仙台のおすすめ絶品ご当地グルメ15選！仙台にしかない名物から人気の名店9選も紹介

「牛タン」をはじめ、新鮮な魚介や野菜を使ったグルメが揃い、訪れる人々を魅了している仙台。その食文化は、自然豊かな環境や偉人・伊達政宗などの影響を色濃く受けています。

今回は、そんな仙台の絶品ご当地グルメをセレクト。『朝だ！生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人に愛されるご当地グルメの名店や穴場のお店も紹介しています。仙台でしか食べられないおすすめのグルメ店が満載ですので、出張や旅行の際の参考にしてください。

仙台のおすすめ絶品ご当地グルメ15選

1. ずんだ

茹でた枝豆の薄皮をとり、すりつぶした「ずんだ」。500年以上前の戦国時代に、伊達政宗が合戦の際に陣太刀（じんだち）の柄で枝豆をつぶしたことなど、その名の由来は諸説あります。

一般的には、ずんだに砂糖と少量の塩を合わせて作った餡を餅に絡める「ずんだ餅」として食べられます。ほかにも大福のあんこの代わりにずんだ餡を使用したり、シェイクにして飲んだりなど、さまざまなずんだグルメを楽しめるのも宮城県の魅力の一つ。ほんのり素朴な甘みと豆の風味、つぶつぶ食感がほかにない名物グルメをぜひご賞味ください。

2. 牛たん焼き

宮城県の三大名物グルメの一つ「牛たん焼き」。一般的な牛たんと異なり、仙台の牛たん焼きは「分厚く、なのに柔らかい」のが特徴です。

スライスしてキッパ（切り込み）をつけ、塩を振ったら、冷蔵庫で3～4日熟成させます。じっくり熟成させることで噛むたびにしみ出す仙台の牛たん焼き特有の旨みが醸成されます。

味付けを左右するこの仕込み作業は、お店ごとで独自の方法で行われるため、仙台の「牛たん焼き」と言っても各店舗で異なる味わいを堪能できます。

3. 仙台牛

宮城県の豊かな自然に育まれた「仙台牛」。宮城県は、国内有数の良質米が獲れる自然環境ときれいな水、秋の降水量が少ないことから質の良い稲わらが生産されているなど、霜降り牛肉づくりに適した環境が整っています。

そんな環境で育った「仙台牛」は、口当たりがよく柔らか。まろやかな風味とあふれ出る肉汁が特徴です。牛枝肉規格の霜降り最高位「A-5」「B-5」ランクのみの全国で唯一の超高級ブランド牛肉「仙台牛」。全国のブランド牛が集結し、チャンピオンを決める全国肉用牛枝肉共励会で、過去に5度の日本一を獲得した実力派お肉は仙台旅行で外せないグルメです。

4. 仙台マーボー焼そば

2013年に産声を上げたばかりで、近年その勢いを増している「仙台マーボー焼きそば」。焼いた、または揚げた中華麺のうえに麻婆豆腐がかかった仙台のソウルフードです。仙台市内にあるオリジナルラーメンを提供する中国菜館まんみでまかない料理として出されたのがその始まり。新たなご当地グルメとして注目を集めている「仙台マーボー焼きそば」は中国菜館まんみをはじめ、仙台市内の50店舗で提供されており、各店舗で味が違うため、味比べをするのもおすすめです。

5. 仙台ラーメン

「ラーメンにかける外食費」で全国3位になったこともある仙台市。ラーメン好きが多い仙台市で食べられるラーメンを「仙台ラーメン」と言います。実は「仙台ラーメン」にはこれといった定義はなく、各店舗でさまざまなラーメンを食べられます。

なかでも多いのが、400年以上の歴史を持つ仙台みそをベースにした味噌ラーメンです。さらにそのなかでも唐辛子や豆板醤、ニンニクを加えた辛味噌を溶かして食べる辛味噌ラーメンが人気。味噌のまろやかさとピリッとした辛みがベストマッチのラーメンをぜひご賞味ください。

