熊本県八代市|優しさと温かさを感じる街で 大自然と多彩な食に癒やされる時
2025.09.06
能登半島と白山国立公園に代表される豊かな自然に恵まれた石川県。加賀百万石の城下町として栄えた歴史から、郷土色あふれる伝統料理や、その料理を盛り付けるための陶器や漆器が発展。また豊かな日本海で獲れる魚介類も魅力あるグルメとして知られます。
今回は、そんな石川で絶品ご当地グルメを15品セレクト。また、『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人に愛されるご当地グルメの名店や穴場のお店も12店舗も紹介しています。石川でしか食べられないおすすめのグルメ店が満載ですので、出張や旅行の際の参考にしてください。
※メニューや価格、営業時間等はすべて取材当時のものです。
明治25(1892)年、兵庫県但馬地方から仕入れた2頭の種雄牛をルーツに持つ「能登牛(のとうし)」。和牛肉のオリンピックとして有名な2007年開催の「全国和牛能力共進会」では、牛肉のやわらかさや舌触りを左右するオレイン酸含有量が全国一であるとして“脂肪の質賞”を受賞した最高級ランクの黒毛和種です。「能登牛」は口の中でとろけるような柔らかさが自慢です。
「能登牛」には厳格な基準が設けられており、血統が明確な黒毛和種であること、石川県内が最終飼養地であること、石川県内での飼養期間が最も長いこと、さらに肉質等級がA3以上またはB3以上であることが条件です。生産数が少ないことから“幻のブランド牛”とも呼ばれる「能登牛」は、県外の飲食店などに出回ることはほとんどありません。能登を訪れた際には、ぜひ味わいたい名物のひとつです。
七尾駅から徒歩7分ほどの場所に、2021年9月にオープン。地元出身でフランス料理店やイタリア料理店で修業したオーナーが生まれ育った能登に貢献したいと開いたお店です。希少な血統の明確な黒毛和牛「能登牛」と地元野菜をふんだんに使った料理はここでしか味わえないもの。
「能登牛」の中でも、特に貴重な「能登牛プレミアム A5」が用意されてるのが店の自慢。ヒレと並ぶ高級部位の能登牛ロースや、「能登牛炙り肉寿司 トリュフ乗せ」など能登牛のおいしさを贅沢に味わえるメニューが揃っています。『七牛』は能登牛をリーズナブルに提供している上に、カウンター席もあるため、男女問わず1人で焼肉を楽しむにもぴったりです。七尾で能登牛を食べるなら、いちばんに思い出したいお店です。
1904(明治37)年から営業している精肉店を母体とし、かつては能登牛の肥育も行う他、能登牛のブランド化など、おいしさを広めてきた地元企業が開いているレストラン。
看板メニューは希少な能登牛のヒレステーキの上に最高級ハンガリー産フォアグラ・ド・オアをのせた「能登牛フォアグラステーキ」。1980年代に地元の町おこし事業として、国産フォアグラが生産、開発されていたことに由来します。他にもステーキ、ハンバーグ、牛丼といった能登牛を生かしたメニューが豊富です。
透明度が高く、さくら貝が打ち寄せることでも知られる増穂浦海岸のすぐそばにあります。能登半島をドライブで観光するなら、ランチとして立ち寄りたいレストランです。
タイやヒラメを凌ぐ高級魚として有名な「のどぐろ」。希少価値が高いため「幻の魚」とも言われるます。うろこが鮮やかな赤色なのが特徴で正式名称を「あかむつ」と言います。「のどぐろ」という名称は、口の中が黒いことから一部の地域で呼ばれていたものが全国的に知られるようになりました。
「のどぐろ」は白身の魚とは思えないほどの脂ののりと濃厚な旨みがあり、口に含むととろけるような脂を感じられます。“旬のないお魚”と言われて、金沢では1年を通して新鮮な「のどぐろ」が味わえます。刺身はもちろん、塩焼きや煮つけも絶品。旨味が凝縮された干物は観光のお土産としてもおすすめです。
金沢の台所として有名な近江町市場の一角にある『刺身屋』は、新鮮な海の幸をたっぷり味わえる居酒屋です。市場内の鮮魚店から仕入れる魚介は、どれも新鮮そのもの。中でも一年を通して提供される「のどぐろ」は脂が乗っています。
人気メニューの「のど黒めし」は、ごま、柚子胡椒、ネギなどの薬味を加えたり、出汁をかけてお茶漬けにしたりと、味変しながら食べられるここでしか食べられない味。また「のど黒のあら汁」は冬はもちろんん、少し肌寒い日にも濃厚な味わいが体を温めてくれます。
1階にはカウンター席、2階には個室やお座敷席があり、お昼から夜まで通し営業しているのでさまざまなシチュエーションに対応。地元北陸の日本酒もいろいろ用意されているので、新鮮な海の幸と一緒に味わってみては?
