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奈良のおすすめ絶品ご当地グルメ15選!奈良にしかない名物から人気の名店7店も紹介

歴史深い古都奈良は、伝統や風土に根差した食文化が今もなお豊富に残っています。文豪志賀直哉の随筆・奈良の一節で「奈良にうまいものなし」と書き記したことが有名ですが、そんなことはなく柿の葉寿司や天理ラーメン、大和牛など、魅力的な名物がたくさんあります。

今回は、そんな奈良の絶品ご当地グルメメニューを15品セレクト。また『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人に愛されるご当地グルメの名店や穴場のお店も7店舗紹介しています。奈良でしか食べられないおすすめのグルメ店が満載ですので、出張や旅行の際の参考にしてください。

※メニューや価格、営業時間等はすべて取材当時のものです。

奈良のおすすめ絶品ご当地グルメ15選

1. 柿の葉寿司

塩で締めたサバと酢飯を一緒に柿の葉に包み、押し込んだ「柿の葉寿司」。柿の葉に含まれるタンニンと、酢飯の酢には防腐効果があることから、古くは保存食や兵食として食べられてきた歴史があります。現在では夏祭りのごちそうや田植えが終わったご褒美、サバがハレの日に用いられることから祝いの席でよく食べられています。

作ってから一晩寝かせることで、柿の葉の香りとサバの旨みが酢飯に移る「柿の葉寿司」。独特の旨みと風味をぜひ堪能してみてください。

2. 天理ラーメン

全国津々浦々にあるご当地ラーメン。奈良県にも「天理ラーメン」というご当地ラーメンがあります。「天理ラーメン」は、にんにく醤油ベースのピリ辛スープとトッピングにたっぷりの白菜が使われているのが特徴です。

ピリ辛スープと白菜の甘みがベストマッチの「天理ラーメン」。コクと旨みも相まってやみつきになる味わいです。また、白菜のシャキシャキ感がアクセントとなり、最後まで飽きずに食べられます。ピリ辛が元気を授けてくれるスタミナ系の「天理ラーメン」。旅の疲れが出る半ばや終盤のエネルギー食として、ぜひご賞味ください。

3. 三輪そうめん

兵庫県の播州そうめん、香川県の小豆島そうめんと並び、日本三大そうめんとして知られている奈良県の「三輪そうめん」です。奈良県の三輪地方を中心に生産されているそうめんは、コシが強く、それでいて口当たりが滑らか。1~2日かかる熟成工程の「ウマシ」を何度も挟むことで水分が飛び、茹でたあとも伸びにくい麺になります。

色素や添加物を使用しておらず、小麦の風味が豊かに香る「三輪そうめん」。たかがそうめんとあなどることなかれ、普段食べているそうめんとの違いに驚くこと間違いなしです。

4. 茶がゆ

煮だしたほうじ茶のなかに冷やごはんを入れて炊いた「茶がゆ」。奈良県では「おかいさん」とも呼ばれており、「大和の朝は茶がゆで明ける」と言われるほど奈良県民には馴染みの深い料理です。

古くから家庭料理として親しまれてきた「茶がゆ」。奈良県内のお店では、それぞれに香りや味わいが異なる工夫をこらした茶がゆをいただけます。付け合わせも多種多様で、各店で違った顔を見せてくれます。

5. 奈良のっぺ

全国で飢饉や疫病が蔓延した1136年(平安時代)に、民の平安を願って藤原忠通が祈りを捧げたことが始まりとされる「春日若宮おん祭」。「奈良のっぺ」は、奈良の1年を締めくくるおん祭に参勤するために全国から集まった大和士(やまとざむらい)や参拝者に振る舞われた料理です。

昆布や干ししいたけのもどし汁を使った精進料理で、里芋やにんじん、大根、板こんにゃく、厚揚げなどが入ります。昆布や干ししいたけの出汁とあわせて野菜の旨みを感じられる「奈良のっぺ」。奈良ではおん祭にあわせて食べられる習慣が続いていることから、年末をはじめ冬の寒い時期に食べるのがおすすめです。

6. 柿なます

奈良県の「柿なます」は、大根と人参の紅白なますに、奈良県の特産品である柿を使用した干し柿を入れた奈良のお正月に欠かせない定番おせち料理の一つです。

砂糖の代用として干し柿を入れたことが始まりとされる奈良県の「柿なます」。すっぱい紅白なますのなかに、上品な和菓子のような干し柿の甘みがアクセントとなっており、酸味が苦手な人でも食べやすくなっています。生の柿を入れることもありますが、干し柿を使用した「柿なます」は、熟成された甘みが引き出された干し柿だからこその旨みを堪能できる一品です。

7. 奈良漬け

奈良の漬物といえば「奈良漬け」。野菜を塩漬けにして、何度も酒粕を変えながらべっ甲色になるまで漬け込んだ漬物です。漬け込み期間は短いもので半年、長い物で5年以上にもなる「奈良漬け」。白うりや茄子、きゅうり、すいか、大根などが主に用いられますが、にんじんやたまねぎ、たけのこなど、多種多様な素材が漬けられることもあります。

