北海道根室市|花咲く線路の、その先へ 最東端の街で出会った魅力
2026.06.06
古都・奈良は、1,300年以上前に日本の都が置かれた歴史文化の中心地です。奈良時代に花開いた天平文化の面影は今も色濃く残り、世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」や「古都奈良の文化財」をはじめ、多くの寺社や歴史的建造物が点在しています。また、歴史ある街並みのなかには、奈良ならではのグルメや話題の新名所も点在し、見どころは尽きません。
今回は、奈良の魅力を満喫できる1泊2日のモデルコースをご紹介します。1日目は奈良公園周辺の世界遺産や名所を巡り、2日目は法隆寺がある斑鳩エリアへ。TV番組『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人や観光客に愛されるおすすめの観光地についても紹介しているので、旅行の際の参考にしてください。
※当モデルコースは一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のもので、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

近鉄奈良駅は奈良観光の拠点として抜群のアクセスの良さを誇ります。大阪難波駅からは、わずか30分あまり。首都圏や名古屋方面からは、新幹線を京都駅で降りて近鉄線を利用し、京都から40分ほどで到着。近鉄奈良駅からは、徒歩圏内に、有名な観光地や宿泊施設が点在しています。
今回は、1日目は徒歩、2日目は公共交通機関も使ったルートをご紹介します。歩きやすい靴や服装で訪れるのがおすすめです。
近鉄奈良駅内にはコインロッカーや手荷物預かり所があります。コインロッカーは埋まっていることも多いので、宿泊するホテルに立ち寄って、荷物を預かってもらってもいいかもしれません。
最初の目的地、興福寺までは徒歩で5分ほどです。

興福寺は、藤原氏ゆかりの寺院として知られる奈良を代表する世界遺産のひとつです。その起源は669年に創建された「山階寺(やましなでら)」にさかのぼり、平城遷都に伴って現在の地へ移されました。
長い歴史の中で幾度も焼失と再建を繰り返しながら、現在も中金堂や東金堂、南円堂、北円堂などの貴重な建造物が残されています。境内には国宝館もあり、阿修羅像をはじめとする数々の国宝・重要文化財を鑑賞できるのも魅力です。
なお、興福寺のシンボルである五重塔は現在、約120年ぶりとなる大規模保存修理工事のため覆いに包まれています(2034年度修理完了予定)。
▼近鉄奈良駅から興福寺への行き方
藤原氏が残した興福寺の次は依水園を訪れましょう。依水園までの移動時間は徒歩で約10分です。

東大寺と興福寺の間に位置する依水園は、奈良を代表する池泉回遊式庭園です。造られた時代も趣も異なる2つの庭園からなります。
庭園入口のすぐ右手に広がる庭園が「前園」。麻織物の奈良晒を扱う御用商人が煎茶を愉しむために江戸時代につくった庭です。「後園」は若草山、東大寺南大門、春日山や御蓋山を借景として、明治時代の実業家によってつくられました。若草山の芝生が園内まで続くかのような景色が楽しめます。この2つの庭が水の流れでつながっています。
園内には約2,000点の東洋古美術品を収蔵・展示する寧楽美術館があります。
▼興福寺から依水園への行き方
2つの庭園の美しさの中にある趣の違いを発見したら、東大寺に向かいます。移動時間は徒歩で5分ほどです。

古都・奈良を訪れたら、必ず足を運びたい寺院のひとつが東大寺です。東大寺といえば、大仏さま。世界最大級の木造建造物である大仏殿に盧舎那仏坐像が安置されていて、大仏殿も大仏像も国宝に指定されています。高さ約15メートルもある大仏像を仰ぎ見ると、込められた願いに想いを馳せたくなります。
奈良時代に聖武天皇が大仏造立を発願したのは、反乱などが相次ぐ当時の社会不安を、仏法の力によって解消しようとしたためです。現在の大仏さまのお顔や頭の部分は、江戸時代に再建されたときに新しく造り直されたものです。
境内には他にも国宝に指定された建造物がたち並んでいます。創建当時の遺構を残す転害門、法華堂、鎌倉時代に復興された南大門、鐘楼、江戸時代に再建された二月堂など目を見張るものばかりです。
▼依水園から東大寺への行き方
東大寺を参拝したあとは、春日大社に向かう道すがらでランチにしましょう。移動時間は徒歩で約10分を想定しています。