冬の日本海を代表する味覚として欠かせない名物といえばカニです。石川県では、県内で水揚げされたズワイガニのオスを「加能ガニ」と呼んでいます。「加賀」と「能登」から1文字ずつ取って名付けられました。水揚げされるカニの中でも「加能ガニ」は9cm以上で、漁師(船主)が品質に自信が持てるものだけと決められています。
「加能ガニ」の漁期は11月6日から翌年3月20日まで。石川県のズワイガニ漁は夜に出漁し翌日の夕方に帰港する日帰り漁がほとんどのため鮮度は抜群です。ゆでた「加能ガニ」は何もつけずに食べると繊細な甘みがしっかり楽しめます。漁師たちが誇る「加能ガニ」のうまみは、冬に石川を観光する目的としても十分ではないでしょうか?
加賀市の橋立漁港は江戸時代から明治時代にかけて北前船の有力拠点として栄えた歴史ある港です。現在もさまざまな魚介が水揚げされています。『食べ処割鮮しんとく』は、その橋立漁港から程近い場所にあって、卸から小売まで行う『マルヤ水産』が、その2階で営んでいます。1階で魚を選ぶと2階で調理してもらって食べられます。
11月から翌年3月頃まで橋立漁港で水揚げされる雄のズワイガニ「加能ガニ」も1階で選んで調理してもらえます。もちろんカニ以外にも、カレイ、甘エビ、真鯛、岩牡蠣など季節に応じた新鮮な魚介類が並んでいて、刺身や焼き物、天ぷら、あら汁など好みの料理として出してもらえます。
石川の豊富で新鮮な魚介の中から、食べたいものを選ぶ楽しさをランチタイムに味わえる貴重なお店です。
輪島塗や朝市で知られる能登半島の輪島市は、実は日本屈指の天然ふぐの漁獲量を誇ります。2011年から2015年までの5年間、連続して全国一位を記録したほどです。輪島市では、輪島港で水揚げされた天然ふぐを「輪島ふぐ」と呼び、ブランド化しています。
特に産卵期にあたる春先から初夏にかけては、とらふぐやまふぐ、ごまふぐなど、さまざまな種類の天然ふぐが能登周辺に集まり、水揚げされます。高級魚として知られるふぐですが、市内の居酒屋や食堂では、手ごろな価格でふぐ料理を楽しめます。ふぐの唐揚げやふぐ天丼など、気軽に味わえるメニューもあり、お昼ご飯にふぐを食べるという贅沢も気軽に体験できます。
「甘エビ」は石川を代表する海の幸のひとつで、食卓によく登場するエビです。その名の通り、身の甘さが特徴で、主に能登半島沖の深い海に生息し、雄から雌へと性転換するという珍しい生態を持ちます。ぷりっとした身と濃厚な旨みが魅力で、石川ではお刺身やお寿司、さらには唐揚げで食べられることもあります。また緑色の卵を抱えた「子持ち甘エビ」もおいしいと珍重されています。
そんな「甘エビ」を贅沢にのせた「甘エビ丼」は、石川を訪れたらぜひ味わいたい一品。ごはんの上に「甘エビ」を何匹も並べ、お店によっては卵黄や大葉を添えて、目にも美しい彩り豊かな丼です。とろけるような甘い身と海の香りが広がります。海の恵みを存分に味わえる一杯は、ランチにもディナーにもぴったりです。
金沢の台所、近江町市場にある、カウンター10席だけの小さなお店です。金沢港直送の新鮮な魚がたっぷり盛り付けられた丼ものや、にぎり寿司を提供しています。朝7時から営業しているので、観光で金沢を訪れたら朝ごはんから新鮮な魚介を食べたいという人にぴったりです。
