今回、ゲストの中越典子さんが旅するのは山口。樹齢1000年のクスの巨樹や名物の瓦そば、日本最大規模のカルスト台地など、山口のおすすめ観光スポットとご当地グルメをご紹介します。

川棚のクスの森

1本のクスノキが枝を四方へ広げ、遠くから見ると森のように見えることから「クスの森」と名付けられました。樹齢は1000年と言われ、幹周りは11.2m、樹高は27m。枝張りは東西58m、南北53m。地上5mほどの高さから、18本の大枝が伸びています。

大正11年(1922年)に国の天然記念物に指定され、平成2年(1990年)には新日本名木百選にも選ばれました。1000年の時を重ねてなお枝を広げる姿を求めて、パワースポットとして訪れる人も少なくありません。

元祖瓦そばたかせ 川棚南本館

毛利侯が愛したお殿様の湯として知られる川棚温泉。その郷土料理「瓦そば」発祥の店です。熱した瓦の上に茹でた茶そばをのせ、錦糸卵や牛肉などの具材を盛り付けた一皿は、下関のご当地グルメとしても親しまれています。

考案のきっかけは、明治10年の西南戦争にさかのぼります。熊本城を囲んだ薩軍の兵士が、野戦の合間に瓦を使って野草や肉を焼いて食べたという言い伝え。そこにヒントを得た創業者の高瀬慎一さんが、数十年を経た日本瓦を用い、独自の製法で作り上げたのが瓦そばの始まりです。

長府古民芸館

城下町・長府の一角にたたずむ雑貨店です。レトロな雰囲気の店内に並ぶのは、山口や九州などで仕入れた焼き物や食器の数々。町歩きの合間に立ち寄って、気になる一枚を探せます。

リゾナーレ下関

星野リゾートが手がけるリゾートホテルです。2025年12月、関門海峡沿いのあるかぽーと地区に開業しました。全187室はいずれも海峡に面し、ふぐをモチーフにしたデザインが館内の随所に取り入れられています。

夕食はイタリアンとビュッフェの2つのレストランから選べます。イタリアンの「OTTO SETTE SHIMONOSEKI」では、下関名物のふぐをフルコースで提供。海峡沿いという立地を生かしたアクティビティも用意されています。

季節体験農場 花の海

西日本最大級の体験農場です。園内には季節ごとに一面の花畑が広がります。春はネモフィラやポピー、夏はひまわり、秋にはコスモス。ひまわりとコスモスはいずれも約100万本が咲き揃い、訪れる時期ごとに景色が入れ替わります。

収穫体験は一年を通して楽しめます。冬から春にかけてはいちご狩り、夏はブルーベリー、秋はさつまいも掘りと、旬の味覚をその場で味わえるのが魅力です。地元食材を使った「いたりあん食堂」や、農場でとれた野菜や植物の苗が並ぶ直売所、山羊やウサギとふれあえる広場も揃っています。

秋吉台

見渡す限りの草原に、白い石灰岩が点在する日本最大規模のカルスト台地です。この石灰岩は、およそ3億5千万年前に赤道付近の海でサンゴ礁として生まれたもの。それが長い時をかけた地殻変動によってこの地へ移動したことで、いまの風景が生まれました。

1955年に秋吉台国定公園に指定され、1964年には国の特別天然記念物にも指定されました。カルスト展望台に上がれば、台地の広がりを一望できます。

Mine秋吉台ジオパークセンター Karstar

秋吉台カルスト展望台の隣に建ち、秋吉台の楽しみ方や周辺の情報を発信しています。施設名の「Karstar」は、カルスト(Karst)と星(Star)を組み合わせた造語です。

併設のコーヒースタンドでは、秋吉台を眺めながらコーヒーや地元名産の梨を使ったスイーツを味わえます。認定ジオガイドによる館内案内は不定期、ツアーは予約制で実施されています。

秋芳洞

秋吉台の地下100mに広がる日本最大級の鍾乳洞です。総延長は11.2kmを超えて国内第2位の規模を誇り、そのうち約1kmが観光コースとして整備されています。洞内の温度は年間を通じて17度ほど。夏は涼しく、冬は暖かく歩けます。

見どころは、棚田のように皿が連なる「百枚皿」や、巨大な石柱がそびえる「黄金柱」。ほかにも「青天井」「傘づくし」「厳窟王」と名の付いた造形が次々に現れます。3億5千万年もの年月をかけて水がつくり出した地形を、間近に見ることができます。

秋芳白糸の滝

厚東川の上流、豊かな自然林に囲まれた場所にかかる滝です。落差は30m以上、幅はおよそ10m。山口県内でも最大級の滝で、水が岩肌をすべるように流れ落ちる姿から白糸の名が付きました。

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