酒粕による日本酒の芳醇な香りが特徴な「奈良漬け」。酒粕はお米を原料にしているため、塩気のなかにも少しの甘みを感じられ、ご飯との相性が抜群です。

8. 飛鳥鍋

鶏肉などのお肉や野菜を牛乳と出汁で煮込んだ奈良県の郷土料理「飛鳥鍋」。飛鳥時代に唐から奈良にやって来た使者により乳製品が伝わり、孝徳天皇に献上されたことで乳牛の飼育が始まり、僧侶たちも密かに牛乳を飲むようになりました。そのうち飼っていた鶏の肉を牛乳で煮て食したのが「飛鳥鍋」のはじまりとされています。

奈良県では年間通して親しまれていますが、やはり鍋なので特に冬に食べられる機会が増えます。鶏肉や野菜の出汁が牛乳にとけだした「飛鳥鍋」。クリーミーな美味しさに身体はもちろん心まで温まります。

9. しし鍋

「しし鍋」は、奈良県の山間部に生息するいのしし肉を使った奈良県の伝統的な郷土料理です。「しし汁」と呼ばれることもあります。しし肉は特有の臭みがありますが、ごぼうやネギ、生姜、粉山椒など薬味や香味野菜をふんだんに使用するため、気になりません。

スープは味噌ベースで、薬味や香味野菜をたっぷり使用しているため、身体の芯から温まる「しし鍋」。特に冬場に食べられることが多い一品です。

10. 大和牛

写真はイメージです

700年前の大和の時代から良牛の産出国として知られていた奈良県。「大和牛」は、奈良県東部の宇陀山地、大和高原を中心に育まれたブランド牛です。恵まれた気候風土のなかでのびのびと育てられた「大和牛」は、柔らかく弾力のある肉質と小豆色の赤身にサシが入った霜降りが特徴です。

脂肪の口どけが良く、風味豊かな味わいを楽しめる「大和牛」。奈良に行かれる際は、飼料や血統におけるまですべて一元管理されたブランド牛の味をぜひご賞味ください。

11. 大和肉鶏

写真はイメージです

大正末期から昭和初期にかけて京阪神で名声を博した「大和のかしわ」。その名声を取り戻すべく奈良県をあげて作出した地鶏の品種が「大和肉鶏」です。

美味しさにこだわって作り出された地鶏は肉質改善・向上を図るために奈良県産米を飼料としています。28日齢以後平飼いするなど、飼育環境にもこだわっており、悠々自適に走り回れる環境により脂肪が少なく弾力性のある食感が特徴です。肉汁も豊富に含んでいるため、コクと旨味を味わえる「大和肉鶏」。大和の人たちが愛した「大和のかしわ」の再来をぜひ味わってみてください。

12. 大和野菜

奈良県の特産品である「大和野菜」。戦前から奈良県での生産が確認されている野菜で、地域の歴史・文化を受け継ぎ、その独特の栽培方法等により「味、香り、形態、来歴」などに特徴を持つ「大和の伝統野菜」と、栽培や収穫出荷に手間暇かけて栽培・収穫、出荷を行い、栄養や美味しさを増した野菜や奈良県オリジナル野菜の「大和のこだわり野菜」に分類されます。

20品目の「伝統野菜」と5品目の「こだわり野菜」がある「大和野菜」。奈良県内の飲食店でも取り扱っており、和食やフレンチなどでいただけます。

13. 葛餅

「葛餅」は葛を原料としたお餅です。舌触りのよいぷるぷるの餅に、お好みできな粉や黒蜜をかけて食べます。奈良県内ではドリンクやぜんざい、パフェのトッピングなど、さまざまな形で提供されます。

特に暑い時期に冷やして食べるのが一般的ですが、つくりたてを氷水で締め、なかほどにほんのり温かみが残るくらいのものだと、もちもちふわふわの食感を楽しめるため、ぜひ店頭で食べてみてください。

14. わらび餅

わらび粉、水、砂糖を鍋で火にかけ、冷やし固めた「わらび餅」。山菜・わらびの根から採れるでんぷんを乾燥させて粉末にした「わらび粉」を用いることからその名が付いたと言われています。

できたてのわらび餅はもっちり食感。葛餅と同様、お好みできな粉や黒蜜をかけて食べます。季節問わず年間通して親しまれるものですが、清涼感から特に春から夏にかけてよく食べられます。ぜひ葛餅とあわせて食べてみてください。

15. かき氷

氷の神様が祀られる奈良の氷室神社。奈良時代に朝廷に氷を献上する儀式が営まれていたことにちなみ、奈良では毎年5月1日に「献氷祭」が執り行われています。

このように氷との縁が深い奈良は、氷とシロップだけではなくシャーベットやアイスクリーム、フルーツなどを組み合わせる進化系かき氷の発祥の地と言われています。デザート系かき氷はもちろん、チーズや魚介を使用した「おかず氷」などもあり、多種多様なかき氷を食べられます。奈良でしか見かけない一品もあるため、珍しいかき氷探しを楽しんでみてください。

