Today’s LOCORECO trip!

山、川、海、そして広大な平野と豊かな自然に恵まれている八代市。その多様な自然条件から特産品や名産品も数多く、それらを使用したグルメも魅力の街。そんな八代市を訪れたのは、俳優の大友 花恋さんです。
(文/兼子雄治・写真/鈴木大喜)
※営業時間や価格は、すべて取材当時のものです。

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熊本県八代市について

人口:118,971人
面積:681.29k㎡
(2025年7月31日現在)

豆知識:九州三大祭の一つである「八代妙見祭」、毎年数十万人の観光客が集まる「やつしろ全国花火競技大会」などが行なわれイベントも盛ん。

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熊本県 / 八代市YATSUSHIRO CITY

2005年に1市2町3村が合併して誕生した八代市は、九州のほぼ中央に位置する。西は静かな内海である八代海に面し、内陸には歴史あふれる街と自然に囲まれた里山が広がっている。広大で豊かな自然の恩恵を受け、全国有数の農業生産地として、また工業都市としても発展してきた。九州の中心地として、陸路、海路の要衝となっており、九州縦貫自動車道、南九州西回り自動車道、九州新幹線が通っている。八代港は国際旅客線拠点形成港湾に指定されており、物流、人流の国際拠点としての役割を担っている。

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INTRODUCTION

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大友 花恋おおとも かれん

Profile

俳優。雑誌「Seventeen」で専属モデルを務め、 現在は「MORE」専属モデルとして活動中。 「今日、好きになりました。」(ABEMA)ではレギュラー見届け人を務める。 近年はドラマ「正しい恋の始めかた」(EX系/ 2023年)で主演を務め、「厨房のありす」(NTV系/2024年)などに出演。 他にもバラエティなど、活躍は多岐にわたる。

01.

八代ならではの味わい
アレンジ郷土料理とは⁉

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この旅最初に大友さんが訪れたのは、2020年3月に完成した国際クルーズ船の受入れ拠点「くまモンポート八代」です。全長約6mのビッグくまモンをはじめ、くまモン合唱隊など84体ものくまモンが迎えてくれます。

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ゆったりと池につかるくまモンを眺めていると「花恋さーん!こんにちは!やっちろ(八代の地元での呼称)にようこそ!」と元気に声をかけてくれたのが保育士の蓑崎 唯(みのざき ゆい)さん。5人の子育てと保育士経験を活かして、八代市の保育を多方面から盛り上げています。

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そんな蓑崎さんがレコしてくれるのは、トマトを使った料理とのこと。
「実は、八代市のトマトって生産量が全国1位なんですよ。八代生まれ八代育ちの私はもちろん、子どもたちも大好きなんですが、今日は八代市でしか食べられないトマト料理を紹介しますね」と蓑崎さん。
トマト好きな大友さんも期待が高まります。

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八代市のトマトは塩分濃度が高くミネラル豊富で糖度が高く味も抜群!
そんな自慢のトマトを使った料理をいただけるのが、中華レストラン「王張(ワンチャン)」です。
1971年の創業から八代の素材を活かした中華料理を提供する地元の人気店です。笑顔で迎えてくれたのは店主の前田 久明さん。

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早速、蓑崎さん一押しの人気メニュー「トマピーエン」が運ばれてきました。「こちらのお店は子連れでも入りやすいので、よく利用させてもらっているんですが、私の子供たちも大好きなメニューなんです。ちなみにタイピーエンは花恋さんご存知ですか?」と蓑崎さん。「いえ、タイピーエンって、どんな料理なんですか?」という大友さんに「熊本の中華料理店や家庭でも定番の一品で、炒めた野菜や豚肉、エビなどを入れた具沢山の中華風春雨スープなんですよ」と蓑崎さん。

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「なるほど!トマピーエンは、タイピーエンのトマトアレンジバージョンということなんですね?」と大友さん。「そうなんです。八代産のトマトをたくさん使ったトマピーエンは八代市でしか食べられないお料理だと思います」と笑顔の蓑崎さん。「タイピーエンも味見させていただいたんですが、タイピーエンの優しくて深い味わいの中にトマトのさわやかさが入って、さらに食欲が増す感じがします!本当に美味しいです!ヘルシーだし、これはハマりそうです」と大満足の大友さんでした。

