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今、行きたい、見たい! 歴史と絶景と優しさの国「ポルトガル」

ポルトガルは、日本の約4分の1の国土に17の世界遺産がひしめく、歴史の国。
日本との関係は古く、1543年、ポルトガル人が種子島に漂着し鉄砲を伝えたことから両国間の歴史的交流が始まりました。
南蛮貿易を通じてさまざまな文化をもたらし、天ぷらやカステラなどの語源でもよく知られます。
トラムが走る古く可愛らしい街並みもどこか懐かしく、ほっこりした気分に。
親切な人が多く、食事が日本人の口に合うといわれ、秋冬でも比較的温暖。今、まさに行きたい、優しい国です。





【歴史】大航海時代に思いをはせる 壮麗な建築と可愛い街並み

15世紀、ヨーロッパによる航路開拓の先頭を切ったのが、大陸西端に位置するポルトガルとスペインでした。1415年にアフリカ北岸の交易都市セウタに到達したのを皮切りに、マヌエル1世時代の1498年、バスコ・ダ・ガマがアフリカ大陸の最南端をたどってインドに到達。地中海中心だった貿易経済が一気に大西洋にシフトしました。そこで得た巨万の富で、街づくりや壮麗な建造物の建築が行われたのです。観光名所だけではなく、普通の街角も絵になる国、それがポルトガルです。



世界遺産 〈リスボン〉 ジェロニモス修道院

バスコ・ダ・ガマらの功績を称え、マヌエル1世が建立した修道院。サンゴや貝、船、アフリカやアジアの動物や植物をモチーフにした彫刻が見事な建物は、マヌエル1世にちなんでマヌエル様式と呼ばれます。芝生の中庭を囲む約55m四方の回廊も圧巻。併設されたサンタ・マリア教会のステンドグラスも見どころです。



〈リスボン〉 発見のモニュメント

ジェロニモス修道院から徒歩約9分のテージョ川沿いに建つ、大航海時代の記念碑で高さは52m。写真は西側で、エンリケ航海王子とその弟を筆頭に、同時代の騎士や航海士、天文学者などの像が続きます。東側には、バスコ・ダ・ガマや来日した宣教師のフランシスコ・ザビエルの姿も。



世界遺産 〈ポルト〉 ポルト歴史地区

ポルトガル第2の都市ポルトは、国名の起源となった街。14世紀に建設された城壁内側の旧市街エリアとドウロ川にかかるドン・ルイス1世橋、セラ・ド・ピラール修道院も含めて「ポルト歴史地区」として世界遺産に登録されています。



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【絶景】ヨーロッパ最西端の岬から世界一有名な書店まで

どこにカメラを向けても写真映えする、ポルトガル。その第1の理由は、古い建物が今も数多く残っていること。これは、第2次世界大戦に参戦しなかったため、空襲の被害が少なかったことに起因します。第2の理由は、起伏の大きな地形にあるかもしれません。リスボンもポルトも坂道が多く、坂を上れば街を一望できる絶景に出合えるうえ、移動のための可愛らしいトラムが走っています。そんなポルトガルで今人気の、ここぞという絶景スポットを三つご紹介しましょう。



〈ポルト〉レロ書店

1906年から現在の場所で営業を続ける、世界で最も美しい書店のひとつ。J・K・ローリング著『ハリー・ポッター』シリーズの世界観をほうふつとさせると話題になり、さらに人気に拍車がかかりました。建物はネオゴシック調で、中央の赤い階段は「天国への階段」といわれています。入店には、本の購入時の支払いに使えるバウチャー(引換券)を購入。常に行列ができる人気スポットです。



ロカ岬

リスボンから電車とバスで約1時間30分、ユーラシア大陸の最西端。海抜約140mの断崖絶壁は、まさに絶景。石碑に刻まれたポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩の一節「ここに地終わり海始まる」を実感できます。1772年築の灯台も可愛い!



コスタ・ノヴァ

海岸沿いの、ストライプにペイントされたなんとも可愛らしい家並み。もとは漁師小屋として建てられたもので、霧が発生しやすいため、霧の中でも海上から自分の家を見つけやすいようにと壁のペイントが始まったそう。現在では、バカンス地やサーフポイントとしても有名です。




【食文化】シーフードからスイーツまで日本人の口にあう美味

リスボンのグルメスポット・リベイラ市場

海に面しているため魚介類が豊富に取れ、米を使った料理も多いポルトガルの食文化は、日本とよく似ているといわれます。味付けもクセがなくシンプルで、とくにオリーブオイルと塩のみで食べるイワシのグリルは「ほぼ日本食!」といわれるほど。日本食が恋しくなるヒマはありません。活気ある市場での食事も楽しみのひとつです。

ポルトガルの代表的なお菓子エッグタルト。ポルトガルのホテルでは朝食ビュッフェに並ぶこともあります


【ホテル】ポルトガルならではの歴史的建造物に泊まる

ポサーダ デ ヴィアナ ド  カステロ モンテ デ サンタルシア

ポルトガルの「ポサーダ」は、城や修道院、貴族の館、象徴的な建物などを活用した、かつては国が運営していた宿泊施設。35カ所の「ポサーダ」のうち、とくにサンタ・ルチア山の山頂にある「ポサーダ デ ヴィアナ ド  カステロ モンテ デ サンタルシア」は、建物も景色も、息をのむ美しさ。また、ポルトガル王室の豪華な離宮を改装した「ブサコ パレス」もホテルとして宿泊可能。ホテルオリジナルのワインも有名です。

ブサコ パレス

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