体感!アクティビティ
うれしの茶とその街を感じる




次にやってきたのは、無料で利用できる足湯施設が設置されている「湯宿(ゆしゅく)広場」です。こちらで出会ったのは3人目のロコレコさん・北川健太さんです。北川さんは嬉野温泉で一番古い創業200年ほどの旅館大村屋の15代目。嬉野市を盛り上げるための活動も精力的にしています。そんな北川さんが入っているのは“足蒸し湯”という温泉ミストを使用した施設です。


両足を穴に入れ、箱をひざにかぶせて10~15分程度蒸すという“足蒸し湯”を伊原さんも楽しみました。「嬉野温泉は、日本三大美肌の湯と言われているんです。足湯でも楽しんでみてください」と北川さんに教えてもらい堪能しました。


足湯で嬉野温泉の魅力を体感した伊原さんに「嬉野を全身で感じるアクティビティを紹介します」と北川さん。連れてきたもらったのは「シモムラサイクルズ」です。「ちょっと変わったサイクリング体験をしましょう」と店内へ案内されます。

趣味がサイクリングだという店長の下村宗史さんがオープンした自転車店。「こちらでは“茶輪(ちゃりん)”が楽しめるんですよ」と北川さん。「茶輪って何ですか?」と目を丸くする伊原さんに店長の下村さんが教えてくれます。「“茶を楽しむ空間”と“嬉野の観光地“を自転車で巡るショートトリップのことで、ボトルに茶葉と冷水を入れ、自転車の振動で水出しのお茶を作っていくんです」とのこと。


「茶葉は嬉野市各店の茶匠がブレンドした 13 種類から選ぶんですよ。六花さんはどのお茶にしますか?」と北川さんに促され、「一番香りが落ち着き、お気に入り」だという茶葉を選ぶ伊原さん。水出しのお茶を作る準備をします。ボトルに冷水と茶葉を入れ準備万端です。


準備したボトルを自転車にセットし、いざ出発です。「行ってきまーす!自転車に乗っていると風を感じて涼しいです」と意気揚々とこぎ始めます。「茶輪」での自転車は電動アシスト付きのスポーツタイプまたはシティサイクルタイプから選ぶことができ、ヘルメットの貸し出しもしてくれます。


江戸時代は宿場町だったという雰囲気を残す街並みや、緑いっぱいの田園風景を楽しみながら進みます。電動アシスト付きのスポーツ自転車なので無理をせず気軽に楽しむことができるのもポイントです。


目的地に到着したおふたり。水出しのお茶も仕上がりました。「風を感じられてすごく気持ちよかったです。色々な風景を楽しむこともできて嬉野の魅力を体感することができました」と楽しそうな伊原さん。


到着したのは地元の方々が涼みに来たり、癒やされにくる人気スポット「轟の滝」です。水が流れ落ちる音が、雷が轟くようであることからこの名前がついたんだそうです。また周辺は公園になっており、北川さんも幼少期から訪れていたそうです。また現在ではお子様と一緒に遊びに来る場所でもあるんだとか。そんな“みんなの癒やしスポット”でゴールを祝して夕涼みしながらの乾杯です。

「水出しのお茶もできあがってましたね。しっかりと味が出ていておいしいです。川の中に入っていると涼しくて本当に最高です」と伊原さん。「観光客があまり知らない場所なので、ここを紹介できてよかったです」と北川さんも笑顔でした。
シモムラサイクルズ

佐賀県西部初となるスポーツ自転車ショップ。店長の下村宗史さんは趣味がサイクリング。以前は佐賀市でIT系の会社員をしていたが、嬉野の魅力に触れ、お店を 5年前に開店。スポーツ自転車だけでなく、シティサイクル、折り畳み自転車などの相談にも対応している。
旅館 大村屋




北川 健太さん
Profile
旅館大村屋の15代目。嬉野の暮らし・観光の魅力を伝える活動もしている。
MOVIE
自転車でお茶作り!?
五感で楽しむ
お茶の新境地
