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現地を知り尽くした旅サラダガイドおすすめ!韓国・済州島の観光スポット3選

韓国最大の島・済州(チェジュ)島は「韓国のハワイ」とも呼ばれるリゾート地です。島内には、雄大な自然を感じられる観光スポットが数多くあり、ダイナミックな自然がつくりだす景観は独特の魅力がたっぷり! 今回は済州島のなかでも、中央部と東部にあるおすすめの観光スポットを韓国在住のガイドに紹介していただきました。韓国ビギナーでも楽しめるスポットばかりなので、ぜひ済州島の旅の参考にしてください。

— 韓国在住ガイドの紹介 —

キム・ミニョンさん

韓国でのロケ、撮影、取材などテレビ番組や各種メディアのコンテンツ制作を支援するスバルコリア株式会社所属。ガイド歴は3年で、『朝だ!生です旅サラダ』の担当も。

旅行者におすすめしたい韓国料理は海鮮ビビンバ。

— 韓国・慶尚南道エリアMAP —

1. 済州島のおすすめ観光スポット「ハンラ山国立公園」

「ハンラ山国立公園」は、済州島の中央に位置する標高1,950mの漢拏山(ハルラサン)を中心に指定された、韓国を代表する国立公園です。世界4大国際保護地域すべてに登録された世界唯一の山岳公園として、大切に保護されています。韓国本土では最も高い山であり、済州島全体の約7.3%もの面積を占めています。1966年には天然記念物に指定され、古くからさまざまな伝説も伝えられている神秘的な公園です。

済州市内から車で約30〜40分で行けるほか、公共バスもあるためアクセス良好! 個人旅行でも訪れやすいのがポイントです。

晴れた日に漢拏山の山頂から見える景色は、済州島の全景と海が一望できるまさに絶景。現地でも「一度は登る価値がある」と評判です。富士山好きな日本人にとっては“韓国の富士山”とも言える存在で、山好き・ハイカーは挑戦しがいがあります。

また、四季折々の自然美も大きな魅力です。春はツツジやレンギョウが咲き乱れ、夏は緑豊かで涼しい避暑地となり登山と森林浴に最適。秋は紅葉が山全体を赤や黄に染め上げ、絶好の撮影スポットに。冬は雪景色と樹氷の美しい銀世界に。春夏秋冬まったく違う顔を持つ山なので、いつ訪れても違う感動が味わえるはず。豊かな自然には固有植物や天然記念物に指定された鳥類なども多数生息し、生態系の宝庫といえます。

漢拏山は古代の火山活動によって形成された山のため、火山地形の多様性も見どころです。とりわけ、神秘的な雰囲気が漂う山頂のカルデラ湖「白鹿潭(ペンノクタム)」は一見の価値あり。山の周辺に点在する溶岩洞窟も、地質学的に貴重な絶景です。

登山コースは、初心者から上級者まで複数のコースから選択可能です。コースが整備されていて、安全管理がしっかりしているので日本人でも安心してチャレンジできます。気軽に楽しみたい方は、半日程度の登山で自然観察に最適な「城板岳(ソンバンアク)コース」がおすすめ。足腰に自信があり、頂上までしっかり楽しみたい方には「観音寺(クァヌムサ)コース」、写真好きの方には奇岩や滝が美しい「霊室(ヨンシル)コース」が人気です。

2. 済州島のおすすめ観光スポット「キムニョン迷路公園」

「キムニョン迷路公園」は、済州大学の客員教授を務めたアメリカのフレデリック・H・ダスティン教授が、イギリスの世界的な迷路デザイナー、エイドリアン・フィッシャー氏と協力して設計・造成した韓国初の迷路公園です。迷路の全長は932m、最短コースでも190mもの長さを誇ります。高さ3m以上の木々が立ち並んだ迷路は、大人でも方向感覚を失うほど複雑です。

