【ロコレコ】新しい発見と変わらない懐かしさ思い出の“みなとまち”を巡る旅路
2025.07.19
国内きっての観光地でもある沖縄県は、琉球王国の宮廷料理だった郷土料理が多く存在しています。また戦後から今まで、米軍の基地があることなどから、アメリカから強く影響を受けた独自の文化も発展し、独特のソウルフードが生まれ、地元の人たちだけでなく観光客にも愛されています。
そこで今回は、沖縄に行ったら食べたいご当地グルメやメニューを20品紹介します。また、『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人に愛されるご当地グルメの有名店や穴場のお店も17店舗セレクトしています。沖縄でしか食べられないおすすめのグルメ店が満載ですので、旅行はもちろん出張で訪れる際にぜひ参考にしてください。
※メニューや価格、営業時間等はすべて取材当時のものです。
沖縄そばは、沖縄の言葉では、すば、うちなーすばなどと呼ばれます。麺の上に、豚の三枚肉の煮つけ、棒かまぼこ、ネギ、紅生姜などの具材がトッピングされるのが定番です。また、沖縄そばの上に、豚のスペアリブを甘辛く煮込んだ「ソーキ」をトッピングするとソーキそばと呼ばれます。島唐辛子を泡盛につけ込んだコーレーグースを加えて食べるのも定番。スープの味にコクが加わり、辛さと同時に、深みが際立ちます。
沖縄そばは専門店も多く、それぞれに手打ちの麺、秘伝の出汁など、こだわりを打ち出している、その店でしか食べられない味。沖縄の人にとって外食の定番メニューでもあるので、食堂やレストランはもちろん、喫茶店でも提供されることがあるほど沖縄を代表する味です。
1973年に創業した老舗の食堂です。2016年まで「県民の台所」として親しまれた農連市場の近くにあり、24時間営業するお店でした。当時は屋台のような店舗で、仕事帰りや飲んだ後の深夜めしとして愛されていました。移転を経て、2018年から現在の「のうれんプラザ」1階に場所を移し、昔ながらの味を守り続けています。
看板メニューの沖縄そばは、豚・鶏・かつおなどをベースにしたあっさり系のスープと、照喜名ウェーブとも呼ばれる独特な麺の組み合わせ。そばだけでなく、定食メニューも豊富で、ちゃんぽんや軟骨丼なども好評です。現在も遅くまで営業し、夜に大人がソウルフードを味わいに訪れる名物店です。
創業から40年以上、地元の人に親しまれている老舗の食堂です。もともとは豆腐屋として始まり、今でも毎朝3時から自家製の島豆腐を仕込むという、手間ひまかけた仕事ぶりが魅力です。「ゆしどうふ」という沖縄版おぼろ豆腐や、「豆腐ンブサー」という豆腐の炒め煮が名物として知られます。
この店の定食にはすべて、小ぶりの沖縄そばがスープ代わりについてくるのが特徴。ごはんやおかず、おからの小鉢とともに運ばれてきます。味つけは全体的にやさしく、どこか懐かしさを感じさせてくれます。
派手さはないものの、丁寧に作られた料理と昔ながらの佇まいが魅力。地元の人でにぎわう食堂ですが、那覇空港から車で30分ほどなので、沖縄でしか食べられない味で旅を締めくくるのにもぴったりです。
那覇市の国場にある赤瓦屋根の古民家と緑に囲まれた庭が印象的な沖縄そばの店です。築50年以上の古民家を活かした店で、沖縄のソウルフードを堪能できます。
看板メニューの「すーまぬめぇスペシャルそば」には、三枚肉・てびち・本ソーキの3種類の肉が贅沢に盛られており、カツオをベースに鶏や豚の旨味を重ねたスープは、透明感がありながらもしっかりとした味わい。麺は製麺所にオーダーしており、硬めの細麺で一般的な沖縄そばよりも長く、日本蕎麦を参考にした独自のスタイルです。
具材、スープ、麺のすべてが高い完成度で、女性でも大サイズを完食する人が多いというのも納得の味わいです。庭に面した屋外席もあり心地よい空間。器も店主が自らが作っているそうです。
