03.

老舗の一杯を片手に
海の幸を炙って

LOCORECO
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さて、続いてのロコレコさんに会いに山之内さんは唐津城下町の中心部(旧城下町エリア)に位置する米屋町(こめやまち)を散策。「素敵な雰囲気の通りですね」と歩いていると、趣のある構えのお店を発見しました。「太閤さん、かな?」と看板を見上げる山之内さん。「すごくたくさんお酒があります!日本酒好きの私としては、たまりません!夏限定のお酒もありそうですよ」と、吸い込まれるように店内へ。

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「ようこそ、唐津へ」と迎えてくれたのは、銘酒「聚楽太閤(じゅらくたいこう)」で知られる鳴滝酒造の代表、古舘 正典(ふるたち まさのり)さん。
「当社、鳴滝酒造は1705年に創業して、今年で321年目です」「この場所では270年間お酒を造っていて、こちらのお店はお米を磨く精米所だったんですよ」と聞いて、山之内さんもびっくり。「うちは地酒メーカーなので、郷土の料理に合うお酒をたくさん造っています」。こちらのお店には「聚楽太閤」をはじめ、夏限定酒や日本酒で漬けた梅酒「太閤梅(たいこうばい)」や、個性あふれる本格焼酎がずらりと並びます。

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「今ちょうど、夏だけのお酒の出荷の時期なんです」と古舘さん。夏が長くなった分、爽やかな夏酒が楽しまれる期間も延びているのだとか。お酒談議に花が咲くなか、この後は蔵のお酒と一緒に唐津の旬魚を味わえるお店へ、古舘さんと一緒に向かうことになりました。

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やって来たのは、唐津駅近くの呉服町に店を構える「大志」。「かっこいいなぁ!素敵なお店ですね」と、山之内さんも店構えに見とれます。店内にはカウンターと大小の個室、そして玄界灘の魚が泳ぐいけす。「お邪魔しまーす」と席に着くと、代表の松田 拓也(まつだ たくや)さんが温かく迎えてくれました。蔵元の古舘さんと一緒に、地酒と唐津の幸を楽しむ特別なお食事です。

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食前酒は、梅酒「太閤梅」。「日本酒で造った梅酒で、梅酒専用のお酒をまず造るんです」と古舘さん。地元・七山の契約農家で梅の木の下にネットを張り、完熟して自然に落ちた梅だけを朝に拾い集めて漬け込むという、なんとも贅沢な造り方です。「そんな素敵なお酒を、食前酒としていただいちゃって良いんですか」と山之内さん。グラスには梅酒に漬かった梅の実も添えられ、「スモモみたいな香りです!これは大人のおやつですね」と、うっとりとする山之内さん。

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「太閤梅」をいただいていると、松田さんがお刺身の盛り合わせを運んできてくれました。唐津・屋形石(やかたいし)で揚がったマグロのほほ肉を軽く塩に漬けた一品。「うちは、お刺身を七輪で炙って食べてもらうスタイルなんですよ」と松田さん。「お刺身を炙るんですか?楽しみです!」と、山之内さんの目が輝きます。卓上の七輪で好みの加減に炙っていただく大志ならではの楽しみ方です。

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網にのせると、じゅわっと音が立ち、香ばしい香りが広がります。「あ、良い香りがしますね」。お塩で旨味を引き出していただけば「うまみの上にうまみが乗ってるみたい」「お魚なんだけど、お肉を食べてるような」と、その濃厚さに驚く山之内さん。「日本酒は、うま味とうま味のバランス。こういったお料理と1対1で合わせると、双方がもっとおいしくなるんです」と古舘さんの解説にも熱がこもります。「お酒が進みますね」と、盃も箸も止まらない山之内さん。

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続いては、いけすから揚げたばかりの活フグ。目の前でまだ動くその身に「なんでこんなにプリプリしてるの?」とびっくり。「うちのフグは動くんです」と笑顔の松田さん。炙ることで食感が際立ち、旨味も感じやすくなるのだそう。「これは特別だ!とてもおいしいです!動いているフグをいただくのは初めてです」と、玄界灘の海の底力に感激の様子。

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そして「年に1回だけ造られる白酒(しろざけ)です」と運ばれてきたのは、米の粒がとけ残った様なとろりと白いお酒です。「本来この時期はもうないんですよ。蔵にもない。ここにしかないんです」と古舘さんもびっくり。「すずさんのために取っておいたようなものです」の言葉に「普段だったら絶対この時期飲めないんですもんね」と感激の山之内さん。ひと口含めば「やさしい!やさしいけど、キリッとする部分もあって」と大感動。合わせるのは、大志が開発した、蒸さずに1週間かけて仕上げるシャリのかわりのすり身とサバの「鯖蒲鮨(さばかますし)」。「くっついてる!すり身の食感とサバのうま味、不思議だけど、最高に合いますね」と、ここでしか出会えないペアリングに感動です。

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「地酒なので、地元の食材に一番合ってほしい。できれば唐津に来て、この空気を感じながら料理とお酒を味わってもらうのが、一番贅沢だと思うんです」と古舘さん。「本当に贅沢で幸せな時間だ」と山之内さん。321年の歴史を持つ地酒と、目の前で炙る玄界灘の幸。お酒も会話も弾む唐津の贅沢を満喫したのでした。

大志(たいし)

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JR唐津駅から徒歩約5分、呉服町に佇む居酒屋。玄界灘の旬魚を卓上の七輪で炙っていただく「炙り刺身」スタイルで、いけすの活魚や、唐津市と九州大学の手により、完全養殖に成功した「唐津Qサバ」とすり身が一体化した、まるで棒寿司のようなオリジナルメニュー「鯖蒲鮨」など、ここでしか味わえない一品が揃う。地酒との相性を考え抜いた料理で、地元客にも観光客にも愛される1軒。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市呉服町1798
電話番号 | 0955-74-0107

太閤(たいこう)

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銘酒「聚楽太閤」取扱専門店。321年の歴史を持つ「鳴滝酒造」の銘酒「聚楽太閤」をはじめ、夏限定酒、焼酎、地元七山の完熟梅だけで仕込む梅酒「太閤梅」などが並ぶ。お土産として人気の唐津くんち曳山(ひきやま)徳利や曳山カップなどの品揃えも充実している。

INFORMATION

住所 | 佐賀県唐津市米屋町1648
電話番号 | 0955-72-4104

in KARATSU CITY

古舘 正典さん

Profile

国内最高峰の日本酒鑑評会で金賞14回受賞の酒蔵「鳴滝酒造」の代表。

MOVIE

驚きの連続!唐津の味

LOCORECO
04.LET’STRAVEL

城下町を抜けて
渡り蟹のトマトクリーム

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