古都、奈良で味わいたい郷土料理の筆頭は、「おかいさん」とも呼ばれる茶粥です。茶粥は煮だしたほうじ茶の中に冷やごはん入れて炊いたもので、1,200年以上前からこの地で食べられていたと伝わります。お店によっては、季節の野菜を入れるなど工夫をこらした茶粥を提供しています。春日大社の境内にある茶屋でも食べられます。
柿の葉寿司も奈良を代表する郷土料理で、塩で締めたサバを酢飯と一緒に柿の葉で包んだ押し寿司の一種です。柿の葉寿司のお店も奈良市内には多く、ランチメニューとしても人気です。また、奈良市には多くの蕎麦店もあります。日本でのそば発祥地については、さまざまな説が存在しますが、奈良県もその有力な候補の一つとされています。
▼東大寺から春日大社参道への行き方
奈良らしいグルメをランチにいただいたら、春日大社をお参りしましょう。移動時間は約10分です。

春日大社の神は、奈良時代に常陸国(茨城県鹿島)から御蓋山へ迎えられました。その際、白鹿に乗ってきたと伝わり、これが奈良にたくさんいる鹿が大切にされている理由です。
神山である御蓋山を含む約30万坪の春日大社。境内には春日大社国宝殿があり、国宝354点、重要文化財2,528点を収蔵、公開しています。平安時代より奉納の始まった約3,000基の燈籠が並ぶ姿や藤の花の名所としても有名です。
また春日大社の境内には、60以上の摂末社があり、摂末社を巡拝して御朱印を受けるルートもあります。摂末社のひとつ、夫婦大國社は、全国で唯一夫婦の大國様を祀っていて、「夫婦円満」と「縁結び」の神徳があるといわれて、多くの人が参拝します。
▼春日大社参道から春日大社への行き方
春日大社を参拝したら、奈良らしい街並みを感じられるならまちを散策しましょう。移動時間は徒歩で約15分です。

奈良市中心部にあるならまちは、風情ある町屋や寺院が立ち並ぶ歴史的町並みエリアです。周辺は世界遺産である元興寺の境内地として江戸から明治にかけて発展してきました。周辺は細い路地に古い格子戸の民家が立ち並び、歩いているだけであたたかでノスタルジックな気分が味わえます。
ならまちには奈良の地酒やクラフトビールを扱う店舗や菓子屋さん、古い町屋を改装したカフェやレトロな喫茶店、古い街並みに溶け込むように建てられた新しい雑貨店もあります。食べ歩きが楽しめるグルメや、お土産探しにもぴったりです。フォトジェニックなスポットも多く、古い街並みと共に生きる今の奈良を垣間見ながら記念撮影したくなります。
また、奈良町情報館や史料保存館といった街の歴史と今を知ることができる施設もあるので、立ち寄ってみては?
▼春日大社から奈良町情報館への行き方
ならまちを散策しながら、宿泊するホテルに向かいましょう。近鉄奈良駅付近なら移動時間は徒歩で約15分です。

奈良は近年、外資系ホテルチェーンが進出したり、古い町屋をリノベーションした宿が誕生したりと、新しい宿泊施設が増加中です。もちろん古くからの旅館や、クラシックホテルの代表格でもある奈良ホテル、修学旅行生が宿泊するような宿など、さまざまなタイプの宿泊施設が揃っています。
2日目は近鉄線に乗って唐招提寺や法隆寺に行く予定であること、さらに周辺にディナーの選択肢も多いため、近鉄奈良駅周辺での宿泊をおすすめします。高級な宿からお馴染みのビジネスホテル、外国人観光客に人気のゲストハウスなどもあります。旅の気分に合わせて宿選びも楽しんでみてください。
▼奈良町情報館から近鉄奈良駅への行き方
宿にチェックインして一息ついたら、食事に出かけましょう。ならまちの飲食店で、古都・奈良らしい夜を過ごしませんか?

夕方に散策したならまちは、飲食店も並ぶ賑やかな場所。カジュアルなラーメン店にイタリアン、町屋にある和食居酒屋やすき焼きのお店など、ジャンルも豊富です。
奈良では、大和芋や片平あかね、今市かぶといった大和伝統野菜が作られています。奈良以外で食べる機会はあまりないので、お店のメニューに書かれていたら、ぜひ味わってみてください。また、素麺も奈良の三輪地方が発祥の地と言われています。食事の締めに素麺を選んでみるのはいかがでしょうか?
さらに奈良は、日本酒発祥の地のひとつともいわれる土地。県内には個性豊かな酒蔵が点在しているので、地酒とともに奈良の食文化を堪能してみてはいかがでしょうか。
古都ならではの風情が漂う夜の奈良を満喫したら、明日に備えてゆっくり休みましょう。