八重瀬町の静かな住宅地に佇む沖縄そばの人気店です。2007年のオープン以来多くの人に愛され、数々の著名人も訪れたことで知られています。南部観光の途中で立ち寄る観光客も多く、休日には1時間待ちになることもあります。
建物は1950~1955年頃に建てられた戦後の建築ですが、沖縄の伝統的な古民家の構えを持っています。八重瀬の南海岸で産出される琉球石灰岩の切石による石垣とヒンプン、赤瓦屋根の主屋(カーラヤー)と離れ(アサギ)、そして井戸の5棟が国登録有形文化財に指定されています。
人気メニューのアーサそばは、アオサを練り込んだ麺に三枚肉をトッピングした逸品で、つるつるした食感が評判です。アーサそばセットにはジューシーやジーマミー豆腐も付いてきて、沖縄の文化と食を存分に楽しむことができます。
米軍統治下時代にアメリカ食文化が流入した沖縄では、ボリュームのあるステーキを提供するお店が各地にあります。当初は、沖縄に駐留しているアメリカ兵を相手にしたことから、脂身の少ない赤身肉にスープとサラダがついたステーキセットを定番メニューとするレストランも多くあります。
戦後は本土と比べて輸入牛肉に対する関税が安かったことや、本土復帰後も関税の関係で比較的安価にステーキが提供されてきた歴史があります。さらに石垣牛や伊江牛、もとぶ牛など有名なブランド牛も多く育てられていて、沖縄のステーキハウスは観光スポットの一つとなっています。
恩納村のリゾートエリアに位置し、観光客に人気の鉄板焼きステーキ店です。リゾートホテルが立ち並ぶ恩納村の中心部にあります。
店内は南国ムードに彩られ、「鉄板コーナー」「奥鉄板コーナー」「デザートルーム」の3タイプの部屋に全52席を完備。ランチ、ディナー、カップル、ファミリー、団体と、様々な用途に合わせた席が用意されているのが魅力です。より特別感を味わいたい方には離れも用意されています。
最大の見どころは、お客様の目の前でシェフが繰り広げる熟練したパフォーマンス。オープンスタイルのキッチンで、カッコいい手さばきを見せながらステーキやシーフードを調理してくれます。食事後は眺めの良い別室のデザートラウンジに移動でき、リゾート気分を満喫できます。
北谷町の宮城海岸沿いで、西海岸の美しい夕日を眺めながら食事ができるディナースポットとして人気です。地元で愛される老舗ステーキハウス「エメラルド」の系列店で、ビルの5階から沖縄の美しい海と空が一望できる絶好のロケーションにあります。
店内はクラシックアメリカをイメージしたヴィンテージ感あふれる空間で、まるでアメリカ西海岸のダイニングレストランのような雰囲気です。ダークトーンの革ソファやあえてサビを残したスチール、木の温もりが合わさった重厚感のあるインテリアが印象的で、女子会にもぴったりです。
いちばん人気は450グラムのビッグサイズ「Tボーンステーキ」で、サーロインとヒレを同時に楽しめる贅沢な一品。熟練の技で香ばしく焼き上げられ、自家製ソースがお肉の旨味を引き立てます。ロマンチックな夕日とともに味わう特別なディナー体験ができます。
沖縄のおいしい豚肉として知られるアグー豚は、沖縄固有の「琉球在来豚」です。原種は、1385年頃に中国より琉球王国に渡来したと言われています。戦争などの影響で、一時は絶滅したと思われていましたが「アグー」を愛する人々の努力によってよみがえりました。
その貴重な在来豚アグーは、体が小さいことから、アグーのオスと西洋品種のメスを交配させ、品質を維持した豚も生まれています。
旨み成分が多く、やわらかいだけでなく、霜降りの割合が一般の豚肉に比べて多い、また脂肪の溶ける温度も一般の豚肉に比べて38.1度と低いなどの特徴があります。また、コレステロール値が低く、ヘルシーなことも人気の秘密です。
名護で穴場と称されるしゃぶしゃぶ専門店。こぢんまりした店内で、やんばる島豚に精通した店主が厳選したやんばる島豚あぐーや本部牛、石垣牛を提供しています。
