【ロコレコ】新しい発見と変わらない懐かしさ思い出の“みなとまち”を巡る旅路
2025.07.19
「なごやめし」の総称がつくほど、美味しいものが多い名古屋。味噌を使用した料理やひつまぶし、手羽先などの和から、あんかけスパや鉄板ナポリタンなどの和洋折衷までさまざまなジャンルのグルメが旅人を迎えてくれます。
今回は、そんな名古屋の絶品ご当地グルメメニューを14品セレクト。また『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人に愛されるご当地グルメの名店や穴場のお店も10店舗紹介しています。名古屋でしか食べられないおすすめのグルメ店が満載ですので、出張や旅行の際の参考にしてください。
※メニューや価格、営業時間等はすべて取材当時のものです。
「ひつまぶし」は、おひつに盛られたご飯のうえに、短冊切りにされたうなぎの蒲焼きが盛られた名古屋の代表的なグルメです。下のご飯が見えないほど敷き詰められたうなぎの贅沢さを堪能するグルメと言ってもよいでしょう。
お茶碗によそって食べる「ひつまぶし」。1杯目はそのまま、2杯目は薬味をつけて、3杯目は出汁やお茶をかけるなど、1度で3つの味を楽しめます。名古屋に行ったら、食べておきたいグルメの一つです。
サクサクに揚がったトンカツに味噌ダレをかけた「味噌カツ」。味噌ダレに使用されるのは、八丁味噌などの豆味噌と砂糖、みりんなど。お店によってタレに使用する調味料や配合は異なりますが、基本的には甘めの味付けです。
味噌ダレのもとを出汁でのばしてトンカツにかけますが、和食店ではかつおだし、洋食店ではブイヨンが使われることが多いようです。そのため、お店によってまったく異なる味を楽しめる「味噌カツ」。名古屋滞在中に複数回食べて、味の違いを探すのも面白いですよ。
数ある名古屋メシの代表格とも言える「手羽先」。衣をつけずに最初は低温で、最後に高温でさっと素揚げしたあとに甘辛いタレとスパイスで味付けられた「手羽先」は、外側はパリッと、なかはふっくらとした仕上がりです。
お店ごとに味付けが変わってきますが、甘辛ダレと胡椒などのスパイスで味付けるのは共通項。いずれの味付けであってもビールをはじめとするお酒のお供に最適です。もちろんご飯も進む味なので、お酒が苦手な人にも食べてもらいたいグルメです。
引き締まった肉質は弾力に富み、歯ごたえがある「名古屋コーチン」。昔ながらのかしわ肉のように、噛みしめるたびにコクのある旨みが口のなかに広がります。
そんな「名古屋コーチン」はお肉だけでなく、卵も美味しいことで知られています。大きさはやや小ぶりですが、卵黄が濃く、滑らかな舌触りが特徴です。濃厚な味はコクも感じられ、名古屋市内の飲食店やケーキ屋さんなどでよく用いられています。
比内地鶏、薩摩地鶏と並ぶ日本三大地鶏の一つでもある名古屋の特産品をぜひご賞味ください。
国内有数の車海老の産地であることや、しゃちほこに形が似ていることなど、複数の説はあれど根拠不明のまま名古屋名物に上りつめた「エビフライ」。名古屋市民にとっては名物としての実感がないようですが、多くの飲食店で「エビフライ」を使用したメニューが提供されています。
「エビフライ」のままはもちろん、エビフライ丼やエビフライサンド、うどんのトッピングをはじめ、長さ30cmを超える特大エビを使用したジャンボエビフライなど、さまざまなスタイルで用いられる「エビフライ」。名古屋だからこそ食べられる一風変わったエビフライを味わってみてください。
「きしめん」は、厚さ1mm、幅7~8mmほどの幅広のうどんを指します。名古屋市をはじめ、愛知県内全域で食べられるソウルフードとして親しまれています。
もちもちとした食感と、つるりと喉ごしの良い口当たりが魅力で、見た目もどこか上品な印象を与えます。かつお節がたっぷりと舞う熱々のつゆは、だしの旨みがしっかり効いており、あっさりとしながらも深い味わい。トッピングには、かまぼこ、ほうれん草、揚げなどが定番で、見た目にも華やかです。