迷路の垣根は常緑樹のレイランディ1,232本とゴールドレイランディ2本で構成されているため、一年中緑であふれています。レイランディの香りは心を落ち着かせるとされているほか、地面に敷かれた済州産の天然火山石(スコリア)には空気の浄化などの効果が期待できるため、歩くだけでリフレッシュになるはず。

出典:済州観光公社_Visitjeju

公園の入口に入ると、いきなり9つの分かれ道が待ち構えています。その9つすべての選択を正しくクリアしないとゴールにはたどり着けません。ゴールに到達すれば、待っているのは「成功の鐘」。自分の力で迷路を攻略し、鐘を鳴らす瞬間は達成感もひとしおです! 迷路の上に設置された3つの橋と展望台からは迷路全体を見下ろすことができ、そのダイナミックな構造を一望できます。ゴールにたどり着いたあとの記念撮影や、迷路に挑戦した証として思い出の一枚を残しましょう。

迷路以外にも、園内には子供と一緒に楽しめる遊び場が整っているため、家族みんなで1日中たっぷりと満喫できます。さらに、園内には約50匹の猫がのびのびと自由に暮らしていることから、韓国初の「猫公園」としても有名です。猫のエサやり体験などのプログラムも用意されているため、猫好きの方々はぜひチェックしてみてくださいね。

キムニョン迷路公園があるのは、済州の有名な鍾乳洞「金寧洞窟(キムニョンサグル)」のすぐ近く。さらに「月汀里(ウォルチョンリ)ビーチ」や「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」といった済州島東部の人気観光地とも距離が近いため、キムニョン迷路公園でアクティブな時間を過ごしたあと、昼食は海辺カフェでリラックス、午後は洞窟探検や城山日出峰の散策など、自然・体験・癒しをバランスよく取り入れた旅行プランが楽しめます。

3. 済州島のおすすめ観光スポット「サングムプリ」

「サングムプリ」は、漢拏山にある約360の寄生火山のひとつ。通常の火口(カルデラ)は山の頂上にありますが、サングンブリは平地の真ん中に大きな火口がぽっかりと口を開けています。世界的にも珍しく、非常にユニークな火口のため、地質や自然現象に興味を持つ方には特におすすめです。
済州市内や空港からアクセスしやすく、観光の所要時間は約1〜1.5時間ほど。短時間で済州の自然や地質の特徴を体感できるので、短い旅行日程にも無理なく組み込めます。

サングムプリといえば、有名なのがススキの大草原。秋になると火口の周囲が黄金色のススキで覆われ、まるで黄金の波が揺れるような風景が広がります。また、春は新緑とともに咲き誇る野の花、夏は青空と深い緑のコントラスト、冬は雪に覆われた火口の神秘的な景色と、四季それぞれの美しさがあります。

山頂までの道は緩やかな遊歩道になっているため、誰でも気軽に登ることができます。道中では、ススキの草原の中を歩く道でのショット、火口を背景にした展望台でのショット、青空と大地のコントラストを活かした広角ショットなど、多種多様な写真が撮影できます。

火口の展望台からは、城山日出峰をはじめ、済州東部のオルム(小火山)や壮大な景観を一望できます。周辺には城山日出峰、万丈窟、月汀里ビーチ、金寧迷路公園などの名所が集まっているため、午前はサングンブリでススキ散策、昼食は月汀里ビーチのカフェ、午後は城山日出峰のトレッキングや万丈窟の探検と、自然・地質・海・カフェのすべてをまるごと楽しめる、充実のプランを組むことができるでしょう。

まとめ

ダイナミックな自然が魅力の済州島は、世界遺産の漢拏山をはじめ、火山やビーチなど自然を活かした観光スポットが島内各地にあります。今回は、現地を知り尽くしたガイドに済州島でおすすめの観光スポットを紹介してもらいました。済州島を訪れる際は、今回の記事で紹介したスポットへぜひ足を運んでみてください。

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