春先から初夏にかけて旬のガスエビ(クロザコエビやトゲザコエビとも呼ばれる)と甘エビをたっぷり盛り付けた「ガスエビ・甘エビ丼」は、どんぶりの上に花火のようにエビを盛り付けた贅沢な一品。エビ好きなら頼まずにはいられません。ミニサイズのどんぶりも用意されていて、お腹の空き具合に合わせた選択ができることや、苦手な魚を伝えると配慮してもらえるなど気が利いた接客も好評です。
「能登丼」は「たくさんの人に奥能登の魅力を味わって欲しい!」と飲食店や自治体が知恵を出し合って誕生しました。
能登の米や水、地場の魚や肉に代表される食材を使うことはもちろんのこと、地元の伝統工芸品の食器や箸で食べてもらうこと、調理方法がヘルシーであることなど細部までルールが決まっています。能登の海鮮や能登牛のステーキなど、どのお店の「能登丼」も豪華でボリュームがあります。
2024年1月1日に発生した能登半島地震の後も、加盟店がそれぞれオリジナリティを盛り込んだ「能登丼」を提供し続けています。奥能登を訪問する機会があれば、まさに奥能登でしか食べられない各店自慢の「能登丼」を食べてみてはいかがでしょうか?
「かぶら寿し」は石川県では知らない人のいない、有名な伝統食です。塩漬けしたかぶらの間に、やはり塩漬けしたブリを挟み込み、糀で漬け込んだものです。“すし”という名前ですが、酢飯を使うすしとは異なる、漬物のような「なれずし」と呼ばれる発酵食品です。乳酸発酵によって、酸味と旨みのバランスが絶妙なまろやかな味に仕上がっています。
石川では「かぶら寿し」はお正月によく食べられるため、年末になるとスーパーやデパートなどで販売されるだけでなく、家庭で手作りされることもあります。風味や口あたりはかぶらの種類や熟成加減、塩の加減によって千差万別です。珍味として観光のお土産としてもおすすめです。
大正14(1925)年創業の老舗で、石川を代表する伝統的発酵食品の「かぶら寿司」を製造販売しています。
『かばた』の「かぶら寿し」は石川県の在来品種、「金沢青カブ」を使っていることが大きな特徴です。古くから石川で継承されてきた「かぶら寿し」は、その土地に根ざした在来種のカブで漬けるのが当たり前というのが、『かばた』の考え方です。
加賀地方でお正月に欠かせない郷土料理といわれる「かぶら寿司」は、多くのお店でも販売されていますが、お店によって味わいはそれぞれ。『かばた』の「かぶら寿司」がなければお正月が来ないというファンも多いそう。主に石川県で食べられる独特の味わいはお土産にも最適です。
金沢のローカルフードとして有名な「ハントンライス」は、ランチなどにぴったりなボリュームのあるご当地グルメです。ケチャップライスの上に半熟の部分を残して焼き上げた卵、その上に白身魚のフライやエビフライがのった洋食です。上にケチャップだけでなくタルタルソースがかかっています。
盛り付け方も懐かしい雰囲気で、リーズナブルな価格で味わえることから、地元の人にとっては「ソウルフード」のひとつとされています。
