02.

体感するレトロ!
“懐かしい”に思いを馳せて

LOCORECO
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続いてのロコレコさんに会いにやって来たのは、なにやらレトロな車両がある場所です。
こちらの自走客車が走っていた当時は、地域唯一の交通機関(1963年、奥行臼から上風蓮小学校前まで開通した簡易軌道で、翌年には村役場上風蓮出張所まで延長)で冬期間の風雪に耐える近代設備として、生活・生産物資(主に生乳)の輸送に大きく貢献したそうですが、時代の流れや自動車の普及とともに利用度は減少。1971年3月をもって廃止された路線の車両だそうです。
鉄道車両は乗るのも見るのも好きだという山之内さん、興味津々です。

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「こんにちは、すずさん。別海町地域おこし協力隊の樋野 茜です。ステキな車両ですよね?」と声をかけてくれたのが、京都府出身の樋野さん。
昔から歴史的建造物が大好きで今年の8月から協力隊の文化財活用担当として活躍しています。
「そうすると、やっぱりレコしてくれるのは別海町の文化財という事ですよね?この車両がそうなんですか?」と山之内さん。「実はこの自走客車だけではなく、この場所が「旧別海村営軌道・風連線奥行臼停留所(きゅうべつかいそんえいきどうふうれんせんおくゆきうすていりゅうじょ)」と言って路線廃止後も旧駅舎や車両、転車台が残されていて、別海町の指定文化財なんです」と樋野さん。

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「実はこの近くに“奥行臼駅(おくゆきうすえき)”という昭和初期の建築様式を留める美しい駅舎があるんです。こちらも別海町の指定文化財なんです。今回はその“奥行臼駅”をレコしますね」と樋野さんに誘われ、「奥行臼駅」に移動してきました。
「なんだかレトロで素敵な雰囲気ですね!初めて来たんですけど懐かしい気持ちになります」と山之内さん。

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樋野さんによると、奥行臼駅は、1933年12月に開通した国鉄標津(しべつ)線の駅で、別海町の南の玄関口として重要な役割を果たしていたそうです。
しかし、自動車の普及等によって、その役割は次第に小さくなり、国鉄からJRへの移行後、1989年4月標津線廃止とともに幕を閉じた駅だそうです。
旧標津線で唯一残る木造駅舎は1933年当初のものだとのことで、そのノスタルジックな雰囲気を楽しみました。

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「撤去されていたレールも新たに敷設されていて路線廃止以前に近い形で復元されているんです。その線路を体感してみませんか?」と樋野さんに誘われ「体感?すごく興味があります」と線路の方へ移動します。
「実は足漕ぎトロッコで昔の線路を走ることができるんですよ」と樋野さん。
「これは楽しそうですね!行ってみましょう!」と出発です。
「開放的!清々しい風を感じて本当に最高です。景色も本当に美しくて心が洗われました!」と笑顔の山之内さんでした。

※施設内部の公開期間は、例年5月1日から11月3日まで。

奥行臼駅(おくゆきうすえき)

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根室原野の開拓と産業の振興を図るため敷設され1933年12月1日に開通した国鉄標津線の駅。1989年4月29日の廃止までの56年間、村営軌道の乗換駅等として、周辺地域の物資の輸送のみならず、文化・生活の発展に重要な役割を果たしてきた。昭和初期の建築様式を留める奥行臼駅、関連施設である島式ホーム、詰所、石炭小屋等周辺施設を含め別海町の文化財に指定されている。

INFORMATION

住所 | 北海道野付郡別海町奥行16-27~30
電話番号 | 0153-75-0802

in BETSUKAI TOWN

樋野 茜さん

Profile

別海町地域おこし協力隊。京都府出身。歴史的建造物が大好き。

MOVIE

木造駅舎でレトロ体験

LOCORECO
03.LET’STRAVEL

言葉を失う瞬間
最果ての儚い絶景へ

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