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箱根観光1泊2日のモデルコース!人気の観光スポット・名所を満喫できる王道の旅程を紹介

四季折々の豊かな自然と歴史ある名湯が魅力的な箱根。雄大な富士山を望む絶景や、地球の息吹を感じる大涌谷のダイナミックな景観、感性を刺激する世界的な美術館、地元の食材を生かしたグルメまで、訪れるたびに新たな発見があります。

そこで今回は、箱根の魅力を満喫しつくす1泊2日のモデルコースを紹介します。TV番組『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人や観光客に愛されるおすすめの観光地についても紹介しているので、旅行の際の参考にしてください。

※当モデルコースは一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のもので、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

【1日目】箱根観光のモデルコース

【09:00】箱根湯本駅スタート

豊かな自然と温泉が魅力の箱根旅のスタートは、箱根の玄関口である箱根湯本駅からスタートします。駅には活気あふれる商店街があり、多くのお土産屋や食べ歩きグルメが並んでおり、到着した瞬間から観光気分を盛り上げてくれます。

都心からのアクセスも良く、ロマンスカーを利用すれば新宿から約1時間半で到着する立地も魅力。駅の周辺には無料の足湯などもあり、移動前に少し立ち寄るのもおすすめです。まずはここから登山電車+ケーブルカーを乗り継ぎ、最初の目的地である「箱根ロープウェイ」の起点となる早雲山駅へと向かいましょう。

箱根湯本駅

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【9:50】箱根ロープウェイ|絶景の空中散歩

早雲山駅から桃源台駅までを結ぶ「箱根ロープウェイ」は、全長約4キロメートルの空の旅を楽しめるアトラクションです。ゴンドラからは箱根の壮大なパノラマが広がり、天気の良い日には富士山の雄姿を望むことができます。

とくに大涌谷の上空を通過する際は、足元に迫力ある噴煙地帯が広がり、火山活動のエネルギーを間近に感じるスリル満点の体験ができます。四季折々に表情を変える箱根の山々を、鳥の視点で眺められるのが最大の魅力です。窓が大きく設計された快適な車内では、美しい景色を背景に記念撮影を楽しむのもおすすめ。箱根観光には欠かせない、ダイナミックな空中散歩をぜひ体感してください。

箱根ロープウェイ

▼箱根湯本駅から箱根ロープウェイへの行き方

次は箱根ロープウェイの途中にある大涌谷駅で下車して、大涌谷を散策します。

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【10:20】大涌谷|大地のエネルギーを体感・名物の黒たまごを楽しむ

約3,000年前の噴火によって形成された大涌谷は、現在もなお白い噴煙が立ち込める箱根を代表する景勝地です。一帯には硫黄の香りが漂い、荒々しい岩肌と噴煙が織りなす光景は、まさに「地獄谷」と呼ぶにふさわしい迫力があります。

ここで外せないのが、名物の黒たまごです。温泉池の熱と成分の化学反応で殻が黒くなった茹でたまごで、1つ食べれば「7年寿命が延びる」という言い伝えがあります。散策路を歩きながら地球の息吹を肌で感じ、絶景をバックに黒たまごを味わうのは大涌谷ならではの楽しみ。火山のエネルギーを五感で体感できる、箱根観光のハイライトの一つと言えるでしょう。

大涌谷・大涌谷くろたまご館

▼箱根ロープウェイから大涌谷への行き方

約1時間の滞在したのち、次はちきゅうの谷(展望デッキ・自然観察)に向かいます。大涌谷くろたまご館と同じ敷地内にあるため、移動時間はかかりません。

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【11:20】ちきゅうの谷|展望デッキからの自然美

大涌谷の標高の高い位置にあり、地球の鼓動を間近に感じられるのが展望エリア「ちきゅうの谷」です。開放感あふれる展望エリアからは、眼下に広がる荒々しい噴煙地帯や箱根外輪山のパノラマを一望でき、圧倒的な自然のスケールに驚かされます。

自然観察路では、火山ガスが噴き出す様子や、厳しい環境下で生き抜く独特の植物など、箱根の地形が生み出すダイナミズムを詳しく学ぶことができます。景色を眺めながらリフレッシュできるスペースは、日常を忘れて深呼吸するのに最適です。五感を使って箱根の成り立ちを体感できるこの場所は、癒やしと学びが融合した、まさに地球を感じる貴重な空間です。