6. 冷やし中華

中華麺のうえにチャーシューやキュウリ、ハムなどの細切りや錦糸卵などを乗せ、タレをかけて食べる「冷やし中華」。その起源の一つは仙台と言われています。蒸し暑い夏に中華料理店の売り上げが落ちることの打開策として、また仙台七夕で訪れる観光客へのおもてなしの一品として考案されたのが「冷やし中華」です。

笹かまぼこ、牛たん焼き、ずんだに加えて仙台4大グルメと称される「冷やし中華」。仙台では通年食べられるお店もあるので、4大グルメ制覇にチャレンジしてみてください。

7. 仙台あおば餃子

「仙台あおば餃子」は、地域特産の伝統野菜・雪菜を皮に練り込んだ、鮮やかな緑色が珍しい餃子です。皮の材料の4割以上に雪菜を練り込むことで、新緑のさわやかさを表現しています。具材にも雪菜をはじめ、仙台産の野菜をたっぷり使用しているため皮と同じく餡も緑色。厚めの皮はモチモチ食感で冷めても固くなりにくいのが特徴です。

野菜たっぷりでヘルシーな「仙台あおば餃子」。風味豊かな餃子は年配からお子さままで幅広い年代に愛される味です。

8. 笹かまぼこ

笹かまぼこが生まれたのは、明治35年-36年頃と言われています。ヒラメの豊漁が続き、保存や消費が追いつかず持て余してしまったことがきっかけで作られたのがヒラメを贅沢に使用し、笹の葉型に焼いた「笹かまぼこ」です。

名前の由来は、伊達政宗で有名な仙台藩主伊達家の家紋・竹に雀の笹。ふわふわプリプリで、魚の旨みと甘みが味わえる宮城県三大名物グルメの一つです。

9. せり鍋

「せり鍋」は、宮城県でも約8割が名取市で生産される仙台せりを使用した鍋です。仙台せりのシャキシャキとした食感、独特な香りが魅力的な鍋で、根から茎、葉まですべて食べるのが特徴です。具材には鶏肉や鴨肉をはじめ、野菜、豆腐が入っており、だし汁で煮込みます。

仙台せりはシャキシャキの食感を残すため、最後に加えて軽く火を通す程度で食べるのが一般的。甘みがあるので、どの具材とも喧嘩しません。身体の芯まで温まる「せり鍋」。とくに冬季に仙台を訪れた際に食べたい季節グルメです。

10. はらこ飯

「はらこ飯」は、新鮮な秋鮭を甘辛く煮込んだ煮汁を使ってご飯を炊き、そのうえに鮭とはらこ（いくら）を乗せた宮城の郷土料理です。「鮭の親子丼」とも言われます。鮭の風味といくらのプチプチ食感が贅沢な「はらこ飯」。秋鮭のシーズンにあわせて飲食店で提供されるため、食べられる時期は9～11月頃と限定されています。

献上品として伊達政宗も絶賛した「はらこ飯」。シーズン中に仙台を訪れることがあれば、ぜひ食べてみてください。

11.ひょうたん揚げ

「ひょうたん揚げ」は塩味のきいた丸いかまぼこに、ほんのり甘めの衣をまとわせて揚げたアメリカンドッグの蒲鉾バージョンです。毎年5月に開催される「仙台・青葉まつり」の第1回目に提供されて以来、30年以上にわたって仙台市民をはじめ観光客からも食べ歩きグルメとして愛されてきた名品です。

外はサクサク、なかはプリプリの食感が楽しいのはもちろん、甘じょっぱさがクセになる「ひょうたん揚げ」。町ブラのお供にぜひ購入してみてください。

12.三角あぶら揚げ

大豆の生産が盛んな大豆王国・宮城県ならではのグルメ「三角あぶら揚げ」は、3cmもの厚さがあるあぶら揚げです。厚揚げのような見た目をしていますが、れっきとしたあぶら揚げです。120度の油で火が通るまで揚げたあと、190度の油できつね色になるまでカラッと2度揚げする「三角あぶら揚げ」。外はカリっと、なかはふわっとした食感が楽しめます。