近年では「カレーきしめん」や「カルボナーラきしめん」など、メニューのバリエーションも広がってきている「きしめん」。特にうどん好きは外せない一品です。
きしめんと並んで名古屋の代表的な麺料理の一つとして知られる「味噌煮込みうどん」。名古屋の「味噌煮込みうどん」は土鍋で提供されること、味噌に八丁味噌が使われることに特徴があります。
きしめんとは違い、コシのあるうどんが使用される「味噌煮込みうどん」。保温性が高い土鍋を使用していることもあり、最初から最後までアツアツで食べられるほか、食べ始めと食べ終わりでうどんの食感が変わってくる点も注目したいポイントです。
「あんかけスパ」はあらかじめ茹でておいた極太スパゲティ麺をラードや植物油などで焼そばのように炒め、辛みとコクのあるあんかけソースをかけた名古屋市民のソウルフードです。具材はウインナーや玉ねぎ、ピーマンが使用されることが一般的です。
名古屋市民が好む濃いめでしっかりとした味付けが特徴の「あんかけスパ」。一般的な具材のほか、ピカタやエビフライなどがトッピングされていることもあります。専門店で提供されているほか、喫茶店などでも味わえるため、飲食店に入った際にはぜひチャレンジしてみてください。
アツアツの鉄板のうえにナポリタンと溶き卵が乗った「鉄板イタリアン」。名古屋名物の一つで、名古屋市内の多くの飲食店で提供されています。
普通のナポリタンとの違いは、鉄板と溶き卵。この2つの要素があることで、最後まで冷めずにナポリタンを食べられます。また、提供されてすぐは半熟状態の溶き卵が、アツアツの鉄板のうえで徐々に熱されていき、薄焼きに。最後は薄焼き卵にナポリタンを巻いて食べるなど、味変が楽しめます。
名古屋で派生した「鉄板イタリアン」。一風変わったナポリタンをぜひご賞味ください。
名古屋発祥の「台湾ラーメン」は、パンチの効いた辛さと旨みがクセになるご当地ラーメンです。鶏ガラや醤油ベースのスープに唐辛子で炒めた豚ひき肉、長ネギ、ニラ、もやしなどの具材が乗った「台湾ラーメン」。名古屋の中華料理店・味仙発祥のラーメンは、名古屋市民をはじめ観光客からも人気の高いご当地グルメです。
辛さの調節が可能なお店も多く、辛い物好きはもちろん、辛さを控えめにして楽しむのもOK。辛さのなかにもスープのコクや野菜の甘さを感じられる旨辛な味わいは、名古屋を訪れるたびに食べたくなるラーメンです。
プリプリとした食感の小エビの天ぷらを具にしたおにぎり「天むす」。名古屋では昔から親しまれてきたソウルフードです。エビ天にしっかりとした味が付いており、ご飯を握る際には塩を使っていないため、エビ天の旨みと甘みが引き立ちます。
通常のおにぎりよりも小ぶりサイズで、冷えても味が落ちないことから、おやつに食べるのもおすすめ。テイクアウトして食べ歩きするのにも向いています。
「どて煮」は、牛すじや豚モツを赤味噌やみりんなどで甘辛く煮込んだ名古屋名物です。牛すじや豚モツ以外にも大根や人参、こんにゃく、はんぺん、卵などを煮込んでいるお店もあります。じっくりと煮込まれた「どて煮」は、口に入れるとほろほろととろける食感を楽しめます。お酒のお供にはもちろん、あつあつの白ごはんのうえにかけて食べるのも最高な「どて煮」。名古屋市内の居酒屋には必ずと言っていいほどメニューにあるので、ぜひ注文してみてください。
冬の国民食おでん。鰹節出汁や昆布出汁をベースに味付けられる一般的なおでんとは違い、名古屋のおでんは味噌ベースです。
甘めの八丁味噌をベースに煮込まれた「味噌おでん」は、見た目も少しどろっとしており特徴的。大根やこんにゃく、玉子、豆腐など、定番の具が味噌のコクをたっぷり吸い込み、どれも旨みが凝縮された濃厚な味わいに仕上がります。年間通して食べられますが、やはり冬に人気が上昇する「味噌おでん」。寒い季節に名古屋を訪れた際には、ぜひ食してほしいグルメです。
