和歌山県田辺市|道がつなぐ、過去と未来。再発見と新発見の待つ街へ
2026.01.31
現存天守の城下町と日本最古の温泉が魅力的な愛媛。古くから文豪や旅人に愛されてきた情緒ある街並みから、瀬戸内海の多島美を一望できる絶景スポット、さらに地元の食材を生かしたグルメまで、訪れるたびに新たな発見があります。
そこで今回は、愛媛の魅力を満喫しつくす1泊2日のモデルコースを紹介します。TV番組『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人や観光客に愛されるおすすめの観光地についても紹介しているので、旅行の際の参考にしてください。
※当モデルコースは一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のもので、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

今回の愛媛旅は、都市部へのアクセスが非常に良い四国の玄関口・松山空港からスタートです。空港内には、愛媛名産のポンジュースが蛇口から出てくる「みかんジュースの蛇口」が常設されており、観光客に人気のスポットとなっています。コンパクトな空港ながら、お土産ショップや愛媛の味を楽しめる飲食店も充実しており、旅の始まりを彩る拠点として機能しています。
到着後の小休憩が済んだら、まずはここから松山市内へと移動し、最初の観光地・松山城を見学しましょう。松山空港からはレンタカーで約30分です。

「松山城」は、江戸時代以前に建造された天守が残る「現存12天守」の一つで、標高132mの勝山山頂にそびえる名城です。加藤嘉明によって築城を開始されたこの城は、攻守の機能に優れた「連立式天守」が特徴で、国の重要文化財に指定されています。
山頂へはロープウェイや1人乗りのリフトで登ることができ、移動中も四季折々の景色を楽しめます。天守からは松山市街や瀬戸内海の島々を一望でき、その眺望は圧巻です。城郭内には門や櫓が数多く現存しており、当時の高度な建築技術や歴史を間近に感じられます。「松山城」を有する広大な城山公園は市民の憩いの場でもあり、松山観光では外せない歴史的価値の高いスポットです。
▼松山空港から松山城への行き方
瀬戸内海を望む天守からのパノラマビューに気分を新たにしたら、次は大街道エリアに移動します。所要時間はレンタカーで約15分です。

松山市の中心部に位置する「大街道(おおかいどう)」は、広々としたアーケードが続く愛媛県最大級の商店街です。全長500mにもおよぶエリアのなかには、雑貨や老舗和菓子店をはじめ、愛媛の郷土料理を堪能できる飲食店など、約180店舗が軒を連ねます。
愛媛ランチで外せないのが、新鮮な真鯛を使った「鯛めし」。松山風の炊き込みタイプと、宇和島風の刺身をタレに漬けて乗せるタイプの両方を楽しめる店があるのも魅力です。他にも、魚のすり身を揚げた「じゃこ天」や、地元の食材を活かした定食を提供する老舗からモダンなカフェまで揃っています。主要観光地へのアクセスも良く、食事の拠点として非常に便利なスポットです。
▼松山城から大街道エリアへの行き方
愛媛ならではの郷土料理にお腹と心が満たされたら、午後からの観光を再開します。午後一番の観光地は、坂の上の雲ミュージアム。所要時間は徒歩で約10分です。

「坂の上の雲ミュージアム」は、その名のとおり司馬遼太郎の小説・坂の上の雲をテーマにしたミュージアムです。明治という時代の精神や登場人物の足跡を辿ることができます。建物は建築家・安藤忠雄氏による設計で、周囲の景観に配慮した三角形の斬新な構造が特徴です。館内には柱がない吹き抜けの展示空間があり、壁面に沿ってスロープを登りながら鑑賞する独自のスタイルを採用しています。
小説のストーリーを軸に、当時の歴史資料や直筆原稿による、近代日本の歩みが分かりやすく展示されています。隣接する萬翠荘(ばんすいそう)の緑を借景とした美しいカフェも併設されており、静かな環境で歴史の余韻に浸ることができる文化的な拠点は、建築美と歴史の両面から楽しめる施設となっています。
▼大街道から坂の上の雲ミュージアムへの行き方
小説の裏舞台を覗き見たあとは、本日の宿泊地・道後温泉に移動します。所要時間はレンタカーで約20分です。