しゃぶしゃぶは「スーチカー」と呼ばれる豚肉を塩漬けにした熟成肉や、アグー豚を昆布や鰹のだしにくぐらせ、自家製のシークァーサーぽん酢や海ぶどうと共にいただきます。だしにくぐらせるとパッと紅い花が咲くような「宜野座産の車海老のしゃぶしゃぶ」もおすすめ。
盛り付けも美しいしゃぶしゃぶは一人前から注文可能で、ひとり旅でも気兼ねなく食事ができることも嬉しいポイント。事前予約制です。
ゆいレール美栄橋駅から徒歩1分の好立地にあり、精肉会社直営の豚しゃぶ専門店として高品質な沖縄県産あぐー豚をお手頃価格で提供しています。
店の看板メニューは「あぐー一頭盛りセット」で、ロースやバラなど6部位とつくねに本日の野菜盛りがセットになった豪華な内容です。肉の総量は700gと大ボリュームで、2名から4名分として提供されます。「3種の食べ比べしゃぶしゃぶセット」も人気です。
木目調の落ち着いた店内にはカウンター席とテーブル席があり、オリオンビールや泡盛、ハブ酒などの沖縄らしいドリンクも充実しています。仲間でワイワイとディナーを楽しめるお店です。
名護にある築60年以上の趣ある琉球古民家で、沖縄の歴史と文化を感じながら食事が楽しめる人気の店です。
最大の魅力は、名護産の希少種「島黒アグー」の純血種しゃぶしゃぶセットで、琉球在来豚アグーの血統を100%受け継いだ、純アグー「しまくるー」が数量限定で提供されています。
海ぶどうやスーチカー、ミミガー、島らっきょうなど沖縄らしい料理も充実しており、泡盛との相性も抜群です。美ら海水族館や沖縄北部観光にアクセスが良い立地で、古き良き沖縄の雰囲気の中で本物のアグーの美味しさを堪能できます。
沖縄では昔から「豚は鳴き声以外すべて食べられる」と言われています。そんな沖縄に伝わる豚肉料理の中でも、とろとろに煮込んだ角煮、ラフテーは代表的な料理で、観光客にも人気です。琉球王国時代は宮廷料理として食べられていましたが、明治以降は、徐々に庶民にも広まっていきました。お盆やお正月などの特別な日の食卓には欠かせない料理の一つです。
作り方は、皮付きの豚の三枚肉を角切りにして、砂糖、醤油、泡盛などで長時間に煮込みます。その柔らかさと、皮のとろけるような舌触りは特別なもの。泡盛を使って煮込むため、その芳醇な風味が口の中にふわっと広がります。
沖縄でしか食べられない伝統食のひとつ「ヤギ料理」は、沖縄のハレの日にいただく料理としても、貴重なタンパク源としても重宝されてきました。
「ヤギ汁」はその代表で、肉や骨を煮込んで塩で味付けしています。強い香りが特徴で、臭い消しにフーチバー(ヨモギ)やショウガをたくさん入れます。また「ヤギ刺し」も人気で、初めてヤギを食べるなら、ヤギ刺しがおすすめ。新鮮な生の肉が持つコリコリした食感で、泡盛との相性も抜群です。
沖縄でも好き嫌いが分かれるというヤギ料理ですが、沖縄の大切な食文化です。観光客の中にも、山羊料理の虜になる人も多いそう。
ゆいレールの安里駅からすぐの栄町市場にあって、赤い提灯が2つ灯っているのが目印です。山羊を食べるならココといわれます。
おすすめは山羊のお刺身で、若い雄の山羊を使用しているため、臭みがほとんどありません。皮がついていてコリコリとした食感が楽しめます。定番メニューの山羊汁は、フーチーバー(ヨモギ)や生姜との相性が抜群で、とろけるような山羊肉の食感が楽しめます。山羊ギョーザやゴーヤーチャンプルーも人気メニューです。
山羊料理の味もさることながら、女将さんの温かい接客が印象に残る人も多いお店は、沖縄でしか食べられない貴重な食体験をしたい夜におすすめです。
宮古島にある『新和食堂』は、「大衆食堂」と書かれたのれんが目印の地元の人や観光客がランチを食べに訪れる人気店です。
