【ロコレコ】豊かな自然と海の幸 五感で体感!アジな旅!
2025.08.16
日本海に面し、豊かな山々と肥沃な平野に恵まれた秋田県。長い冬と豪雪がもたらす厳しい気候は、保存食や発酵食を発展させ、きりたんぽやいぶりがっこといった魅力的な郷土料理を生み出しています。
そこで今回は、秋田に行ったら食べたいご当地グルメメニューを16品紹介します。また、『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人に愛されるご当地グルメの有名店や穴場のお店も12店舗セレクトしています。秋田でしか食べられないおすすめのグルメ店が満載ですので、出張や旅行の際の参考にしてください。
※メニューや価格、営業時間等はすべて取材当時のものです。
秋田県北部で古くから飼育されてきた日本三大地鶏の一つ「比内地鶏」。引き締まった肉質と濃厚な旨みが特徴の地鶏です。脂はしつこくなく、噛むほどに深い味わいが広がります。飲食店では親子丼や焼き鳥、きりたんぽ鍋の具材などで提供され、鶏本来の旨みを存分に味わえるのが魅力です。
とくに冬の鍋料理では、比内地鶏のだしが具材に染み渡り、格別の味わいを生み出します。厳しい自然環境で育てられた鶏だからこそ実現する風味と食感が、多くの美食家を惹きつけ、秋田を代表するブランドとして全国に知られています。
「秋田比内地鶏や」は、日本三大美味鶏のひとつに数えられる比内地鶏を堪能できる専門店です。親子丼や焼き鳥をはじめ、鶏鍋など多彩な調理法で比内地鶏の魅力を満喫可能。肉質は締まりがありながらも旨みが濃く、噛むほどに豊かな風味を楽しめます。
「究極の親子丼」では、卵にも比内地鶏を使用。ふわふわの卵と引き締まった鶏肉が絶妙に絡み合います。器には秋田の伝統工芸品である曲げわっぱを使用しているのも注目ポイント。秋田の誇る地鶏の奥深い味わいを心ゆくまで楽しめるお店です。
「お食事処 桜の里」は、比内地鶏を使った料理が評判のお食事処です。親子丼をはじめ、からあげ、串焼きなどで比内地鶏を楽しめます。
究極の親子丼には、比内地鶏の卵を3つも使用する贅沢ぶり。半熟トロトロの親子丼は、さまざまなメディアにも取り上げられるほど有名な一品です。稲庭うどんも取り扱っており、親子丼とのセットメニューもあります。秋田の魅力を一気に堪能したいよくばりさんにおすすめのお店です。
「れすとらん比内どり」は、比内地鶏料理を専門に扱うレストランです。道の駅ひないの敷地内にあり、お土産購入にもおすすめのお店です。
親子丼や焼き鳥、スープなど多彩なメニューの取り扱いがありますが、おすすめは「比内地鶏チャーシュー麺」です。あっさりとした醤油スープに比内地鶏のもも肉と胸肉のチャーシューが入った中華そばです。鶏ガラ出汁がオーソドックスな昔ながらの中華そばを思い出す一品は、旅で疲れた身体を癒してくれるでしょう。
秋田県東成瀬村で育てられる「みなせ牛」は、澄んだ水と豊かな自然の中で育ったブランド和牛です。肉質はやわらかく霜降りが美しく、口の中でとろけるように旨みが広がります。飲食店ではステーキやすき焼き、しゃぶしゃぶなど多彩な料理で提供され、その上質な脂と深いコクが楽しめます。
全国的にはまだ流通量が少なく、知る人ぞ知る希少な存在であることも人気の理由のひとつ。秋田の豊かな自然と丁寧な飼育環境が育んだ、ツウな味わいを堪能してみてください。
「かえで庵」は、厳選された湯沢市皆瀬地区産の玄そばをメインに提供するお食事処です。ざるそばや温かけ、冷かけのほか、秋田県のブランド牛・みなせ牛のメニューもあります。ステーキやウインナーもあり単品でも注文可能。みなせ牛とご飯のセットやおそばのセットもあり、さまざまな組み合わせを楽しめます。人気店のため休日は混雑必須。早めの訪問がおすすめです。
「お狩場焼」は、秋田県北部で古くから伝わる郷土料理です。鉄板や網のうえで魚や肉、野菜を豪快に焼き、山椒味噌で味付けます。名前の由来は「狩り場」で焼いて食べることからきています。
