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広島観光1泊2日のモデルコース!人気の観光スポット・名所を満喫できる王道の旅程を紹介

中国地方最大の都市、広島。戦国時代からの城下町として栄えてきた歴史を持ち、同時に1945年8月6日の原爆投下から復興し、世界恒久平和を願う「国際平和文化都市」としても大切な場所です。古くから日本三景のひとつに数えられてきた宮島の厳島神社と、原爆ドームは1996年に世界遺産登録されており、海外からの観光客もたくさん訪れています。

そこで今回は、広島エリアの魅力を満喫しつくす1泊2日のモデルコースを紹介します。TV番組『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人や観光客に愛されるおすすめの観光地についても紹介しているので、旅行の際の参考にしてください。

※当モデルコースは一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のもので、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

【1日目】広島観光のモデルコース

【10:00】広島駅からスタート

広島駅まで東京駅から新幹線のぞみで約3時間50分、新大阪駅なら約1時間30分の距離。もともと広島駅から観光スポットまでの距離は近く便利ですが、2025年夏に駅そのものが新しく生まれ変わって、初めて訪れる人も利用しやすくなりました。

今回の1泊2日の旅では、初日は広島市内の観光スポットを巡ります。徒歩、タクシー、路面電車の広島電鉄などを利用するので、まずは身軽になりたいところ。

広島駅ではコインロッカー以外にも、手荷物の一時預かりサービス、広島市内65箇所のホテルへのキャリーサービスが提供されています。ぜひ利用を検討してみてください。

広島市内は路面電車が走っていて、旅の足にもおすすめです。ICOCAやSuicaといった交通系ICカードモ利用可能。全線均一で大人240円です。1日乗車券などのお得なチケットもあります。歩くことに自信がない方や電車からの眺めを存分に楽しみたい方などは、ぜひチェックを。

最初の目的地である平和記念公園までは、徒歩または路面電車で移動しましょう。所要時間は、徒歩なら35分ほど。路面電車を利用すると25分ほどです。

広島駅

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【10:30】平和記念公園・原爆ドーム|広い公園内を歩いて恒久平和への願いを新たに

平和記念公園は旧太田川(本川)が元安川と分岐する三角州(デルタ)の最上流部に位置しています。世界の恒久平和を願って爆心地に近いこの場所に建設されました。

広い平和記念公園にはさまざまな記念碑やモニュメントがあります。公園内をゆっくり散策するのもいいですが、せっかくなので広島平和記念資料館も見学してみましょう。熱で焼け焦げた三輪車やお弁当箱といった当時の惨状を示す実物資料のほか、被爆直後の人々や街の写真、映像資料が公開されています。

原爆ドームは、1915(大正4)年に広島県物産陳列館として完成したれんが造りの3階建て建物でした。戦後、残った頂上の円盤鉄骨の形から、原爆ドームと呼ばれるようになりました。一度は取り壊しも検討されましたが、昭和40年代に保存のための工事やそのための募金が行われ、今もその姿を保っています。1996年12月に核兵器の惨禍を伝える建築物として世界文化遺産に登録されました。

広島平和記念資料館

原爆ドーム

▼広島駅から平和記念公園への行き方

平和の尊さを改めて考える時間のあとは、広島を代表するソウルフード、お好み焼きをランチとしていただきましょう。平和記念公園から徒歩10〜15分程度の場所にもお店がたくさんあります。

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【13:15】広島市内でランチ|広島風お好み焼きでランチ

広島県内には実に約1,300軒ものお好み焼店があると言われています。もちろん広島市内にも、何店舗も支店を持つような老舗から、独立オープンして間もないお店まで、さまざまなお好み焼き屋さんがあります。ビルの中にお好み焼き屋さんばかりが集まっている、いわばお好み焼きのテーマパークのような場所が市内に複数あるのも特徴です。

