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【オランダ】現地ガイドが教える! 運河と大聖堂とミッフィーの街「ユトレヒト」の観光スポット・グルメ・お土産3選

オランダの首都・アムステルダムから鉄道で約30分。ロッテルダム、デン・ハーグに続く “オランダ第4の都市” であるユトレヒトは、美しい運河、周辺に点在する水上カフェ、「ドム塔」「ユトレヒト大学」などの歴史的建造物に囲まれた、中世の面影が色濃く残る街として知られます。

そしてユトレヒトを語るうえで避けて通れないのが、ここが世界中で愛されるうさぎのキャラクター「ミッフィー」の生みの親である、ディック・ブルーナの出身地ということ。この街には『ミッフィーミュージアム』やブルーナに関する様々な見どころがあり、それらを目当てに世界中からミッフィーファンが訪れます。

とはいえ「オランダ人が最も住みたい街」とも称されるユトレヒトの魅力は、これだけにとどまりません。本記事では、日本とオランダを繋ぐ架け橋としての活動を行う現地在住ガイドの桑原さんが、ユトレヒトを満喫し尽くすためのスポットを特別に紹介してくれます。これを網羅しておけば、あなたも “ユトレヒト通” ……かもしれない!?

— オランダ現地ガイドの紹介 —

桑原真理子さん

日本人の父とオランダ人の母を持ち、2003年に渡蘭後、リートフェルト・アカデミー美術大学を卒業。在学中より翻訳および通訳業務を定期的に行い、卒業後はコーディネーター兼通訳者として、テレビ取材や企業視察などの現地サポートを手がけている。

— ユトレヒトエリアMAP —

1. ユトレヒトのおすすめ観光スポット「リートフェルト・シュレーダー邸(Rietveld Schröderhuis)」

Image & copyright: Centraal Museum, Utrecht / Stijn Poelstra

『リートフェルト・シュレーダー邸(Rietveld Schröderhuis)』は、1924年に建築家Gerrit Rietveldが設計した住宅。オランダの芸術運動「デ・ステイル」を代表する傑作です。見るかぎり、これが100年以上前に建てられたものとは、とても信じられない近代的なデザインだと感じませんか?

Image & copyright: Centraal Museum, Utrecht / Stijn Poelstra

「デ・ステイル」は1917年にオランダで創刊された雑誌、それに基づいて結成された芸術グループ、およびその活動などを指すワード。使用するのは「垂直」「水平線」「直角」のみ。色彩は赤・青・黄の三原色と白・黒・灰色の無彩色に限定されるなど、非常に斬新かつ厳密なルールに則ったデザインが特徴で、普遍的な美の確立を目指した様式であるとされます。

リートフェルト・シュレーダー邸は可動式の壁による自由な空間設計、三原色を用いたシンプルにして革新的なデザインが特徴で、近代建築の重要な作品として2000年、ユネスコ世界遺産に登録されました。

Image & copyright: Centraal Museum, Utrecht / Stijn Poelstra

「この家の最大の魅力は “100年前に考えられた未来の暮らし” を実際に体験できることです」と語るのは現地ガイドの桑原さん。外観の美しさだけでなく、可動式の壁や機能的な家具など、現代の住宅にも通じるアイデアが数多く取り入れられている点は、建築に詳しくない人でもきっと興味をそそられるはず。

リートフェルト・シュレーダー邸は現在、博物館として公開されています。実際に空間を歩きながら、その革新性、20世紀モダニズム建築の魅力をぜひ体感してみてください。特に2階の開放的な空間は必見です。

2. ユトレヒトのおすすめグルメスポット「ブリューパブ・デ・クロメ・ハーリング(Brewpub De Kromme Haring)」

現地ガイド・桑原さんによれば「ユトレヒトを訪れたら、ぜひ地元のクラフトビールを味わってみてください」とのこと。『ブリューパブ・デ・クロメ・ハーリング(Brewpub De Kromme Haring)』は、伝統的なビール造りと革新的なアイデアを融合させた、個性豊かなビールを醸造するクラフトビール醸造所です。

2014年創業と歴史は比較的浅めながら、今やユトレヒトを代表するマイクロブルワリー(小さな規模でビールを生産するブルワリー)へと成長しました。醸造所併設のブリューパブでは、できたてのクラフトビールとともに地元ならではの雰囲気を楽しむことができ、ビール好きが集まる大人気のスポットとなっています。

ここではIPAやセゾンをはじめ、定番から季節限定まで幅広いラインナップのビールを展開しています。ビール愛好家はもちろんのこと、普段あまりビールを飲まない方も、きっとお気に入りの1杯が見つかるはず。市内のバーやレストランにも出回っているため、醸造所へ足を運ばずとも気軽に味わうことが可能です。

オランダのビールといえば「ハイネケン」があまりに有名ですが、ここではハイネケンとはひと味違う、ユトレヒトならではの個性豊かなクラフトビールと出会えます。オススメは看板IPA「Wahoo(ワフー)」(3cl / 3,8 euro)。華やかなホップの香りと爽やかな苦味が特徴で、ユトレヒトのクラフトビール文化を代表する一杯です。ぜひ現地で味わってみてください。

3. ユトレヒトのおすすめお土産スポット「フルーテン・アイト・ユトレヒト(Groeten uit Utrecht)」

『フルーテン・アイト・ユトレヒト(Groeten uit Utrecht)』は、ユトレヒト旧市街の中心にあるユトレヒト専門のお土産ショップです。日本語に訳すと「ユトレヒトからこんにちは」という意味のかわいらしい店名。

ここでは街のシンボルである「ドム塔」や、街のイメージキャラクターともいうべき「ミッフィー」をモチーフにしたグッズ、地元アーティストによる雑貨などを取り扱っており、眺めているだけで「自分は今ユトレヒトにいる」というワクワク感が高まっていきます。

バラマキ用や定番土産をまとめてゲットできるのもポイントですが、フルーテン・アイト・ユトレヒトの魅力は、ここだけの「ユトレヒトらしさ」にあふれたお土産が見つかる点にあります。

店内に並ぶ地元アーティストやデザイナーの作品は、オーナーのパトリックさんが自ら厳選し仕入れたもの。一般的なお土産店とはひと味違う、ユトレヒトならではのおしゃれな雑貨やギフトが所狭しと並ぶ人気のお店です。きっと運命の出会いが待っていることでしょう。

まとめ

オランダ屈指の大都市であり、アムステルダムからほど近く、多くの見どころを有しつつも、アムステルダムほど観光地化されていない。ユトレヒトが「オランダ人が最も住みたい街」とされる所以は、この “バランスのよさ” にあるといえるのかもしれません。

また学生が多い街であること、カフェやビアバーが多いことなどから、街全体に活気が溢れているのもユトレヒトの魅力です。偶然居合わせた地元の人と笑顔で会話を交わす……この街では決して珍しくない光景です。

2026年7月現在、日本からオランダへはアムステルダム行きの直行便が運行しています(所要時間:約12〜14時間)。オランダの賑やかさと静けさを同時に体験できるハイブリッドシティ、ユトレヒト。少なくとも3日以上のオランダ滞在を計画しているのなら、ルートに組み込むことをおすすめします。オランダ鉄道に揺られながら、運河と大聖堂とミッフィーの街を目指してみませんか?

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