料理名の「ハントン」は、ハンガリーの「ハン」とフランス語でマグロを意味する「トン」を組み合わせた造語だといわれています。老舗の洋食店はもちろん、ステーキを出すお店でも提供され、アレンジした惣菜パンを提供するパン屋さんもあるほど、広く親しまれています。
金沢市の中心街、片町にある老舗洋食店です。昭和32(1957)年創業で、金沢のソウルフードともいえる「ハントンライス」発祥の店として知られています。
『グリルオーツカ』のハントンライスはもともとはまかない料理として誕生しました。ケチャップライスにふんわりと焼き上げた卵をのせ、カジキマグロや小エビのフライに自家製のタルタルソースを添えられてボリューム満点の一皿です。食べきれないという人も多いことから、少なめの小も用意されるようになりました。
『グリルオーツカ』は、老舗らしい落ち着きが感じられる店構えも特徴。「ハントンライス」がいちばん人気ですが、ランチタイムには洋食店らしいハンバーグやエビフライ、ステーキのランチセットも用意されています。
石川県金沢市とその近郊の洋食店やカレー専門店では、共通した特徴を持つカレーが提供されています。他県に進出したお店が「金沢カレー」と呼称したことからその名が広がって、地元でもますます愛されるようになりました。
「金沢カレー」の特徴は、「濃厚でドロリとしたルー」「ルーの上にトンカツがのる」「つけあわせは千切りキャベツで皿の端に盛られる」など。先割れスプーンかフォークで食べるという特徴もあります。
「金沢カレー」のブランド力・知名度の維持向上と発展を目指す「金沢カレー協会」も組織されています。複数お店を構えるチェーン店も多いので、観光や出張などで石川県を訪れたとき、短時間でボリュームがあって石川らしいランチを食べたいときなどにぴったりです。
能登半島にある宝達志水町は「オムライスの町」と呼ばれています。その理由は、大正14(1925)年に大阪でオムライスを考案したことで有名な『北極星』の創業者、北橋茂男さんの生まれ故郷だから。宝達志水町には、北橋茂男さんの銅像も建っています。
その縁で『北極星』が宝達志水町のためにオリジナルレシピを考案。チンゲンサイ、生しいたけ、ソースのとろみに「宝達くず」を使うなど宝達志水町の特産品を組み合わせ、「やわらぎオムライス」と名付けられています。
この「やわらぎオムライス」のレシピをベースにしたオムライスが、宝達志水町内にある飲食店10軒ほどで提供されています。オムライスに付きものの小さな旗がトレードマーク。家族で食べるランチにぴったりです。
あるテレビ番組で、石川県は人口ひとり当たりのおでん屋の数が日本一だと言われたことを発端に、ご当地おでんの「金沢おでん」に注目が集まりました。
「金沢おでん」で最も特徴的な具材は、香箱ガニ(メスのズワイガニ)の甲羅に身や卵を詰めた「カニ面」や「バイ貝」、渦巻き状のかまぼこ「赤巻き」、ドーナツ状に穴があいている「車麩」など。
出汁にも特徴があり、主に昆布、鰹節、煮干しなどから取られ、金沢市内で作られている大野醤油を加えることで旨みが増しています。具材に含まれている旨みも滲み出ていて、飲み干せるという人もいるほど。金沢では居酒屋などでも「金沢おでん」が提供されているので、金沢の夜の締めくくりに「金沢おでん」と石川の日本酒をいただくのはいかがでしょうか?
