自分で焼いて食べる!
日本随一の漁獲を誇る特産品




つづいてのロコレコさんに会いにやって来たのは、駿河湾と富士山がのぞめる石津海岸公園。
開放的な園内では、芝生広場等があり、足腰に優しいゴムで舗装されたウォーキングコースも整備され、焼津市民の憩いの場となっています。また、近くには石津浜サッカー場や小川港があります。
心地よい潮風を感じながら散歩を楽しむ山之内さん。


こちらで出会ったのは、焼津市出身でイラストレーターのやまむらともよさん。
代表作のひとつ、かえるの「る~くん」は、市民に愛されるオリジナルキャラクターで、地元商店街や企業とコラボして焼津市の魅力をPRしています。やまむらさんが大学受験の際にノートに落書きしたことをきっかけに誕生したそうです。
かえるの「る~くん」をはじめ数々の作品で地元を盛り上げ、焼津愛あふれる、やまむらさんがレコしてくれるのは“カツオの藁焼き体験”ができるお店とのこと。
さっそくお店へ向かいます。

連れてきてもらったのは、1877年創業、かつおと燻製の専門店「川直」です。
「実は、静岡県は、あまりイメージがないかもしれませんが、カツオの水揚げ量が日本一なんです。ちなみにカツオのイメージが強い高知県は消費量が日本一なんですよ」とやまむらさん。
「そういえば、今朝行った漁港でもたくさんのカツオが獲れていました」と山之内さんも納得の様子。


店内に入ると迎えてくれたのは、川直13代目の山口 高宏さん。新鮮なカツオを手早くさばいてくれました。「では、焼いてみましょう」と山口さんに誘われ、藁焼きを体験します。「すごい火力!すぐに焼けてきますね」と山之内さん。「藁で焼くことによって、香りがつきますし、先ほどすずさんも感じた様に高温で焼き上げることができるんです。外はパリッと中はレアの状態で、美味しく香ばしく焼けるんですよ」とやまむらさん。
そうこうする内にカツオが焼きあがりました。焼きあがりまでは約1分。


焼きあがったカツオを調理していただきます。
「“カツオの藁焼き”のことを“タタキ”だと思っている方も多いと思うんですが、実は少しちがうんです。藁焼きはタタキの一種ではあるんですが、本来“タタキ”は塩やタレをカツオの身にすりこみ、包丁や手で文字通り叩いて味をなじませたものを言うんです。そういう意味では“藁焼き”は、味付けしないカツオ本来の味と、藁の香りを楽しめるのかも知れないですね」と山口さんが教えてくれます。


見た目にも美しい“カツオの藁焼き”が完成しました。
「塩でいただくのが本当に美味しいんです。藁焼き本来の味を楽しめると思います」とやまむらさん。
すると「うちの代名詞でもある“なまり節”も食べてみてください」と山口さん。
釜ゆでして、ナラの木で燻した“なまり節”は、焼津市を代表する特産品で、全国の約95%の生産量を誇っています。カツオ節をつくる一番最初の行程にあたるもので“生カツオ節”や“燻製”といった感じのもので、焼津市の食卓にはよくあがるそうです。


「焼津の地酒“磯自慢”と一緒に楽しんでみてください」とやまむらさんに勧められ“藁焼き”と“なまり節”をいただきます。
「美味しい!藁の香りを本当にしっかりと感じますしカツオが本当に新鮮。お酒とのハーモニーも最高です」と山之内さん。
「なまり節もぜひ」と山田さんに勧められます。
「生のカツオとカツオ節の良い所どりの様な感じですね。何にでも合いそう。当然お酒にも合いますね」と笑顔で焼津の恵みを楽しみました。
かつおと燻製の専門店 川直




やまむらともよさん
Profile
焼津市在住のイラストレーター。自身デザインのキャラクター、かえるの「る〜くん」などのグッズや作品を制作している。
MOVIE
迫力!カツオの藁焼き体験
“さかなのまち”の宝物
赤いダイヤに酔いしれる