ゴーヤチャンプル定食やソーキそばといった島の食堂らしいメニューが豊富で、どれもボリューム満点でリーズナブルな価格設定も魅力です。野菜炒め宮古そばやとんかつ定食なども人気で、「何を食べても美味しい」という声も多数。
宮古島らしい特別な料理を味わいたいなら、ぜひ試したいのがヤギ汁です。肉の量はたっぷり、内臓や骨付き肉も入った本格的な一品です。独特の臭みはありますが、それがクセになるという人が続出。ヤギ汁は麺とご飯、どちらを付けるか選べます。宮古島らしい食体験ができるランチにぴったりのお店です。
沖縄を代表する家庭料理で、焼いた島豆腐と季節野菜の炒め物のこと。豚肉やツナ缶など身近な食材を加えて炒め合わせます。
チャンプルーの主役は、本土の豆腐よりも大きくて固い、沖縄の島豆腐です。水分が少ないことから炒めても崩れにくいのが特徴です。
苦味のあるゴーヤーを使ったゴーヤーチャンプルーが最も有名で、近年では全国的にも親しまれています。熱に強いビタミンCを多く含み苦味のあるゴーヤーが島豆腐や卵と炒めることで食べやすくなります。ゴーヤー以外にもくるま麩を使ったフーチャンプルーや、素麺を使うソーメンチャンプルーなど、バリエーションも豊富で、食堂でランチとして提供されることも多い料理です。
沖縄天ぷらは、「うちなー天ぷら」とも呼ばれる地元の人々に愛されるソウルフードです。ふかふかした厚い衣が特徴で、食べるときは、ウスターソースをつけていただくのが定番です。
沖縄天ぷらの衣に厚みがあって、ふかふかした食感に仕上がるのは、沖縄の水にも秘密があります。アルカリ性の硬水なので、グルテンが出やすく衣に粘り気が出るためです。また衣には卵をたっぷり入れています。
沖縄では、天ぷらのタネのことを「芯」といいます。芯には定番のイカやエビ、白身魚の他に、ゴーヤや紅イモ、あおさやもずくなど沖縄らしい食材も使われます。
海ぶどうは、クビレズタという海藻の一種です。果物のぶどうの房の形に似ていることから海ぶどうと名付けられていますが、その美しい見た目から「グリーンキャビア」とも呼ばれます。
プチプチとした食感とほんのり甘い磯の香りが特徴で、しょうゆや酢じょうゆでそのまま味わうのが一般的。サラダや丼、麺類などのトッピングにもぴったりで、沖縄の飲食店でもさまざまな料理に利用されています。
カリウムやマグネシウム、ヨウ素などのミネラルを含み、ビタミンAや食物繊維の一種であるフコイダンも含まれているなど栄養も豊富です。
沖縄の恩納村を中心に養殖されており、本州ではなかなか手に入りにくい貴重な食材です。
那覇・国際通りに近い県産品専門店で、とれたてや作りたての沖縄食材が豊富に並びます。
店内では直接契約している農家や生産者から毎朝届く新鮮な食材が取り揃えられています。海ぶどうやもずく、島らっきょうなどの海産物や農産物、パイナップルジャム、マンゴージャム、シークワーサージャムなどの加工品まで種類豊富です。特に毎朝採れたての新鮮な海ぶどうは人気商品で、丁寧に手作業で茎を取り除いた優良品ばかりです。一部の商品は試食ができることもあります。
購入した商品は丁寧に梱包して発送してくれるため、観光の途中で立ち寄ってお土産を選び、自宅に戻ってからゆっくりと沖縄の味覚を楽しむことができます。親切な店員さんの心温まる接客も魅力の一つです。
一年中漁獲される沖縄の県魚、グルクンは、正式には「タカサゴ」というサンゴ礁に生息する白身魚です。釣り上げると青から赤に変わる不思議な性質を持っています。
くせのない味と柔らかな身が特徴ですが、あしが早いという弱点があります。そのグルクンを美味しく保存、調理する方法として、漁師たちが丸ごと揚げる調理法を確立しました。
グルクンの唐揚げが現在のように沖縄の郷土料理として有名になったのは、戦後、観光産業が発展したことが影響していると考えられています。高温でカラッと揚げたグルクンは、骨まで食べられて香ばしく、シークヮーサーを絞るとさっぱりといただけます。泡盛やビールとの相性も抜群です。