「小倉トースト」は、厚切りトーストと小倉あん、バターがセットになった、名古屋を代表する喫茶の軽食メニューです。上品な甘さの小倉あんとバターの塩気がクセになる「小倉トースト」。和洋折衷の味わいは、名古屋市民をはじめ観光客など、多くの人を魅了しています。
「小倉トースト」のスタイルは複数あり、小倉あんとバターがトーストのうえに乗せられてくるパターンや小倉あんとバターが別添えでくるパターン、サンドイッチのように挟まれているパターンなどがあります。サンドイッチスタイルには生クリームが挟まれていることもあるなど、お店による違いも見られるので、ぜひ複数のお店に訪問してみてください。
ここからはテレビ番組『朝だ!生です旅サラダ』のコーナー「コレうまの旅」で取材した地元の方がオススメするグルメ店を10店舗厳選して紹介します。
平成26(2014)年創業の「うなぎのしろむら」。店内にはいけすがあり、注文を受けてから捌くため、新鮮なうなぎを堪能できます。
おすすめは人気No.1の「活うなぎひつまぶし(上)」です。三河一式産のうなぎを贅沢にも1匹使用したひつまぶしは、薬味や出汁茶漬けのほか、とろろと卵黄が付いてくるため、1度に4つの食べ方を楽しめます。うなぎは炭火で焼かれており、外はパリッと、なかはふわふわ。脂のりが良くとろける食感を、4つのバリエーションでお楽しみください。
昭和28(1953)年創業のうなぎ屋「しら河 浄心本店」。名物のひつまぶしをはじめ、うなぎ料理や会席料理、旬の一品料理を提供しています。
ひつまぶしには季節に応じて取り寄せる特選うなぎのなかから最適なものを吟味。程よい脂乗りと豊かな味わい、香ばしい焼き目が絶妙なバランスです。薬味のほかに〆の出汁茶漬けが絶品のひと言。木のぬくもりを感じる和モダンな空間でゆっくり落ち着いて食べられます。お座敷やテーブル席もあるため、お子様連れにもおすすめです。
ショッピングセンターやオフィスなどを有する中日ビルに入る「うなぎの兼光」。うなぎの名産地である三河一色産のうなぎを提供する専門店です。
職人によって炭火焼きで焼き上げられたうなぎは、外はパリッと、なかはふわっと。継ぎ足された秘伝のタレを一回乗せたあとにさらに炭火で炙り、再度タレをのせて完成させたうなぎは炭火とタレの香ばしさが際立ちます。
おすすめの「うな肝丼」の肝焼きも柔らかく、ビールのアテに最適。お酒が進む美味しいうなぎ料理を食べられるお店です。
「星が丘製麺所」は名古屋名物のきしめんを食べられるお店です。一般的なきしめんよりも幅広かつ薄く、なめらかでもっちりしているのが特徴です。原料は愛知県独自の麺文化用に品種改良された「きぬあかり」。明るい色でつるつるシコシコ、薄くのばしてもちぎれにくい特徴を持ちます。
おすすめは太門レモン。さっぱりした味わいの白つゆとトッピングのレモンが爽やかなきしめんです。弾力のあるモチモチ麺がしっかりとつゆをまとって食べやすいと評判の味をぜひご賞味ください。
大正14(1925)年創業の味噌煮込みうどん発祥の店「山本屋総本家」。元々すいとんを入れて家庭で親しまれていた料理を、すいとんのかわりにうどんを入れて商品化したのが「山本屋総本家」と言われています。
鰹、椎茸、昆布からとった出汁とたまり醤油、みりんのすまし汁に八丁味噌と名古屋の白みそを秘伝の調合で仕上げたスープは見た目に反してさっぱりいただけます。堅めのうどんが咀嚼回数を増やし、満腹感を味わえる味噌煮込みうどん。元祖の味を食べにぜひ足を運んでみてください。
平成29(2017)年オープンとまだ比較的新しい「喫茶ゾウメシ」。ブルーのタイル張りとウッディモダンがレトロな純喫茶感を醸し出しています。