「道後温泉」は日本最古級の歴史を誇り、3,000年もの間、地元民をはじめ国内外の観光客から愛され続けている温泉地です。街の象徴である「道後温泉本館」は、国の重要文化財に指定されており、壮麗な木造建築による重厚な外観は一見の価値があります。
ほかにも「放生園」には、夏目漱石の小説にちなんだ「坊っちゃんカラクリ時計」があり、定時になると音楽と共に人形が登場して観光客を楽しませてくれます。園内には無料の足湯も設置されており、散策の疲れを癒やすのに最適です。
レトロな雰囲気が漂う商店街「道後ハイカラ通り」には土産物店や飲食店が並び、浴衣姿で歩く観光客も多く、温泉街ならではの情緒を満喫できます。
▼坂の上の雲ミュージアムから道後温泉街への行き方
1日目は、そのまま道後温泉街に宿泊するため、宿にチェックインしましょう。

道後温泉エリアには、明治時代の風情を残す老舗旅館から、モダンでスタイリッシュなホテルまで多彩な宿泊施設が揃っています。多くの宿で、源泉から引いた「美人の湯」とも称される柔らかな泉質の温泉を堪能できるのが最大の特徴です。大浴場だけでなく趣向を凝らした露天風呂や貸切風呂を備えた施設も多く、プライベートな空間でゆっくりと寛げます。
また、愛媛の伝統工芸品である砥部焼や今治タオルをインテリアに取り入れた客室など、地域の文化を感じさせる空間作りも魅力の一つです。細やかなおもてなしが提供される宿での時間は、旅の疲れを優しく解きほぐし、翌日の観光に向けた心身の準備を整える特別なひとときを演出してくれます。
▼道後温泉街から道後温泉の宿への行き方

宿でのディナーは、瀬戸内海の豊かな恵みを活かした懐石料理や創作料理が主役です。とくに全国有数の漁獲量を誇る真鯛を使った料理は定番で、お造りや煮付け、名物の鯛めしなど、素材の鮮度を活かした一皿が並びます。
また、温暖な気候で育った地元産の野菜や、愛媛ブランドの牛肉、季節の柑橘類を使ったデザートなど、地産地消にこだわった献立が特徴です。地酒のラインナップが豊富な宿も多く、料理とのペアリングを楽しめます。落ち着いた個室や食事処で、愛媛の旬の味覚を心ゆくまで堪能したら、2日目も移動が多いため、早めに布団に入って休みましょう。

道後温泉の朝は、午前6時の開館を告げる「振鷺閣(しんろかく)」の太鼓の音から始まります。早朝から営業している外湯で「朝風呂」を楽しみ、静かな温泉街を散策するのがこの地ならではの過ごし方です。湯上がりに、まだ混雑していない放生園や商店街を歩くと、歴史ある温泉地の落ち着いた情緒をより深く感じられます。
朝食後は、2日目最初の目的地である内子町へと移動します。松山市内からはレンタカーで約1時間。江戸から明治時代にかけての面影を色濃く残す「重要伝統的建造物群保存地区」を散策し、かつて木蝋(もくろう)の生産で栄えた町の歴史と建築美を見学しましょう。

内子町の「八日市・護国(ようかいち・ごこく)地区」は、約600mにわたって江戸から明治、大正時代の街並みが保存されており、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。この地域はかつて高品質な「木蝋」の生産で世界的にも知られ、その富によって建てられた豪華な漆喰塗りの大壁造りの商家が立ち並んでいます。
黄色みがかった漆喰壁や、意匠を凝らした木組みの建物が特徴で、ノスタルジックな雰囲気のなか当時の繁栄を今に伝える貴重なスポットです。とくに「上芳我邸(かみはがてい)」は、木蝋生産の過程を学べる資料館として公開されており、当時の生活様式を詳しく知ることができます。
▼道後温泉の宿から内子町への行き方
次は大洲市へ移動して、大洲城を目指します。所要時間は、レンタカーで約30分です。

「大洲城」は、かつて伊予大洲藩の政治の中心地として栄えた城です。最大の特徴は、2004年に戦後初めて復元された「木造」の4層4階の天守です。明治時代の古写真や当時の木組み模型などの資料を元に、伝統工法を用いて忠実に再建されました。現存する4棟の櫓(台所櫓、高欄櫓、苧綿櫓、三の丸南隅櫓)は国の重要文化財に指定されており、歴史的価値が非常に高いスポットです。
天守の内部では、釘をできるだけ使わない伝統的な建築技術を間近で見学でき、最上階からは肱川(ひじかわ)の流れと大洲の城下町を一望できます。また、日本初の「キャッスルステイ(城泊)」を実施している城としても国内外から注目を集めている話題のスポットでもあります。
▼内子町から大洲城への行き方
当時のお殿様が見ていた景色を堪能したあとは、ランチのために大洲市内の飲食店へ移動します。所要時間はレンタカーで約10分です。