その一つがお好み村。市街地の中区新天地にあるビルの2階から4階に20以上のお好み焼き屋さんが入居しています。お好み村のルーツは戦後、新天地広場と呼ばれた場所に50件ものお好み焼きの屋台が集まったこと。1963(昭和38)年にビルの中にお店が入り、平成になって現在のビルに変わりました。

地元の人や観光客で賑わって、活気あるお好み村。目の前で手際よく作られる熱々のソウルフードでお腹を満たしましょう。

お好み村

▼平和記念公園からお好み村への行き方

ボリュームたっぷり、ソースもたっぷりのお好み焼きでお腹が満たされたら、広島城を見学します。移動時間は路面電車を利用しても、徒歩でも20分前後です。

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【14:00】広島城|水運の利がある三角州に建つ城を見学

日本100名城に選ばれ、「日本三大平城」の1つでもある広島城。1589(天正17)年、中国地方の大半を領有していた毛利輝元によって太田川の三角州に築城が開始されました。1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いの後は、東軍についた福島正則が城主に。1619(元和5)年から明治初期まで浅野氏が12代に渡って城主を務めました。

明治に入ると城内に旧陸軍の施設が設けられたり、火事の発生により一部が焼失したりと徐々に建物が失われました。1945(昭和20)年には原子爆弾の投下により壊滅。現在の天守閣は、1958(昭和33)年に復元されたものです。

天守閣では、2009(平成21)年の発掘調査で出土した金箔が押された鯱瓦と鬼板瓦が展示されています。金と朱漆の鮮やかな色彩が残った珍しいものです。大人も子どももかぶとをかぶれる体験コーナーでは写真撮影も可能です。展望室は、晴れた日なら宮島まで見える眺望の良さも自慢。平成時代に復元された二の丸表御門も写真映えするスポットなので、ぜひこちらでも記念写真を撮りましょう。

広島城

▼お好み村から広島城への行き方

広島城を見学した後は、広島藩の家老が手がけた美しい日本庭園の縮景園へ向かいましょう。移動時間の目安は徒歩で約15分です。

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【15:30】縮景園|1620年に築成された海遊式の大名庭園

縮景園は、茶人としても名高い広島藩家老、上田宗箇の手による大名庭園です。1620(元和6)年に築成されました。中国の景勝地、西湖を模したと伝わる園内には、山川の景、京洛の態、深山の致を庭の中に縮景していることから「縮景園」と名付けられました。

やはり1945(昭和20)年の原爆投下により、そのほとんどが焼失されましたが、約30年の歳月をかけ建物や木々が復元されました。

園内中央に大小の島が浮かぶ池があり、鯉や水鳥が泳ぎます。周囲に山や渓谷、橋、茶室などが配置されており、池の周辺を巡る回遊式の庭園です。春の桜や梅はもちろん、夏には新緑、秋は萩が咲き、カエデやイチョウが紅葉、冬には椿と季節に応じて植物が庭を彩ります。また原子爆弾投下後の火災から生き残った大銀杏が傾きながらも立っています。手入れが行き届いた庭園の中で、力強くたくましく生きている大銀杏の姿も、ぜひお見逃しなく。

縮景園

▼広島城から縮景園への行き方

日本庭園を歩いて、その趣深さに心を動かされたら、次は、おりづるタワーに上って広島の町を高い場所から眺めてみましょう。移動時間は、徒歩なら20分ほど。タクシーを利用してもいいかもしれません。

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【16:50】おりづるタワー|平和の願いを込めたおりづる投下も体験

「おりづるタワー」は世界遺産・原爆ドームの隣に2016年9月にオープンした観光名所です。ビルに着いたら1階でチケットを購入して、最上階のひろしまの丘へ。スパイラルスロープで上ることもできますが、エレベーターも用意されているのでご心配なく。

広々と設計されたひろしまの丘からは、すぐ近くの原爆ドームを上から見下ろすことができます。テイクアウト専用のカフェがあって、地元の旬の果物を中心にしたこだわりのドリンクやスイーツを提供しています。ドリンクやソフトクリームを片手に広島の街を眺めてみましょう。

1つ下の12階では、おりづるタワー専用の折紙で折ったおりづるを「おりづるの壁」に投入することができます。おりづるを投入するには、透明の床材越しにビルの下の方が見える小さなスペースに足を踏み入れます。平和への願いを込めておりづるを折って、スリリングな気分も味わいつつ、特別な体験に参加してみてはいかがでしょうか?

