04.

春国岱で見る
とっておきの夕焼け

LOCORECO
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旅もいよいよ終盤。夕暮れが訪れる頃、丹生さんがやって来たのは、根室市街地から西へ車で約20分、温根沼(おんねとう)を跨ぐ大きな橋「温根沼大橋」付近。こちらで出会ったのは4人目のロコレコさん、奈良 匠(なら たくみ)さんです。「根室在住のダンサーをしています。普段は子どもたちにダンスを教えているんです」と笑顔で挨拶してくれました。日本本土最東端の街の大自然をこよなく愛する奈良さんが、旅の締めくくりにとっておきの絶景を案内してくれます。

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「日本最東端と聞いて多くの方が思い浮かべるのは納沙布(のさっぷ)岬( 写真左 )希少な自然環境を持つ場所( 写真右 )だと思います」と奈良さん。「本当に絶景なんですが、今日はそれと同じくらい素晴らしい場所を案内したいです」連れて行ってくれるのは、温根沼大橋を渡った先に広がる「春国岱(しゅんくにたい)」。太平洋と風蓮湖に挟まれた約8kmの細長い砂州(さす)で、海・湖・湿原・アカエゾマツ林が一体となった希少な自然環境を持つ場所(写真下)。ラムサール条約にも登録された、根室の大自然そのものです。

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橋を渡って春国岱へ足を踏み入れると、まるで別世界。「ここは大自然に入り込めるような場所なんです」と奈良さん。「運がよければ、野鳥をはじめ、たくさんの野生動物に出会えますよ。道中で、キツネを見かけたこともあります」 。春国岱は、エゾシカや希少な水鳥、タンチョウ・オオワシ・オジロワシなど多くの野生動物が季節を変えながら集う場所です。

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歩を進める間に、空が少しずつオレンジ色に染まりはじめました。「すごく綺麗ですね……」と丹生さんが思わずつぶやきます。時間がゆっくり溶けていくようなパノラマに「こんな空、なかなか見られないですよね」と丹生さん。すると奈良さんが「さらに美しい景色をお見せしますからね」と微笑みます。

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森を抜けた先に開けた視界。目の前には、湖と海と空が一体となった、息をのむような風景が広がっていました。日本本土の最東端の街で迎える夕日。その光が水面に降り注ぎ、湿原一帯を紅く染め上げていきます。「本当に素晴らしい夕日ですよね」と奈良さん。砂州の上にアカエゾマツが育つこの景色は、世界でも2例しかないという、学術的にも極めて貴重な自然環境 。言葉を失うような美しさを、ふたりはじっと見つめていました。

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ゆっくりと水平線へ落ちていく夕日を眺めながら、丹生さんがじっと景色に見入ります。「こんな夕日、初めて見ました」と丹生さん。日本でいちばん東の街で見る、心ほどける夕暮れ。その美しさを胸に、根室の旅は夕日とともに静かに幕を下ろしました。

春国岱(しゅんくにたい)

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根室市の西部、温根沼大橋を渡った先に広がる、太平洋と風蓮湖に挟まれた約8kmの細長い砂州(さす)。海・湖・湿原・アカエゾマツ林が一体となった希少な自然環境で、ラムサール条約にも登録されている。エゾシカ、キツネ、タンチョウ・オオワシ・オジロワシなど多くの野生動物に出会える、根室の大自然を象徴するスポット。

INFORMATION

住所 | 北海道根室市春国岱
電話番号 | 0153-25-3047

in NEMURO CITY

奈良 匠さん

Profile

根室在住のダンサー。ダンススタジオを経営。日本本土の最東端の街・根室の大自然をこよなく愛している。

MOVIE

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