02.

360有余年の伝統から
生まれた、新しい一杯

LOCORECO
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続いてやって来た橿原神宮前駅に到着早々、迫力満点の銅像に「すごい!」と足を止めた伊原さん。格闘ゲーム「ストリートファイター」の「エドモンド本田」の銅像です。カプコン創業者の出身地である橿原市にはリュウや春麗(チュンリー)、ケンの像も点在しています。「ファンにはたまらないですよね!」と伊原さん。そこへ声をかけてくれたのが、2人目のロコレコさん・稲上 文子(いながみ ふみこ)さん。橿原市の文化遺産の保全に携わる専門家・ヘリテージマネージャーをされています。

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稲上さんが連れてきてくれたのは、橿原市内に構える1658年からお酢づくりを続ける老舗お酢メーカー「ミヅホ株式会社」。国の登録有形文化財にも指定された風格ある蔵が並ぶ敷地に足を踏み入れると、歴史の重みがひしひしと伝わってきます。「伝統の技から生まれた新感覚ドリンクを紹介したいんです!」という稲上さんの言葉に、伊原さんも楽しみな様子です。

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こちらで「伊原さん、稲上さん、こんにちは」と出迎えてくれたのは工場長の谷下 利幸(たにした としゆき)さん。「代々この蔵で、伝統の製法でお酢を作り続けています」とのこと。吉野杉の木桶が80樽以上ずらりと並ぶという蔵の中へ案内してもらうことになりました。

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蔵の中には、吉野杉で作られた大小の木桶がたくさん並んでいます。現代的な機械タンクと違い、木桶は空気をほどよく通すため、独特で複雑な風味が生まれるとのこと。温度や湿度が自然に調整される環境の中で、ゆっくりと時間をかけて育てられます。「木の温かみが伝わってくる特別な空間ですね」と伊原さん。芳醇な香りが漂う蔵の中で、360年以上変わらぬ製法が今日も息づいていました。すると特別に木桶の中の様子をみせてもらうことに。

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木桶の中をのぞかせてもらうと、表面が一面真っ白な膜に覆われていました。これは酢酸菌と呼ばれる菌の膜で自然にアルコール分を酢にかえていく役割があるそうです。「この白い子たちが頑張ってくれるってことですね」と目を細める伊原さん。「木桶越しに呼吸してると思うと」という感慨深そうな様子です。昼も夜も休まず発酵が続く木桶の中に、360有余年受け継がれてきた命が宿っていました。

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見学をした後は出来立てのお酢を試飲させてもらうことに。ひと口いただいた伊原さん、「私が知っているお酢特有のツンとする酸っぱさがないです。旨味やコクがひろがる感じがします。その後はさっぱりフルーティーな感じと木の香りも。美味しい!2口目、3口目って続けたくなる後味です」と目を輝かせます。「思っていたお酢と全然違います。こんなに美味しいんですね」と驚きを隠せない伊原さんでした。

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蔵から場所を移動して、稲上さんが「ハマっちゃいますよ!」と紹介してくれたのが、このお酢から開発されたクラフトビネガードリンク「SAKU(サク)」。ノンアルコールながら深みのある味わいは、お酒を飲む方にも飲まない方にも人気の逸品です。「おしゃれなお酒みたいな瓶ですね!」と伊原さん。案内してくれたスタッフの榎本 裕輝(えのもと ゆうき)さんが、開発にかけた想いを笑顔で話してくれました。「伝統を大切にしながら、新しいことにも挑戦したかったんです」とのことでした。

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まず試したのは、純米酢にフルーツエキスを加えた「Komezu Fruity(コメズ フルーティー)」。ひと口いただいた伊原さん「甘さに酸味が優しく包まれてる感じ。まろやかで最高においしい!」とにっこり。フルーツのやさしい甘みとお酢の爽やかな酸味が絶妙に溶け合った味わいに「飲みやすいです!日常的に飲みたいな」と喜びます。稲上さんも「本当に美味しいですよね!」と笑顔になります。

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続いていただいたのは、黒酢にスパイスを加えた「Kurozu Spicy(クロズ スパイシー)」。「これもおいしい!温泉に入った後に飲みたい感じで、くっといきたいです!」と大絶賛の伊原さん。稲上さんも「私はスパイシーの方がより好みなんです!」と笑顔。スパイスの刺激とお酢の深みが一体となった、おとなのビネガードリンクです。

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「昔ならではの製法で作られたお酢や、新しいビネガードリンク、たくさんの人に知ってほしいです」と稲上さん。「お酢のイメージが変わりました。色々な可能性がありそうですね」と伊原さんも目を輝かせます。360有余年の長い歴史が生んだ新感覚の味わいに、橿原市が持つ確かな伝統を”つなぐ力”を改めて実感したのでした。

ミヅホ株式会社

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1658年から酢づくりをしている360年以上の歴史を誇る老舗お酢メーカー。奈良・吉野杉の木桶を用いた昔ながらの製法で醸造されたお酢は、人気の商品。また、その蔵を含む建造物が国の登録有形文化財にも指定されている。連綿と続く酢づくりから生まれた革新のクラフトビネガードリンク「SAKU」は、ノンアルコールながら深みのある味わいが話題を集めている。

INFORMATION

住所 | 奈良県橿原市中町267
電話番号 | 0744-22-3317

in KASHIHARA CITY

稲上 文子さん

Profile

建築士。ヘリテージマネージャーとして、国登録有形文化財を守り活かす専門家として活動。橿原市の文化遺産の保全と活用に尽力している。

MOVIE

お酢蔵が生んだ新しい一杯

LOCORECO
03.LET’STRAVEL

橿原神宮に参拝して…
土鍋ご飯でおかわり連発!

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