おりづるタワー

▼縮景園からおりづるタワーへの行き方

おりづるタワーから広島の町を一望したら、そろそろディナーの時間です。広島の繁華街で、瀬戸内海の海の幸を食べましょう。

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【18:30】広島市内でディナー|瀬戸内海の恵みカキを好みのスタイルで

ディナーには広島名物の筆頭、カキを食べるのはいかがですか? 広島県のカキ生産量は全国1位。広島湾には島や岬に囲まれ、波が静かで潮の流れも適度にあり、カキの生育にいい条件が揃っています。

もちろん広島の市街地には、カキを提供する飲食店がたくさんあります。気軽な居酒屋や、落ち着いた日本料理店に寿司店、オイスターバーにイタリア料理店、焼肉店でもカキが食べられます。どんな料理や食べ方でカキを食べたいか、よりどりみどりです。

広島を代表する繁華街は、流川、八丁堀、紙屋町と呼ばれる地域で、周辺は商店街もたくさんあります。中でも広島本通商店街は、東西に約577mと長く、中四国最大のショッピングストリートと言われます。直前に訪れたおりづるタワーも実は広島本通商店街の一角です。広島本通商店街には飲食店もたくさんあるので、広島の賑わいを感じながら、お店を探してみてはいかがでしょうか?

広島本通商店街

広島の豊かな海のめぐみ、カキをメインのディナーを堪能したら、そろそろ宿泊するホテルへ移動しましょう。

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【20:30】広島市内のホテルで宿泊

中国地方随一の都市で、観光地としても人気の広島市。市街地域と広島駅周辺に多くのホテルが集まっています。シティホテルからビジネスホテルまで、全国展開するホテルブランドのほとんどが進出していて、さらには古い建物をリノベーションした新しいホテルも複数あるので、好みや予算に合わせて選べます。

ただし2日目は朝8時半には広島駅に向けて出発なので、寝坊しないように気をつけましょう。たくさん歩いたり、電車に乗ったりした1日目の夜、清潔なベッドで早めにおやすみなさい。

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【2日目】広島観光のモデルコース

【08:30】広島市内のホテルを出発

2日目の出発時間は8時半です。実は広島は、喫茶店のモーニングサービス発祥の地の一つとも言われています。そのため、広島市内には朝はやくから営業して、食事を提供するお店が複数あります。朝早く目が覚めてしまって、出発時間まで余裕があるという人は、旅先での朝活が楽しめるかもしれません。

朝ごはんを食べたら、日本三景のひとつ「安芸(あき)の宮島」に向かいます。まずはJR広島駅から山陽本線の電車に乗り、宮島の玄関口、宮島口駅までの乗車時間は約30分です。

▼広島駅から宮島口旅客ターミナルへの行き方

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【9:30】宮島フェリー|10分間の船の旅

宮島口駅からまっすぐ海に向かって200m進むと宮島口旅客ターミナルがあります。フェリーに乗って宮島を目指します。

島全体が信仰の対象とされる宮島には年間約450万人の観光客が訪れています。その玄関口となるのが宮島口旅客ターミナル。フェリーは2つの会社が運行しています。基本の運賃は同じですが、JR西日本宮島フェリーは大鳥居沖の近くを通過する「大鳥居便」を毎日運航し、宮島松代汽船は、往復のチケットとスイーツ引換券と、宮島訪問時に支払う必要がある宮島訪問税(100円)がセットになった宮島お得じゃ券(大人1名600円)を用意しているなど、それぞれに特徴があります。