昭和2(1927)年創業の老舗で、金沢の夜のソウルフード金沢おでんの人気店。戦前に洋食店として始まったあと、1947年に初代女将が亡き夫の遺志を継ぎ、女手ひとつでおでんの提供を始めました。以来、毎日欠かさず継ぎ足してきた秘伝の出汁は、昆布と煮干しを丁寧に煮出した澄んだ白出汁と、地元金沢で作られる大野醤油を加えたほんのり甘い黒出汁の2種類があります。おでんダネは約40種あり、金沢名物の「車麩」やかまぼこの「赤巻」、「バイ貝」のほか、「源助大根」などの加賀野菜もあります。
おでんの他にも湯豆腐や、赤玉特製の出汁をかけて食べる「赤玉茶漬け」など、やさしい味わいの出汁を味わえるメニューが人気です。1階にはカウンター席とテーブル席、2階には座敷や掘りごたつがあるので、少人数でもグループでの利用でも対応できます。
昭和11(1936)年創業の地元の方に長く愛される老舗おでん屋で、観光のアクセスも良い金沢の中心街にあります。
おでんは、金沢では珍しい関東風の出汁を創業以来継ぎ足し続けて使っています。お店の名物は「牛すじ」で口の中でとろける柔らかさ。秘伝の味噌ダレとの相性も抜群です。ほかにも「車麩」や「バイ貝」、冬季限定の「カニ面」など、金沢ならではの具材がそろいます。カレーおでんやどて焼きなどの創作メニューも人気で、地元の味と遊び心が同時に楽しめるお店です。
店内は「これぞ、おでん屋さん」といったノスタルジックな昭和の面影が残ります。売り切れ次第閉店してしまうので、「カニ面」などお目当ての具材があるなら、早めに訪れるのがおすすめです。
「治部煮」は石川を代表する郷土料理として有名で、江戸時代から幅広く親しまれてきた、石川を訪れたら一度は味わいたい料理です。
鴨肉または鶏肉、すだれ麩、季節の野菜などを煮た料理で、肉に小麦粉をまぶしてから煮るため、汁にほどよいとろみがつきます。薬味としてわさびを添えるのも特徴のひとつです。
「治部煮」という名前の由来には諸説あります。考案者の名前に由来する説、鴨肉を使うことからフランス語の“ジビエ”に由来するという説、また鍋で“じぶじぶ”と煮る音から名づけられたという説など、いずれも興味深いものばかりです。
現在では、石川県内の日本料理店や居酒屋で味わえるほか、治部煮を使ったそばやうどんなど、気軽に楽しめるメニューを出すお店もあります。
金沢の郷土料理研究家で、加賀藩を舞台にした映画『武士の献立』の料理監修も担当した青木悦子さんが主宰するお店です。土塀がつづく観光名所、長町武家屋敷跡の一画にある料理教室「青木クッキングスクール」の建物に入っています。
武家屋敷の一画に相応しく、甲冑が置かれた店内では、日本海の新鮮な魚、加賀平野で育った野菜、旬の食材と白山の美しい水を生かして作った料理が気軽な値段で味わえます。
看板メニューの「治部煮」は、とろみのついた汁の中に、鶏肉または鴨肉、椎茸のほか、金沢らしい食材のすだれ麩などが入ったじんわりと味わい深い一杯です。治部煮の丼や、定食なども用意されていて、本格的な郷土の味を気軽に食べられるお店です。
「小松うどん」は300年以上の歴史があり、江戸時代には加賀藩御用達品として将軍や大名家にも送られたと伝わります。また、松尾芭蕉が『奥の細道』の旅の途中で「小松うどん」を食べたという記録も残っています。
「小松うどん」の麺は細めで程よいコシがあり、つるつる、しこしことしたのどごしの良さが特徴です。出汁には魚の節や昆布をふんだんに使い、あっさりとした味わいに仕上げられています。
小松市内では、うどん専門店だけでなく、多くの飲食店や旅館でも「小松うどん」を提供しており、その数は70店舗以上。道すがら、目印となるのぼりがはためいているのが目に入ります。石川の空の玄関である小松空港にも「小松うどん」を味わえるお店があり、ランチはもちろん、到着後の腹ごしらえにもぴったりです。
松尾芭蕉も食したとされる「小松うどん」の麺を作る製麺会社『中石食品工業』の本社工場に併設されているお店で、打ち立てつるつるの食感が味わえます。お店は、昔ながらの街角にあるうどん屋を再現した模擬店のような設えになっているのも特徴です。
