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金沢観光1泊2日のモデルコース!人気の観光スポット・名所を満喫できる王道の旅程を紹介

歴史的な風情と洗練された現代アートが魅力的な金沢。江戸時代から続く美しい茶屋街や武家屋敷跡、日本三名園の一つである兼六園といった名所、地元の食材を生かしたグルメまで、訪れるたびに新たな発見があります。

そこで今回は、金沢の魅力を満喫しつくす1泊2日のモデルコースを紹介します。TV番組『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人や観光客に愛されるおすすめの観光地についても紹介しているので、旅行の際の参考にしてください。

※当モデルコースは一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のもので、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

【1日目】金沢観光のモデルコース

【10:00】金沢駅スタート

旅の始まりは金沢観光の玄関口「金沢駅」から。世界で最も美しい駅の一つに選ばれたこともあり、伝統芸能の鼓を模した「鼓門」と、雨傘をイメージしたガラス張りの「もてなしドーム」が訪れる人を温かく迎えてくれます。フォトスポットとしても人気で、多くの観光客がその壮大な建築美に足を止めます。

駅舎内にはお土産処や飲食店も充実しており、旅の拠点として非常に便利です。到着後はまず、金沢の活気を感じるために「市民の台所」として親しまれている近江町市場へと向かいましょう。金沢駅からはバスやタクシーでも行けますが、食べ歩きに備えて少しお腹を空かせるために徒歩で向かうのがおすすめです。徒歩の場合は、約15分で到着します。

金沢駅

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【10:15】近江町市場|散策・市場見学

約300年の歴史を誇る「近江町市場」は、「金沢の台所」として地元住民から観光客まで幅広く愛されてい市場です。狭い路地に約170もの店が軒を連ね、日本海で獲れたての新鮮な魚介類や、加賀野菜、果物、精肉などが所狭しと並ぶ様子は圧巻の活気です。

威勢の良い掛け声が飛び交う中、食べ歩きを楽しむのも市場巡りの醍醐味。旬の海鮮を贅沢に使った海鮮丼の名店も多く、お昼時には行列ができることもしばしばあります。金沢ならではの食文化を五感で体感できるうえに活気あふれる市場の雰囲気は、訪れるだけで元気を分けてもらえます。まさに旅の始まりに最適なスポットです。

近江町市場

▼金沢駅から近江町市場への行き方

地元の活気を感じながら食べ歩きグルメを堪能したら、次は金沢城公園に向かいます。近江町市場からは徒歩で約15分で到着します。

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【11:30】金沢城公園・金沢城|石垣・城郭見学

加賀藩前田家の居城跡である「金沢城公園」は、歴史の重厚さを感じさせる広大なスポットです。度重なる火災により多くを焼失しましたが、「菱櫓」や「五十間長屋」などが当時の姿を忠実に再現され、木造城郭建築の素晴らしさを伝えています。

とくに注目したいのが「石垣の博物館」とも呼ばれる多彩な石垣。場所ごとに異なる積み方や加工技術が施されており、その美しさと技術力は歴史ファンならずとも必見です。四季折々の自然と美しく調和する白壁の城郭を眺めながら、かつての城下町の繁栄に思いを馳せて散策を楽しむ、贅沢な時間を過ごすことができます。

金沢城公園・金沢城(石垣・城郭見学)

▼近江町市場から金沢城公園・金沢城への行き方

お城の荘厳さ、石垣の精緻さに感嘆しながら観光を済ませたら、そろそろランチをするために香林坊・広坂エリアに移動します。移動時間は徒歩または周遊バスで約15分です。

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【12:45】香林坊・広坂でランチ|加賀料理・海鮮などがおすすめ

香林坊・広坂エリアは、歴史的な街並みと現代的な商業施設が融合した、金沢きってのグルメ激戦区です。格式高い加賀料理の料亭から、気軽に立ち寄れる海鮮居酒屋、モダンなカフェまで多彩な飲食店が集まっています。