「伊予の小京都」と呼ばれる大洲市内の中心部には、古い蔵や古民家を改装した趣のある飲食店が点在しています。ここで味わうべき郷土料理の代表は「いもたき」です。里芋、鶏肉、こんにゃくなどを甘めの出汁で煮込んだ料理で、大洲が発祥の地とされています。
また、肱川で獲れる新鮮な鮎や、特産の栗を使った「栗ごはん」など、豊かな自然が育んだ四季折々の食材を楽しめるのが特徴です。ランチ営業を行う店では、これらの地産食材をバランスよく盛り込んだ定食や、伝統的な日本料理をモダンにアレンジしたメニューが提供されています。城下町の落ち着いた雰囲気の中で、地域の歴史と共に育まれてきた家庭的かつ上品な味わいを堪能できます。
▼大洲城から大洲市内の飲食店への行き方
滋味深い郷土料理で見も心も満たされたら、次は臥龍山荘(がりゅうさんそう)へ移動します。移動時間はレンタカーで約10分です。
↓ ーー ↓ ーー ↓

「臥龍山荘(がりゅうさんそう)」は、肱川の景勝地・臥龍淵(がりゅうのふち)を望む崖の上に建てられた、明治時代の数寄屋造りの名建築です。一分の隙もない意匠が施された臥龍院、不老庵、知止庵の3つの建物と庭園で構成されています。とくに川に突き出すように建てられた「不老庵」は、船底のような形をした天井が特徴で、夜には川面に反射した月明かりが天井を照らすよう設計されています。
国の重要文化財にも指定されており、建築家・黒川紀章氏が「借景の極致」と称賛したほどの美しさを誇る、周囲の自然を巧みに取り込んだ空間構成や、職人の細やかな遊び心が光る細部の装飾は、日本の伝統的な美意識と高い建築技術の結晶と言えます。
▼大洲市内から臥龍山荘への行き方
自然と調和した建築美を堪能したあとは、「日本一海に近い」と称されるJR下灘駅へ移動します。所要時間はレンタカーで約55分です。

JR予讃線の「下灘(しもなだ)駅」は、かつて日本で一番海に近い駅として知られ、現在は多くの映画や広告のロケ地として有名な絶景スポットです。ホームの目の前には遮るものがなく伊予灘が広がっており、ベンチに座って海を眺めるだけで穏やかな時間を過ごせます。とくに夕暮れ時は、水平線に沈む太陽が空と海をオレンジ色に染め上げる圧巻の景色を楽しめます。
日没前後には空が深い青に変わるマジックアワーが訪れ、その幻想的な風景を求めて多くの写真愛好家や観光客が訪れます。無人駅ならではの素朴な木造駅舎や、どこか懐かしさを感じさせるプラットホームの佇まいが、瀬戸内海の穏やかな波音と共に訪れる人の心を癒やしてくれる場所です。
▼臥龍山荘から下灘駅への行き方
このあとは旅の最終地点・松山空港に戻ります。移動時間は、レンタカーで約1時間15分です。

旅の終着点である松山空港は、愛媛の特産品が勢揃いするショッピングスポットでもあります。2階の出発ロビー周辺には、県内各地の銘菓子や海産物が並ぶショップが充実。定番の「一六タルト」や「御栗タルト」といった伝統菓子をはじめ、夏目漱石の小説にちなんだ「坊っちゃん団子」、高級な「今治タオル」など、主要なお土産はすべてここで揃います。
とくに「みかん」関連の商品が豊富で、ジュースやゼリー、ドレッシングなど、愛媛ならではの柑橘加工品が人気です。空港内には愛媛県のイメージキャラクター・みきゃんをテーマにしたショップやカフェもあり、出発直前まで愛媛の魅力を堪能しながら、旅の締めくくりができます。
▼下灘駅から松山空港への行き方
ここからは今回のモデルコースには含まれていませんが、テレビ番組「朝だ!生です旅サラダ」で実際に取材した愛媛のスポットの中から、編集部が特におすすめしたい観光地をご紹介します。時間に余裕がある方は、ぜひ旅のプランに加えてみてください。