ちきゅうの谷

▼大涌谷からちきゅうの谷への行き方

壮大な地球を肌で感じたあとは、桃源台港へに移動してランチを食べます。移動時間は、ロープウェイで約20分です。

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【12:50】桃源台周辺でランチ|湖畔レストランでリゾート気分

桃源台周辺には、美しい芦ノ湖を眺めながら食事が楽しめるレストランが点在しています。窓際の席からは、きらめく湖面と優雅に往来する海賊船を望むことができ、リゾート気分を存分に味わえます。メニューは、地元の食材を活かした洋食や、箱根ならではの和食などバリエーション豊かです。開放感のある明るい店内で、静かな湖の風景に癒やされながらとるランチは格別です。

とくに、天気が良い日には青空と湖のコントラストが素晴らしく、食事の味を一層引き立ててくれます。午後からの観光に向けて、心地よい風を感じながらゆったりとエネルギーをチャージするのに最適なロケーションです。

桃源台港

▼ちきゅうの谷から桃源台港への行き方

素晴らしい景色と美味しいご飯でお腹を満たしたら、窓から見えていた湖畔に浮かぶ箱根海賊船に乗船して元箱根港へに移動します。

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【14:10】箱根海賊船|富士山との絶景コラボ

ランチの後は、桃源台港から「箱根海賊船」に乗って元箱根港へと移動します。この船は中世の帆船をモデルにしており、豪華な内装やデッキのオブジェが旅の気分を盛り上げます。芦ノ湖を渡る約30分間の船旅では、湖上からしか見ることのできない景色が広がります。

とくに元箱根港へ近づく際に見える、赤い「平和の鳥居」と富士山、そして湖が織りなすコントラストは絶景のフォトスポットです。到着地の元箱根港は、古くから箱根神社の玄関口として栄えた歴史情緒あふれる港です。湖を渡る爽やかな風に吹かれながら、優雅なクルーズと港町の雰囲気の両方を一度に楽しむことができます。

箱根海賊船・元箱根港

▼桃源台園から箱根海賊船・元箱根港への行き方

元箱根港に着いたら、箱根神社に移動します。所要時間は徒歩で約15分です。

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【15:00】箱根神社|屈指のパワースポット・フォトスポット

元箱根港から歩いてすぐの場所に位置する「箱根神社」は、1,200年以上の歴史を誇る屈指のパワースポットです。巨木が続く参道は神聖な空気に包まれ、歩くだけで心が浄化されるような感覚を味わえます。朱塗りが美しい本殿では、交通安全や縁結びなどのご利益を求めて多くの参拝客が訪れます。

また、芦ノ湖に浮かんでいるかのように立つ「平和の鳥居」は、SNSでも大人気の撮影ポイント。湖の青と鳥居の赤が一体となった幻想的な風景は、見る者を圧倒する美しさです。歴史と自然、そして神秘的な雰囲気が見事に調和した箱根神社で、旅の安全を祈願しながら静かな時間を過ごしましょう。

箱根神社

▼箱根海賊船・元箱根港から箱根神社への行き方

1日目の観光はここで終わりです。バスまたはタクシーで宿に移動後、温泉で疲れを癒します。移動時間は約30分です。

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【17:00】箱根温泉|ゆったり温泉を楽しむ

写真はイメージです

観光を終えたら、いよいよ箱根の温泉宿へチェックインです。箱根は古くから湯治場として親しまれ、その泉質は多種多様で「箱根十七湯」と呼ばれるほど豊富です。木のぬくもりを感じる和室や、最新の設備を整えた露天風呂付き客室など、宿によって異なる個性を楽しめます。

温泉にゆったりと浸かれば、1日の移動で疲れた体も芯からほぐれ、至福のリラックスタイムが訪れます。湯上がりには、窓の外に広がる箱根の豊かな自然を眺めながら、静かに流れる時間を満喫しましょう。心身ともにリフレッシュできるのは、温泉地・箱根ならではの醍醐味です。少し休憩したら、夕食の時間です。

