【ロコレコ】海の街をまるごと味わう! 楽しい・美味しいを満喫する旅へ
2025.06.28
県土の約8割を森林が占め、太平洋にも面している和歌山県。梅や熊野牛などの山の幸をはじめ、さんま寿司やしらす丼などの海の恵によるグルメも目白押しです。
今回は、そんな和歌山の絶品ご当地グルメを15品セレクト。また、『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人に愛されるご当地グルメの名店や穴場のお店も14店舗紹介しています。和歌山でしか食べられないおすすめのグルメ店が満載ですので、出張や旅行の際の参考にしてください。
※メニューや価格、営業時間等はすべて取材当時のものです。
地元の方からは中華そばの愛称で親しまれている「和歌山ラーメン」。その種類は醤油系、豚骨醤油系の2大巨頭に加えて、アレンジ系の3つに大別されます。最もベーシックなのが、醤油系です。濃い見た目に反して、味は意外とあっさり。王道の和歌山中華そばです。次に多いのが、豚骨醤油系。まろやかでコクのある豚骨スープに醤油が加わることで、奥行の深さが増します。
いずれもストレート麺に、チャーシュー、かまぼこ、ネギ、メンマがトッピングされています。近年では、醤油系、豚骨醤油系に分類されないアレンジ系も増加中。各店のこだわりの味をぜひご賞味ください。
和歌山ラーメンとあわせて県民人気を誇る「てんかけラーメン」。「最後の1滴まで飲み干せるラーメン」というコンセプトで作られたラーメンは、鶏ガラやかつお節、豚骨などをブレンドした和風スープが特徴です。
例えるならうどんスープのように優しい味のラーメンは、どこか懐かしさも感じるほど。ワカメや紅ショウガ、ネギ、たっぷりの天かすと、ラーメンにしては珍しい組み合わせなトッピングも「てんかけラーメン」の特徴です。和歌山グルメで疲れた胃を休めるのにおすすめの一品です。
「めはり寿司」は、忙しい漁や山仕事の合間に手軽に食べられるように考案された郷土料理です。俵型に握ったご飯を塩漬けにした高菜で巻いたおにぎりで、おにぎりのなかに焼き魚や鰹節を仕込む地域もあります。
現在では白米を使用するのが主流ですが、地域によっては酢飯で握る伝統が残っていることもあります。和歌山県推薦優良土産品として和歌山県の特産品に指定されている「めはり寿司」。「目を張るほど美味しい」と言われるほどの味をぜひお試しください。
産卵のために熊野灘に南下するさんまを使用した熊野地方の郷土料理「さんま寿司」。長期間潮に揉まれたさんまは、身が引き締まり程よく脂が乗っているため、お寿司との相性抜群です。
栄養価が高く、疲労回復や滋養強壮に役立つタウリンや、抗炎症作用、血行促進といった効果が期待できるオメガ3脂肪酸など、美容と健康に良い成分が豊富に含まれる「さんま寿司」。とくに美容と健康の両立を目指す女性におすすめのグルメです。
奈良県の郷土料理というイメージが強い「柿の葉寿司」ですが、伊都地方は九度山町やかつらぎ町など、和歌山にも柿の名産地があり、「柿の葉寿司」を食す文化が根付いています。
従来は秋祭りやハレの日に食べられていた「柿の葉寿司」。内陸部で保存が利く塩〆サバを主に使用する奈良県のそれとは異なり、和歌山県の「柿の葉寿司」ではサバをはじめ、鮭やエビなどの鮮魚を用います。ほかにもしいたけ、かまぼこ、卵、油揚げなどを使用する和歌山の「柿の葉寿司」には華やかさもあります。それぞれの食文化の違いに着目しながら、食べてみるのも面白いですよ。
全国屈指のマグロの産地である紀州勝浦。クロマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンチョウマグロの4種類が水揚げされ、いずれも丁寧に活け締め処理されるため、鮮度抜群。新鮮な味わいと食感、美しい色味を楽しめます。
マグロの種類によって厳密な時期は異なりますが、1~5月頃に旬を迎える「勝浦のマグロ」。飲食店によっては種別の食べ比べメニューを用意していることもあるため、ぜひ違いを堪能してみてください。