おすすめは揚げたてに七味と醤油をかけていただく食べ方。香ばしさと素朴な味わいが口いっぱいに広がります。ボリューミーな一品ですが、油がしつこくなく軽い口当たりなので、女性や子供でもペロリと食べられます。

13.芋煮

「芋煮」といえば、山形を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は仙台にも芋煮があり、郷土料理として愛されています。醤油味で牛肉を使用する山形の芋煮と違い、仙台の芋煮はみそ味で豚肉を使用。具が少なめの山形の芋煮に比べて、具沢山なのも仙台風芋煮の特徴です。

入れる具材は、秋の収穫祭の意味も込めて、里芋や大根、にんじん、きのこ、こんにゃく、豚肉、しょうがなどです。根菜類が多く入っているため、とくに身体を温めたい冬季に食べるのがおすすめです。

14.牡蠣

広島に次ぐ牡蠣の養殖率を誇る宮城県。栄養豊富な河川が流れ込み、また入り組んだリアス式海岸が牡蠣の養殖に適していることから、小ぶりながらも濃厚でクリーミーな牡蠣が育ちます。

県内の各産地で地形に合わせた養殖技法を用いることから、多様なブランド牡蠣が生まれているのも宮城県の牡蠣の特徴。毎年10月から3月が旬で、この時期の牡蠣はオフシーズンに比べて格段に美味しくなります。そのため、牡蠣を目当てに行く場合は、10～3月中に予定を立てるのがおすすめです。

15.仙台長なす漬け

東北の気候にあった早生品種の長なすを使用して、塩漬けや醤油漬けにした「仙台長なす漬け」。紫紺長茄子とも呼ばれる仙台の長なすは色ツヤが良く、皮も薄いため漬物用に最適です。ご飯のお供はもちろん、酒の肴、お茶漬けとも相性抜群な「仙台長なす漬け」。柔らかく上品な味わいは、一般的ななすの漬物とは一線を画します。

仙台の名物グルメが楽しめる人気店10選

1. ほそやのサンド

1950（昭和25）年創業の現存する最古の老舗ハンバーガー店「ほそやのサンド」。米軍キャンプで下士官クラブのマネージャーとして働いた先代が、そこで学んだハンバーガーやサンドイッチを出すお店としてスタートしています。

おすすめは「ほそやのバーガー」。和牛100％の焼き立てパティと特注のバンズ、自家製ソースを組み合わせたハンバーガーはシンプルながら絶妙な味わい。昭和アメリカンテイストの店内で、昔ながらの一品を楽しめます。

2. 中国菜館 まんみ

「中国菜館 まんみ」は、1972（昭和47）年創業の老舗の中華料理店です。「オリジナルラーメンのお店」のふれ込みどおり、ニララーメンやホルモンラーメン、コーンラーメンなど、少し風変わりなラーメンを食べられます。

ラーメンもさることながら、おすすめは「仙台マーボー焼きそば」。麺は一度せいろで蒸したあとに乾燥させ、お湯で戻してから焼いてるため、外はパリパリ、中はもちもちです。木綿豆腐とひき肉をたっぷり使用した餡と麺の相性が抜群で、ニンニクの香りもあり食が進みます。「仙台マーボー焼きそば」発祥店ならではのはじまりの味を楽しめます。

3. 牛たん料理 閣 電力ビル店

「牛たん料理 閣」では、仙台名物の牛たんを食べられます。1988（昭和63）年の創業当時から、天然塩に調味料・香辛料などを合わせた門外不出の味付けを貫いています。同じく創業当時から継がれてきたスジが残らない独自のカット方法がふわっとした食感を演出。焼いたあとは外はカリっ、なかはふわっとした食感のコントラストを楽しめます。

