“PLA PLA(プラプラ)”。「海が近いので、潮風が心地良いですね」と、山之内さんも到着早々、岬の開放感を満喫します。

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「PLA PLA」は、玄界灘に流れ着いた海洋プラスチック問題をテーマにした“佐賀発・世界初の体験型・学習拠点”。漂着物の展示やビーチクリーン、海洋プラスチックを素材にしたものづくり体験まで、世界中から漂着した海洋プラスチックについて「学び、考え、行動する」がそろった注目スポットです。スタッフの張嘉妍(ちょうかけん)さんに迎えられて、いざ館内へ。廃棄物である海洋プラスチックを宝物に変える”アップサイクル”の最前線に、興味深そうな山之内さん。

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まず案内されたのは、白い矢印で描かれている海流を映し出す大きな展示。「こういう風に海の流れがあるんですね。かわいいイラストになっていますが、所々に漂着物がある感じがします」「こう見ると悲しくなりますね」と山之内さん。九州北部の海岸は、対馬海流が運ぶ海洋プラスチックが漂着しやすい場所。ここ波戸岬にも、日々たくさんの海洋プラスチックが流れ着いているといいます。

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実際に漂着した海洋プラスチックの展示物をみながら説明を受けた後、ひときわ目立つ地球儀の形をした展示を見つけました。「これ、実は毎朝更新されているライブ映像なんです。流れている光の線が海流でその上の白い光の粒子が実は、海洋プラスチックなんです」と張さん。「本当に今日の様子なんですね。今いるここの周りにも、海洋プラスチックがたくさん流れてるんですね」と、山之内さんの表情も真剣に。しかし、ここからが「PLA PLA」の本領です。「漂着物を見ると、ごみだと思いますよね。でも、きれいなものに作り変えられるんですよ。元の素材以上の価値を生み出すこと、それが“アップサイクル”なんです」

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色とりどりに仕分けられた海洋プラスチックを前に、「美しいですね!こういう風に色分けしたら、もうごみではないですよね」と張さん、見方が変わる体験が始まります。
挑戦するのは、海洋プラスチックを使ったキーチャーム作り。作れる形は、「呼子といえば?」「それはやっぱりイカですよね」ということで、イカの形!好きな色の素材を選んで型に入れ、180度で約2分プレスすれば完成という手軽さです。「オレンジ好きです」「ピンクっぽい赤も混ぜちゃおう」、さらに”唐津の海の色”のブルーも加えて、山之内さんだけの配色に。「これはみんな、個性が出るんですよ」と張さん。

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型から取り出した瞬間、「あ、可愛い!」と山之内さんの歓声が上がりました。「ゲソの先が青くなりました」「焼きイカみたいな色になってます」と、世界にひとつのイカキーチャームが完成です。仕上げのカットでは「編み物とか料理とか好きやから器用だと思われがちなんですけど、基本的には超不器用ですね」と笑わせる場面も。海洋プラスチックが、旅の宝物に生まれ変わりました。

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続いては、唐津の海を思いきり遊ぶアクティビティへ。やって来たのは、伊万里湾に大小48の島々が浮かぶ景勝地「いろは島」です。出迎えてくれたのは、「今日のツアーに連れて行ってくれる、たいようアウトドアの皆さんです」。代表の古川 陽進(ふるかわ ようしん)さんは唐津生まれ。国内唯一のプロラフティングチームに所属し、2011年には世界大会で優勝を果たしました。その後、唐津にUターンして「たいようアウトドア」を設立した自然遊びのプロフェッショナルです。

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今回特別に用意してくれたのは、通常の2倍ほどの幅がある大型SUP(スタンドアップパドルボード)。「私、本当に泳げなくて」と不安げな山之内さんに、「これだったら落ちることもないですよ。めったにひっくり返らないので、この上で踊っても大丈夫」と古川さん。「ちょっと安心して乗れますね」と笑顔がこぼれます。ボードに乗り込むと「近い!水!」と、さっそく海面との近さにびっくり。「では、海へ出ていきます。皆さん、パドルを上げて…出発!」の掛け声で、いろは島の旅が動き出しました。

