発見して体感する魅力!
旅するアートとは!?




続いては2人目のロコレコさん、駒崎敦子さんに会いに来ました。駒崎さんは2020年に設立された私設現代アート美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」やカフェで働いています。そんな駒崎さんがレコしてくれるのは“旅するアート”とのこと。「旅するアートですか?すごく楽しそうだけど、どういうことだろう?」と不思議そうな伊原さん。


駒崎さんの案内でやってきたのは、金沢の中心地、香林坊エリアにある「KAMU kanazawa」。「こちらが私も働いている「KAMU kanazawa」という現代アート美術館で旅するアートのスタート地点となります」と駒崎さん。「階段から落っこちそうになっている写真がありますね。なんだろうこれ気になります!」と入口に飾られた写真に興味を持つ伊原さん。早速、館内を案内してもらいます。


「こちらは、金沢21世紀美術館のアイコン的作品“スイミング・プール”で知られるレアンドロ・エルリッヒ氏の作品“INFINITE STAIRCASE”です」と駒崎さん。「入口で気になっていた階段のアートですね。不思議な写真になっていたけど、こんな感じかな?」とポーズをとって撮影してもらいました。「わあ!不思議な写真ができた。こうやって撮影していたんですね。自分で考えて体験することができる楽しいアートですね」と喜ぶ伊原さん。


「先ほど美術館で体験したアートをはじめ街中にたくさんのアートがあるんです。ブックレットにそれぞれのアートの場所が載っているんですけど、これをみながら好きなように巡るのが“旅するアート”なんです」と駒崎さんの案内で街に繰り出しました。最初に訪れたのは、世界的にも有名な写真家・森山大道さんの作品が設置されている電柱が並ぶエリア。「ふとした場所で巡りあえるアート。楽しいです!」と伊原さん。


電柱アートを見た後は、金沢新天地という繁華街エリアにやってきました。「ここにも写真作品が展示されているんですよ」と駒崎さん。アート作品とともにお互いを撮影しました。「繁華街の中にアートがあって、不思議な感覚。異世界に迷い込んだみたいで、すごく映えますね」とその仕上がりに大満足の伊原さん。


続いてやって来たのは、森山大道氏の作品「Lip Bar」です。こちらはバーの内側をすべて唇の写真で覆い尽くすという作品で、空間を丸ごと楽しめます。日中は鑑賞の場として、夜間はバーとして運営されており、アート空間でお酒を味わうことも可能。「なんだか不思議な気分になる空間ですね。バーとしてもアートを楽しめるなんて贅沢な時間です」と伊原さん。


次にやって来たのは、日本一歴史のある商店街としても知られる片町商店街。こちらには音楽家・黒川良一氏による音と光の空間作品「Líthi(レーテー)」が楽しめる「KAMU Black Black」がありました。「この作品「Líthi」は古代ギリシャ語で忘却を意味していて、ギリシャ神話に登場する川の名前でもあるんです」と駒崎さん。「確かに。真っ暗な空間で音と光だけを感じていると日常から解き放たれる様な不思議な感覚になります。忘却の意味をを少し感じられたかもしれません」と現代アートの魅力に触れた伊原さんでした。
KAMU kanazawa(カム カナザワ)




駒崎 敦子さん
Profile
美術館、カフェ勤務。
金沢市の街の雰囲気に魅せられ2年前に移住してきた。
MOVIE
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