2日目は、奈良の中心地から離れて、歴史の教科書にも登場した寺社を訪ねます。ホテルを出発するのは8時半なので、朝ごはんをしっかり食べて備えましょう。もし朝早く目が覚めてしまったら、朝の奈良を少し散歩してみては? お寺や神社は、朝早くから1日を始めています。背筋がピンと伸びるような気持ちで1日をスタートできるかもしれません。
2日目、最初の目的地である唐招提寺へは、近鉄奈良線を利用し、大和西大寺駅で近鉄橿原線に乗り換え、
西ノ京駅で下車。その後12分ほど歩きます。移動時間は合計で約40分ほどです。

美しい列柱を備えた金堂や平城宮殿で使用されていた建物を移築した講堂など、創立当初の古建築が残る唐招提寺。特に金堂は、奈良時代につくられた寺院金堂の唯一の遺構です。
苦難の末に来日を果した唐の高僧・鑑真和上が、天平宝字3(759)年に戒律を学ぶ人々の修行の道場として創建しました。当初は、「唐律招提」と呼ばれていましたが、平安時代初頭に伽藍全体が完成しその頃にから「唐招提寺」と称するようになりました。
国宝の鑑真和上坐像は毎年、鑑真和上の命日6月6日前後に特別公開されます。昭和45(1970)年に建てられた新宝蔵は、奈良時代末期に制作された多数の木彫像が収められていて、こちらも開館期間が限定されています。1,200年以上の時を経た木彫像、ぜひ目にしてみたいものです。
▼近鉄奈良駅から唐招提寺への行き方
力強く雄大な印象の唐招提寺金堂を目にしたら、次は薬師寺に向かいましょう。移動時間は徒歩で20分ほどです。

薬師寺は、天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を願って建立を発願した寺院です。藤原京に創建された後、平城京遷都に伴って現在の地へ移されました。
境内でひときわ目を引く東塔は、奈良時代に建立された国宝で、創建当時の姿を今に伝える貴重な建築物です。長い歴史の中で多くの堂塔が焼失しましたが、昭和以降に白鳳伽藍の復興が進められ、金堂や西塔が再建されました。
金堂には、奈良時代を代表する仏像として知られる国宝「薬師三尊像」が安置されており、薬師寺を訪れたらぜひ拝観したい見どころのひとつです。
▼唐招提寺から薬師寺への行き方
薬師寺から斑鳩町にある法隆寺に向かってお昼にしましょう。移動時間は、奈良交通97系統のバスを利用して約60分です。

日本ではじめてユネスコの世界文化遺産に登録された法隆寺や法起寺、法輪寺、中宮寺と多くの歴史文化遺産がある斑鳩町。
その斑鳩町の名物グルメは竜田揚げです。その理由は、竜田揚げの「竜田」が、斑鳩町を流れる「竜田川」に由来するから。竜田揚げは、魚や肉を醤油、みりん、生姜などにつけ込み臭味を取り、片栗粉をまぶして揚げたもの。油のなかで醤油の色が赤くなり、片栗粉が白く浮かぶ様子が、紅葉が流れる竜田川に見立てられたのだとか。
斑鳩町では、カフェや中華料理店、居酒屋などで、竜田揚げをお弁当や丼、ハンバーガーやカレーにアレンジするなどして提供しています。竜田揚げに本物の紅葉の葉を添えているお店もあります。竜田川と竜田揚げの関係を思い出して召し上がってみてください。
法隆寺から300mほどの場所にあり、観光情報が集まる法隆寺iセンターのカフェにも、竜田揚げのメニューがあります。
▼薬師寺から斑鳩への行き方
川を流れる紅葉を連想しながら斑鳩グルメを堪能したら、法隆寺と隣接する中宮寺を訪れましょう。移動時間は徒歩で5分ほどです。

法隆寺は、聖徳太子ゆかりの寺院として知られる日本を代表する古代寺院です。現存する世界最古の木造建築群を有し、日本初の世界文化遺産として1993年に登録されました。
広大な境内には、西院伽藍や東院伽藍をはじめ、多くの国宝・重要文化財が点在。飛鳥時代から受け継がれてきた建築や仏教文化に触れられる、奈良を代表する観光スポットです。
隣接する中宮寺は、聖徳太子ゆかりの尼寺として知られています。本尊の国宝「菩薩半跏像(伝如意輪観音)」は、飛鳥時代の最高傑作のひとつで、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれます。
旅の締めくくりに、飛鳥時代からの悠久の時間が今に続いているのを感じられたでしょうか? そろそろJR奈良駅に向かいます。移動は、バスで法隆寺駅まで行き、その後電車を利用します。移動時間は約40分です