おすすめのたん焼き定食は注文を受けてから焼くため少々時間がかかりますが、待ち時間もワクワク楽しめます。余すことなく牛たんの美味しさを味わってください。

4. 松澤蒲鉾店 ハピナ名掛丁本店

「松澤蒲鉾店」は、1910（明治43）年創業の仙台一の老舗蒲鉾店です。伝統を大事にしつつもさまざまな商品を作られている蒲鉾店で、昔ながらの「笹かまぼこ」をはじめ、「豆腐かまぼこ」や「カステラかまぼこ」など多彩な練り物を40種類以上取り揃えています。

なかでもおすすめなのが、「磯あわび」です。貝をかたどった特注の陶器に入ったかまぼこには、磯の王様・あわびが贅沢に入っています。ぷりっとした蒸しかまぼこと、コリっとしたあわびの食感、磯の豊かな香りを楽しめる一品です。

5. 御酒印船 仙台店

「御酒印船」は、船をイメージした店内で、海の幸をはじめとした三陸産の新鮮な食材や地酒を楽しめるお店です。

おすすめは「牛たんひつまぶし」。宮城米の代表品種・ひとめぼれをふっくら炊いたご飯のうえに、炭火でじっくり焼いたジューシーな牛たんが贅沢にのっています。そのまま食べてから、温泉卵、出汁で味変。一品で3度の贅沢を味わえます。

6. 鯛きち 名掛丁店

地元の人をはじめ、観光客からも人気の鯛焼き店「鯛きち」。毎日行列が絶えないお店です。薄めに仕上げられた皮のなかには十勝産100％の自家製あんこがぎっしり。小倉あん以外にもカスタード、チョコなどのスタンダードな味をはじめ、きなこ餅、ずんだ餅、特製牛タンカレーといった変わり種もあります。

焼いた鯛焼き以外にも、餡とホイップが入った「生鯛焼き」もあります。こちらはひんやりとしているため、暑い時期におすすめ。特にずんだ餅は外せない味です。

7. 麺屋政宗 分家

「麺屋正宗 分家」は、ツルツルとした弾力のある太麺に、自家製の醤油ベースのタレと油がよく絡む油そばが有名なお店です。トッピングはチャーシュー、温玉、メンマ、海苔、ネギがベース。ジャンク感はなく、上品な油そばです。

油そばとはいえあっさりとしており、カロリーはラーメンの３分の１とヘルシーなため女性にも人気。お好みで酢やラー油を入れて味変できるので、飽きることなく食べ続けられます。

8. 肉のいとう

1967（昭和42）年創業の老舗精肉店「肉のいとう」。牛肉は仙台牛・仙台黒毛和牛のみを販売しており、ローストビーフはA5ランクの最高級仙台牛を使用しています。きめ細やかで柔らかな肉質なので、味付けは塩・コショウといたってシンプル。仙台牛本来の旨みをタレいらずで楽しめます。

仙台牛特有の上品な香りが口いっぱいに広がる「肉のいとう」のローストビーフ。ローストビーフの概念を覆される一品です。

9. 定義とうふ店

創業120年になる豆腐店「定義とうふ店」。100％大豆を原材料に、豆腐や豆乳、油揚げなどの大豆商品を製造・販売しています。

おすすめは定義山の名物と言われる三角あぶら揚げ。厳選大豆を使用した豆腐を、きつね色になるまで高温の油で揚げています。店頭にはベンチがあり、その場で揚げたてを食べられます。まずはそのまま大豆の香ばしさと旨みを味わってから、醤油や七味唐辛子、ニンニク七味をかけて味変すれば一瞬でペロリ。お土産にも購入したくなる一品です。

まとめ

仙台牛やずんだ、はらこ飯、仙台ラーメンなど、全国的に有名なB級グルメから食通が唸るA級グルメまで、歴史が培ってきた食文化による多種多様なグルメが堪能できる仙台。まだまだ多くの魅力的なグルメがあります。本記事では、全国津々浦々、取材を重ねてきた旅サラダの厳選グルメを紹介しているので、仙台でのお昼ご飯や夜ご飯に迷った際にはぜひ本記事を参考にしてみてください。

※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年2月に作成しました。

※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際に店舗に行かれる際には在庫の有無等のご確認をお願いします。

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旅サラダPLUS編集部

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