とくにおすすめなのが、治部煮などの郷土料理を盛り込んだ加賀料理や、近海で獲れた鮮魚をふんだんに使った寿司や海鮮丼など、金沢ならではの味。静かな裏路地には隠れ家的な名店も多く、観光の合間に落ち着いて食事を楽しめるのが魅力です。洗練された雰囲気の中で、上質な食のひとときを味わうことができます。

▼金沢城公園・金沢城から香林坊・広坂への行き方

金沢のご当地グルメに舌鼓を打ったあとは、観光を再開します。次に目指すのは兼六園です。香林坊・広坂からは徒歩または周遊バスで約15分で到着します。

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【14:30】兼六園|日本三名園・四季の庭園美

日本三名園の一つに数えられる「兼六園」は、江戸時代の代表的な回遊式大名庭園です。広大な敷地には、池や築山、御亭が点在し、回遊しながら四季折々の庭園美を堪能できます。ことじ灯籠や雁行橋といった名所は見応え十分で、とくに冬の風物詩である「雪吊り」の景観は金沢を象徴する美しさです。

春の桜、夏の緑、秋の紅葉と、訪れるたびに異なる表情を見せてくれるのも大きな魅力。計算し尽くされた空間構成と、自然が織りなす芸術的な美しさは、心穏やかなひとときを与えてくれます。金沢観光では絶対に外せない、情緒あふれる名園です。

兼六園

▼香林坊・広坂から兼六園への行き方

「庭園の国宝」とも呼ばれる兼六園の美しさに感動したあとは、周遊バスまたはタクシーで約15分の場所にあるひがし茶屋街に向かいます。

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【15:45】ひがし茶屋街|町家・甘味・工芸など散策

金沢を代表する茶屋街の一つである「ひがし茶屋街」は、美しい出格子がある古い街並みが残る、国の重要伝統的建造物群保存地区です。一歩足を踏み入れれば、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような情緒あふれる風景が広がります。

エリア内には歴史ある町家をリノベーションしたカフェや和菓子店、伝統工芸品のショップが並び、金箔を使ったスイーツや上品な和菓子を楽しむのが定番の過ごし方。金沢特産の金箔工芸品や九谷焼などの洗練された雑貨も豊富に揃っており、お土産探しにも最適です。夕暮れ時に三味線の音が聞こえてくる、風情豊かなひとときを楽しめます。

ひがし茶屋街

▼兼六園からひがし茶屋街散策への行き方

1日目の観光はここまでです。このあとは金沢駅周辺で予約したホテルにチェックインするために移動します。移動時間はバスまたはタクシーで約20分です。

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【17:05】金沢市内のホテルにチェックイン・休憩

金沢駅周辺のホテルは、新幹線の改札から近く、観光の拠点として非常に利便性が高いのが特徴です。駅直結のラグジュアリーホテルから、最新設備を備えた機能的なビジネスホテル、和モダンな内装が美しいデザイナーズ宿まで、予算や好みに合わせて選べます。多くの宿が、金沢の伝統工芸を意識したインテリアや、地産地消にこだわった朝食を取り入れており、滞在を通して金沢の文化を感じられます。

また、大浴場を備えたホテルも多く、一日中歩き回った疲れをゆっくりと癒やすことができます。駅周辺の活気を感じつつ、上質な空間で心身ともにリフレッシュしましょう。少し休憩したら、金沢市内に繰り出して夕飯にします。

▼ひがし茶屋街からホテルへの行き方

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【18:30】金沢市内でディナー|寿司・加賀料理・地酒などがおすすめ

金沢の夜を彩るのは、洗練された「食」の楽しみです。市内には日本海から直送される鮮度抜群のネタが自慢の寿司店や、四季折々の食材を活かした繊細な加賀料理を味わえるお店が数多く点在しています。

とくに、地元の人々に愛される地酒とのペアリングは格別で、酒蔵直送の銘酒と共に味わう料理は、旅の満足度を一層高めてくれます。賑やかな居酒屋から静かな名店まで、気分に合わせて選べるのも魅力。温かみのあるおもてなしと、職人技が光る逸品の数々に酔いしれながら、金沢ならではの贅沢で美味しい夜を満喫することができるでしょう。

