710年に都・平城京が置かれ、1300年を超える歴史を重ねてきた奈良。市街地のすぐそばに世界遺産が点在し、山あいや飛鳥の里へ足を延ばせば、また違う時代の風景に出会えます。

今回、ゲストの宮澤エマさんが旅するのは奈良。鹿が暮らす奈良公園や、いにしえの都をしのばせる平城宮跡歴史公園、奈良県産の食材を生かした創作かき氷、飛鳥の石舞台古墳など、奈良のおすすめ観光スポットとご当地グルメをご紹介します。

平城宮跡歴史公園

710年に開かれた平城京。その中枢だった平城宮の跡地を復原・保存しているのが、平城宮跡歴史公園です。天皇の即位など国家の儀式が営まれた第一次大極殿は、正面約44m・高さ約27mの威容で、平城遷都1300年にあたる2010年に復原されました。

平城宮の正門・朱雀門の前は、奈良時代には外国使節の送迎などが行われた場所。現在は「朱雀門ひろば」として整備され、歴史散策の拠点になっています。広々とした空の下、いにしえの都の壮大なスケールを体感できます。

奈良公園

東大寺や春日大社を擁する広大な公園です。周辺の社寺の境内も含めるとその範囲は約660ヘクタールに及び、芝地の広がる園内を、神の使いと言われるおよそ1,300頭の鹿が自由に歩き回っています。

鹿は所有者のいない野生動物で、古くから大切に守られ、国の天然記念物「奈良のシカ」に指定されています。芝生でくつろぐ姿や参道を横切る群れなど、鹿を間近に眺められる風景は奈良ならではです。

kakigori ほうせき箱

奈良県産の食材を生かした創作かき氷の人気店です。氷には72時間かけてゆっくり凍らせた純氷を使い、これを薄く削り重ねて一杯に仕立てます。

合わせるのは、奈良の牛乳から作るスプーマソース。泡のようにふわりと軽い新食感を楽しめます。地元の恵みを生かした、この店ならではの一杯です。

世界遺産 元興寺

その始まりは、蘇我馬子が飛鳥に建てた日本最初の本格的なお寺・法興寺(飛鳥寺)にさかのぼります。710年の平城遷都にともない、平城京へ新築移転する形で建てられたのが元興寺です。まさに平城京の始まりから続く寺院で、世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産にも登録されています。

本堂である極楽堂の屋根には、飛鳥時代から使い継がれてきた古瓦が今も残ります。境内の法輪館には国宝の五重小塔が収蔵されており、1300年の歴史を物語る文化財の数々をじっくりと見学できます。

ANDO HOTEL 奈良若草山

若草山の中腹で56年続いた宿をリノベーションし、2020年にオープンしたホテルです。高台の立地から奈良盆地を大きく見渡し、世界遺産の東大寺も一望。新日本三大夜景に認定されたこともある眺めが、日暮れとともに眼下に広がります。

夕食は、奈良ならではの食材を生かしたコース料理。眺めと食の両方で奈良を深く味わえる宿です。

女人高野 室生寺

奈良時代の終わりに創建されたと伝わる、山あいのお寺です。古くから山岳修行の場として栄えました。女人禁制だった高野山に対し、女性の参拝を受け入れてきたことから「女人高野」と呼ばれ、親しまれています。

境内には、国宝の五重塔がたたずみます。高さ約16mと、屋外に立つ五重塔としては国内で最も小さい塔です。シャクナゲの名所としても知られ、花の季節には山内が彩られます。

室生よもぎ餅本舗 もりもと

生よもぎを100%使ったよもぎ餅が名物の老舗です。餅はひとつひとつ手で包んで仕上げられています。店があるのは室生寺と同じ室生の集落。参拝の行き帰りに立ち寄り、名物を持ち帰るのも室生歩きの楽しみです。

石舞台古墳

30数個の岩を積み上げて築かれた、日本最大級の方墳です。墳丘の盛土が失われて巨大な石室がむき出しになっており、露出した石室の上部が平らなことから「石舞台」と呼ばれるようになりました。

石の総重量は約2,300トンと推定され、古代の土木技術の高さを物語ります。被葬者は分かっていませんが、蘇我馬子の墓とする説が有力です。国の特別史跡にも指定されています。

キトラ古墳壁画体験館 四神の館

国営飛鳥歴史公園内にある、キトラ古墳について学べる体感型の施設です。古墳の石室には、東西南北を守る四神や十二支、天井の天文図が描かれており、これらの壁画は2019年に国宝に指定されました。

館内では、石室から取り出された実物の壁画を保存し、期間限定で公開しています。天井の天文図は、現存する世界最古級の科学的な天文図とされる貴重なもの。地下の展示室では、壁画や古墳の成り立ちを分かりやすく学べます。

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