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ボードがすーっと滑り出すと、「気持ち良い!」「特等席だ!」と山之内さんは大はしゃぎ。出発してしばらくすると、そこは島々に囲まれた穏やかな内海です。「こんなに水面が近いのは、初めてです」「水遊びもほとんどしたことがなくて、海にちゃんと入ったのも初めてなんです」と山之内さん。それでも「うわー、すごい!海が広い!」と、目の前にひらける景色に声がはずみます。

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最初は「ちょっとこわいかも」と恐る恐るだった山之内さんも、古川さんに教わりながら膝立ちから挑戦。「もう今立たないと、終わっちゃいますよ」と背中を押され、「絶対どこかで立ってやるんだから!」と一念発起します。そしてついに、自分の足でボードの上に「立てた、立てた!」と歓声が上がりました。ちょうど風もやみ、鏡のような海面が広がります。「絶対立てないと思ったのに!」と、達成感いっぱいの笑顔。その視線の先に、砂だけでできた小さな無人島が見えてきました。

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ボードを降りて、いざ上陸。「到着でーす!イェーイ、ありがとうございます!」と山之内さんも嬉しそうな様子。波に削られて模様のようになった岩肌に、「本当だ、削られてる!」と見入ります。「上陸してみて、どうですか?」と張さんに聞かれると、「すごく不思議な感覚です。国内で、こんな体験ができるんだって。普段プライベートでは、こんなにアクティブな旅はしないので、嬉しいです!だって、信じられない絶景ですよ」と、感激しきりの様子です。

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この小さな島は、長い年月をかけて潮の流れが砂を運び、削り出した自然の造形。「何百年かしたら、あの奥の島も削られて、新しい無人島になるんですよ」と古川さん。さらに「実はこの島、購入して所有者にもなれるみたいなんですよ。ただし国定公園内なので、自由に何かをすることはできないんですが」という驚きの話も。沖に立つ赤い灯台の、そのさらに向こうはもう長崎県。海と島々がつくる絶景に、時間を忘れてしまいそうです。

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島での締めくくりは、古川さんが淹れてくれる1杯のコーヒー。「いつも島に渡ったら、コーヒーとお菓子を楽しんで戻るんです」と古川さん。山之内さんもお手伝い。その場で豆を挽きはじめると「私、無人島で豆を挽いてる!なんか、かっこいい」と大はしゃぎです。お供は、唐津銘菓の「松露饅頭(しょうろまんじゅう)」。「”お土産といったらこれ”っていう定番なんですよ」と古川さん。「本当においしい!」と笑顔がこぼれるおふたり。「初めての体験ばかりでしたけど、ゆったり海を渡った先で、こんな自然の壮大さを感じられるなんて、贅沢すぎますよね」海を学び、海で遊んだ1日。唐津の海の懐の深さを、心とカラダで感じた時間でした。

いろは島(いろはじま)

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伊万里湾に浮かぶ大小48とされる多数の島々の総称「いろは島」。いろは48文字にちなんで、空海(弘法大師)が名付けたといわれ、青い海とその中に浮かぶ緑の島々の美しさには、さすがの弘法大師も筆を投げたと伝えられている。波穏やかな内海はSUPなどマリンアクティビティの絶好のフィールドで、「たいようアウトドア」のツアーでは、砂の無人島への上陸体験も楽しめる。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市肥前町満越
電話番号 | 0955-53-7145

世界海洋プラスチックプランニングセンター
(せかいかいようぷらすちっくぷらんにんぐせんたー)

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2026年6月7日、波戸岬にオープンした世界初の海洋プラスチック問題をテーマにした体験型ミュージアム&ラボラトリー。実際に回収された海洋プラスチックの展示やリアルタイムデータの公開のほか、海洋プラスチックを素材にしたキーチャーム作りなどのアップサイクル体験ができる。カフェ&ショップ「had COFFEE & SEA」を併設。館内見学無料。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市鎮西町波戸720-1
電話番号 | 0955-53-8572

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張嘉妍さん

Profile

今年5月に唐津市に移住してきた世界海洋プラスチックプランニングセンターのシニアマネージャー。

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海を貸し切りに

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03.