沖縄のソウルフードとして広く親しまれているタコライスは、ごはんの上に味付けしたひき肉(タコミート)、レタス、チーズ、トマトをのせたボリューム満点の一品です。
見た目はメキシコ風ですが、その発祥は1984年、当時金武町にあった「パーラー千里」と言われ、米軍の兵士たちに安くお腹いっぱい食べてもらいたいという思いから生まれました。その後、「キングタコス」などの現在では有名になったお店を通じて人気が広まり、今では県内各地の食堂やカフェで味わえる定番料理となりました。その手軽さと満足感から、地元住民にも観光客にも愛されています。
沖縄の郷土料理、ジューシーは豚肉やにんじん、ひじきなどを米と一緒に炊き込んだものです。もともとは行事や祝い事で振る舞われる特別な料理で、旧盆の初日に食べる「ウンケージューシー」や、冬至に食べる「トゥンジージューシー」など、季節や儀礼に合わせた種類も存在します。汁気が少ない「クファジューシー」と、雑炊のような「ヤファラジューシー」に分かれ、地域や家庭ごとに具材や味付けに個性があります。
現在ではスーパーやコンビニ、レトルト食品でも手軽に楽しめる日常的な料理になりました。沖縄そばとセットで提供する飲食店も多数。店ごとにこだわりのあるだしで炊かれたジューシーの味はその店でしか食べられないものです。
沖縄のソウルフードとして広く親しまれているポークたまごおにぎりは、ポークランチョンミートとふんわり焼いた卵をご飯と海苔で包んだ、いわばおにぎりサンドです。コンビニやお弁当屋では定番として並び、朝食やランチとして地元の人々に親しまれています。
肉厚のポークとふんわりとした卵の組み合わせが特徴で、温かくやさしい味わいが支持されています。具材はシンプルながらボリュームがあり、ひと口食べるとどこか懐かしく、心がほっとする味わいです。沖縄ならではの食文化を感じられる一品として、観光客にも人気があります。手軽で満足感があるので、ひとり旅の食事や、小腹が空いたときにもぴったりです。
ジーマミー豆腐は、生の落花生をすり潰して豆乳を作り、それにイモクズなどのでんぷんを加えて練り固めて作られた沖縄の郷土料理です。
もちもち、ぷるぷるとした独特の食感と香ばしいピーナッツの風味が特徴です。栄養価も高く、高たんぱく質で高カロリーです。「ジーマミー」とは沖縄方言で落花生を意味します。琉球王朝時代から食べられていますが、当時は落花生が貴重品だったため、特別な日のみに食されていました。
現在では既製品も販売され、冷やして特製のタレをかけて食べるのが一般的。沖縄の名物料理として観光客にも人気で、お土産物としても販売されています。
ゆし豆腐は、豆乳ににがりと塩を入れて固まり始めたふわふわのおぼろ状の豆腐で、島豆腐になる一歩手前の状態を指します。
大豆濃度が高く、豆腐本来の旨味が強く感じられます。また、かつて海水を使用していた名残で塩味が付いているため、そのまま食べても美味しくいただけます。熱いカツオ出汁を加えて温め、刻んだネギを散らして食べられることが多いです。
沖縄ではスーパーで日常的に売られていますが、沖縄県外では見かけない貴重な食べ物です。近年では沖縄そばの上にのせた「ゆし豆腐そば」も人気で、専門店が登場。沖縄でしか食べられない食べ物の一つです。
創業から約70年に渡って手づくりで提供し続けている石垣島の有名店です。3代目店主が出来たての「ゆし豆腐」を味わえる食事どころを開きました。
店で一番人気を誇るのが、初心者にもおすすめの「ゆし豆腐セット」。やさしい味わいの汁とともに、ふわふわの豆腐が口の中に流れ込む淡いおいしさは、身体にじんわり染み入ります。8割ほど食べ進めたら器にごはんを入れる”ツウ”な食べ方も楽しめます。
島内外からたくさんのお客が訪れ、お昼ごろには売切れの品が出るほどの賑わいを見せています。予約は受け付けていないため、人気メニューを味わいたい方は早めの時間に訪れるのがおすすめです。
