鳥取県中部に位置する倉吉市と湯梨浜町は、白壁土蔵の町並みと東郷湖の穏やかな水辺が広がるエリア。歴史と自然がほどよく溶け合うこの土地では、ここでしか味わえない個性豊かなご当地グルメが楽しめます。

今回、大仁田美咲アナが訪れたのは、地元で愛される名店の数々。女性職人が打つ風味豊かな九一蕎麦に、明治の町屋でいただく彩り鮮やかな「餅しゃぶ」、さらに東郷湖の恵みを堪能できる大粒の鬼蜆料理まで——この地ならではの味覚を巡ります。鳥取の魅力が詰まった、食べ歩き旅をご紹介します。

蕎麦酒房 つなぎや

女性職人が一枚一枚丁寧に手打ちする、本格的な蕎麦が楽しめるお店です。看板メニューの「九一蕎麦」は、蕎麦粉9割・小麦粉1割というこだわりの配合で作られます。蕎麦本来の風味を大切にしながら、のどごしの良さも兼ね備えた一品です。

蕎麦つゆは、なんと20日以上もの時間をかけて丁寧に仕込まれます。大山鶏のとり天が添えられた「天ざる御膳」は、鳥取の食材との贅沢な組み合わせ。打ち立ての蕎麦の香りと、手間ひまかけたつゆの旨みが口の中で溶け合います。

町屋 清水庵

創業100年以上の歴史を持つ、倉吉の老舗餅屋さんです。明治時代に建てられた古風な町屋を活かした食事処で、店内には歴史の趣がたっぷり漂います。名物の「餅しゃぶ」は、十二単衣をイメージした12種類の彩り豊かな餅が主役です。

カツオ出汁の鍋に薄切りのお餅をくぐらせ、しゃぶしゃぶの要領でいただきます。ブルーベリーなど珍しい風味の餅もあり、まるでパレットのような鮮やかな彩りも楽しめます。倉吉の歴史ある町屋でしか味わえない、ここだけの食体験です。

笑酒 繁じょう

東郷湖畔のはわい温泉街に佇む、地酒と地元食材の居酒屋さんです。店主自ら東郷湖でしじみを水揚げするこだわりが、料理の鮮度に直結しています。名物の「鬼蜆のバケツバター炒め」には、東郷湖産の大粒「鬼蜆(おにしじみ)」をふんだんに使用しています。

鬼蜆は厚さ15mm以上の特大ヤマトシジミで、通常の2〜3倍近い大きさを誇ります。モサエビや大山鶏など、鳥取ならではの食材を使った料理もそろっています。地酒「鷹勇なかだれ(純米吟醸)」とのペアリングも格別で、鳥取の夜をじっくり堪能できます。