元々は移動販売店としてそのキャリアをスタートした「喫茶ゾウメシ」ですが、イベントごとにリピーターがつき、ついには行列ができるほどに。実店舗オープンの要望多数により現在の場所にお店を構えることになったそうです。
喫茶メニューをはじめ、名古屋名物のみそ煮込みうどんも食べられます。座敷もあるので、お子さま連れにもおすすめです。
「好陽軒」は、昭和51(1976)年創業の名古屋市民から愛され続けているラーメン店です。一番人気は麺が見えなくなるほどのメンマが盛りに盛られた「スペシャルメンマ」。数日間かけて丁寧に作られた自家製のメンマはしっかりと味が染みこんでおり、コリコリ食感が堪りません。
見た目のインパクトに驚く「スペシャルメンマ」。ボリューム満点ですが、醤油ベースの優しい味付けに箸が進みます。この味を求めて好陽軒に足を運ぶ人もいるほど。メンマ好きはもちろん、それほどメンマが好きじゃない人も新たな美味しさを発見できる一杯です。
ナポリピッツァ職人の世界選手権で優勝経験をもつ牧島昭成シェフが営む「ピッツェリア ブラッチェリア チェザリ!!」では本格的なナポリ料理を楽しめます。
一番人気は「マルゲリータエクストラ」。最高級のナポリピッツァ専用粉を使った生地と、イタリア産の完熟ロングトマトを使ったオリジナルのトマトソースなど素材にこだわったピッツァは、2010年開催の第9回ナポリピッツァ職人選手権で優勝した際に使用したレシピで提供されます。なかなか味わえない世界一の味を名古屋旅行のおりにぜひご賞味ください。
「天然酵母の食パン専門店 つばめパン & Milk」は、令和2(2020)年にオープンした、天然酵母の食パン専門店です。
おすすめは萌え断サンドイッチとしてSNSでも話題のオムレツサンド。だし巻き半熟卵ととろけるチーズがボリューム満点の一品です。パンは少し甘めですがマスタードが良いアクセントになっており、複雑な組み合わせが見事に調和しています。モーニングの時間帯は提供していないため、オムレツサンドが気になる方は11:00以降の来店がおすすめです。
ビルの地下にある人気隠れ家カフェ「ヴァンサンヌ ドゥ」。注文が入ってから焼き上げるアップルパイが人気のお店です。おすすめはアイス添え。アツアツのアップルパイと冷たいアイスのコラボがたまりません。
夜遅くまで営業しているため、ディナーの〆スイーツとしても利用できる「ヴァンサンヌ ドゥ」。ピーク時は行列必至で1時間以上並ぶことも珍しくありません。また、注文を受けてから焼き上げるため、提供までに20分程度かかることもあり、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
味噌煮込みうどんや天むす、味噌おでんなど名古屋ならではの特色が色濃いなごやめし。独自の食文化で発展した数々のグルメは一度食べたら、ハマる味が満載です。
まだまだ多くの魅力的なグルメがありますが、今回はそのなかでも旅サラダ編集部のイチオシを紹介しています。名古屋観光で「何を食べようか」と迷った際にはぜひ本記事を参考にしてみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年4月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際に店舗に行かれる際には在庫の有無等のご確認をお願いします。
ロコレコ
2025.07.19
ロコレコ
2025.06.28
ロコレコ
2025.05.31
プラス旅
2025.06.20
グルメ
[PR] | 2025.03.31
ロコレコ
2025.03.29
おすすめ
おすすめ
神戸市
2025.07.19
おすすめ
焼津市
2025.06.28
おすすめ
金沢市
2025.05.31
おすすめ
水俣市
2025.03.29
記事ランキング
2025.03.20
2025.03.30
2025.04.04
2025.03.15
2025.01.30