「亀老山展望公園」は、しまなみ海道が位置する大島の南端にあり、標高301.1mの亀老山(きろうさん)山頂に位置する公園です。建築家・隈研吾氏が設計した「見えない展望台」として知られ、建物自体を地中に埋設することで自然景観を損なわない独創的な構造をしています。
展望台の眺望は瀬戸内海国立公園に指定されており、世界初の三連吊橋「来島海峡大橋」と複雑に入り組んだ瀬戸内の多島美を一望できます。とくに夕刻、橋に灯りがともるマジックアワーの美しさは四国屈指と評されます。人工物である橋と、太古から続く多島海が融合したパノラマは、他の展望台では味わえない圧倒的なスケールを誇ります。

「島ごと美術館」は、しまなみ海道の生口島全体をキャンバスに見立てたユニークな現代アートプロジェクトです。1989年から始まった「瀬戸田ビエンナーレ」をきっかけに、作家自らが設置場所を選び、風景に合わせた彫刻作品を設置しました。島内には17点の多彩なオブジェが点在しており、海岸線や丘の上など、自然とアートが溶け込んだ光景をレンタサイクルや徒歩で巡りながら楽しめます。
美術館の壁という境界を取り払い、島の空気や生活の音を感じながら作品に触れられる点が最大の特徴。見学は自由ですが、作品のなかでも「飛石」は瀬戸田小学校中庭にあるため、校門にあるインターホンで「アート作品を見たい」ことを伝える必要があります。また、作品はすべて屋外展示のため、天候や時間帯によって作品の表情が変化する様子も魅力の一つです。

「しまなみ来島海峡遊覧船」は、日本三大急潮流の一つに数えられる来島海峡を、間近で体感できるクルーズ体験です。この海域は潮流が速く、時間帯によっては巨大な渦潮や、川のように激しく流れる「湧潮(わきしお)」を目の当たりにできます。
観潮船では、世界初の三連吊橋である来島海峡大橋を海面から見上げる迫力あるアングルを楽しめるほか、戦国時代の村上海賊が拠点とした「来島」や、明治時代の要塞跡が残る「小島」といった歴史的な島々を間近に巡ることができます。現役の造船所が立ち並ぶエリアでは、巨大な船の建造風景を海上から見学できることもあり、瀬戸内の自然と産業の力強さを同時に体感できるアクティビティです。

「砥部焼観光センター炎の里」は、愛媛県を代表する伝統工芸品「砥部焼(とべやき)」の魅力を、見る・買う・体験するの三拍子で楽しめる複合施設です。砥部焼の特徴は、厚手の白磁に「呉須(ごす)」と呼ばれる藍色の染付を施した、素朴で力強い美しさにあります。ここでは、実際に職人がロクロを回す様子や、巨大な窯を見学できるほか、100軒近い窯元の作品が一同に揃う直売コーナーで自分好みの器を探せます。
また、実際に絵付けや手びねりが体験できるコーナーもあり、自分だけのオリジナル作品を作れるのが大きな魅力です。手作りの温かみと実用性を兼ね備えた砥部焼の奥深さに、初心者から愛好家まで触れられる拠点となっています。

「しまなみ海道」は、広島県尾道市と愛媛県今治市を、6つの島と7つの橋で結ぶ全長約60kmの自動車専用道路です。最大の特徴は、日本で初めて海を横断する自転車歩行者道が併設された「サイクリストの聖地」であること。海抜数十メートルの橋の上を自転車で走り、眼下に広がる青い海と島々、行き交う船を眺める体験は、世界中のサイクリストを惹きつけています。
各島には、柑橘類のグルメや絶景カフェ、歴史的な神社などが点在し、アイランドホッピングの楽しさが凝縮されています。車でのドライブはもちろん、レンタサイクルで風を感じながら、瀬戸内海特有の穏やかな時間の流れを体感できる世界的な観光ルートです。
今回ご紹介したモデルコースでは、歴史ある松山城や道後温泉の情緒など、愛媛・松山エリアならではの魅力を余すことなく楽しめます。 さらにしまなみ海道や亀老山展望公園など、ちょっと足を伸ばしてでも行きたい、歴史や自然を感じられるスポットも見逃せません。
まだまだ魅力的な観光地が点在しており、何度訪れても新しい発見に出会える愛媛県。今回のモデルコースを楽しんだ次は、また別の季節・スポットへも訪問して、愛媛の魅力にどっぷりハマってみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2026年3月に作成しました。
※当モデルコースはあくまで一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のものであり、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。
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