カタクチイワシやウルメイワシ、マイワシなどの稚魚が豊富に水揚げされる紀伊水道。水揚げされたしらすは近郊の工場に運ばれ、大釜で塩ゆでされます。このしらすをご飯にのせて提供されるのが、「しらす丼」です。
漁港近くのお店では、釜揚げしらすではなく生しらすを使うメニューもあります。透き通った生しらすを楽しめるのは、鮮度が保てる港町ならでは。釜揚げしらすは年間通して楽しめますが、生しらすをお求めの場合は、3月下旬から春先に限定されます。この間に和歌山を訪れる際にはぜひ生しらすの「しらす丼」をお試しください。
和歌山の冬の風物詩「クエ鍋」。主役のクエは、和歌山県沿岸の沖合に生息しているハタ科の高級魚で、水揚量が少ないことから「幻の魚」とも呼ばれています。
体長1m以上にもなる大型魚でありながら、脂乗りが上品で深みのある味わいが特徴のクエ。皮はゼラチン質がたっぷりで、アラも絶品で余すことなくその美味しさを楽しめます。地元民に「クエを食ったら、ほかの魚はクエん」と言わしめる味は一食の価値ありです。
国内でも珍しい捕鯨基地拠点がある和歌山県の太地では、鯨食が盛んです。刺身にはじまり、竜田揚げやハリハリ鍋など、さまざまな「鯨料理」を楽しめます。
古くは給食にも出ていた鯨肉ですが、需要の減少に伴い捕鯨基地も減少。現在では、北海道の網走、宮城県の石巻市鮎川、千葉県の南房総市和田町、和歌山県の太地の4つになっており、食べられる機会も減っています。和歌山は貴重な鯨料理を食べられる希少な地。来県の際は、ぜひチャレンジしてみてください。
和歌山県の北東部に位置する高野山。僧侶や参拝客向けに開かれた宿坊や髙野町内の飲食店では、「精進料理」をいただけます。
動物性の食材に加えて、にんにく、ニラ、ネギなどの匂いの強い食材を使用しない高野町の「精進料理」。普段の食事から考えると物足りないように思えるかもしれませんが、工夫された調理法で、しっかりとした味付け、華やかな見た目の高野町の「精進料理」。誰もが美味しくいただけるため、この機会にぜひ食べてみてください。
旨みと塩気が堪らない「金山寺味噌」。和歌山県発祥のなめ味噌で、普通の味噌とは違い、なすや瓜、生姜、しそなどの野菜と一緒に自然発酵させるため、野菜の旨みと甘みと塩味に加えて深みのある香りの良さを楽しめます。
お酒の肴としてはもちろん、もろきゅうやお茶漬け、そのままご飯のお供にするのも美味しい「金山寺味噌」。紀州の伝統が生んだ多様な風味は、一度食べたらお土産にも購入したくなる味です。
和歌山県の特産品の一つである梅。国内の収穫量の約6割を占めるほど和歌山では馴染み深いものです。年間通して気温差が小さく、温暖な気候が続く和歌山で獲れる梅は、そのほとんどが南高梅で、南高梅のなかでも紀州南高梅として高級品に位置します。
そんな梅で作る梅干しは、皮が薄く果肉が柔らかいのが特徴。完熟した実で干すため、甘みと酸味のバランスがよく、ご飯がよく進みます。
「木の国」の別名を持つ和歌山県では、貴重だった米を少ない量でも満腹になるように「茶がゆ」にして食べたと言われています。お茶やほうじ茶で炊きあげるシンプルな郷土料理は、お茶の香ばしさとお粥の優しい味わいが特徴。
普段よりも食が進みやすい旅行中は、胃に負担がかかりやすくなります。また元気に美味しく和歌山グルメを食べるためにも、胃がもたれてきたタイミングで休憩飯として茶がゆを挟むのもおすすめです。
「せち焼き」は、焼そばを小麦粉を使用せず、卵だけでお好み焼き状に固めた和歌山県御坊市の名物です。発祥店はもともと駄菓子屋で、鉄板焼きを提供していたところ、「焼そば、卵でせちごうて(無茶苦茶にする、いじめる)」と注文を受け、試行錯誤した結果生まれた「せち焼き」。卵のふわふわな優しい食感と焼そばのボリューミーさが評判です。近年、B級グルメとしての知名度を上げつつある一品です。