国産牛を使った「牛肉うどん」や、うどんの旨さだけで勝負する「打ち立てうどん(がらうどん)」などが人気。春限定の「かやくうどん」は具沢山で、竹の子や椎茸など旬の春野菜や加賀銘産すだれ麸などが入っていますが、その具材に負けない出汁のおいしさとうどんのコシも自慢です。自家製出汁はウルメ、ムロアジ、サバなどの雑節と昆布を合わせ、地元小松の醤油を加えていて、透明感があり、つるっとした麺によく合います。
山中、山代、片山津、粟津と4つの有名な温泉がある加賀温泉郷では、3時のおやつとして「加賀パフェ」を用意しています。
「加賀パフェ」は、地産地消にこだわった五層構造の華やかなパフェで、五層それぞれに使う食材のほか、急須に入れた献上加賀棒茶をつけること、協議会が指定するパフェグラス、受け皿(九谷焼)、ソースカップ(九谷焼)、急須、コースター、棒茶カップ、スプーンを使用することも決まっています。
2025年は市内にある4つのお店が「加賀パフェ」を提供。各店舗は毎年新しいバージョンの「加賀パフェ」を開発しています。決まりに沿いながらも創意工夫が詰まったパフェばかりです。価格も統一されているので、どのお店での「加賀パフェ」を食べるか、迷う時間も含めて思い出になりそうです。
豊かな自然に恵まれた能登半島では2000年代に入ってからワインが作られるようになりました。2つのワイナリーがそれぞれ広大な面積でぶどうを栽培し、ワインを作り、見学などもできるように施設を整えています。
穴水町の『能登ワイン』は2004年に創業。農業荒廃地であった栗園を改良してスタートしました。約25ヘクタールの面積で6種類のぶどうを栽培し、年間12万本のワインを製造しています。鉄分を多く含む弱酸性で粘土質な土壌に、穴水湾で養殖されたカキの殻を砕いて混ぜ込んだり、収穫時期を遅らせることでぶどうの糖度を上げたりとさまざまな努力でおいしいワインを作っています。
輪島市にある『ハイディワイナリー』は、2012年からぶどう栽培に着手。あるがままの自然を受け入れながら、ほどよく人の手を加えて、「海のそばで生まれたぶどう」の個性を引き出したワインを製造。海産物に合うワインと言われています。どちらも能登でしか味わえない、テロワールを感じるワインが魅力です。
能登半島の中央部にある穴水町で、2006年からワインを作っているワイナリーの『能登ワイン』。年間約30,000人もの人が訪れる人気の観光スポットになっています。丘の上に広大なぶどう畑が広がる景観は圧巻で、畑の広さはおよそ東京ドーム6個分もあります。
『能登ワイン』では、加熱殺菌をしない「生」の状態でボトル詰めを行う生ワインを作っていることも特徴。中でも赤ワインの「ヤマソーヴィニヨン」は、日本ワインの中でも近年注目が集まり、コンクールでも高い評価を受けています。
ワイナリーではワイン造りの工程や醸造庫なども見学できるだけでなく、ワインの試飲も愉しめます。また、ぶどうの木オーナーになると収穫体験も出来るなど、能登の自然をさまざまな面から味わえるワイナリーです。
日本海に突き出た能登半島と歴史ある観光地の金沢を持つ石川県では、新鮮な海産物や郷土野菜を生かした食文化と食にまつわる伝統工芸が脈々と育まれてきました。また、北陸新幹線によってアクセスがよくなった近年は特徴ある料理や食品をブランド化して、伝統工芸も含めて石川の魅力が引き立てられています。本記事では全国津々浦々、取材を重ねてきた旅サラダの厳選グルメを紹介しています。石川の旅でお昼ご飯や夜ご飯に迷った際にはぜひ本記事を参考にしてみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年10月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際に店舗に行かれる際には価格や商品の有無等のご確認をお願いします。
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