奈良の名物グルメが楽しめる人気店7選

1. 柿の葉寿司 やっこ

「柿の葉寿司 やっこ」は、大正元(1912)年創業の歴史ある柿の葉寿司と吉野葛料理を味わえるお店です。厳選した食材を使用している柿の葉寿司は酸味と塩気が優しく食べやすいと好評です。柿の葉寿司単品もありますが、うどんやざるそばなど、四季折々の麺料理とのセットメニューも提供。夏場は特に吉野葛を使用した葛そうめんとのセットがおすすめです。

客席からは奈良の観光スポット・吉野山を一望でき、優雅に食事を楽しめます。吉野山は桜の名所でもあるので、ぜひ桜の季節にあわせて訪れるのがおすすめです。

柿の葉寿司 やっこ

2. 三輪素麺茶屋 千寿亭

「千寿亭」は、嘉永3(1850)年創業の三輪素麺の老舗メーカー・池利が営む素麺茶屋です。茶屋では「緒環」という、通常のそうめんよりも細くつるっとした喉ごしが特徴の麺を使用しています。おすすめの「和牛と彩り御前」では、ローストビーフと小鉢にあわせて、5色の色とりどりの三輪そうめんを楽しめます。

冷やしそうめんはもとより、冬季はにゅうめんも提供する「千寿亭」。それぞれの季節にあわせたメニューが豊富に出るため、毎回違った楽しみのあるお店です。

三輪素麺茶屋 千寿亭

3. 三輪山本

「三輪山本」は江戸時代創業の三輪そうめんの名店です。販売所に併設されているお食事処では、1,200年以上続く手延べの伝統技法によって作られたそうめんをいただけます。

メニューによって使用しているそうめんの種類が異なり、冷やしそうめんでは約0.6mmの細さの「白龍」が使われています。強力粉を中心とした小麦粉と塩、水をこねて熟成させ、板状にして少しずつ延ばし、熟成を繰り返してヨリをかけながら延ばすことでコシが強く茹でのびしにくい三輪山本のそうめん。季節限定メニューも出るため、あわせてチェックしてみてください。

三輪山本

4. めんどや

「めんどや」は、創業100年以上の明日香村の郷土料理を食べられる老舗のお食事処です。すべて手作りをモットーにしており、化学調味料不使用で、有機野菜や良質な井戸水を使った料理を食べられます。

おすすめは明日香村の郷土料理・飛鳥鍋です。季節のとれたて野菜と地鶏を特製の牛乳スープで煮込んだお鍋は、クリーミーで洋風ななかにもどこか和を感じられます。白菜や人参、しいたけなどベーシックな鍋の具材のほか、アスパラやかぼちゃなど飛鳥鍋としては変わり種の具材が入るのもポイント。和風シチューのような一風変わった「めんどや」の飛鳥鍋をぜひご堪能ください。

めんどや

5. すき焼きと牛まぶし ももしき

「すき焼きと牛まぶし ももしき」は、奈良を代表するブランド牛「大和牛」をすき焼きやひつまぶしスタイルで味わえるお店です。地域に貢献したいという思いから、お肉以外の食材も厳選した奈良県産を使用。ローカルブランドの「奈良のスター食材」を使用しており、まさに奈良の食の宝庫です。

店内はテーブル席ですが、仕切りがあるため、半個室でも利用可能です。少し豪華なランチやディナーとしてはもちろん、記念日が重なる場合のお祝い膳としての利用もおすすめのお店です。

すき焼きと牛まぶし ももしき

6. 粟 ならまち店

築140年の町屋を改装した「粟 ならまち店」。「奈良の食材を広く紹介したい」という思いのもと、大和牛をはじめ大和の地酒や大和野菜など、奈良県産の食材を使用した料理を提供。ならまちの古民家の落ち着いた雰囲気のなかでゆったりと食事を楽しめます。

おすすめの『粟「収穫祭」御膳』では、清澄の里で育った色とりどりの伝統野菜を中心としたお料理と、大和牛3種盛りを堪能できます。デザートと飲み物も付いており、満足度の高いランチがいただけます。

粟 ならまち店

7. kakigori ほうせき箱

おやつの意味を持つ奈良の方言「ほうせき」から店名が付いた「kakigori ほうせき箱」。「人々の思い出に残る懐かしいかき氷」を目指して、懐かしくも新しいかき氷を提供するお店です。

フランス語で泡を意味するエスプーマが乗ったかき氷が基本で、ふわふわの食感と氷のしゃりしゃり食感を楽しめます。なかには途中でレモンをかけることで色が変わるかき氷もあり、味覚だけでなく視覚によるエンタメ性も備えたかき氷屋さんです。

kakigori ほうせき箱

まとめ

古都らしく歴史にちなんだ食文化が育まれている奈良。「奈良にうまいものなし」と揶揄されることもありますが、実は古き良き日本人の食文化を踏襲した、優しい味の名品が豊富にあります。知る人ぞ知る、奈良グルメ。奈良観光で「何を食べようか」と迷った際にはぜひ本記事を参考にしてみてください。

※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年4月に作成しました。

※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際に店舗に行かれる際には在庫の有無等のご確認をお願いします。

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