箱根温泉

▼箱根神社から箱根温泉への行き方

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【19:00】箱根の温泉宿でディナー

写真はイメージです

箱根の温泉宿でいただく夕食の主役は、彩り豊かな「会席料理」です。相模湾で獲れた新鮮な魚介類や、箱根近郊で育った旬の野菜、地元のブランド肉など、厳選された食材が贅沢に使用されます。一品一品が職人の技で丁寧に仕上げられ、まるで芸術品のような美しさは、目でも舌でも楽しめます。

季節の移ろいを表現した先付から始まり、お造り、煮物、焼き物、そして締めのご飯まで、絶妙なタイミングで提供される心尽くしのおもてなしに感動することでしょう。地酒とともに、その土地ならではの味覚をゆっくりと堪能するひとときは、旅の最高の思い出になります。贅を尽くした夕食を心ゆくまでお楽しみください。

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【21:00】箱根の温泉宿で宿泊

箱根の魅力を凝縮した1日目は、箱根湯本駅から始まり、ロープウェイからの絶景、大涌谷の迫力、そして芦ノ湖の優雅な船旅と、箱根の自然と歴史を五感で堪能した充実の時間でした。温泉で癒やされ、美食を味わったことで、日常の喧騒を忘れられたのではないでしょうか。

お部屋で今日撮影した写真を見返しながら、旅の余韻に浸るのも素敵な過ごし方です。明日はさらに箱根の奥深い魅力を探求する行程が待っています。2日目も移動が多いため、早めに布団に入って心地よい静寂に包まれながら、一日の疲れを癒やしましょう。

【2日目】箱根観光のモデルコース

【09:00】宿泊先出発

箱根の朝は、立ち込める霧が幻想的な風景を作り出し、都会では味わえない非日常を感じさせてくれます。澄み渡る山の空気と静寂の中で目覚める、爽やかな朝から1日を開始しましょう。宿泊先で滋味豊かな朝食を楽しみ、温泉で心身を整えたら、いよいよ出発です。

2日目のテーマは「芸術に浸る1日」。箱根は世界的に有名な美術館が点在する「国内屈指のアートの聖地」でもあります。まずはバスまたはタクシーを使って彫刻の森美術館(屋外展示・彫刻鑑賞)に移動します。移動時間は約30分。豊かな自然と調和した美しい建築や作品を巡る、知的で優雅な旅へと向かいます。

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【9:30】彫刻の森美術館|日本初の屋外アートスポット

「彫刻の森美術館」は、昭和44(1969)年に開館した、日本初の野外美術館(オープンエアー・ミュージアム)です。箱根の雄大な山々を望む広大な敷地には、ロダンやヘンリー・ムーアなど近代・現代を代表する巨匠の名作約120点が常設展示されています。四季折々の自然の変化が作品の表情を変え、散策しながらアートを身近に感じられるのが最大の特徴です。

また、300点以上の作品を収蔵するピカソ館をはじめ、室内展示も充実。ステンドグラスが美しい「シンフォニー彫刻」や、子供たちが遊べる体験型アートもあり、大人から子供まで五感で楽しめる空間です。自然と芸術が見事に調和した、開放感あふれるひとときを過ごせます。

彫刻の森美術館

▼宿泊先から彫刻の森美術館への行き方

次はポーラ美術館に向かいます。バスまたはタクシーを利用して、約40分の移動です。

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【11:40】ポーラ美術館|モネなど西洋近代絵画の傑作を鑑賞

「ポーラ美術館」は、仙石原の深い森に溶け込むように建つ、建築美が素晴らしい美術館です。「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに、建物の大部分が地下に埋設された独自のデザインが特徴です。印象派のコレクションが非常に充実しており、モネの「睡蓮」やルノワールの作品など、西洋近代絵画の傑作を間近に鑑賞できます。

また、ガラス張りの吹き抜けから差し込む自然光が展示空間を優しく包み込み、落ち着いた雰囲気の中で作品と対話可能。周囲にはブナやヒメシャラの森を巡る散歩道も整備されており、アート鑑賞の合間に、箱根の豊かな原生林を肌で感じながらリフレッシュできるのも、この美術館ならではの魅力です。

ポーラ美術館

▼彫刻の森美術館からポーラ美術館への行き方

そろそろお腹が空くころなので、少し遅めのランチにしましょう。ポーラ美術館からバスまたはタクシーで、20分ほど移動して仙石原に向かいます。

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【13:30】仙石原でランチ

写真はイメージです

仙石原エリアの飲食店は、高原のリゾート地らしい落ち着いた雰囲気と、多様なジャンルの名店が揃っているのが特徴です。老舗旅館が手がける本格的な会席料理や、箱根の清らかな水で作られた御膳、また地元の新鮮な野菜をふんだんに使ったイタリアンやフレンチなど、選択肢が豊富です。