宮島口旅客ターミナル

▼宮島口旅客ターミナルから宮島港への行き方

宮島に上陸したら、最初に目指すのはもちろん、厳島神社です。宮島港から厳島神社までの移動時間は徒歩で約10分です。

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【9:50】厳島神社 | 海の上に建つ神殿造の社殿と大鳥居

1996年に世界遺産に登録された厳島神社は、593(推古天皇元)年に創建されました。1400年以上という長い歴史の中では、平清盛が信仰し1168(仁安3)年頃に現在のような寝殿造りの海上社殿を造営、戦国時代には毛利氏が御本社本殿の改築や反橋や大鳥居の再建など大規模な修復を行ったと伝わります。

厳島神社が世界的にも珍しい「海上の社殿」として造営されたのは、宮島そのものがご神体として崇められていたからです。そのご神体を避ける意味で、陸上ではなく海上に社殿が建てられました。

厳島神社には多くの見所があります。建物全体が平安時代を代表する建築様式である寝殿造。入り口から回廊を順路通りに進むと、客神社、御本社、平舞台、大国社、天神社、能舞台、反橋と、どの場所も建物の優美さに足を止めたくなります。厳島神社のシンボル、遠浅の入江にそびえ立つ大鳥居も神殿内のあちこちから見ることができます。現在の大鳥居は1875(明治8)年に再建された9代目です。

厳島神社

▼宮島港から厳島神社への行き方

歴史ある神社を参拝したら、参道にあるお店を見てみましょう。宮島表参道商店街までの移動時間は徒歩で10分前後です。

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【11:30】宮島表参道商店街|活気ある商店街で宮島の特産品を

歴史ある大きな神社につきものなのが、参道にたくさん並ぶお土産屋さん。宮島表参道商店街も、約350mに80店以上ものお店が軒を連ねます。珍味やお菓子などお土産物を売るお店、揚げもみじ饅頭やソフトクリームなどの食べ歩きグルメのお店が並びます。広島の特産品、カキのお店やレモンを使ったドリンクを販売するお店、そして宮島名物として有名なしゃもじも販売されています。

宮島のでしゃもじが作られるようになったのは、寛政の頃(1789~1800年)と言われています。光明院の修行僧だった誓真というお坊さんが考案して、島の人たちに製造法を教えたそうです。宮島を訪れた記念に、実用品としても縁起物としても、しゃもじを購入してみては?

宮島表参道商店街

▼厳島神社から宮島表参道商店街への行き方

宮島表参道商店街を散策したら、地元の名物をランチとしていただきましょう。

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【13:00】宮島でランチ|周辺の海で育った脂のりのいい穴子を使った穴子飯

宮島でのランチにおすすめなのは、やっぱり島の海の幸です。カキを出すお店もたくさんありますが、より宮島らしい名物が穴子飯です。穴子飯はかば焼きにした穴子をそぎ切りにして、だしで炊いたご飯の上に敷き詰めたものです。

古くから宮島町や広島では、穴子がよく獲れます。潮流が速い周辺の海で育つ穴子は脂がのっていて、風味がよく、やわらかだと評判でした。その穴子が穴子飯として食べられるようになったのは、山陽鉄道が開通して4年後の1901(明治34)年。宮島への玄関口である宮島口駅近くで駅弁として発売されたことがきっかけです。

現在、宮島島内ではたくさんのお店が穴子飯を提供しています。お店ごとに穴子の焼き加減や煮加減、ごはんの作り方もそれぞれ。元々駅弁だったこともあり、多くのお店でテイクアウトもできます。宮島の味として穴子飯を召し上がれ!

