01.
夜の高雄散歩
台東ではアテモヤ農家、屏東ではパイナップル農場に台湾ハタの養殖場と、南台湾グルメの生産現場を駆け巡った織田奈那さん。スイーツが大好きな織田さんは、台湾で「食べたい!」と熱望していたものがありました。それはフルーツなどがたっぷりトッピングされたかき氷です。
織田奈那(おだなな)
1998年6月4日生まれ、静岡県出身。アイドル卒業後、現在は女優・インフルエンサーとして活躍。恋愛リアリティ番組『恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~』(AbemaTV)などの番組に出演するほか、舞台『ばいびー、23 区の恋人』で初主演。2023年1月放送開始のドラマ『アカイリンゴ』(ABCテレビ)出演中。
生産地でのロケが終わったあと、織田さんは古くからの港町、高雄へ。港で美しい夕景を眺めたあと、港から近い旧市街とされる付近へ。長く営業しているグルメスポットが点在していて、夜も地元の人たちで賑わう場所です。
スイーツ好きの織田さん。特にかき氷には目がありません。行列のかき氷店があると聞けば並ぶことは厭わず、夏においしいかき氷に出会うと2~3杯は食べ、一緒に行く友達に呆れられるほどだとか。散歩の目的地はかき氷店です。
訪れたのは老舗「高雄婆婆冰(カオションポーポーピン)」。お店の前で「メニューがたくさんあるし、フルーツもたくさん飾ってある」とキョロキョロしていると、店員さんがメニュー表を手渡してくれました。両面にかき氷の写真がいろいろ並んでいます。ロケで訪れるずっと以前から、台湾のかき氷が食べたかったという織田さんは、どんなかき氷を選ぶのでしょうか?
「いちばん人気だと書いてある、このマンゴーのかき氷が食べたい!」と織田さんは、絶対にコレとばかりに注文のカウンターに向かいました。
注文は織田さん自らお店の人に伝えます。少し緊張した表情で、お店の人に「これ、1つ」とメニューを指差して伝えると、「かき氷? ミルク氷?」と日本語で尋ねられました。台湾では、ほとんどのお店で氷の種類が、普通の氷とミルク入りの氷から選べます。織田さんは「ミルク氷」を選びました。
「謝謝」とお礼を言ってお店の前に置かれているテーブルへ。かき氷を待つ間も織田さんの表情には期待と微かな不安が見え隠れします。
お待ちかねのかき氷「芒果牛奶冰」(約480円)が運ばれてきました。人の顔より大きそうなボウル状のお皿に、こんもりと盛られたかき氷には大きなマンゴーが6切れ。さらにアイスクリームも2つ盛り付けられています。織田さんは、顔をパッと明るくして「おいしそぉぉぉ」。声も弾んでいます。
まずは氷から。スプーンにたっぷり氷をすくって頬張ると、ちょっと冷たさに驚いたあと、「ふふふっ」と笑い始めて、「うまぁ」。
「練乳とかき氷を一緒にして、練乳氷を削っている感じ。しかも、ふわふわ」。これまで織田さんが日本で食べ歩いてきたかき氷とはぜんぜん違うと言います。
そして氷の上の大きくカットされたマンゴーもパクリ。「マンゴー、うまぁ」と、かき氷全体のおいしさを楽しんでいます。織田さんはおいしいかき氷を食べて、緊張が解けたせいなのか、笑いが込み上げてきてしまうようです。何度も、何度も「ふふふっ」と笑いながら、マンゴーのミルクかき氷を口に運んでいました。
1杯目の注文がうまくできて、おいしいかき氷も気に入った織田さんは「2杯目、いきたいと思います」と宣言。お店の人に「これ1つ」と指差して伝えたのはいちごのかき氷です。2杯目もミルク氷を選びました。
「私、いちごが大好きで、毎日買うこともあります」と織田さん。テーブルに座って待っていると、かき氷を買いに来た地元の子どもたちと目が合って、手を振りあいました。お店の前では、男女問わず、何組もの人たちがかき氷を楽しんでいます。
しばらくしていちごのかき氷「草苺牛奶冰」(約480円)が運ばれてきました。氷にもいちごが混ざっていて、いちごミルクのようでおいしそう。
ミルク氷といちごを口に運んで「めっちゃ、おいしい」と満足そうな表情の織田さん。2杯目だというのにスピードは衰えません。こんもりしていた、かき氷の山がどんどん削られていきます。
かき氷には濃い紫色のペーストが添えられていました。ペーストの正体は桑の実で、織田さんにとっては初遭遇。蚕が葉を食べる桑の木になる実で、マルベリーとも呼ばれます。
氷がなくなってしまう前に、桑の実のペーストをかき氷にかけてみることにしました。「色はブルーベリーやカシスみたい」と織田さん。口に運ぶと「おいしい。食感はぶどうに近いですね」とパクパク。気に入ったようです。
フルーツも氷もたっぷり入ったかき氷を2杯も食べて、織田さんは台湾のかき氷を堪能しました……と思いきや、もう一度注文の列に並びました。なんと、3杯目を注文!
慣れた様子でメニューのカードを指差して、「これ1つ」。3杯目として注文したのは、こちらもボリュームのあるかき氷。「八寶冰」(約240円)という名前で、金時豆、タロ芋、仙草ゼリー、タピオカ、芋団子といった台湾の伝統的なスイーツが何種類もトッピングされています。
トッピングのタピオカや豆、芋団子を口に入れた織田さん。初めての味と食感に感激の声をあげつつ、「和菓子っぽい」とひとこと。素材を生かした豆や芋、団子の素朴さが和菓子に似ているのかもしれませんね。
最初の2つはミルク氷でしたが、今回は悩んだ末にかき氷を選びました。シロップがかかった氷が「すごくおいしい」とこちらも気に入った様子。
3つ目として注文したかき氷、八寶冰は台湾伝統の味。現地コーディネーターさんに「台湾人には懐かしい味です」と教えてもらいました。具材がたっぷりなので、かき氷なのにお腹も満たされる点も人気の秘密とのこと。
織田さんが訪れたかき氷店「高雄婆婆冰」は、「高雄おばあちゃんかき氷」という意味。今から約100年前にお店を始めたのが貧しいおばあさんだったことから、その名前が付けられました。おばあちゃんのイラストがトレードマークになっています。
港町の高雄。店が出来たばかりのころ、高雄の港に着いた船員さんたちの間で「高雄婆婆冰」は人気になりました。長い航海のあとに高雄で陸に上がったら、必ずこの店のかき氷を食べるという船員さんが多かったのだとか。
織田さんは「フルーツも新鮮で、すっごくおいしいですよね」と人気が長く続く味に納得。「うちの近所にこのかき氷屋さんができて欲しい。切実に」と、離れがたくなってしまったみたいです。日本でも台湾のおいしいかき氷が、今よりもっといろんなお店で食べられるようになるといいですね。
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