島らっきょうは本土のらっきょうに比べて小ぶりながら、その強い辛味と香りは一度食べたら忘れられない魅力があります。沖縄料理店ではお通しとして提供されることも多く、観光で訪れた人々に沖縄の食文化を伝える大切な役割を担っています。
原産地は中国、ヒマラヤ地方とされています。日本でも古くから栽培されており、平安時代頃から栽培が行われていたとされています。沖縄の温暖な気候と水はけの良い土壌が栽培に適していて、特に糸満市や沖縄北部の離島での栽培が盛んです。1~6月頃が収穫期で、3~5月頃に旬を迎えます。
家庭の食卓にも欠かせない存在で、独特の食感やピリッとした辛味を味わえる甘酢漬けや塩漬けのほか、天ぷらや炒め物でも食べられています。
アーサ汁は、地元では「アーサ」と呼ばれるあおさ(ヒトエグサ)を使った汁物として有名です。この緑色の海藻は沖縄の美しい海の浅瀬や岩場に自生し、2~3月頃になると地元の人々が採取に出かける光景が見られます。
アーサ汁は醤油と塩であっさりと仕上げた吸い物で、島豆腐を加えることが多く、食べると磯の香りが口いっぱいに広がります。こってりとした味付けが特徴的な沖縄料理の中では珍しく、淡白でありながら深いコクを感じられる優しい味わいが魅力です。
琉球王国時代の栄養学書にも記載があるほど古くから親しまれており、現在でも家庭の食卓や定食には欠かせない「おふくろの味」として定着しています。消化にも良いため、朝食や軽い食事にも最適です。
蒸留酒である泡盛は、600年以上の歴史を誇る日本最古の蒸留酒として有名です。水、米、酵母、そして黒麹と呼ばれる特別な黒いコウジカビのみを原料とし、沖縄独自の気候と文化の中で育まれてきました。
泡盛の製造過程はシンプルですが、熟成には高い技術と忍耐が必要です。最低でも6カ月から1年は熟成させ、「仕次ぎ」と呼ばれる伝統技術により際限なく熟成できます。古酒(くす)として知られる年代物は甘くまろやかな味わいで、バニラとキャラメルの香りが特徴的です。
現在、沖縄には47カ所の醸造所があり、1,000種類を超える銘柄が製造されています。
沖縄本島北部の運天港から船で80分かかる離島、伊平屋島唯一の酒造所です。1948年創業以来、伝統的な製法にこだわって、「照島(てるしま)」や「平松ロック」といった泡盛を作り続けています。近年では島で栽培された「伊平屋米」やイーヌーカーと呼ばれる清らかな湧き水を使って、島のテロワールが感じられる泡盛の醸造も手がけるようになりました。
出荷量の8割が島内で消費され、豊年祭などの地域行事にも欠かせないなど、人口約1,200人の島で、ソウルフードならぬソウルドリンクとして愛され続けています。事前予約により工場見学も可能です。
サーターアンダギーは、「サーター(砂糖)」「アンダ(油)」「アギー(揚げる)」という方言が示すように、砂糖を使った生地を油で揚げた球状のドーナツです。日持ちの良い揚げ菓子として贈答品にも利用される、沖縄の暑い風土に適した伝統的なスイーツです。
琉球王国時代に宮中の料理人が中国の福州や鹿児島で菓子作りを学んだことから生まれ、揚げることで生地の片側が割れ、チューリップの花が咲いたような美しい形になります。表面サクサク、中身ふっくらの食感で、沖縄県内で最もポピュラーなお菓子として親しまれています。
近年では紅イモやカボチャ、ニンジンなどを混ぜ合わせたカラフルなバリエーションも登場しています。
沖縄の夏のソウルフードとして愛される沖縄ぜんざいは、本州のぜんざいとは異なる冷たいデザートです。黒糖や砂糖で甘く煮た金時豆にかき氷を乗せたもので、沖縄県民には「ぜんざい=かき氷」として親しまれています。
そのルーツは、緑豆や小豆と押し麦を黒糖で煮込んだ「あまがし」という伝統菓子にあります。旧暦の端午の節句に子供の成長を願って作られていましたが、戦後に金時豆が普及し、冷蔵庫の普及とともにかき氷を乗せる食べ方が広まりました。