穴子飯

宮島らしい地元の味を堪能したら、宮島でいちばん歴史あるお寺、大聖院に参拝しましょう。宮島表参道商店街周辺からなら、移動時間は30分ほどです。

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【15:10】大聖院|秀吉も信仰した霊験あらたかな寺院

真言宗御室派(総本山仁和寺)の大本山大聖院は、宮島の霊山、弥山の麓にあります。厄除け開運のご利益が大きいことから「日本三大厄除け開運大師」の一つに数えられています。宮島にある寺院の中でいちばん歴史が深く、806年(大同元)年に弘法大師が開創したと伝わります。明治維新までは、十二坊の末寺を有し、また嚴島神社の法会祭事を司る別当職でした。

境内には仏像のあるお堂がたくさんあります。十一面観音菩薩像が祀られている観音堂、鳥羽天皇勅願道場でもあり、豊臣秀吉が朝鮮出兵に際して、海上安全を祈るため軍船宝丸の守護仏とした波切不動明王座像が祀られている勅願堂も有名です。他にもお砂踏みをすると四国を遍路したのと同じ功徳があるといわれる遍照窟や、お堂へ続く長い石階段に祀られる五百羅漢など、見所はいくつもあるので、時間配分にはご注意を。

大聖院

▼宮島表参道商店街から大聖院への行き方

霊験あらたかな大聖院を訪れたら、次は川沿いにある紅葉谷公園に立ち寄ってみましょう。移動時間は徒歩で約15分です。

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【16:30】紅葉谷公園|紅葉の木が700本以上ある川沿いの公園

帰りのフェリーまで時間に余裕があれば、大聖院のあとに紅葉谷公園に寄ってみましょう。宮島の中心部にある自然豊かな公園で、約700本ものモミジがあります。いちばん多いイロハカエデの他にも、オオモミジやウリハダカエデ、ヤマモミジなどがあります。
紅葉谷川に沿うような公園は、春から夏にかけては緑が清々しく、11月中旬から下旬にかけては紅葉が見事です。入り口付近には、朱色の欄干が美しい紅葉橋があり、撮影スポットとしても人気です。

緑と岩、水の流れのコンビネーションが美しい紅葉谷公園ですが、昭和20年に枕崎台風が直撃した際には紅葉谷川に土石流が発生し、周辺に大きな被害をもたらしました。その後の災害復旧事業として、「史蹟名勝厳島」にふさわしい砂防施設が計画されました。その際、砂防と庭園の専門家が協働し、砂防ダムとしての機能を下敷き土石流によって流されてきた自然の岩石や自生する樹木を生かして、機能と景観が両立した場所となりました。2020年12月には、戦後の土木施設で全国初の重要文化財に選定されています。厳島の歴史的風致との調和が図られた砂防施設にも目を向けてみてください。

紅葉谷公園

▼大聖院から紅葉谷公園への行き方

川のせせらぎを聞きながら、たくさんの樹木と自然の岩が組み合わせられた紅葉谷公園を歩いたら、そろそろ宮島を後にし、広島駅に戻ります。紅葉谷公園からフェリー乗り場までは徒歩で約10分、フェリーの乗車時間は約10分、さらに電車で約30分です。

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【18:00】広島駅 到着 |お土産購入・解散

1泊2日の広島観光の締めくくりは、スタートと同じ広島駅に戻ります。

2025年3月に新しくできた駅ビル「minamoa-ekie」には、お土産を扱うフロアが複数あり、広島のお土産が揃っています。広島のお菓子を代表するもみじ饅頭は、コーヒー味や季節のフルーツや野菜をあんこにしたもの、糖類を抑えたヘルシーバージョンなど変わり種も続々誕生。がんすと呼ばれる広島名物の練り物や、カキのオリーブオイル漬けのようなカキの加工品、広島県西部熊野町の特産品であるメイクブラシなど、贈った人にきっと喜ばれるお土産が揃っています。また地酒やワインの有料試飲が可能なマシンも用意されています。

もちろんお弁当や飲み物などを扱うショップも充実。しゃもじ型のかわいい容器に入った「しゃもじかきめし」に代表されるようなカキを使ったお弁当もいろいろあります。電車内のお供やお土産として試してみたくなります。

