【ロコレコ】豊かな自然と海の幸 五感で体感!アジな旅!
2025.08.16
本州で最大の広さを持つ東北・岩手県。海と山がつくり上げる雄大な自然や、温泉、伝統工芸や食文化など、見どころが満載です。往時の繫栄が偲ばれる世界遺産「中尊寺」や、宮沢賢治ゆかりの場所など、人気観光スポットもたくさんあります。
そこで今回は、岩手県でおすすめの観光スポットを20ヶ所紹介します。定番から穴場まで、またカップルや子連れなど目的に合わせた観光名所も紹介しているので、ぜひ岩手観光の参考にしてみてください。
※営業時間や価格は、すべて取材当時のものです。
岩手を代表する人気の観光スポットです。奥州の戦乱で亡くなった人を供養するため、藤原清衡公により建立されました。敵味方の区別なくすべての人が仏国土(浄土)に導かれるよう、願いが込められています。一番の見どころは、創建当時の姿を残す「金色堂」です。金箔と美しい螺鈿細工で飾られた豪華な内陣は、極楽浄土を表現したもので、藤原氏4代の棺が収められています。また紅葉の名所としても知られ、秋の紅葉シーズンには境内がライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
2011年に「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群ー」として、世界遺産に登録されています。
藤原氏2代基衡が造営した寺院の「毛越寺」。かつては、40の堂塔と500の僧坊をかかえる中尊寺をしのぐほどの規模を誇っていましたが、度重なる災禍でほとんどの建物は焼失し、現在は庭園と平安時代の伽藍遺構を残すのみとなっています。
大泉が池を中心とする庭園は、仏国土(浄土)を表現している「浄土庭園」と言われていて、世界遺産の構成資産の1つです。またその庭園の美しさと文化的価値により、国の特別史跡・特別名勝の二重の指定を受けています。6~7月には大泉が池周辺の花菖蒲が、また9月には萩の花が見頃を迎え、休日にはイベントなどが行われています。
山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞と並ぶ日本3大鍾乳洞の1つです。国の天然記念物に指定されていて、総延長は5,000m、現在700mの部分が公開されています。見どころは、3つの地底湖。水深30mを超える世界有数の透明度を誇る青い湖は、まるで別世界に来たような雰囲気を作り出しています。また洞内には、悠久の時間を経て造り出されたさまざまな形の鍾乳石や、泉、コウモリ穴など、興味深いスポットがたくさんあります。
洞内は、1年中10℃前後と気温が一定しています。暑い夏、涼を求めて訪れるのもいかがでしょう。
岩手・秋田両県にまたがり、十和田八幡平国立公園の一部である「八幡平」。火山活動によってできた、アスピーテと呼ばれる盾を伏せたような姿の地形で、エメラルドグリーンに輝く火口湖「八幡沼」や、多くの高山植物が群生する高原など、自然を満喫できるスポットが点在しています。その八幡平の美しい景観の中を走る抜ける、風光明媚なドライビングコースが「八幡平アスピーテライン」と「八幡平樹海ライン」です。
春から夏にかけて、トレッキングコースに沿って、ニッコウキスゲやチングルマなどの高原植物が咲き誇ります。また秋には、紅葉がまるでオレンジや黄色のじゅうたんのように広がる、美しい風景を楽しめます。
宮古を代表する観光スポットで、三陸復興国立公園・三陸ジオパークの中に位置しています。17世紀頃「さながら極楽浄土のごとし」と、宮古山常安寺七世の霊鏡和尚が美しさを称えたことから、その名が付けられたと言われています。
海に向かって並ぶ鋭くとがった岩は、4,400年前にマグマの活動によってできた流紋岩と言われる白い火山岩。青い空と海、緑の木々との美しいコントラストが美しい絶景です。遊覧船に乗って、海からその姿を眺めるのもおすすめの楽しみ方です。また波が穏やかなことから、夏には海水浴場としても賑わいを見せます。
盛岡八幡宮は延宝8年(1680年)、第29代南部重信公により建立され、県内随一の大社として人々の信仰を集めています。人々の生活に密着しているのが特徴で、安産祈願や初宮詣、七五三まいり、結婚、厄払いなど、人生の祝い事や節目に合わせ、多くの参拝者が訪れます。
大火や風雪災害により再建を繰り返し、現在の社殿は、平成9年に立て直されたものです。朱塗りの柱と豪華な装飾が見事な拝殿は、24時間扉が開いていて、いつでも参拝ができるようになっています。