「熊野牛」は、黒毛和種のブランド牛であり、和歌山特産の高級和牛の総称です。和歌山県南部の熊野地方で飼われており、農耕用の貴重な労働力として重宝していた和牛の熊野牛は、兵庫県の黒毛和種・但馬牛の地を引き、生産者が限定されるため、月に平均8頭ほどしか出荷されない希少な存在です。
キメ細かく柔らかで、香ばしく肉そのものの風味を味わえる「熊野牛」。和歌山県外にはほぼ出回らない希少価値の高いお肉を食べられる絶好のチャンスをお見逃しなく。
昭和28(1953)年創業の老舗ラーメン店「山為食堂」。中華そばの愛称で親しまれる和歌山ラーメンを提供するお店です。国産豚の骨を3日間煮込んだスープに自家製チャーシューを煮た醤油を加えることで、濃厚で香ばしい味わいに仕上げています。
残ったスープにご飯を入れて余さず食べるのが通の食べ方。27席ある客席は開店とともに埋まるため、早めの来訪がおすすめです。
ラーメンファンの間で伝説扱いされている「うらしま食堂」。大衆食堂を思わせる昔ながらの古き良き雰囲気のなか、絶品の和歌山ラーメンをいただけます。長時間炊きあげた豚骨出汁に、継ぎ足ししている醤油ダレを加えたスープはとろっとしており濃厚な味わい。豚骨特有の臭みはなく、女性でも食べやすいでしょう。
11:00から13:00の2時間しか営業しておらず、売り切れたら13時前に閉めることもある「うらしま食堂」。和歌山ラーメンを語るなら、食べておきたい一品です。
「本家アロチ丸髙中華そば」は、昭和15(1940)年創業で、かつて和歌山市内を走っていた路面電車の車庫近くで屋台営業していたことから、「車庫前系」と呼ばれる醤油ベースの「和歌山ラーメン」を提供するお店です。
見た目の濃厚さとは裏腹に、あっさり味のスープが特徴。メニューには、はや寿司やおでんもあり、それらをつまみながら締めに中華そばを食べる、和歌山ラーメン独特の風習も体験できます。
昭和25(1950)年創業の老舗寿司店「徐福寿司」。活魚などのにぎりもありますが、昆布巻寿司など、田舎寿司をメインにしたお寿司屋さんです。名物は郷土料理のさんま姿寿司。塩漬けにした熊野灘産のさんまを和歌山県古座川産の柚子酢に漬けて酢飯に乗せているため、醤油を付けなくてもしっかりとした味がします。
柑橘酢によるさわやかな香りと味わいが特徴の「徐福寿司」のさんま姿寿司。臭みがなくさっぱりといただけるため、魚が苦手な人にも試してほしい逸品です。
「九和楽」は、柿の葉すしの専門店です。保存料を使わずに一つ一つ手作りしており、サバ、サケ、シイタケ、赤かぶ、たけのこ、みょうがなどの種類があります。
事前予約をすれば店内での食事も可能。天ぷらセットなどがあり、柿の葉寿司と一緒に贅沢な食事を楽しめます。お酢・塩分控えめなため、ペロリと食べられる「九和楽」の柿の葉寿司。柿の葉寿司を食べたことがない人や苦手な人もぜひ一度味わって欲しい一品です。
海沿いにある「満幸商店Ⅱ」は、和歌山の観光名所・友ヶ島を眺めながら海の幸をいただけるお店です。スタイリッシュでカフェのような雰囲気の店内は、いつも多くのお客さんで賑わっています。
「ノーマルでこれ?!」と驚きを隠せないほど盛られたしらすが特徴のしらす丼が有名ですが、名物は近海で獲れた真鯛を骨ごと一晩煮込んだわさびスープです。旨みが凝縮されたスープ自体にはわさびは入っておらず後入れなのため、お子さまともシェアできるので、しらす丼とあわせて頼んでみてください。
「闘龍丸水産」は、田並漁港を拠点にしている釣り船屋・闘龍丸をが営む鮮魚店です。魚の販売はもちろん、釣った魚の捌き・加工も行っています。
買い物のみの利用はもちろん、闘龍丸で釣りをして、「闘龍丸水産」で捌いてもらうのもおすすめ。船頭さんが幻の高級魚・クエやキハダマグロが釣れるポイントに連れて行ってくれるため、旅の想い出に運試ししてみるのも面白いでしょう。
「總持院」は、高野山にある平安時代創建の寺院です。観光客が宿泊できる宿坊としても人気で、精進料理をコース形式でいただけます。