老舗の一杯を片手に
海の幸を炙って

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さて、続いてのロコレコさんに会いに山之内さんは唐津城下町の中心部(旧城下町エリア)に位置する米屋町(こめやまち)を散策。「素敵な雰囲気の通りですね」と歩いていると、趣のある構えのお店を発見しました。「太閤さん、かな?」と看板を見上げる山之内さん。「すごくたくさんお酒があります!日本酒好きの私としては、たまりません!夏限定のお酒もありそうですよ」と、吸い込まれるように店内へ。

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「ようこそ、唐津へ」と迎えてくれたのは、銘酒「聚楽太閤(じゅらくたいこう)」で知られる鳴滝酒造の代表、古舘 正典(ふるたち まさのり)さん。
「当社、鳴滝酒造は1705年に創業して、今年で321年目です」「この場所では270年間お酒を造っていて、こちらのお店はお米を磨く精米所だったんですよ」と聞いて、山之内さんもびっくり。「うちは地酒メーカーなので、郷土の料理に合うお酒をたくさん造っています」。こちらのお店には「聚楽太閤」をはじめ、夏限定酒や日本酒で漬けた梅酒「太閤梅(たいこうばい)」や、個性あふれる本格焼酎がずらりと並びます。

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「今ちょうど、夏だけのお酒の出荷の時期なんです」と古舘さん。夏が長くなった分、爽やかな夏酒が楽しまれる期間も延びているのだとか。お酒談議に花が咲くなか、この後は蔵のお酒と一緒に唐津の旬魚を味わえるお店へ、古舘さんと一緒に向かうことになりました。

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やって来たのは、唐津駅近くの呉服町に店を構える「大志」。「かっこいいなぁ!素敵なお店ですね」と、山之内さんも店構えに見とれます。店内にはカウンターと大小の個室、そして玄界灘の魚が泳ぐいけす。「お邪魔しまーす」と席に着くと、代表の松田 拓也(まつだ たくや)さんが温かく迎えてくれました。蔵元の古舘さんと一緒に、地酒と唐津の幸を楽しむ特別なお食事です。

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食前酒は、梅酒「太閤梅」。「日本酒で造った梅酒で、梅酒専用のお酒をまず造るんです」と古舘さん。地元・七山の契約農家で梅の木の下にネットを張り、完熟して自然に落ちた梅だけを朝に拾い集めて漬け込むという、なんとも贅沢な造り方です。「そんな素敵なお酒を、食前酒としていただいちゃって良いんですか」と山之内さん。グラスには梅酒に漬かった梅の実も添えられ、「スモモみたいな香りです!これは大人のおやつですね」と、うっとりとする山之内さん。

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「太閤梅」をいただいていると、松田さんがお刺身の盛り合わせを運んできてくれました。唐津・屋形石(やかたいし)で揚がったマグロのほほ肉を軽く塩に漬けた一品。「うちは、お刺身を七輪で炙って食べてもらうスタイルなんですよ」と松田さん。「お刺身を炙るんですか?楽しみです!」と、山之内さんの目が輝きます。卓上の七輪で好みの加減に炙っていただく大志ならではの楽しみ方です。

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網にのせると、じゅわっと音が立ち、香ばしい香りが広がります。「あ、良い香りがしますね」。お塩で旨味を引き出していただけば「うまみの上にうまみが乗ってるみたい」「お魚なんだけど、お肉を食べてるような」と、その濃厚さに驚く山之内さん。「日本酒は、うま味とうま味のバランス。こういったお料理と1対1で合わせると、双方がもっとおいしくなるんです」と古舘さんの解説にも熱がこもります。「お酒が進みますね」と、盃も箸も止まらない山之内さん。

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続いては、いけすから揚げたばかりの活フグ。目の前でまだ動くその身に「なんでこんなにプリプリしてるの?」とびっくり。「うちのフグは動くんです」と笑顔の松田さん。炙ることで食感が際立ち、旨味も感じやすくなるのだそう。「これは特別だ!とてもおいしいです!動いているフグをいただくのは初めてです」と、玄界灘の海の底力に感激の様子。

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そして「年に1回だけ造られる白酒(しろざけ)です」と運ばれてきたのは、米の粒がとけ残った様なとろりと白いお酒です。「本来この時期はもうないんですよ。蔵にもない。ここにしかないんです」と古舘さんもびっくり。「すずさんのために取っておいたようなものです」の言葉に「普段だったら絶対この時期飲めないんですもんね」と感激の山之内さん。ひと口含めば「やさしい!やさしいけど、キリッとする部分もあって」と大感動。合わせるのは、大志が開発した、蒸さずに1週間かけて仕上げるシャリのかわりのすり身とサバの「鯖蒲鮨(さばかますし)」。「くっついてる!すり身の食感とサバのうま味、不思議だけど、最高に合いますね」と、ここでしか出会えないペアリングに感動です。