日本を代表する詩人であり、童話作家の宮沢賢治。賢治が生まれ育った花巻にあるのが「宮沢賢治記念館」です。創作活動だけでなく、科学や農業など多彩な分野でその才能を発揮した賢治。彼が残した原稿や愛用品などのほか、研究資料や映像など、科学・芸術・宙(そら)・祈・農の5分野に分けて、分かりやすく紹介しています。彼が目指したイートハーブの世界を感じることができる、宮沢賢治が好きな方におすすめのスポットです。
なお記念館の近くに、賢治の童話の世界を体験できる「宮沢賢治童話村」もあり、あわせて訪れることができます。
栗駒山から流れる磐井川の浸食により、長い時間をかけて形成された絶景の渓谷。国の名勝・天然記念物であり、一関を代表する人気の観光スポットです。小さい石や砂が回転して岩を削った甌穴をはじめ、約2㎞に渡り奇岩や滝などが続きます。その美しさは、仙台藩主・伊達政宗公が称えたほど。春に見事な花を咲かせる「貞山桜」は、伊達政宗公が植えられたと伝えられています。吊り橋から眺める桜並木は一見の価値ありです。
ぜひ味わっていただきたいのが、名物の串だんご。代金と引き換えに、だんごとお茶がカゴに入ってやってくる空飛ぶ「かっこうだんご」が話題です。
1891年(明治24年)に開業の岩手山を望む広大な敷地に建つ人気の観光スポットです。「まきば園」は羊の群れを眺めながらのんびり散歩をしたり、生乳を使ったアイスクリームを食べたり、バーベキューをしたりと、1日中ゆっくり過ごすことができるエリア。小岩井農場限定、持ち帰り不可の低温殺菌牛乳とヨーグルトは、ぜひ味わっていただきたい一品です。また「上丸牛舎」は、明治時代から現存する施設を見学できる、酪農の歴史を学べる場所でもあります。
雪をかぶった岩手山と緑の牧草地に立つ一本桜の姿は、桜の絶景フォトスポットとしても有名です。
盛岡地方裁判所の構内に咲く「石割桜」。樹齢360年以上、高さ10m、根回り4.3mの大きなエドヒガンザクラです。周囲21mの大きな花崗岩を割って伸びていることからその名が付けられました。生命力を感じる桜の姿を見に毎年多くの市民や観光客が訪れます。
例年の見頃は4月中旬~下旬。桜を構内で鑑賞できるのは裁判所の開門時間のみですが、閉門後も歩道からの鑑賞も可能で夜桜も楽しめます。1923年(大正12年)に国の天然記念物に指定されています。
自然豊かな風景が広がる遠野。8.8ヘクタールもの広い敷地に、江戸時代から大正時代に建てられた茅葺の曲り家を移築し、昭和初期の遠野の里山を再現したのが「遠野ふるさと村」です。田んぼや畑が広がり、水車小屋、炭焼小屋が並ぶ風景は当時にタイムスリップしたかのよう。
縄ないや餅つきなどのイベントや、季節ごとの行事・祭りなどに参加すると、まるで田舎の実家に帰省したような雰囲気です。春には桜のお花見を、夏には川辺で水遊び、秋には紅葉を楽しみ、冬には凛とした雪景色と、一年中楽しめるのも魅力です。日頃の忙しさを忘れのんびり癒しの時間を過ごすのにおすすめの場所です。
東八幡平から松川温泉郷にかけて流れる風光明媚な渓谷です。柱状節理が見られる玄武岩の岩壁に沿って、清流が流れています。ブナやカエデ、ナラなどの広葉樹林が多いため、秋になると両岸が紅葉に覆い尽くされ、紅葉の名所としても知られています。
一番のビュースポットは、渓谷にかかる「森の大橋」からの眺め。赤や黄色の紅葉と、緑の常緑樹とのグラデーションはまさに絶景です。例年紅葉の見頃は10月上旬~10月下旬。この美しい紅葉を求めて、毎年多くの観光客が訪れます。また近くの松川温泉は開湯260年ほどの歴史ある温泉で、紅葉と共にのんびり癒しの時間も過ごせます。
三陸復興国立公園の北、高さ200mの断崖が約8㎞に渡って続く「北山崎」。奇岩や海蝕洞窟が続くダイナミックな海岸線は、まさに三陸を代表する景勝地です。北山崎の絶景を眺められる展望台は3ヶ所。第1展望台は、車イスやベビーカーでアクセスできる、ウッドデッキの展望台。736段の階段を降りると、海面際で絶景を楽しめます。また迫力満点の景色を眺めるなら第2展望台を、第3展望台では森林浴もできます。
春夏秋冬、それぞれの景観が楽しめる北山崎。6月下旬~7月上旬には、白いはまなすが咲き誇る散策コースも楽しめます。
北上川支流の砂鉄川に沿って、高さ100mもの石灰岩の岩壁が続きます。その約2㎞にもわたり続く峡谷が「猊鼻渓」です。日本百景の一つとされ、国の史蹟名勝天然記念物にも指定されています。猊鼻渓が知られるようになったのは明治時代以降、それまでは地元の人もあまり知らない秘境でした。