法隆寺方面からJR奈良駅に到着します。JR奈良駅には商業施設があり、お土産物も柿の葉ずし、大和の地酒、奈良漬などの定番のほか、大仏プリンといった目新しいものまで販売されています。
立ち寄ってみたいのが、駅構内1Fにある「奈良のうまいものプラザ」。奈良のキャラクター、せんとくんの人形が目印です。こちらは、大和野菜などの農産物、日本有数の産地である柿の加工品、三輪素麺なども販売されています。誰もが知る奈良土産以外にも、訪れて始めて知った奈良の特産品も手にとってみてください。
1泊2日、たくさんの文化財や国宝から1,200年以上の歴史に触れた奈良の旅、お疲れ様でした。
▼中宮寺からJR奈良駅への行き方
ここからは今回のモデルコースには含まれていませんが、テレビ番組「朝だ!生です旅サラダ」で実際に取材した奈良のスポットの中から、編集部が特におすすめしたい観光地をご紹介します。時間に余裕がある方は、ぜひ旅のプランに加えてみてください。

金峯山寺(きんぷせんじ)は、修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)ゆかりの寺院で、吉野山を代表する信仰の中心地です。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として、本堂・蔵王堂と仁王門が世界文化遺産に登録されました。
本堂である蔵王堂は、木造古建築として国内有数の規模を誇る国宝。豊臣秀吉ゆかりの再建建築としても知られ、堂々とした佇まいは圧巻です。
堂内には、本尊である金剛蔵王大権現の尊像3体が安置されています。通常は秘仏ですが、春と秋には特別ご開帳が行われ、迫力ある姿を間近で拝観できることから、多くの参拝者が訪れます。

天河大辨財天社は、大峯山系の豊かな自然に囲まれた歴史ある神社です。古くから修験道の霊場として知られ、多くの修験者や高僧が訪れたと伝えられています。境内には、弘法大師・空海ゆかりとされる樹齢1,200年を超える大銀杏がそびえ立ち、訪れる人を迎えてくれます。
日本三大弁天のひとつに数えられる天河大辨財天社には、水の神であり、音楽や芸能の守り神としても知られる弁財天が祀られています。そのため芸能関係者の参拝も多く、毎年奉納能が行われることでも有名です。
神秘的な雰囲気が漂う境内は、吉野・天川エリアを訪れた際にぜひ立ち寄りたいパワースポットのひとつです。

面不動鍾乳洞は、天川村・洞川温泉エリアを代表する観光スポットのひとつ。天武天皇や後醍醐天皇も訪れたと伝わる歴史ある鍾乳洞で、奈良県の特別天然記念物に指定されています。
洞川地区はカルスト地形が広がることで知られ、周辺には複数の洞窟や鍾乳洞が点在しています。そのなかでも面不動鍾乳洞は観光用に整備されており、家族連れでも気軽に見学できるのが魅力です。
洞内の平均気温は年間を通して約8℃。夏はひんやりと涼しく、冬は外気より暖かく感じられるため、季節を問わず快適に散策できます。
鍾乳洞は高台に位置しており、洞川の町並みを見渡せる絶景も楽しめます。入口までは、急斜面を上るトロッコ「どろっこ」(有料)を利用することもできます。

石舞台古墳は、国営飛鳥歴史公園内にある日本最大級の方墳です。墳丘の土が失われ、巨大な石室がむき出しになった独特の姿が特徴で、平らな天井石が舞台のように見えることから「石舞台古墳」と呼ばれています。
古墳は約30個もの巨石を組み合わせて造られており、その迫力は圧巻。発掘調査の結果、7世紀初頭に築造されたと考えられており、有力者であった蘇我馬子の墓ではないかという説が有力です。
周辺は広々とした芝生広場として整備されており、春には桜や桃、秋には彼岸花が彩りを添えます。飛鳥の歴史に触れながら、のんびり散策を楽しめる人気スポットです。

キトラ古墳は、飛鳥時代に築かれたとされる古墳で、飛鳥エリアを代表する歴史スポットのひとつです。石室内から発見された極彩色の壁画で知られ、国の特別史跡にも指定されています。
壁画には青龍・白虎・朱雀・玄武の「四神」をはじめ、十二支や天文図、日月などが描かれており、日本古代史を語るうえで欠かせない貴重な文化財として高く評価されています。
隣接する「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」では、石室の原寸大レプリカや壁画の解説展示を見学できます。発掘調査の成果や当時の文化についても分かりやすく紹介されており、キトラ古墳の魅力をより深く知ることができます。