中華レストラン「王張(ワンチャン)」

1971年創業の地域に愛される中華レストラン。定番の中華やラーメンなどの不動の人気メニューにくわえ、トマトやしょうがなど、地元の素材を活かしたメニューの開発にも力を入れている。店内には宴会席などもあり昼夜通して賑わう。また、テイクアウトや出前も行っており、地元の味として人気を博している。

INFORMATION

住所 | 熊本県八代市旭中央通5-9
電話番号 | 0965-33-8358
in YATSUSHIRO CITY

蓑崎 唯さん

Profile

フリーランスの保育士であり、男子3人女子2人のお子様を育てる笑顔が素敵なお母さん。

MOVIE

地元の味!トマピーエン

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02.

生姜のプロが推す
至高の生姜グルメ!

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続いて大友さんが2人目のロコレコさんに出会うためにやってきたのは、「道の駅 東陽(とうよう)」です。東陽地区は八代平野から九州山地の山あいに入った場所にあり、渓流沿いの山肌には昔から棚田や、生姜やお茶などの段々畑がみられるエリア。こちらの「道の駅 東陽」では、とれたての農産物やお土産の購入、食事や温浴施設が楽しめます。
また、東陽地区は“石工の里”としても有名で周辺には多くの美しい石橋が残されています。

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こちらで出会ったのは、2人目のロコレコさん、生姜農家の黒田 浩太郎さんです。
黒田さんは2年間海外で農業を学んだ後、地元である八代市に戻り、2018年より家業を継ぎ“クロファーム”という屋号で生姜を中心に柑橘類などを生産しています。

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「八代市は全国でも有数の生姜の生産地で、毎年10月には生姜の収穫作業を告げる“しょうが祭り”が、品評会と共に開催されているほどで全国から観光客が訪れるんですよ」と黒田さん。
現在は新生姜が店頭にならぶ季節で「こんなに美しい色で、この大きさ!私が見てきた生姜と全然違いますね」と大友さん、驚きの表情です。

香辛料などの薬味として用いられるのはもちろん、薬用としても広く使用され万病にも効果があるといわれる生姜。新生姜はもちろん、生姜を使用した調味料や、ジャムやジンジャーエールの素、生姜たっぷりの餃子や小籠包など、ふるさと納税返礼品としても人気が高い逸品は、ご家庭でも楽しむことができます。
詳細は「ふるラボ」より。

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「ということは、黒田さんがレコしてくださるのは生姜ですか?」と大友さん。
「はい!八代の生姜をおいしく食べられるグルメの代表「生姜焼き」を紹介したいです。八代市には生姜焼きを食べられるお店がたくさんあるんですが、中でも特にオススメのお店を紹介します」と黒田さん。
連れてきてもらったのは「とうよう苑」です。

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「すごくオシャレなんですが、落ち着くし窓がたくさんあって開放的な空間。こちらで生姜焼きが食べられるなんて不思議な感覚です」とテンションが上がる大友さん。迎えてくれたのは、スタッフの松山 由季さんです。「八代市では街をあげて生姜焼きを盛り上げていて、約30軒も食べられるお店があるんです。こちらの生姜焼きは、中でも私のお気に入りなんですよ。ゆったりできる空間も一日中いられちゃいますよね!」と笑顔で黒田さんが紹介してくれました。

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運ばれてきた生姜焼きを前に「鉄板で食べられるんですね!温かいままで食べられて嬉しいです。香りも楽しめて、ありがたい心づかいですね。そして本当に美味しい!優しい味かなと思ったんですが、後からしっかりと生姜の美味しさが伝わってきます。たくさんの生姜焼きを食べてきましたが、これは本当にハマりそうです」とその味を堪能する大友さん。
「喜んでもらえて、生姜本来の味も楽しんでもらえて本当に嬉しいです」と黒田さんも笑顔でした。