現在は舟下りにて、奇岩や岩壁、洞窟などの絶景を楽しめます。棹一本で船を操る船頭さんが唄う「げいび追分」を聞きながら、のんびり渓谷を下っていく時間はとても風情があります。船内で鍋などを味わいながら雪見ができる、冬の「こたつ舟」も人気です。
平安時代をテーマとした歴史パークです。奥州藤原氏を題材にしたドラマ撮影をきっかけに、藤原氏にゆかりのある奥州市にオープンしました。約20haの敷地内に、貴族の屋敷や武家館、政庁など約120棟の建物を再現していて、一歩中に足を踏み入れるとまるで平安時代にタイムスリップしたかのよう。
当時の生活や遊びを体験できるプログラムでは、十二単などの衣装の着付けや、鎧兜を付けての写真撮影、すごろくや貝合せなどの当時の遊び体験など、大人から子供まで楽しむことができます。また、平安時代の楽しい写真を撮影できる「トリックアート平安館」も人気のアトラクションです。
1993年、岩手県初の野外彫刻美術館として開館した「石神の丘美術館」。岩手県北部の美術活動の拠点として利用され、2021年にリニューアルオープンしました。野外エリアの「花とアートの森」には、1周約1㎞ほどの散歩コースの中に、6月下旬から7月上旬に見頃を迎えるラベンダー園をはじめ、100種類を超える季節の花々と、数多くの彫刻作品を展示しています。
また、地元ゆかりのアーティストの作品展示や、学校や町の芸術展など、地域に根ざした企画展も見どころです。岩手県内で初めて「恋人の聖地」に選ばれており、デートスポットとしても知られています。
約3億5,000万年という長い歳月をかけて形成された鍾乳洞です。かつて海の底だった古生代中期層の洞内の壁には、三葉虫やウミユリなど当時の生物の化石が数多く発見されていてます。
鍾乳石やつらら石、石筍などの自然が造った造形美や、エメラルドグリーンの神秘的な地底湖など見どころスポットがたくさん。まさに自然洞窟博物館と呼ばれる所以です。また、洞内に点在するハート型の自然石が、恋愛パワースポットとして注目を集めています。
岩手を代表する温泉郷の1つ「花巻温泉」。その温泉郷内に、広さ約5,000坪、約6,000株ものバラが咲き誇るバラ園があります。宮沢賢治が設計した南斜花壇のあった場所に、昭和35年に開園しました。園内には賢治が設計した日時計もあります。
バラの見頃は5月下旬から10月下旬。バラ園オリジナルの品種もあり、360°バラに囲まれた「バラの泉」や、60周年を記念して造られたアニバーサリーガーデンは、おすすめのフォトスポットです。またライトアップイベント「ナイトローズガーデン」も開催され、デートスポットとしてもおすすめの場所です。
広大な草原に多くの動物が暮らす、人気のサファリパークです。サファリバスやマイカーに乗って、ライオンやトラなどの迫力ある肉食動物や、キリンやシマウマなどの草食動物など、動物の生態や行動を間近で観察することができます。また餌やりやふれあい体験ができるのも動物好きにはうれしいところ。
「ゾウの村」エリアではゾウの背中に乗ったり、餌をあげたり、一緒に写真を撮ったりと、特別な体験ができるのが魅力です。レストランや売店もあり、子供から大人まで一日中遊べるスポットです。
岩手の伝統工芸や歴史を学ぶことができる複合施設です。岩手の伝統工芸品や食など、経験豊富な職人の技を見学・体験できる「手作り工房」と、江戸時代に造られた伝統家屋「南部曲り家」を見学できるエリア、南部鉄器やなど、約4,000種類もの特産品を販売しているエリアなどがあります。
「手作り工房」で体験できるのは、せんべいや冷麺などの郷土の味のほか、藍染や陶芸、竹細工、はたおりなどの伝統工芸。申し込みは直接工房まで、大人も子供も体験できます。いつまでも残したい伝統を学べる貴重な時間となることでしょう。
岩手には、自然を堪能できる絶景ビューポイントや、アトラクション・アクティビティを楽しめるスポット、歴史を肌で感じられる史跡名所など、数多くの魅力的な観光スポットが随所にあります。今回紹介したのは、多種多様な岩手の観光名所のなかでも特におすすめのスポットです。岩手県へのお出かけや旅行の際に、観光する場所に迷った場合はぜひ本記事を参考にして、素敵な想い出を作ってくださいね。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2024年11月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際にスポットに行かれる際には営業時間や料金等のご確認をお願いします。
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