今回、江田友莉亜リポーターが“海外の旅”で訪れたのはカナダ・ニューファンドランド&ラブラドール州。1987年にユネスコの世界遺産に登録された「グロス・モーン国立公園」の大自然を満喫する旅を紹介します。

※CA$1(カナダドル)=108円

ニューファンドランド&ラブラドール州(Newfoundland and Labrador)

カナダ最東端に位置する、北米で最初にヨーロッパ人が入植したニューファンドランド島と本土のラブラドール半島東部からなるカナダ10州のうちのひとつ。1000年の歴史を誇るニューファンドランド島に対し、ラブラドール地方は自然の厳しいツンドラ地帯。大西洋に沿ってグリーンランドまで続く一帯では、5月から6月にかけて東側の海を流れていく巨大な氷山を見ることができる。「グロス・モーン国立公園」には、ニューファンドランド島の北部がかつて氷河に覆われていたことを示す証拠「フィヨルド」があり、フィヨルドが切り立つ海をボートで進むと、壮大な光景が広がる。

グロス・モーン国立公園(Gros Morne National Park)

ニューファンドランド島の西岸に位置する「グロス・モーン国立公園」は、数億年の地殻変動の様子を伝える国立公園。そびえ立つフィヨルドと不気味な山々が、ビーチや沼地、森林、不毛の崖などの多様なパノラマの上にそびえ立つ。大陸の衝突と氷河の衝突によって形成された古代の風景は、1987年にユネスコの世界遺産に登録された。
秋に訪れると、鮮やかな色彩、好奇心旺盛な野生動物、芸術的な冒険、刻々と変化する景色を楽しむことができる。5億年前に空に押し出された地球のマントルの珍しい露出部である赤茶けた岩山と露出した太古の地層が特徴の「テーブルランド」では、遊歩道が整備されており、独特な地形でのハイキングが楽しめる。

グロス・モーン・イン(Gros Morne Inn)

「グロス・モーン国立公園」近隣の森林に覆われた丘の中腹に位置し、息を呑むような海岸線、広大な山脈を体験するために作られたホテル。モダンで豪華なロビーや客室、厳選されたシーフード、四季折々のアウトドア アドベンチャーを体験する拠点として人気を集めている。
15室の各客室からは、海と山の景色を望むことができ、野生動物に出会えることも。さらに、アウトドア感覚満載のサウナとジェットバスも完備されていている。

 

スクリーチ・イン(screech in)

ニューファンドランド島には、「スクリーチ・イン」という旅行者を島の仲間として受け入れるためのユニークな伝統儀式がある。島にやってきた旅行者に、ラム酒(スクリーチ)を振る舞い、冷凍のタラ(コッド)とキスをさせることで島の仲間入りを認められるというもの。ニューファンドランド島がタラに支えられてきた歴史と、島民のタラへの感謝の気持ちを象徴していると言われている。

 

ウエスタン ブルック ポンド ツアー(Western Brook Pond Tour)

「グロス・モーン国立公園」には、およそ1万5千年かけて氷河が大地を削り取った痕跡の「ウェスタン・ブルック・ポンド」と呼ばれるフィヨルドがある。左右にそびえ立つ断崖は高いところで700m以上。湖底までの深さを合わせると、氷河は900m近くも大地を抉りながら、ゆっくりと海に滑り落ちていったことになる。このフィヨルドを2時間かけて巡るボートツアーでは、氷河によって削られた息を呑むほど美しいフィヨルドはもちろん、断崖絶壁の地形、流れ落ちる数々の滝、さらにそこに暮らす野生動物など、自然が作り出し育んだ天然の造形物を実体験できる。

 

エア・カナダ告知

アトランティック・カナダへの旅は、エア・カナダのビジネスクラス『シグネチャークラス』で、ひとつ上の空の体験へ。機内では、カナダを代表するシェフ、デビッド・ホークワース監修の、カナダの食文化と高級ダイニングが融合したメニューをご堪能頂けます。
さらに、トロントを拠点に活躍するミシュラン星付きの橋本昌樹シェフによる、こだわり抜かれた日本料理もご用意。空の上で味わう、極上のひとときを。心ゆくまでお楽しみください。

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