とうよう苑

カフェの様なオシャレな店内の窓からは、八代市の石工の歴史を知ることができる「石匠館」とその石橋をながめることができ絵画の様に風景を楽しめる設計となっている。テーブル席や畳の小上がりなど、暖かい陽の光を浴びて、ゆったりとくつろぐことができる。しょうが焼き定食はもとより、ハンバーグやミックスフライなど豊富な定食メニューで老若男女に愛される人気のレストラン。

INFORMATION

住所 | 熊本県八代市東陽町南1066-1
電話番号 | 0965-65-2212

道の駅 東陽

温泉、地元産直品の購入、食事が楽しめる地域の癒やしスポット。
温泉のサービス価格開放やレストランのバイキング食べ放題などイベントも豊富に開催されており、観光客や地元の人々が集まる。
また、パン店の生姜あんぱんなど、生姜を使用したオリジナル商品も人気。

INFORMATION

住所 | 熊本県八代市東陽町南1051-1
電話番号 | 0965-65-2112
in YATSUSHIRO CITY

黒田 浩太郎さん

Profile

生姜農家。クロファーム代表。八代市の魅力は「たくさんの自然と周りの人々の優しさ」とのこと。

MOVIE

至高の生姜グルメ!

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03.

全身で感じる
幻の絶景パワー

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3人目のロコレコさんに出会うために、やってきたのは八代城跡です。八代城は、八代市(旧 肥後国八代郡)にあった城で現在では本丸の石垣と内堀が残っています。「私、お城が好きなんですが、ここにお城があったんですね。空気がキリっとしていて、凛とした気持ちになりますね」と散歩を楽しみます。

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こちらで出会ったのは、市役所職員の選抜メンバー5名からなる自治体発アイドル「やっちろ観光男子」のおふたり。森本 凌駕(りょうが)さんと豊田 亮太さんです。ふるさと納税情報誌での活動を中心に、まちのナビゲーターとして八代市を盛り上げています。そんなおふたりが紹介してくれるのは九州きっての絶景とのこと。

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八代市の中心地から車で移動すること約90分。九州随一の秘境エリア、五家荘(ごかのしょう)へやってきました。豊田さんいわく「標高1,300~1,700メートル級の山々に囲まれた八代の秘境で平家の落ち武者が逃れて来たという伝説が残っている」のだとか。
「ここまで車で来るのも大変でしたが、来た甲斐がありますね。空気が清らかですごく美しいです」と大友さん。

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「この辺り一帯は“梅の木轟公園”(うめのきとどろこうえん)と呼ばれていて、とても美しい景色なんです」と森本さん。
「絶景ですね!秘境!っていう感じがします」という大友さんに豊田さんがこたえます。「実はこの長さ116m、高さ55mの吊り橋を渡った先にある滝にお連れしたいんです。この吊り橋ができる1989年までは、地形が険しく人目に触れることが少なかったため、“幻の滝”と呼ばれていた場所なんですよ」とのこと。「幻の滝?すごく気になります!見てみたい!」と先を急ぎます。

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吊り橋を渡り、遊歩道を進むこと、およそ10分。「かなり水が激しく流れているエリアにやってきましたね!」と期待が高まる大友さん。最後の階段をのぼると幻の滝が、その姿を現しました。
「こちらが落差38メートル“梅の木轟”です」と森本さん。

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「本当に美しい!水圧がすごいし音もすごい!大迫力です!マイナスイオンもたっぷりで癒やされます。圧倒されました。来る道のりは車も徒歩も少し大変でしたが、それを超えてでも見たい幻の景色でした」と全身で自然のパワーを感じた大友さんでした。

梅の木轟公園

1989年に補助ロープや支柱を使用しないPC吊床版の橋としては、日本有数の長さを誇る吊り橋が架橋されたことで、山奥にあり、なかなか見られなかった幻の滝「梅の木轟」を間近に見られるようになった。10月下旬~11月中旬の紅葉の時期は特に、美しいと評判で、県内外から観光客が訪れる。

INFORMATION

住所 | 熊本県八代市泉町葉木
電話番号 | 0965-67-2111
in YATSUSHIRO CITY

森本 凌駕さん
豊田 亮太さん

Profile

八代市職員5名で構成されるやっちろ観光男子のメンバー。

MOVIE

秘境で体感!”幻の滝”

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04.