素材の滋味を山椒味噌が引き立てる「お狩場焼」は、豪快ながらも繊細な味わい。旬の山菜や川魚が取り入れられることも多く、季節感豊かな味を堪能できます。郷土料理店や観光地の食事処で提供されているので、見かけたらぜひ注文してみてください。
「安藤醸造 北浦本館 土鍋屋」は、老舗醸造元・安藤醸造が営む食事処です。「お狩場焼」をはじめとした郷土料理を楽しめます。
「安藤醸造 北浦本館 土鍋屋」では、鉄板の上で鶏肉や野菜を豪快に焼き、秘伝の味噌だれで味わうスタイル。味噌蔵を持つ安藤醸造ならではの旨み豊かなタレによる香ばしい香りとコク深い味わいを堪能できます。ほかにも味噌ちゃんぽんや旨辛みそラーメンなど、伝統の味噌や醤油を使った料理も豊富。秋田の発酵文化と食の魅力を存分に味わえる一軒です。
秋田を代表する魚「ハタハタ」は、日本海の荒波にもまれて育ち、ぷりっとした身と独特の風味を持つ冬の味覚です。
12月の産卵期が旬とされ、寒風を受けながら一斉に群れをなす「ぶりこ持ちハタハタ」は絶品。飲食店では塩焼きや煮付け、しょっつる鍋の具材として提供され、卵のぶりこのプチプチ食感も楽しめます。とくにこの時期に秋田を訪れる際には、食べておきたいグルメです。
「市場の食事処 まんま」は、新鮮な地元食材や秋田名物を購入できる秋田市民市場内にあるお食事処です。朝は7時から営業しており、市場直送の新鮮な魚介を中心としたメニューをいただけます。
マグロ丼やヒラメ丼をはじめ、銀タラの煮付け定食や塩鮭定食など、定食ものもある「市場の食事処 まんま」。おみそ汁にお漬物など、副菜もついてボリューム満点な食事を楽しめます。
東日本では水揚げ量トップクラスと天然トラフグの名産地でもある秋田県。なかでも男鹿半島沖はトラフグの産卵地の国内最北限に位置することから、「北限ふぐ」の名称で親しまれています。
北緯40度の冷たく荒い日本海に育まれた「北限ふぐ」は、身が引き締まり歯ごたえと深い味わいが特徴。県内では薄造りの刺身や唐揚げ、鍋料理として提供され、淡白ながら旨みの強い味わいを堪能できます。天然物ならではの希少性と、秋田ならではの寒冷な海が育む豊かな風味が、多くの食通を魅了する「北限ふぐ」。秋田の隠れた人気者をぜひ味わってみてください。
「酒肴旬菜 白帆」は、日本海沿岸の寒流域で獲れる「北限ふぐ」を味わえる和食店です。北限ふぐは引き締まった身が透き通るように美しく、独特の歯ごたえと淡泊ながら上品な旨みが魅力です。
白帆では、てっさや唐揚げ、鍋など多彩な調理法で提供され、ふぐ本来の繊細な風味を存分に楽しめます。ランチ営業もあり、旬の新鮮な魚介を味わえる「酒肴旬菜 白帆」。秋田ならではの贅沢な旬の味覚を堪能できる、特別感あふれる名店です。
秋田県と青森県にまたがる十和田湖の冷涼な水で育まれる「十和田湖ひめます」。味が良いのはもちろん、疲労軽減や血糖値上昇の抑制などの効果があるアンセリンや、生活習慣病予防や美肌効果が期待できるアスタキサンチンといった健康と美容に嬉しい成分が豊富に含まれているのも魅力の一つです。
旬は6月から7月で、脂がのったやわらかな身は格別。塩焼きや刺身、寿司など多彩な方法で調理され、主に十和田湖畔の飲食店やホテルなどで提供されます。幻の魚とも言われる「十和田湖ひめます」。希少な魚は食べておきたい一品です。
「お食事処 民宿 岩蕗(いわぶき)は、」十和田湖で育まれた淡水魚「ひめます」を味わえる民宿兼食事処です。店主が漁師のため、いつでも新鮮な十和田湖ひめますをいただけます。とくに傷みが早いお刺身は朝獲れた分のみ、数量限定での提供です。お刺身のほかにも焼き魚やフライなど多彩な料理で提供されます。
十和田湖の自然に囲まれた環境で味わう料理は格別で、湖の恵みをそのまま感じられる貴重な食体験ができるお店です。
秋田の代表的郷土料理「きりたんぽ鍋」は、炊きたての米を半つきにして棒に巻き、香ばしく焼いたきりたんぽを、比内地鶏のだしで煮込んだ鍋料理です。