一見、質素に思える精進料理ですが、五味・五法・五色で色鮮やかに仕上げており、少し甘めの味付けで食・お酒が進みます。品数も多いため、満腹感も得られる「總持院」の精進料理。綺麗な部屋に温泉もついているため、ぜひ宿坊体験をしてみてください。
県内の焼肉店で唯一、熊野牛指定店の「焼肉ひげ」。甘みが強く、柔らかな肉質の熊野牛を焼肉で楽しめます。特製の熟成塩カルビは塩で水分を抜き、4~5日寝かせているため、旨みが凝縮。創業45年の秘伝のタレも格別で、お肉の美味しさを底上げしてくれます。
厳選ワイン30種、本格焼酎50種類、各種ウィスキーなどお酒の種類も充実しており、飲み、食べともに満足度の高い食事が可能。カウンター席もあるため、一人旅にもおすすめです。
「フィッシャーマンズワーフ白浜」は、白浜の漁師が運営する施設です。1階が魚市場で2階がレストランとなっており、魚市場には近くの湯崎漁港で水揚げされた新鮮な魚が並び、その場で調理もしてもらえます。
施設内には5つのレストランが入っており、海鮮丼や和食、BBQ、うなぎなどの海鮮が楽しめます。海が隣接しているため、ロケーションもよく、食後は散歩を楽しむのもおすすめです。
2023年4月にオープンした、うなぎ料理専門店「江戸焼うなぎ やまのうち」。築100年以上の古民家を改装したお店で、くつろぎながらうなぎ料理をいただけます。使用するうなぎは、厳選された国産うなぎのみ。伝統手法で蒸した後、紀州備長炭を使って焼くことで皮目はパリッと、なかはふっくら、香り良く仕上がったうなぎを楽しめます。
「和彩 あきら」は、豊かな自然に恵まれた和歌の浦にある食堂です。和歌山市内の漁港で水揚げされた新鮮な魚を使ったメニューのほか、カレーもあります。
おすすめは、はも天丼。近海で水揚げされる金色に輝くはもを使用したはも天丼は、サクッとふわっと。平成21(2009)年には和歌山市内の丼コンテストで優勝したこともある実力派です。オリジナルタレがまた美味しいはも天丼。平日でも混雑しているため、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
「おむすびスタンド くど」は、南海電鉄九度山駅構内にあるおむすび屋さんです。人気商品のおおむすびには、地元九度山町藤井農園のコシヒカリと和歌山の食材を使用。お米は昔ながらの竈に薪をくべ、炊き上げています。
梅干しや金山寺味噌をはじめ、旬の食材を使用した季節のおむすびも登場する「おむすびスタンド くど」。冷めてもおいしいため、お弁当を購入して電車や車の車内で腹ごしらえするのもおすすめです。
創業60年のかき氷店「仲氷店」。年中営業している珍しいかき氷店です。蜜も氷もすべて自家製で、氷は72時間かけてゆっくり凍らせた特製氷を使用しています。蜜は、いちごや抹茶ミルクなどの定番のほか、和歌山・北山村の名産であるジャバラや三重県の特産フルーツのマイヤーレモンなど、ご当地フレーバーも用意しています。
和歌山の氷といえばここと言われるほど地元の人から愛されている「仲氷店」。暑い季節の和歌山旅行で立ち寄りたい名店です。
和歌山ラーメンやめはり寿司、勝浦のマグロ、金山寺味噌など美味しさが定評のグルメが多い和歌山。本記事で紹介した以外にもまだまだ多くの魅力的なグルメがあります。今回紹介したグルメは、そんな和歌山グルメでも全国津々浦々、取材を重ねてきた旅サラダ厳選グルメなので、和歌山でのお昼ご飯や夜ご飯に迷った際にはぜひ参考にしてみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年5月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際に店舗に行かれる際には在庫の有無等のご確認をお願いします。
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