貴重な高級魚を
大胆かつ繊細に楽しむ

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「五家荘に来たら、吊り橋や幻の滝の絶景も良いのですが、ぜひ食べて欲しいものがあります」と引き続きおふたりに案内してもらったのは、「東山本店(とうやまほんてん)」です。「たくさん歩いたのでおなかも空いてきました。何が食べられるか楽しみです」と大友さん。

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「中に入るとすごく広くて、落ち着く雰囲気です。みなさんの憩いの場所なんですね」と大友さん。
険しい山々に囲まれた「東山本店」は登山客や観光客から愛されるオアシス的な存在。迎えてくれたのは代表の東山 孝敏さんです。店内は食事がとれるスペースや柚子胡椒や山椒オリーブなどの、オリジナル薬味を製造販売している土産物スペースがあります。

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また、「東山本店」では“渓流の女王”と呼ばれサケ科の高級魚として知られる「ヤマメ」を近隣で養殖しており一年を通して、その味覚を楽しむことができます。
美しい姿と淡白で上品な旨みが特徴の「ヤマメ」は清流にしか生息できないため供給量が少なく、とても貴重です。

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「ここで紹介したいのは“やまめ天そば”です。貴重なヤマメを大胆に使ったオススメの一品です」と森本さん。
「大きいですね!ワイルドにそのまま、おそばに!こんなに大きくのっているとは思いませんでした!」と驚く大友さん。
「味も最高なのでいただきましょう!」と豊田さんに誘われ、早速いただきます。

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「ヤマメ初めていただきましたが、すごく優しいお味です!上品なのに美味しさがつまってる!また、おそばのお出汁も本当に美味しい!シンプルですが素材の味が口の中にひろがります」と大満足の大友さん。
「こんなに美味しそうに食べていただいて本当に嬉しいです!」とやっちろ観光男子のおふたりも大満足の様子でした。

東山本店

1981年創業の五家荘の峠の茶屋。店内での食事では同店オリジナルメニューの「やまめ天そば」をはじめ、ヤマメの串焼き、天丼、姿煮、地鶏の串焼きなど人気のメニューが食べられる。また薬味や味噌だれ、山菜の山椒煮、オリジナル商品の製造販売もしており人気商品となっている。大友さんも食した「やまめ天そば」と「粉末柚子こしょう」は相性抜群!

INFORMATION

住所 | 熊本県八代市泉町仁田尾6-3
電話番号 | 0965-67-5302

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絶品!やまめ天そば

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SPECIAL旅を振り返って

Special Interview大友 花恋

Special Interview
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熊本県には学園祭などで来たことはあったんですが、八代市は初めて来ました。
広大な土地の中にたくさんの魅力がつまっている街だなと感じました。
市役所のまわりや八代城跡のあたりは都会な雰囲気がありましたが、大自然は圧巻でした。

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出会ったみなさんも本当に良い方ばっかりで、優しいし温かい。そして何より、みなさんが八代市を盛り上げようとする愛を感じました。
それから、すごくみなさん仲良しというか。ロコレコさんが道を歩いていると地域の方が、みなさん挨拶をされていたり、手をふりあっていたのが、とても印象的でした。

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街になじんでいる中華レストランやオシャレなカフェみたいな場所で食べた生姜焼き。秘境でいただいたやまめ天そば。どれも忘れ難いですが、すごく味が優しい。繊細で上品さもあって、とても美味しかったです。見た目がワイルドなものも、ガツンとした味わいを想像していたものも、味わい深かったです。

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みなさんが温かく迎えてくださって、とっても嬉しかったです。今回とはちがう季節にも食べ物と大自然を楽しみに、また必ず来たいです。きっと、もっとたくさんの魅力が待っていてくれると思うので。
八代市のみなさん、本当にありがとうございました。

撮影・取材協力 八代市

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