唯一の和紙工房で
楽しく初めての体験



秋月のまち並みを楽しみながら歩いていると、なにやら派手なトラックを見つける大友さん。「あ、かわいい!」と眺めていると「Yo!! Yo!! Yo!! T・A・T・A・M・I・畳‼」と現れたのが、ふたりめのロコレコさん・MC TATAMIこと徳田畳襖店4代目徳田直弘さんです。「出会いからステキなラップ‼ありがとうございます」と挨拶する大友さん。


そんな徳田さんがレコしてくれるのは「伝統文化を守って新しいことに挑戦している方」とのこと。さっそく、その方がいる場所へ向かいます。道中、徳田さんの服装の話に。「これ畳の縁ですよね?かわいい」と大友さん。なんでも「知り合いのデザイナーに作ってもらいました。結構、ドアとかに引っかかるんですけどね…」とのこと。そうこうしている内にたどり着いたのは秋月に唯一現存する和紙工房「筑前秋月和紙処」です。


「習字をやっていたので半紙とか紙が大好き」だという大友さん。期待に胸が高鳴ります。店内を見ていると「これ、なに⁉」と、気になるものを発見しました。そこへ店主の井上さんが「オリジナルで作ったガチャなんです。ぜひやってみてください」とのこと。「わくわくする!やってみます!出てきました!なんかかわいい子。私と同じ色の服きてる」と喜ぶ大友さん。紙は井上さんが作成し、おきあがりこぼしを作家さんに作ってもらったのだとか。ちなみに店内にディスプレイされているおきあがりこぼしの座る畳は徳田さん作なんだとか。

「奥に工房があって、そこで紙をすくんですが、地域や人ですき方も違いますし、道具の選び方も違って個性が出ておもしろいんですよ。その手すき体験もここでできる様にしています」と井上さん。紙が好きだという大友さん、熱心に耳をかたむけます。「体験の中で最近はじめて人気なものがあって、ここからは担当の家内を」と紹介されて奥様が、何やら色とりどりな和紙の入った箱を持って登場です。なんでも和紙を使って“お花”を作るんだとか。

奥様の久美子さんに教えていただきながら、お花作りを進めます。「いままで作ってきたみなさん、同じものは、ひとつとしてないんですよ。小さいサイズ大きいサイズ、かわいい、かっこいい、色選びにも個性がでます」と久美子さん。「これは本当に楽しい。可能性がひろがるので迷っちゃいます」と楽しみます。「どんな方が参加しているんですか?」大友さんが質問します。すると「海外の方や小さなお子様のいる親子、子育て世代のお母さん」と多くの方が参加してお花作りを楽しんでいるんだそうです。


「ある人にプレゼントするために」作っているという大友さん。真剣そのものです。お花が完成するとラッピング用にメッセージを書き込みます。「和紙にペンで文字を書くのは初めてかもしれません。ざらざらした感触が面白いし、紙に文字が吸い込まれていくような感覚です」とその心地よさを楽しみます。ラッピングの仕上げに好みのアロマオイルで香りをつけます。「できました!じゃじゃーん!プレゼントしたいのはスタジオの神田さんです!ユーモアと優しさとクールさを表現しました」と完成を喜ぶ大友さんなのでした。
徳田畳襖店

筑前秋月和紙処

秋月に唯一現存する和紙工房。予約をすれば昔ながらの伝統的手法での紙すき見学や体験ができる。また、原材料のことや、その歴史について教えてもらうこともできる。最近では和紙で作るお花のワークショップも人気を博している。 また、店内では、和紙や和紙でできた作品を購入することも可能。




徳田直弘さん
Profile
1905年創業の徳田畳襖店4代目後継者。たたみラップ、イグサアートなど創作活動にも取り組む。
MOVIE
徳田畳襖店 〜 筑前秋月和紙処

日本酒造りを礎に
オンリーワンの新道を