旬は新米の季節である秋から冬にかけて。地元では収穫祭や冬の団らんに欠かせない存在です。飲食店では比内地鶏やせり、ごぼうなどとともに提供され、滋味深い味わいを楽しめます。米どころ秋田ならではグルメです。
「和食 お多福」は、きりたんぽ鍋やしょっつる鍋など、秋田の郷土料理を提供する和食処です。きりたんぽ鍋は、比内地鶏の出汁で煮込むためスープに深い旨みがあり、そこに囲炉裏で香ばしく焼き上げたきりたんぽを加えています。米の甘みと出汁の調和が優しい味。セリやごぼう、舞茸など秋田らしい旬の山菜も入り、風味豊かな味わいを楽しめます。
家庭で食されてきた伝統の鍋料理を、本格的な味で楽しめる「和食 お多福」。秋田の冬を代表する味覚を、落ち着いた和の空間でじっくり堪能できるお店です。
「北秋くらぶ」は、きりたんぽ鍋をはじめ、地元ならではの味わいを堪能できるのが魅力の老舗料理店です。提供されるきりたんぽ鍋は、比内地鶏の旨みが溶け込んだ黄金色のだしを使用し、香ばしく炭火で焼き上げたきりたんぽが絶妙に絡み合います。比内地鶏や鶏油を贅沢に使うことで、よりコク深く濃厚な味わいに仕上がっています。
舞茸やせりなど旬の山菜も加わり、香りと食感の調和が楽しめるのも大きな魅力。鍋料理以外にも、地鶏を使った親子丼や郷土の一品料理など多彩なメニューが揃っており、観光客だけでなく地元の人々にも長年愛されている名店です。
秋田の家庭料理として親しまれてきた「だまこ鍋」は、きりたんぽ鍋と並ぶ人気の郷土鍋です。炊きたてのご飯を丸めただまこを、比内地鶏のだしに入れて煮込むのが特徴。飲食店では鶏肉や野菜とともに提供され、素朴ながら力強い味わいが楽しめます。
とくに寒い冬の季節に食べられることが多く、温かさと満足感をもたらす料理として定着している「だまこ鍋」。旅程が複数日に渡る場合は、きりたんぽ鍋との食べ比べもおすすめです。
香川の讃岐うどん、群馬の水沢うどんまたは長崎の五島うどんと並び、日本三大うどんに数えられる「稲庭うどん」。秋田県湯沢市稲庭地区に伝わる伝統の乾麺です。
手延べによって作られる平らで細めの麺は、つるりとしたのどごしとしなやかなコシが特徴。飲食店ではざるうどんや温かいかけうどんとして提供され、季節を問わず人気があります。江戸時代から藩への献上品とされ、長い歴史を誇る点も知名度が高い理由のひとつ。あっさりした秋田グルメを食べたいときにうってつけの一品です。
「佐藤養助 総本店」秋田を代表する稲庭うどんの名店で、伝統の手延べ製法を今に伝える老舗です。細身ながら強いコシを持ち、つるりとした喉ごしの良さが特徴の稲庭うどんを食せます。
総本店では、定番の温かいうどんや冷たいざるはもちろん、四季折々の食材と組み合わせた多彩なアレンジも楽しめます。店内では稲庭うどんの製造工程を見学でき、工芸的な美しさを備えた麺がどのように生まれるかを体感できるのも魅力。秋田の食文化を象徴する一軒です。
「秋田チャンポン」は、秋田県秋田市発祥のご当地ラーメンです。太麺に味噌ベースのアツアツのあんかけがかかっているのが特徴で、あんかけには魚介や肉、野菜などの旨みが凝縮されています。
定番は味噌ですが、塩や醤油などのバリエーションを楽しめるのも魅力の一つ。秋田のソウルフードとして県民から愛されている一品は、アツアツのあんかけが身体を温めてくれることからとくに冬におすすめのグルメです。
「ラーメンショップ チャイナタウン」は、大館市で長年愛される老舗ラーメン店です。看板メニューの秋田チャンポンは、豚骨や鶏ガラをベースに魚介の旨みを加えた濃厚スープに、地元野菜や海鮮、豚肉など具材をたっぷりと盛り込み、ボリューム満点ながらまろやかな味わいが楽しめます。
一般的な長崎チャンポンに比べ、秋田独自のアレンジとして比内地鶏の出汁を活かしている点が特徴。よりコク深い仕上がりとなっています。麺類のほかにも、餃子や炒飯など中華メニューが揃い、地元客から観光客まで幅広く支持される人気店です。