1泊2日で広島の歴史ある景勝地や地元の人の思いがこもった記念の場所、グルメまで味わい尽くす欲張りな旅のモデルコースはここまで。充実した思い出と心地よい疲れ共に帰路につきましょう。

▼紅葉谷公園から広島駅への行き方

旅サラダで取材した広島のおすすめ観光スポット

ここからは今回のモデルコースには含まれていませんが、テレビ番組「朝だ!生です旅サラダ」で実際に取材した広島のスポットの中から、編集部が特におすすめしたい観光地をご紹介します。時間に余裕がある方は、ぜひ旅のプランに加えてみてください。

1.因島水軍城

南北朝時代から戦国時代にかけて瀬戸内海の芸予諸島を拠点として活躍した村上海賊。村上氏は、現在の広島県尾道にある因島と愛媛県今治市の能島と来島に本拠をおいた三家からなっていました。村上海賊は、織田信長の水軍も打ち破るほどの軍事力を持っていました。しかし、略奪を行うような海賊のイメージとは異なり、掟に従って航海の安全を保障し、瀬戸内海の交易・流通の秩序を支える海上活動を生業としていました。

因島水軍城はこのうち因島村上氏が残した武具や遺品、古文書など歴史資料を展示している城郭型の資料館です。因島村上家にゆかりの遺品や古文書、武具など貴重な資料を展示されています。因島村上氏6代当主村上新蔵人吉充が中国から持ち帰った釈迦の捏槃図や、小早川隆景より拝領された甲冑などが展示されています。

因島水軍城

2. 白滝山

白滝山は、227mの小高い岩山で、山腹から頂上にかけて大小約700体の石像が並んでいます。古くは、修験者が修行した場所でしたが、1569(永禄12)年に、因島村上水軍6代当主村上新蔵人吉充が見張りどころとして観音堂を建立しました。

江戸時代後期になると地元の豪商の柏原伝六が「一観教」を開き、白滝山上に清浄世界をあらわそうと、五百羅漢を弟子や尾道の石工たちとともに刻みました。「一観教」は神道、仏教、儒教、キリスト教(当時は禁制)の共通理念を基礎にしたものでした。石像群の五百羅漢は完成までに3年の歳月がかかりましたが、柏原伝六は一揆を怖れる広島藩により毒殺され、完成した姿を見ることはありませんでした。

本堂裏には「恋し岩」という岩があり、触れると恋が叶うという恋愛パワースポットになっています。

白滝山

3. 大久野島

竹原市の忠海港からフェリーで約15分のところに浮かぶ大久野島。かつて毒ガス工場があったことから「地図から消された島」と呼ばれていました。現在は、多くの野生のうさぎが生息していることから「うさぎの島」として知られています。周囲約4kmの小さな島に、現在数百羽のうさぎが暮らしていて、上陸するとその愛らしい姿を間近に見ることができます。島にはうさぎの耳を模した集音器などのフォトスポットが各所に整備されています。

一方で、島内にはかつての歴史を物語る毒ガス資料館や遺跡も点在しているほか、宿泊をはじめ、日帰り利用できる飲食施設や温泉施設も備える休暇村大久野島もあります。ゆっくり時間をとって滞在すると瀬戸内海の多島美や美しい夕景を望むことができるのも大久野島の魅力です。

大久野島

4. 千光寺

大宝山権現院千光寺は標高140m、尾道港を一望する大宝山の中腹にあります。弘法大師が806(大同元)年に開基し、後に源氏の名将多田満仲(源満仲とも)の中興と伝わります。

珍しい舞台造りの本堂は1686(貞享3)年に建立され、別名「赤堂」とも呼ばれます。この赤堂について、林芙美子は『放浪記』の中で「赤い千光寺の塔が見える」と書いています。

「赤堂」以外にも、境内中央の巨岩「玉の岩」、”残したい日本の音風景100選”に選定された「鐘楼」は、お寺のシンボル的な存在です。鐘楼の鐘は除夜の鐘としても親しまれていて「音に名高い千光寺の鐘は一里聞こえて二里ひびく」とうたわれています。