金時豆のほか白玉や餅が入って腹持ちが良く、暑さで食欲がない時でもさらっと食べられます。専門店以外にも、食堂や沖縄そば店でも提供され、熱々の沖縄そばの後に冷たいデザートとして楽しまれます。
地元で「ぜんざいと言えばここ!」と多くの人が名前を挙げるほどの有名店。那覇市泊の崇元寺通りから脇道に入った場所にあるアートな建物の専門店です。昼はサラリーマン、昼過ぎは主婦、夕方からは学生と幅広い世代が訪れ、夏場の繁忙期には1日で800杯もの沖縄ぜんざいを販売します。
看板メニューの「富士家ぜんざい」は、金時豆の煮汁を凍らせたかき氷を使用したここでしか味わえないもの。ツヤツヤして形の整った金時豆は圧力鍋でじっくり煮込まれ、口の中でホロホロとほぐれる絶妙な食感を楽しめます。亀せんべいが付け合わせとして提供され、しょっぱいものと甘いものを交互に味わう楽しみもあります。
宮古島の公設市場2階にあって、地産地消にこだわるカフェレストランです。宮古島でしか食べられない伝統的な「宮古ぜんざい」が食べられます。沖縄のぜんざいは黒糖で煮た金時豆にかき氷をかけたものですが、眞茶屋の宮古ぜんざいは宮古小豆、多良間豆、押麦、赤小豆の4つの雑穀を多良間島産の黒糖で炊き上げた特別な一品で、その優しい甘さと多彩な食感が楽しめます。
毎日市場で仕入れる島野菜や魚を使った料理も提供し、ランチタイムには宮古そばや新鮮なマグロの漬け丼など、地元食材を活かした手作りの家庭的な料理が味わえます。食事は全て手作り。体に優しいお家ごはんのような滋味深い味わいに癒されます。
シークヮーサーは沖縄県北部地域(やんばる)で昔から親しまれてきた柑橘類です。沖縄の方言で「シー(酸っぱい)」「クヮーサー(食べさせる)」を意味し、和名では「ヒラミレモン」と呼ばれています。和食はもちろん、洋食やスイーツなどにも使われる万能食材です。
シークヮーサーは収穫時期が長く、時期によって色や風味が変わるのが特徴です。沖縄では、夏から秋にかけて収穫される「青切りシークヮーサー」を刺身や焼き魚、揚げ物などに絞ったり、泡盛に加えたりします。そのため昼夜問わず、沖縄で食事をすると目にすることが多い食材です。
冬場にはオレンジ色で甘味がある「完熟シークヮーサー」が生食用として店頭に並びます。
大正時代から続く老舗市場にある小さなスコーン&スムージー専門店です。全商品を手作りしていて、常時15種類ほど揃うスコーンやそれを2度焼きした硬めのラスクが人気です。スムージーは、沖縄本島北部のやんばるで栽培が盛んなシークヮーサーを他のフルーツと一緒にブレンドしたものが人気です。
沖縄県産のドラゴンフルーツとシークヮーサーを組み合わせたドラゴンシークヮーサースムージーは、さっぱりとした味わいで、観光客にも地元の人にも評判です。値段も手頃で、一度飲むとハマるという人が続出。やんばるの入り口でもある名護市らしい特別なシークヮーサースムージーを味わってみてください。
亜熱帯海洋性気候で温暖な気候、美しい海や自然、独自の文化や歴史、そして豊かな食文化が特徴の沖縄県。歴史的背景が感じられる郷土色豊かなグルメが豊富です。全国的に有名なソウルフードや、地元の人たちが古くから食べ繋いできた祝いの席の食事まで、訪れた人たちも豊かな食文化を享受できます。まだまだ多くの魅力的なグルメがありますが、観光の途中で「何を食べようか」と迷った際にはぜひ本記事を参考にしてみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年7月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際に店舗に行かれる際には在庫の有無等のご確認をお願いします。
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