横手市十文字地区で愛される「十文字中華そば」は、煮干しや鰹節でとった出汁を使用した醤油スープにちぢれ細麺を合わせたご当地ラーメンです。トッピングはチャーシューやメンマに加え、かまぼこがのるのが特徴。昔ながらの味を守る店が多く、シンプルながら飽きのこない味わいが楽しめます。
あっさり澄んだスープと軽やかな麺が食べやすく、地元の人々のソウルフードとして定着している「十文字中華そば」。ラーメン好きはもちろん、こってり系ラーメンが苦手な人にも食べてもらいたいグルメです。
「横手やきそば」は、秋田県横手市発祥のご当地焼きそばです。太めのストレート麺に具材はキャベツと豚肉、トッピングには半熟の目玉焼きと福神漬けをのせるのが特徴です。ウスターソースと出汁のあわせソースで味付けており、ほんのり利いた出汁の味が食欲を誘います。
少し甘めの味付けのため、大人から子供まで年齢問わず親しまれる一品。家庭的でどこか懐かしい味わいは、B級グルメの祭典で全国的に知られるようになり、町おこしのシンボル的な存在でも知られています。戦後屋台から広まった秋田のソウルフード。テイクアウト対応のお店もあるため、宿泊施設や車内で食べる用に調達するのもおすすめです。
男鹿半島の名物「しょっつる焼きそば」は、魚を塩と共に漬け込み発酵させた秋田の伝統的な液体調味料・しょっつる(魚醤)が味の決め手のご当地焼きそばです。
香ばしい焼きそばに魚の旨みが凝縮された独特の風味とコクが加わり、他にはない奥深い味わいを楽しめます。お店では具材に魚介や野菜が入るなど、海の幸を感じられる仕上がりが魅力。地域食材を活かした新しいご当地グルメとして注目され、観光客にも人気を集めている一品です。
「とんぶり」は、コキアというホウキ草の実を熟成加工した秋田特産の食材です。プチプチとした食感が魅力で、見た目と食感が似通っていることから「畑のキャビア」とも呼ばれています。
無味無臭で、食材の味を邪魔しないため、さまざまな料理に合わせやすいのが特徴。飲食店では刺身の薬味や小鉢、和え物として提供され、料理に独特の食感を添えます。国内外で注目される珍味であり、秋田ならではの食材として知られる「とんぶり」。JAなどでも購入可能なため、お土産にもおすすめです。
三種町を中心に栽培される「じゅんさい」は、初夏から夏に旬を迎える秋田の特産品です。新芽を覆うゼリー質がつるんとした独特な喉ごしを生み出す「じゅんさい」。淡泊な味わいで鍋や天ぷら、味噌汁、酢の物などさまざまな料理に合わせやすく、とくに夏の涼味として、清涼感のある味わいを楽しめます。
世界的にも希少な食材として知られており、旬の時期には「じゅんさい」を求めて観光客が多く訪れるほど。せっかく秋田に行くなら、なかなかお目にかかれない「じゅんさい」も試してみてください。
大根を囲炉裏の煙で燻した後に米ぬかで漬け込む、秋田の伝統的な漬物「いぶりがっこ」。スモーキーな香りとパリパリと小気味良い食感、程よい酸味が特徴です。
飲食店では酒の肴や和食の付け合わせとして提供されるのが一般的。近年ではクリームチーズなどのチーズ類に合わせるといった新しい食べ方も広がっています。ご飯のお供にはもちろん、お酒との相性も抜群の「いぶりがっこ」。秋田の代表的な伝統食は外せない一品です。
雪国ならではの知恵と恵まれた自然環境から育まれてきた秋田の食文化。米や発酵文化を基盤とした料理は、滋味深く飽きのこない味わいで、訪れる人々を魅了します。郷土料理だけでなく、地酒や旬の山海の幸も豊富で、四季を通じて多彩な味覚に出会えるのも大きな魅力です。
まだまだ個性豊かで多彩ななグルメがある秋田県。観光の途中で「何を食べようか」と迷った際にはぜひ本記事を参考にしてみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年8月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際に店舗に行かれる際には在庫の有無等のご確認をお願いします。
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