千光寺

5. 帝釈峡

帝釈峡は、中国山地の中央に位置する全長約18キロメートルの峡谷です。 国の名勝に指定、日本百景の一つとされ、広島県を代表する景勝地として、多くの人が訪れます。

帝釈峡は石灰岩台地が深く浸食されて形成されたカルスト台地です。一帯の地底には広大な鍾乳洞が無数にあるといわれています。地上にも渓水の浸食作用によってできた大きな穴のようなものがあります。その代表格がアーチ型が独特の自然美をつくる天然橋「雄橋」です。巨大な岩盤の下部が長い年月をかけて貫通して出来たもので、神秘的な佇まいを見せています。

大正時代に完成した人造湖「神龍湖」も帝釈峡の見どころのひとつ。神龍湖では遊覧船やカヤックによる水上散歩も可能で、四季折々の景観を見ながら、非日常的な時間に浸れます。周辺は春の桜、ツツジ、フジ、夏の青葉、秋の紅葉、冬の雪景色と四季を通じて美しい自然景観に恵まれています。

帝釈峡

6. 島ごと美術館

島全体を美術館に見立てた島ごと美術館です。現代アートのアーティストが、風景から受けたインスピレーションを形にし、自ら場所を選んで設置した17作品が、生口島と高根島に点在しています。島の風景によく調和し、瀬戸内海の光や風を受けて、刻一刻とその表情を変えています。

作品が置かれているのは生口島の北の玄関口である生口橋の近くや、瀬戸田市街の中心地、瀬戸田サンセットビーチや生口島の隣にある高根島など。瀬戸田小学校の中庭に設置されている作品を見るときは、校門にあるインターホンで、アート作品を見学したい旨を伝える必要があります。

しまなみ海道といえば、サイクリングロードも有名です。作品はサイクリングロード沿いにもあります。島を囲む海や潮風を感じながらアート作品を巡ってみてください。

島ごと美術館

7. 耕三寺・耕三寺博物館

もと実業家の耕三寺耕三氏が母の菩提寺として建立したお寺で、「西の日光」と称されるほど壮大な伽藍の建造物群が見ものとなっています。20数棟に及ぶ堂塔のほとんどが飛鳥から江戸時代までの代表的社寺建築を模したもので、このうち15棟は「国登録有形文化財」の指定を受けています。

博物館のコレクションは平安時代や鎌倉時代の仏教美術、奈良時代の書物など、重要文化財、重要美術品が含まれています。

敷地内にある現代美術の大理石庭園「未来心の丘」は彫刻家の杭谷一東氏が12年もの時間をかけ作り上げたもの。5000m2に及ぶ庭園の大理石はすべてイタリアから取り寄せたものです。敷地内を歩いてまわるだけでなく、大理石に触れて楽しむことができるように考えられています。大理石にオブジェが、青空に映えるフォトスポットとしても人気です。

耕三寺・耕三寺博物館

まとめ

今回ご紹介した1泊2日のモデルコースでは、広島市と廿日市市を中心に海沿いの広島を巡ります。戦国時代から江戸時代にかけて発展した城下町の名残、平和を語る上で欠かせない原子爆弾の爪痕、戦後復興の過程で生まれたソウルフードの広島風お好み焼きなど、広島エリアにしかない貴重な魅力を余すことなく楽しめます。さらに因島水軍城など瀬戸内海の地形が生んだ歴史や、山間の帝釈峡など、自然の豊かな観光スポットもぜひ訪れてみてください。

まだまだ魅力的な観光地が点在しており、何度訪れても新しい発見に出会える広島エリア。今回のモデルコースを楽しんだ次は、また別の季節・スポットへも訪問して、広島エリアの魅力にどっぷりハマってみてください。

※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2026年3月に作成しました。

※当モデルコースはあくまで一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のものであり、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

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