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「地酒なので、地元の食材に一番合ってほしい。できれば唐津に来て、この空気を感じながら料理とお酒を味わってもらうのが、一番贅沢だと思うんです」と古舘さん。「本当に贅沢で幸せな時間だ」と山之内さん。321年の歴史を持つ地酒と、目の前で炙る玄界灘の幸。お酒も会話も弾む唐津の贅沢を満喫したのでした。

大志(たいし)

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JR唐津駅から徒歩約5分、呉服町に佇む居酒屋。玄界灘の旬魚を卓上の七輪で炙っていただく「炙り刺身」スタイルで、いけすの活魚や、唐津市と九州大学の手により、完全養殖に成功した「唐津Qサバ」とすり身が一体化した、まるで棒寿司のようなオリジナルメニュー「鯖蒲鮨」など、ここでしか味わえない一品が揃う。地酒との相性を考え抜いた料理で、地元客にも観光客にも愛される1軒。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市呉服町1798
電話番号 | 0955-74-0107

太閤(たいこう)

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銘酒「聚楽太閤」取扱専門店。321年の歴史を持つ「鳴滝酒造」の銘酒「聚楽太閤」をはじめ、夏限定酒、焼酎、地元七山の完熟梅だけで仕込む梅酒「太閤梅」などが並ぶ。お土産として人気の唐津くんち曳山(ひきやま)徳利や曳山カップなどの品揃えも充実している。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市米屋町1648
電話番号 | 0955-72-4104

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古舘 正典さん

Profile

国内最高峰の日本酒鑑評会で金賞14回受賞の酒蔵「鳴滝酒造」の代表。

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驚きの連続!唐津の味

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04.

城下町を抜けて
渡り蟹のトマトクリーム

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次なるロコレコさんに会いにやって来たのは、唐津のシンボル「唐津城」。1608年、初代唐津藩主・寺沢志摩守広高(てらざわしまのかみひろたか)が7年の歳月をかけて築いた城で、海に突き出した満島山の上に5層の天守がそびえます。「立派だー!フォトスポットですね」と見上げる山之内さん。この日はあいにくの空模様でしたが、しっとりとした城下の風情を楽しみます。

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すると「こんにちは!」と声をかけてくれたのが、この旅最後のロコレコさん、茂村 美由樹(しげむらみゆき)さん。唐津市で料理教室を主宰する料理家です。「初めまして、山之内です」「茂村と申します。よろしくお願いします」とご挨拶。「ここは海もお城も絶景なんです」と茂村さんが案内してくれました。

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「今日は、唐津のおいしい食材を使った地産地消のイタリアンをご紹介したいと思います」と茂村さん。「料理教室をされている方のおすすめということは、絶対においしいですね」と山之内さんが返すと、「間違いありません」と力強い太鼓判。期待に胸をはずませて、ふたりはお店へと向かいます。
お城のほど近く、北城内の通りを歩いていると、「そろそろお店が見えてきますよ」と茂村さん。「なんだか良い匂いがしてきましたね」と山之内さんも応えます。

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たどり着いたのは「トラットリア レガーレ」。唐津の食材にこだわった、地元で評判のイタリアンです。「こちら、レガーレさんのシェフ増本さんです」と茂村さんが紹介してくれました。オーナーシェフの増本 康弘(ますもと やすひろ)さんは、長年長崎で経験を積み2020年に地元である唐津市に同店をオープンさせました。

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レガーレでは、玄界灘の魚介や唐津産の野菜など、旬の地元食材を使った料理の数々が楽しめます。新鮮な食材を見せていただいていると「今日のおすすめは唐津産渡り蟹のトマトクリームです。ご用意しますね!」と増本シェフ。「絶対おいしい!良いんですか、そんな素敵なものを!」と心躍る山之内さん。「お店の前から、とっても良い香りがしましたから、本当に楽しみです」とテンションが上がります。

