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異文化が香る「食と街歩きの楽園」|旅サラダガイドが選ぶマレーシア・ペナンのおすすめ3選

多民族国家マレーシアの中でも、異文化がもっとも色濃く共存する街が「ペナン島」。マレー、中国、インド、そして西洋の文化が入り混じり、街並みにはコロニアル建築や色鮮やかな寺院、壁画アートなどが点在しています。島の北部にはビーチリゾートが広がり、街歩きもリゾートステイも楽しめるのが魅力です。

今回は、現地在住の旅サラダガイドが、テレビではあまり紹介されていないペナンの「観光」「グルメ」「お土産」それぞれのおすすめを厳選して紹介します。

— マレーシア在住ガイドの紹介 —

Jacky CHIN(ジャッキー・チン)さん

クアラルンプール出身の中国系マレーシア人で、英語・マレー語・日本語・中国語(広東語・福建語・客家語・北京語)の4カ国語を話すクァドリンガル。日本人社長が経営するメディアマネジメント会社、ARROWMAN SDN BHD(株式会社アローマン)で、主に日本メディアのコーディネーションを20年ほど担当している。

— マレーシア・ペナンMAP —

1. ペナンのおすすめ観光スポット「ガーニー・ドライブ(Gurney Drive)」

ペナンの州都ジョージタウン中心部から車で約10分。海沿いに続く並木道「ガーニー・ドライブ」は、ペナンらしい歴史とモダンの融合を象徴するエリアです。

整備された並木道とガラス張りの建築群は近未来都市のようで、通り沿いには高級ホテルや近代的なコンドミニアム、ショッピングモール(Gurney Paragon Mall、Gurney Plaza)などが立ち並び、日中はカフェやショッピングを楽しむ地元の人々で賑わいます。特にGurney Paragon Mallは植民地時代の建築を一部保存したデザインが特徴で人気があります。

夕暮れには空が茜色に染まり、海風を感じながらの散歩はまさに至福の時間。海辺のシティリゾートの名にふさわしいエリアだと言えるでしょう。

夜になると「ガーニー・ドライブ屋台街(Gurney Drive Hawker Centre)」が活気づきます。ペナン屈指のフードスポットであるこの場所には、名物のペナン・ラクサ(酸味の効いた魚介スープ麺)、チャークイティオー(海老入り炒め麺)、ホッケンミー(海老スープ麺)、サテー(串焼き)、オイスター・オムレツなど、マレーシアを代表する屋台料理が勢揃い。

香辛料の香りに包まれる中、波音を聴きながら外のテーブルで地元のソウルフードを頬張る時間はペナンの夜を象徴する体験そのもの。地元の人々が日常的に訪れる場所でもあり、ローカルと観光客が混ざり合い、人々の賑わいは絶えることがありません。

古き良きペナンと新しいペナン、どちらも同時に感じられ、昼と夜とで表情を変えるのも魅力なので、ぜひ立ち寄ってみてください。日没前(18:30頃~)に到着し、夕景から夜市への移り変わりを楽しむのがおすすめです。

2. ペナンのおすすめ観光スポット「Chuan Yee Charcoal Steamboat」

ジョージタウン中心部、マカリスター通り近くにある「Chuan Yee Charcoal Steamboat」は、地元民に人気のカジュアルな雰囲気の炭火火鍋レストラン。

通常の火鍋とは異なり、ガス火ではなく炭火で鍋を温める伝統的な手法を採用しているのが特徴。温まるほどに具材がほんのりと炭の香りをまとい、スープに深いコクと香ばしさをもたらします。この「火の香り」こそがChun Yeeの大きな魅力です。

魚介、肉、野菜、豆腐、麺など、バリエーション豊かな具材をチョイスし、自分でスープにくぐらせて煮込むスタイル。

炭火の炙り音、鍋からもうもうと立ち上がる湯気、豊かな香り、そして鍋肌に具材が当たるジュワっという音……。五感を刺激する火鍋は、日本で味わう鍋とは一風異なる体験になること請け合いです。

大きな円卓を囲んで食べるため、地元の人々と同じスタイルで鍋を楽しめます。ローカルライフを楽しむとっておきの時間になるでしょう。お酒が好きな人はビールが進むこと間違いなし!

人気店のため週末や夜は混み合うことが多いので、予約してから行くのがおすすめです。

3. ペナンのおすすめ観光スポット「タンブン・ビスケット(Tambun Biscuits)」

Tambun Biscuit(淡汶饼/Tambun Pheah)はペナンの代表的な伝統菓子で、もうひとつのペナンの伝統菓子「Tau Sar Pneah(豆沙餅)」の小型版とも言えるクッキーです。緑豆餡を包んだ小さなパイ風の構造になっていて、サクサクの生地と甘じょっぱい餡のバランスが絶妙。地元の人々に長く愛されています。

他のパイ系のお菓子に比べて皮が厚く、崩れにくい形になっているため、持ち運びにも向いています。オリジナル風味(甘め)、バニラに似た香りのパンダン味、調味料を効かせた塩味、揚げ玉ねぎを混ぜて香ばしさを加えたものなど、味にいくつかのバリエーションがあり、店舗によって配合も微妙に異なります。家で食べる際には、温めたり軽くトーストしたりすると風味がより立ち上がるのでおすすめです。

ペナンにはTambun Biscuitを取り扱うお店がいくつかありますが、Tambun Biscuit発祥の店とされているのが、1948年創業の老舗「Him Heang(馨香餅家)」。

Him HeangのTambun Biscuitは、保存料をいっさい使わないことが特徴です。買った当日に食べると、パリッとした生地、香ばしいごまの香り、口の中に広がる餡のなめらかな甘さを楽しむことができます。翌日にはしっとりした食感に変化しますが、それもまた違った味わいで格別です。おみやげとして喜ばれる逸品を購入することができるので、ぜひ行ってみてほしい場所です。

ただし、午前中に訪れても行列ができるほどの人気店であり、常に多くのお客さんで賑わっているので、大量に購入したい場合は事前予約しておくと安心です。また、この店のオリジナル商品によく似た名前の偽物も出回っているので(店名のHeangが付いているなど)、しっかり確認してから購入することをおすすめします。

観光スポットや歴史的建造物が立ち並ぶエリアから近いので、ぜひ散策ルートに加えてみてください。

まとめ

歴史的建造物が並ぶジョージタウン、活気ある屋台街、そして青い海が広がるリゾートエリア。ペナンは東西文化の交差点として発展した街でありながら、今も人々の暮らしの中に伝統が息づいています。

クアラルンプールから飛行機で1時間とアクセスも良好。マレーシアのもうひとつの魅力である「島の時間」を感じに、ぜひペナンを訪れてみてください。

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