飲みくらべる5つの個性
銀山のまちのクラフトビール
「もう1軒、とっておきがあるんです」と和泉さんが案内してくれたのは、「半田銀山ブルワリー」。かつて日本有数の銀山だった半田銀山の名を受け継ぐ、2020年創業のクラフトビール醸造所です。併設のビアレストラン「上町CHEERS(うわまちチアーズ)」で、できたての生ビールが味わえます。
迎えてくれたのは、醸造責任者の鈴木 翔之(すずき しょうじ)さん。「ビールが苦手な人でも飲みやすいものを揃えているので、楽しみにしていただければ」と頼もしいひと言。定番から変わり種まで、個性豊かな8種のビールが待っています。
本日いただくのは、8種の中から5杯。まずは和泉さんおすすめの「半田銀山ペールエール」をサーバーからグラスに注いでいただき、「乾杯!」。歩いた後の1杯が、五臓六腑に染みわたります。
「ホップの香りが、鼻からふわっと抜けますね」と、1杯目の「半田銀山ペールエール」。2杯目の「王林ペールエール」は、桑折町生まれの青りんご「王林」の果汁を使った1杯です。グラスを近づけただけで、りんごの甘い香りがふわり。桃のまちのもうひとつの誇りが、グラスの中で香ります。
3杯目は、桃のクラフトビール「暁(あかつき)」。桑折町自慢の桃の果汁を使った1杯です。のちに「最初に“これが好き”って思ったのは、桃のクラフトビールだったんです」と振り返るほど、矢吹さんのお気に入りに。桃のまちならではの味わいです。
さらに「ウワマチコーヒースタウト」、そして締めくくりは、その名も「桜餅」。「本当に桜餅なんですよね、そのまんま!正直、合わないんじゃないかなって最初思っちゃったんですけど。癖になって、また飲みたいって思う味です」と、意外な出会いに目を丸くします。桜の葉が香る、あんこの材料から発想したという個性派です。
「食後にも飲みたいビールがあるんだ、って。ビールってみんな1杯目のイメージだから、食後ビール、新しいです」と矢吹さん。どの1杯にも、桑折町の素材と作り手の遊び心がぎゅっと詰まっていました。銀山のまちに湧き出した、新しい名物を飲みくらべご満悦の矢吹さんでした。
半田銀山ブルワリー(はんだぎんざんブルワリー)
上町CHEERS(うわまちチアーズ)
JR桑折駅から歩いて5分。2020年に醸造を始めたクラフトビール醸造所と、併設のビアレストラン。ビールのブランド名「SOLDER CRAFT(ソルダークラフト) 」は、はんだ付けを意味する「SOLDER(ソルダー)」にちなんだもので、人とまちをつなぐ願いと半田銀山の“はんだ”が掛けられている。その味は折り紙つきで、桑折町生まれの青りんごを使った「王林ペールエール」はジャパン・グレートビア・アワーズ2022のフルーツビール部門で銀賞、「半田銀山IPA」は同アワーズのアメリカンスタイルIPA部門で銅賞に輝いた。地元の恵みを生かした個性豊かな一杯を、できたての生で味わえる。このまちで散策の後はオシャレな同店で、桑折町ならではの味を楽しみたいもの。
MOVIE
個性豊かなクラフトビールの世界
桃をいっぱい食べられて、ずっと幸せでした!