リピーターが増え続ける香川の新名物。香川県産食材ばかりで作る『焼き豚P』の焼き豚
2023.08.05
香川の新名物として話題なのが、綾川町で作られる『焼き豚P』の焼き豚です。販売を開始した2007年以来、その味のよさが評判となり、リピーターが増え続けています。讃岐うどん発祥の地とも言われる綾川町で生まれた注目の焼き豚。バラ肉を使った焼き豚は「冷やして食べても美味しい」と店主は話します。
【コレうまポイント】
【コレうまポイント①】脂身の量は惜しまず調整して食べやすく
『焼き豚P』で使う豚肉は、香川のブランド豚、オリーブ豚です。飼料に香川県の木でもあるオリーブの実を食べさせることで、赤身の旨味はしっかり、脂の甘味はさっぱりしたお肉になります。
『焼き豚P』では、そのオリーブ豚を下処理で筋を取り除き、柔らかく仕上げています。特に人気の豚バラ肉は、美味しい脂身も量が余分なら、容赦無く削ぎ落として調理。なんと最初の重量から20パーセント以上を取り除いてしまうのだとか。脂身の量を絶妙に調整することこそが、豚バラの焼き豚がしつこくなく食べられるポイントで、だから「うちの焼き豚は冷やして食べても美味しい」と店主の安藤健介さん。
【コレうまポイント②】味付けには贅沢な香川の食材、小豆島産の醤油と和三盆を
味付けに使われているのは、今も木桶で仕込まれる小豆島産の醤油と、200年前から香川県で作られている上品な甘さの砂糖、和三盆です。醤油のコクと和三盆の深み、さらに生産量全国トップクラスの香川県産にんにくも加えることで、焼き豚の味を深めています。
焼き豚を煮込むのは、特製の四角い鍋です。鍋が四角い理由は2つあり、1つは肉も四角いため、隙間なく重ね並べることができるから。もう1つは、重ねた肉の上下を入れ替える作業が行いやすいから。この作業によって全部の肉に均等に火が通り、味が十分に染み混みます。煮込む時間は全体で1時間から1時間半。出来上がりのタイミングは、その日の温度や湿度、肉の赤身と脂身のバランスを考慮して職人さんが見極めています。煮上がってから、一晩冷蔵庫で寝かせて出来上がりです。
【コレうまポイント③】思い出の味を諦めなかった情熱から誕生した新しい香川の名物
『焼き豚P』の焼き豚は、店主の安藤さんが子供の頃から大好きだった焼き豚がベースです。安藤さんが大学生だったころ、焼き豚を作っていた精肉店が閉店することに。「この店の焼き豚が二度と食べられなくなるのは耐えられない」と、精肉店の店主に焼き豚への愛をぶつけて、製法を受け継ぎました。卒業後は、大手精密機械メーカーのトップセールスマンを経て、水道工事を請け負う家業の2代目に。住宅リフォームなど新事業も行いつつ、焼き豚を趣味で作っていました。その味は、振る舞った友人たちからは「肉を買うから、また作って欲しい」と言われる程だったとか。
安藤さんは建設業の傍ら、香川大学大学院地域マネジメント研究科で学んでいたころ、自社の第三の矢として企画したのが、焼豚を地域の特産品で作って商品化することでした。「焼き豚を食べて貰うことで、香川のオリーブ豚、小豆島の醤油、そして和三盆糖が全国の人に知ってもらえる」と、ネット通販に力を入れると大ヒット! 幼い頃からの好物を通じて、地元香川の名産を全国に発信し続けています。
今回の特別セットは一番人気のバラ肉の焼き豚が大小2本、合計655グラムが入っています。付属のタレは煮汁を濾した元祖醤油ダレと、あっさりゆずダレの2種類で、特にあっさりゆずダレは、さっぱり味わえるので女性に好評です。
安藤さんおすすめのアレンジ方法は、「サイコロ状に切って釜玉うどんに。薄くスライスして冷やしぶっかけにのせても!」となんとも香川らしいもの。サンドイッチに入れても美味しいとのことです。
地元の味を愛する2代目社長の情熱が大ヒットさせた『焼き豚P』の焼き豚。この機会にぜひ味わって、うどんだけではない香川県の美味しさを感じてみてはいかがでしょうか?