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【スペイン・カナリア諸島】緑溢れるラ・パルマ島|自然の美しさと厳しさを体感する旅

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ラ・パルマ島はカナリア諸島のひとつで、諸島の西北端に位置する火山島です。カナリア諸島の中で最も緑溢れる、豊かな生態系を見ることができる美しい島ですが、2021年9月19日、島西部にある火山で噴火が発生し、噴き出した溶岩は島の経済を支える農園などに甚大な被害を与えました。

自然の美しさと厳しさを同時に肌で感じられるラ・パルマ島、今回は島の必見スポットとグルメとともにご紹介します。

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【スペイン】カナリア諸島

カナリア諸島は、アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋上にある8つの島からなるスペイン領の群島で、諸島全体でカナリア諸島自治州を構成しています。大陸で最も近いモロッコ王国からの距離は100km程度で、スペインの首都マドリードから南西へおよそ1,700km、飛行機ではおよそ4時間のフライトで到着できます。

大西洋のハワイとも呼ばれる諸島は、主にヨーロッパからの観光客が年間約1000万人も訪れる人気の観光地です。

【スペイン】ラ・パルマ島(La Palma)

※€1=143円

ラ・パルマ島は、カナリア諸島8島のひとつで、西北端に位置します。

カナリア諸島のなかで最も緑豊かできれいな島は昔から「美しい島(ラ・イスラ・ボニータ La isla bonita)」と呼ばれてきました。

面積は708km2、奄美大島と同じくらいの広さの島に、約8万5千人が暮らしています。

島の最も高い地点は標高2,426mで、世界でも有数の天文観測所があります。様々な国の天文台の建物が並ぶなか、日本が関わる大型の望遠鏡もあります。

【スペイン】サンタ・クルス・デ・ラ・パルマ

ラ・パルマ島の中心地です。1493年に街ができ、アメリカ大陸とヨーロッパを結ぶ重要な港として発展してきました。16世紀にはセビーリャ(スペイン本土)とアントワープ(現ベルギー)とともに、スペインの3大港の1つとして華やかな時代を過ごしました。今ではゆったりとした空気が流れる小さな町ですが、美しい装飾や歴史的に重要な建物が多く残り、かつての栄華を感じることができます。

【スペイン】エル・サルバドール教会

16世紀初めに設立された教会です。長年、改築と増築を重ね、ムデハル様式や新古典式、バロック式などのさまざまな様式を見ることができます。教会前のスペイン広場、正面の市庁舎とともに、カナリア諸島を代表するルネサンス様式の建物のひとつです。

【スペイン】カフェ・ドン・マヌエル

19世紀のおしゃれで歴史ある建物「カブレラ邸(Casa Cabrera)」の中庭にあるカフェ。

スペインのコンクールで賞を取ったこともある、おいしいコーヒーを楽しめます。

【料金】バラキート・エスペシアル(カフェオレ+コンデンスミルク+リキュール) €2.50(約360円)

【スペイン】市営市場

新鮮な野菜や魚介、肉、チーズ、スパイス、花や植物など様々な商品が並びます。地元の人も多く買い物に訪れ、ワインやチーズ、塩、お菓子など、この島の特産物のほとんどは、この市場で揃えることができます。

【料金】うちわサボテンの実 €4.50/㎏(約650円)

グアラポ・デ・カーニャ・コン・リモン(さとうきび+レモンのジュース) €2.50(約360円)

【スペイン】レストラン・ラ・プラセタ

18世紀のカラフルな美しい建物にあるレストラン。

ラ・パルマ島の郷土料理をはじめとする数々の料理を楽しむことができます。

【料金】ケソ・アサード(チーズの鉄板焼き) €6.60(約950円)

レホ・デ・プルポ・アサード(タコ足のロースト) €16.80(約2,400円)

【スペイン】新火山(タホガイテ)

新火山のTajogaite(タホガイテ)は先住民の言葉が由来で、2021年9月19日に噴火が始まりました。約85日間の噴火活動の後に停止した噴火は、幸い人的被害は無かったものの、多くの人が避難し、いくつもの集落が溶岩の下に埋没するという甚大な被害をもたらしました。

溶岩は海まで流れ、島の面積を広げました。

2023年1月の現在も、高温で立ち入り禁止の場所もあります。

【スペイン】エコフィンカ・プラタノロヒコ

島の西部にある農園で、バナナを中心に、パパイヤなどの果樹をはじめ、さまざまな植物を育てています。

2021年の火山噴火により畑が火山灰で埋もれてしまい、現在は再建の真っ最中。

ツアーは金曜の午前中に、希望者がある時に催行していて、バナナや植物の見学はもちろん、同じ地域の生物や植物がお互いに依存しながら生態系を維持していくエコシステムや火山など、色々な話から自然の偉大さを学べます。ツアー費用は無料で、再建のための支援と寄付を募っています。

【スペイン】ロス・ティロスの森

ラス・ニエベス自然公園の中にあるロス・ティロスの森は、島の北東部に広がる照葉樹の森で、固有の動植物が生息しています。カナリア諸島に今も残る数百年前にヨーロッパ一帯にあった貴重な太古の森のひとつ。

全長24.5kmの森にはいくつかのハイキングコースがありちょっとしたハイキングには絶好。湿度が豊かな森では、1年中水が流れ、水路の山腹にある山肌から湧き出る滝は絶景です。

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※この記事は2023年1月7日にABC放送・旅サラダコーナー内「海外の旅」にて放送された内容です

※時勢により、放送当時と営業時間やメニューが変わっていることがありますので、詳しくは店舗にお問い合わせください

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