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運ばれてきたのは、渡り蟹が丸ごと一杯のった圧巻のトマトクリームパスタ。ひと口目から「渡り蟹のうま味が詰まっています」と感激です。「麺がすっごくおいしい」と山之内さんが言うと、「麺も自家製の生パスタになっております」と増本シェフ。「これは、とんでもなく贅沢な味がします!おいしすぎる。止まらないです」と、フォークが止まりません。茂村さんも「何度食べていても、ひと口目はガツンとおいしさの衝撃を感じますね」とにっこり。この時期だけ、ここでしか食べられない唐津の贅沢です。

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パスタに合わせていただいたのは、白ワイン。唐津市育ちの有名ソムリエール・杉山 明日香(すぎやま あすか)さんセレクトの、フランス・アルザス地方の「ピノ・ブラン100%の白ワイン」です。青リンゴや洋梨のような香りとの説明に、「すっごくおいしいです。香りもさわやか!パスタとの相性も抜群です!また食べて、飲んで、ってしたくなっちゃいます。茂村さんありがとうございます!」と大満足の山之内さん。唐津づくしの味覚とこだわりのワインに、最高の笑顔がこぼれた旅の締めくくりとなりました。

TRATTORIA Legare
(トラットリア レガーレ)

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唐津城のほど近く、北城内に店を構える2020年オープンの地産地消イタリアン。玄界灘の魚介や唐津産野菜を活かした料理が評判で、旬の渡り蟹を丸ごと使ったトマトクリームパスタは時期限定の人気メニュー。唐津育ちのソムリエ・杉山 明日香さんセレクトのワインとのペアリングも楽しめる。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市北城内1-7
電話番号 | 0955-58-9960

唐津城(からつじょう)

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1608(慶長13)年、初代唐津藩主・寺沢志摩守広高が築いた唐津のシンボル。三方を海と川に囲まれた満島山に建ち、本丸跡は舞鶴公園として整備。現在の5層の天守は1966(昭和41)年に文化観光施設として再建されたもので、天守からは唐津湾と虹の松原を一望できる。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市東城内8-1
電話番号 | 0955-72-5697

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茂村 美由樹さん

Profile

唐津で料理研究家として活動している。インスタのフォロワー数は1.4万人!

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海を知り海の幸を味わう

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SPECIAL旅を振り返って

Special Interview山之内 すず

現地でしか、いただけない美味しさがありました!

Special Interview
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唐津をこんなにきちんと楽しんだのは、実は初めてだったんです。お魚もおいしいし、お酒もおいしいし、こうやってレジャーも楽しめる場所もあって、全部が揃ってる場所ですね。それに、人もとっても優しくて。なかなか来る機会はないかもしれないけど、一度来たら絶対にまた来たくなる街です。本当に楽しかったので、東京に戻ったら、いろんな人に「唐津、最高な場所だよ!」って話します。

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お土産、たくさん買いましたよ!日本酒やお塩、色々なものをゲットしました!呼子の朝市で食べた揚げイカしゅうまいも、美味しかったです。ギョロッケ(魚ロッケ)を食べ逃しちゃったのだけ、ちょっと悔しいんですけど。持ち帰るものも、現地でいただいたものも本当においしいから、後ろ髪ひかれますが、空港でも佐賀にまつわるものを探して買って帰ろります。「大志」さんの「鯖蒲鮨」もお取り寄せできるそうなので、絶対にします!

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私、これまであまり海に入ったりしてこなかったんですけど、今回初めてのSUPで、こんなに水面の近くで海を見て。海ってこんなに広いんだ、雄大な自然ってこういうことなんだなぁって感じました。ちょっと海に出ただけなのに、非日常感が味わえて、すごく楽しかったです。
お魚はずっと大好きなんですけど、同じ海でも地域によって取れるものが違って、地元だからこそ新鮮においしくいただけるものがあるんですよね。現地でしか味わえない美味しさがありました。

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「世界海洋プラスチックプランニングセンター」でも楽しく海のことを学べて。こんなに素敵な海産物が取れて、雄大な自然を感じられる大切な海だからこそ、みんなできれいに守っていきたいな、って。海を身近に感じると、より強くそう思いました。
唐津のみなさんの優しさと、海の豊かさに、たくさん触れられた旅でした。一度来たら絶対にまた来たくなる、そんな街です。私もまた来ます!本当に、ありがとうございました!

撮影・取材協力:佐賀県
写真提供:佐賀県文化観光連盟