▼ホテルから金沢市内への行き方

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【20:30】金沢市内のホテルへ戻る・宿泊

1日目は、金沢の玄関口である金沢駅から始まり、活気ある近江町市場、歴史を感じる金沢城や兼六園、そして情緒たっぷりのひがし茶屋街と、金沢の主要な魅力を凝縮して巡りました。伝統と現代が美しく調和する街並み、そして新鮮な海の幸や郷土料理といった金沢ならではの「食」も存分に堪能し、この街の奥深さを肌で感じられたのではないでしょうか。

美しい景色や美味しい食事に癒やされ、心もお腹も満たされる充実した一日を回想しつつも、2日目も移動が多いため、早めに布団に入って休みましょう。

【2日目】金沢観光のモデルコース

【9:00】宿泊先出発

2日目の朝は、金沢の静かな空気感に包まれてスタート。美味しい朝食をゆっくりと味わい、旅の余韻に浸りながら身支度を整えましょう。準備ができたら、いざ出発。昨日の賑やかさとは打って変わり、落ち着いた朝の散策が金沢の魅力をより深く伝えてくれます。

2日目最初の観光地は鈴木大拙館。宿泊先からは車・タクシーで約20分の道のりです。静かで澄んだ空気を全身で感じながら、足取り軽やかに目的地へと歩を進めます。

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【09:30】鈴木大拙館|建築と禅思想の空間

金沢が生んだ仏教哲学者・鈴木大拙の思想を伝えるこの館は、世界的建築家・谷口吉生氏の設計による、まさに「禅」を体現した空間です。最大の見どころである「水鏡の庭」は、水面に周囲の風景が映り込み、時折描かれる波紋を眺めているだけで心が洗われるような静寂に包まれます。派手な装飾を排したミニマルな建築美は、訪れる人に「思索」を促し、日常の喧騒を忘れさせてくれます。

庭園の緑と水、そしてコンクリートの対比が美しく、自分自身と静かに向き合うための特別な時間を提供してくれる場所では、金沢らしい深い精神性に触れられ、心が研ぎ澄まされる感覚を味わえるでしょう。

鈴木大拙館

▼ホテルから鈴木大拙館への行き方

仏教哲学者の精神性を学んだところで、次は現代アートに触れるために金沢21世紀美術館に移動します。鈴木大拙館からは徒歩で約10分です。

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【10:40】金沢21世紀美術館|現代アート・建築

「まちに開かれた公園のような美術館」をコンセプトにした「金沢21世紀美術館」は、金沢の新しい文化を象徴するスポットです。円形の建物は四方がガラス張りで、どこからでも入れる開放的なデザインが特徴。レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」をはじめ、五感で楽しむ体験型の現代アートが充実しています。

建物自体が芸術作品のような美しさを持ち、屋外展示や無料エリアも多いため、アートを身近に感じながら散策できるのが魅力です。伝統的な街並みが残る金沢の中で、鮮やかな現代の感性が息づくこの場所は、訪れるたびに新しい発見と驚きを与えてくれます。

金沢21世紀美術館

▼鈴木大拙館から金沢21世紀美術館への行き方

全身で現代アートを体験したあとは、近江町市場周辺でランチにします。金沢21世紀美術館からは徒歩またはバスで約15分で到着します。

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【12:20】近江町市場周辺でランチ|金沢おでん・郷土料理がおすすめ

2日目のランチは、1日目と同じく活気あふれる近江町市場周辺へ。このエリアには、地元客にも愛される「金沢おでん」の名店が点在しています。カニ面やバイ貝、車麩といった金沢ならではの具材を、上品な出汁で煮込んだおでんは、滋味深く体の芯から温まる美味しさです。

また、治部煮などの郷土料理を味わえる食堂も多く、観光客向けの手軽な御膳から本格的な一皿まで選択肢が豊富。市場直送の新鮮なネタを使った寿司も良いですが、お昼におでんを囲むのも金沢らしい粋な過ごし方です。どこか懐かしく温かい味わいのランチが、午後の観光に向けた活力を与えてくれるでしょう。

