大自然でととのって
仲間と過ごす贅沢なとき
この旅で最初に出会ったロコレコさん・給田さんのお店にやってきました。給田さんのおじい様がやっていたという給田文具店を改装して「ケーキ屋&カフェ兼アジアン雑貨店」を経営されているとのこと。店内に入ると給田さんと奥様が迎え入れてくれました。同店では地元の食材を使った自家製スイーツやドリンクなど多くの人気メニューがあるそうですが、特におすすめのドリンクメニューをいただくことに。
いただくのはタピオカドリンクです。好きな飲み物にトッピングできるとのことで大友さんはタイミルクティーを選びました。「わらびもちと、おもちの中間くらいのもちもち感。普通のと全然ちがいます」とのこと。それもそのはず、地元の工場で手作りの特別なタピオカを使用しているそうです。ちなみに国産タピオカを手作りしているのは日本でもわずか2か所と言われているとか。
外観も内装も奥様と手作りしたという、ゆったりとしたこだわり空間の中、タピオカタイミルクティーを楽しみました。「この空間と美味しいドリンクに癒されました」という大友さんに「さらに癒されるスポットがあるので、ぜひレコしたいです」と給田さん。後ほど別の場所で待ち合わせることになりました。
仕事終わりの給田さんと待ち合わせた場所は、天女伝説の伝わる峰山町鱒留地区。なにやら川の流れる音と灯りが見えてきました。「レコしたい癒しスポットは、サウナなんです」と給田さん。「ここにサウナがあるんですか?」と大友さんは驚きを隠せません。「この流れている川が実は水風呂なんですよ」とさらに給田さんから驚きの情報が。やって来たのは自然を活かしたアウトドアサウナ施設「蒸 -五箇サウナ-」です。
築100年を越えた古民家を改装した施設の中へと進みます。施設の中にはオリジナルグッズが並んでおり、大友さんもしばしグッズを眺めます。「背中のデザインかわいい」と、この地に伝わる天女のデザインのシャツを購入することに。
天女シャツに着替え準備万端、サウナ室に向かいます。北欧の薪ストーブでゆっくりと温めたサウナ室は、体の芯からじっくりと温まるように設計してある癒し空間。“白樺”や“オーク”などの葉を束ねた“ウィスク”と呼ばれるものを、蒸気とともに軽くたたく施術“ウィスキング”を体験しました。
体の芯から温まった給田さん、磯砂山から流れる川の水風呂へ。「どうですか?今日は冷たくないですか?」と問う大友さんに「かなり気持ち良いですよ」という給田さん。「ここで星空をみながら“ととのう”のが最高です」とのこと。「川で癒され星空を見上げて、とても良いですね」とその様子を見守る大友さんでした。
ととのった後は、サウナの横にある囲炉裏スペースに移動しました。こちらの囲炉裏スペースは、暖をとったり、仲間とBBQなど食事をする団らんの場として使用されているそうです。すると、給田さんの友人で、網野町「めぐみ食堂」を営む後藤さんが、大友さんのために特別なごちそうを準備してくれていました。猟師さんが獲ってきたというジビエや後藤さんが釣ってきたという魚介の数々です。
まずは、後藤さんの一押しだという、いのししの焼き肉をいただきます。「ボタン鍋にすることが多いけど、味噌の味が強いので本来の味が分かりにくい。ぜひ塩コショウで召し上がってください」と後藤さん。「焼いて食べるイメージがなかったですけど、美味しいです。あぶら身も甘い」とのこと。なんでも後藤さんによるとイノシシのあぶらは蓄積しにくくコラーゲンに近いとか。
つづいては、ハマチのお刺身。後藤さんが今日釣ってさばいたものと、1週間前に釣って神経抜き、血抜きなどの下処理をし、熟成させたものを食べ比べさせてもらいました。「どちらも美味しいんですが、今日釣ってきたばかりのものは、歯応えがあって美味しいし、熟成したものは、すこし弾力があって高級な味がする気がします」とのことでした。
「これが京丹後のいつもの感じです。ちょっと今日は豪華だけど…」という給田さん。「本当に羨ましいです。ここでしか味わえない最高の時間ですね」と大友さん。存分に京丹後を味わってほしいという給田さんと後藤さんの粋なはからいで、地元の恵みをいただきながら、宴はつづいたのでした。
kanabun(カナブン)
蒸 -五箇サウナ-
MOVIE
大自然でととのうサウナ
旅を振り返って…