隠し味はいちごジャム! 清里『萌木の村 ROCK』が10時間煮込んで作る絶品ビーフカレー
2023.06.24
山梨県北杜市の清里高原にあるレストラン『萌木の村 ROCK』は、1971年に清里初の喫茶店として誕生し、夏場や週末には開店と同時に行列ができるほど人気のお店。並んででも食べたいお店の名物は、年間15万食もオーダーされるというビーフカレーです。長時間煮込んだあと熟成させたカレーは、家庭では真似のできない深い味わいになっています。隠し味として使ういちごジャムによる甘味と秘伝のスパイスの組み合わせや、お店でのレーズンバター、ベーコンやチョリソーソーセージといったトッピングも魅力です。
【コレうまポイント】
① たっぷりの玉ねぎを飴色に! 大量に使う牛肉と地元産の野菜
【コレうまポイント①】たっぷりの玉ねぎを飴色に! 大量に使う牛肉と地元産の野菜
『萌木の村 ROCK』がある山梨県北杜市の清里は、1930年代から始まった開拓の精神が息づく場所です。清廉な水と日本一の日照時間に恵まれたおいしい農産物の宝庫でもあります。
『萌木の村 ROCK』でも地元産の新鮮な野菜をたっぷり使っています。中でもカレーに大量に使うのは玉ねぎです。60キロほどの玉ねぎは、大きな鍋で1時間ほどかけて炒めて飴色に。じゃがいもとにんじんは10キロずつ。これに対して、牛肉は80キロと野菜と同じくたっぷり。秘伝のスパイスや隠し味を加えて、およそ1,300人前のカレーになります。
【コレうまポイント②】偶然が産んだおいしさ! 隠し味はなんといちごジャム
『ROCK』のビーフカレーは、少し甘みを感じるのがポイントです。それはちょっと変わった隠し味、いちごジャムが加えられているから。あるとき、店頭販売用に大量に仕入れたいちごジャムがまったく売れず、苦し紛れにカレーに入れたところ、とびきり美味しくなりました。それ以来、『ROCK』のカレーにとって欠かせない隠し味として使われ続けています。
また、お店で提供されるカレーには、レーズンバターがトッピングされています。これは創業まもない頃、賄いで食べていたバター醤油ご飯がヒントになりました。ご家庭で召し上がるときも添えてみては?
【コレうまポイント③】超濃厚なルーの煮込み時間は10時間以上
『ROCK』のビーフカレーを作る上で、重要なポイントは、なんといっても煮込み時間です。最低でも10時間以上、1日かけて煮込むため、大量に投入された野菜は溶けて、形はほとんど見当たりません。牛肉さえもホロホロと崩れて繊維のような状態になっています。煮込み終わると、さらに最低でも2日かけて冷蔵庫で寝かせて、じっくり熟成。こうしてできあがるのが、野菜といちごジャムの甘み、牛肉の味わい、そしてスパイスが溶け合ったとびきりの濃さが自慢のカレーです。
お店が始まった1971年は、観光地として清里がブームになる前。最初の店舗が岩の上にあったことと、ロック音楽がガンガン鳴っていたことが『ROCK』という店名の由来です。『ROCK』の創業者の舩木上次さんは、お店をオープンした時に親交のあった清里開拓の父、ポール・ラッシュ博士から贈られた言葉を大切にしています。それは「Do your best and it must be first class(最善を尽くせ しかも一流であれ)」というもの。その精神が手間と時間をかけた『ROCK』のカレーにもつながっています。
東アナが一口食べて「うんまっ」と叫んだ『ROCK』のビーフカレー。レトルトパウチ入りなので、温めるだけで、清里で食べる味を再現できます。さらに「ベーコンやソーセージをのせると、ますます『ROCK』な気分が味わえますよ」とスタッフの小林さん。
イメージカラーの赤を基調としたパッケージにも、お店が受け継ぐ開拓者のスピリッツとカレーに向けられた情熱を感じます。家庭では真似できない『ROCK』なおいしさを味わってみませんか?