▼金沢21世紀美術館から近江町市場周辺への行き方

金沢ならではのグルメにお腹も心も満たされたら、観光を再開します。午後1発目の観光スポットは、長町武家屋敷跡です。近江町市場周辺からは、城下まち金沢周遊バスで約15分です。

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【14:10】長町武家屋敷跡|土塀の街並み散策

加賀藩士が暮らした「長町武家屋敷跡」は、かつての武士の面影を色濃く残す、風情豊かなエリアです。黄土色の土塀が続く石畳の小路を歩けば、城下町の歴史を肌で感じることができます。冬には土塀を雪から守る「薦(こも)掛け」が見られ、金沢の冬の風物詩として親しまれています。

一般公開されている「野村家」では、格式高い屋敷構えと、ミシュランで高く評価された見事な庭園を見学することが可能です。用水のせせらぎが聞こえる静かな空間は、散策するだけで心が落ち着きます。歴史の息吹を感じながら、古き良き金沢の暮らしに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

長町武家屋敷跡(野村家)

▼近江町市場周辺から長町武家屋敷跡への行き方

武士たちの暮らしに想いを馳せたあとは、主計町茶屋街に向かいます。徒歩またはバスで約15分移動します。

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【15:30】主計町(かずえまち)茶屋街|浅野川沿いの静かな街並み

浅野川沿いに位置する「主計町(かずえまち)茶屋街」は、しっとりと落ち着いた情緒が漂うエリアです。川のせせらぎを聞きながら格子戸の町家が並ぶ街並みを歩くと、大正ロマンを感じさせるノスタルジックな雰囲気に包まれます。入り組んだ細い路地や「暗がり坂」などの石階段は、金沢の奥深さを象徴する隠れた名所としても知られています。

夕暮れ時になると灯籠に明かりが灯り、より一層幻想的な景色が広がります。ひがし茶屋街に比べて観光客も比較的少なく、静かに街歩きを楽しみたい方に最適。情緒溢れる川辺の風景を眺めながら、旅の終盤を穏やかな気持ちで締めくくることができます。

主計町茶屋街

▼長町武家屋敷跡から主計町茶屋街への行き方

金沢観光はこれにてお終い。旅の最終地点・金沢駅に向かいます。主計町茶屋街からはバスまたは徒歩で約20分で到着します。

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【17:00】金沢駅|お土産購入・解散

旅の終着点は、再び金沢駅へ。夕暮れ時の「鼓門」は、旅の始まりに見たそれとは異なる様相を見せてくれます。駅構内の「金沢百番街」はお土産選びの宝庫で、老舗の和菓子から金箔を使った化粧品、北陸の地酒まで、金沢の魅力が詰まった品々が揃っています。とくに、目にも鮮やかな干菓子や、手軽に味わえる金沢カレー、新鮮な海鮮の加工品などは、旅の思い出を持ち帰るのにぴったりです。

電車に乗る直前まで買い物を楽しめる利便性の高さも魅力。駅周辺のショッピングモールも充実しており、自分へのご褒美や大切な人への贈り物を探しながら、旅の最後の時間を楽しみましょう。

▼主計町茶屋街から金沢駅への行き方

旅サラダで取材した金沢のおすすめ観光スポット

ここからはモデルコースには入っていませんが、テレビ番組「朝だ!生です旅サラダ」で取材した金沢のスポットの中から、ぜひ紹介したい編集部おすすめの金沢の観光スポットを紹介します。時間に余裕がある方はぜひ足を運んでみてください。

1. 国指定重要文化財 志摩

ひがし茶屋街にある「志摩」は、文政3(1820)年の創立当時の姿を今に留める、日本でも極めて貴重なお茶屋の建物です。国指定重要文化財であり、多くの建物がカフェ等に改装される中、ここは江戸時代の粋をそのまま保存しています。かつての社交の場であった二階の客間は、壁に漆を塗り、細やかな装飾を施した優雅な空間。襖の引き手や釘隠しに至るまで、職人の技が光ります。