飛鳥寺は、蘇我馬子の発願により建立された、日本初の本格的な寺院とされる古刹です。聖徳太子ゆかりの寺としても知られ、飛鳥時代の歴史を今に伝える貴重な存在です。
本尊の釈迦如来坐像は「飛鳥大仏」の名で親しまれ、現存する日本最古の仏像のひとつとされています。顔や右手の大部分は約1,400年前の造立当初のものと考えられており、飛鳥時代の姿を今に伝える貴重な文化財です。聖徳太子や推古天皇も手を合わせたと伝わり、多くの参拝者が訪れています。
境内の西側には、蘇我入鹿の首塚と伝わる五輪塔も残されています。飛鳥の歴史を彩った人物たちに思いを馳せながら散策を楽しめるスポットです。

信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)は、標高437mの信貴山中腹に建つ寺院で、福徳開運の毘沙門天を祀る信仰の寺として親しまれています。聖徳太子がこの地で毘沙門天を感得したことが始まりと伝えられ、以来、多くの参拝者が訪れてきました。
その出来事が寅の年・寅の日・寅の刻だったとされることから、境内には張り子の寅が数多く飾られています。首を振る姿から「物事がうまく回る」「不自由なく暮らせる」といったご利益があるとされ、寺のシンボルとして親しまれています。
また、本堂の地下には毘沙門天から授かったと伝わる如意宝珠が祀られており、開運や商売繁盛を願う多くの参拝者が訪れます。

石上神宮(いそのかみじんぐう)は、日本最古の神社のひとつとされる古社です。古代豪族・物部氏の総氏神として崇敬され、現在も健康長寿や除災招福、百事成就の守護神として多くの参拝者が訪れています。
かつては本殿を持たず、拝殿の後方にある禁足地を御神地として祀っていました。明治時代の発掘調査では、神武天皇を助けたと伝わる神剣「韴霊(ふつのみたま)」が出土し、その後、本殿が造営されたという特徴的な歴史を持っています。
境内は豊かな緑に包まれ、清らかで神聖な雰囲気が漂います。また、神の使いとされる鶏が自由に歩き回る姿も見られ、ほかの神社ではなかなか味わえない風景を楽しめます。

谷瀬の吊り橋は、十津川村のシンボルとして親しまれる観光名所です。長さ297m、高さ54mを誇り、生活用の吊り橋としては日本有数の規模を誇ります。1954年、増水のたびに橋が流されることに悩んでいた村人たちが資金を出し合って架けたというエピソードでも知られています。
橋の上からは、深い渓谷と十津川(熊野川)の清流を一望できます。木製の床板を歩くたびに橋がゆらゆらと揺れ、まるで空中散歩をしているかのようなスリルを味わえるのも魅力です。
現在は人気の観光スポットとして多くの人が訪れる一方、地元の人々にとっては今も大切な生活道路として利用されています。周辺には駐車場や土産物店、キャンプ場も整備されており、十津川観光の拠点としてもおすすめです。

玉置神社は、大峰山脈の南端に位置する標高1,076mの玉置山山頂近くに鎮座する古社です。創建は崇神天皇の時代とも伝えられ、古くから熊野信仰や大峯修験道の霊場として崇敬を集めてきました。
境内一帯は長年にわたり聖域として守られてきたことから、樹齢3,000年ともいわれる神代杉をはじめ、常立杉や大杉などの巨樹が生い茂る神秘的な森が広がっています。荘厳な雰囲気に包まれた参道は、訪れるだけでも特別な空気を感じられるでしょう。
また、初夏には参道沿いにシャクナゲが咲き誇り、美しい景観を楽しめることでも知られています。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として世界遺産に登録されました。
今回ご紹介した1泊2日のモデルコースでは、1,200年以上の歴史ある古都・奈良の世界遺産に認定されている寺社、街並み、そして観光地としても栄えてきた土地らしいグルメも堪能します。多数の国宝などの文化財をはじめ、世界に誇れる奈良にしかない魅力がたっぷりです。
まだまだ魅力的な観光地が点在しており、何度訪れても新しい発見に出会える奈良エリア。今回のモデルコースを楽しんだ次は、また別の季節・スポットへも訪問して、奈良エリアの魅力にどっぷりハマってみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2026年6月に作成しました。
※当モデルコースはあくまで一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のものであり、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。
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