また、中庭を望む静寂の空間は、当時の文人墨客(ぶんじんぼっかく)たちが愛した風情を色濃く反映しています。単なる見学施設ではなく、金沢の芸の文化と美意識が結晶した聖域とも言える場所で、凛とした空気感の中で江戸時代後期の華やかさに浸ることができます。

国指定重要文化財 志摩

2. 石浦神社

金沢最古の歴史を誇る「石浦神社」は、格式高い古社でありながら、現代的な感性が融合したユニークなパワースポットです。とくに目を引くのが、烏帽子を冠った石浦神社の公式キャラクター「きまちゃん」。ほかにもお守りや御朱印帳にはカラフルなドット柄が採用されており、その愛らしさから女性を中心に絶大な人気を集めています。

境内には、何十種類もの色が揃うおみくじが並び、選ぶ楽しさも格別です。21世紀美術館に隣接する立地も相まって、古来の縁結びの信仰と、現代の「映え」やワクワク感が共存。伝統的な祈りの場としての顔と、親しみやすさが同居する、金沢でも唯一無二の存在感を放つ神社です。

石浦神社

3. 室生犀星記念館

金沢三文豪の一人・室生犀星(むろおさいせい)の生家跡に建つこの記念館は、彼の文学世界とその根底にある孤独や慈しみを深く掘り下げる場所です。犀星が育った雨宝院(うほういん)の近くにあり、館内には直筆の原稿や愛用の品々が展示されています。

特筆すべきはその空間設計で、犀星の詩に登場する庭や川のイメージを彷彿とさせる設営は、「ふるさとは遠きにありて想ふもの」の一節で知られる彼の、故郷への複雑な情愛が展示品一つひとつから伝わる構造になっています。文学の香りに包まれながら、静かに一人の作家の人生を辿ることができる、思索に満ちた空間です。

室生犀星記念館

4. 箔巧館(はくこうかん)

「箔巧館(はくこうかん)」は、国内生産量の99%以上を誇る金沢箔の魅力を、五感で体感できる金沢箔の総合ミュージアムです。最大の特徴は、一歩足を踏み入れた瞬間に目を奪われる、「黄金の鎧兜」が鎮座する「金箔の間」。最新のプロジェクションマッピングを駆使し、黄金の輝きが移ろう演出は圧巻の迫力です。

単なる展示に留まらず、職人が金を1万分の1ミリまで薄く延ばす超絶技巧を見学できるほか、実際に金箔貼りを体験できる工房も併設されています。金沢の伝統産業をエンターテインメントとして昇華させたこの場所は、黄金の文化が歩んできた歴史と情熱を、誰にでも分かりやすく伝えてくれます。

箔巧館

5. 尾山神社

加賀藩の藩祖・前田利家公を祀る「尾山神社」は、神社の概念を覆す独創的な建築美が際立つスポットです。最大の特徴は、和・漢・洋の3つの様式が融合した「神門」。最上階の窓にはめ込まれた美しい色鮮やかなステンドグラスは、夜になると明かりが灯り、かつては日本海を航行する船の灯台代わりになったという逸話も。

境内に広がる「神苑」は、琵琶などの楽器を模した池や石橋を配した回遊式庭園で、加賀藩の美意識が随所に散りばめられています。伝統的な神社でありながら、明治初期の異国情緒を感じさせるその姿は、金沢の柔軟な文化の受容性を象徴しており、訪れる者を不思議な高揚感へ誘います。

尾山神社

まとめ

今回ご紹介したモデルコースでは、伝統美やモダンな芸術など、金沢ならではの魅力を余すことなく楽しめます。

さらに和洋折衷の建築が美しい尾山神社や、金箔の輝きを五感で体感できる箔巧館など、ちょっと足を伸ばしてでも行きたい、歴史や自然を感じられるスポットも見逃せません。

まだまだ魅力的な観光地が点在しており、何度訪れても新しい発見に出会える金沢。今回のモデルコースを楽しんだ次は、また別の季節・スポットへも訪問して、金沢の魅力にどっぷりハマってみてください。

※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年12月に作成しました。

※当モデルコースはあくまで一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のものであり、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

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