とくに、古民家を改装したレストランや、窓からススキ草原の絶景を望めるカフェなど、空間そのものがアートの一部のようなお店も多く、ゆったりとランチを楽しめます。箱根の滋味豊かな食材を、職人の技やシェフの感性で仕上げた一皿は、旅の満足度をさらに高めてくれるでしょう。

▼ポーラ美術館から仙石原への行き方

雄大な自然と、心身ともに癒される食事を堪能したら、次は最後の観光地・箱根ガラスの森美術館に向かいます。仙石原からは徒歩またはバスで、約15分です。

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【15:15】箱根ガラスの森美術館|ヴェネチアン・グラスの映えフォトスポット

「箱根ガラスの森美術館」は、中世ヨーロッパの貴族の館を彷彿とさせる、ヴェネチアン・グラス専門の美術館です。15世紀から19世紀にかけてヨーロッパ貴族を魅了した繊細で華麗なガラス作品が展示されており、その煌びやかな世界観に引き込まれます。最大の見どころは、庭園に輝く「光の回廊」やクリスタルガラスの樹木です。太陽の光を受けて七色に輝くクリスタルは、季節や天候によって異なる美しさを見せ、まさに絶好のフォトスポット。SNS映え間違いなしの写真が撮れます。

庭園からは大涌谷を望むことができ、ヴェネチアの情緒と箱根の自然が融合した不思議な空間が広がります。館内のショップではガラスのアクセサリーも充実しており、旅の思い出の品探しも楽しめます。

箱根ガラスの森美術館

▼仙石原から箱根ガラスの森美術館への行き方

ガラスによる光の世界を堪能したあとは、旅の最終地点・箱根湯本駅に向かいます。箱根ガラスの森美術館からは、バスまたはタクシーで約30分です。

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【17:00】箱根湯本駅|お土産購入・解散

旅の終わりは、旅をスタートした箱根湯本駅です。駅舎のデッキからは早川のせせらぎや山々の景色を一望でき、旅の締めくくりにふさわしい風情があります。お土産選びは駅直結の「箱根の市」や、駅前の商店街が中心となります。

定番は、蒸したての「温泉饅頭」や、小田原に近い土地柄を活かした「かまぼこ」、箱根の伝統工芸品である「寄木細工」です。とくに「箱根の市」では、限定のスイーツや地酒、おつまみ類が豊富に揃い、帰りのロマンスカー車内で楽しむ一品を探すのもまた旅の醍醐味です。周辺には足湯もあり、出発の直前まで箱根の余韻を楽しみながら、思い出とともに帰路に就くことができます。

▼箱根ガラスの森美術館から箱根湯本駅への行き方

旅サラダで取材した箱根のおすすめ観光スポット

ここからはモデルコースには入っていませんが、テレビ番組「朝だ!生です旅サラダ」で取材した箱根のスポットの中から、ぜひ紹介したい編集部おすすめの箱根観光スポットを紹介します。時間に余裕がある方はぜひ足を運んでみてください。

1. 公時神社

童話・金太郎のモデルとなった平安時代の武将・坂田公時を祀る神社です。境内最大の特徴は、本殿横に奉納されている巨大な「まさかり」です。その圧倒的なサイズは、金太郎の怪力伝説を彷彿とさせ、他では見られないフォトスポットとなっています。

ここは金時山への登山口でもあり、勝負事や子供の健やかな成長を願うパワースポットとしても有名です。毎年5月の「公時祭」では子供相撲が奉納される、古き良き日本の伝統と伝説が今も息づいています。鬱蒼とした森に囲まれた穏やかな空気の中で、伝説の勇者のエネルギーを肌で感じられる、箱根のなかでも独自の力強さを持った場所です。

公時神社

2. Bakery&Table箱根

芦ノ湖のほとりに建つ、三階建ての複合ベーカリーカフェ「Bakery&Table箱根」。一階テラスにある「足湯」に浸かりながら、焼き立てのパンと湖の絶景を同時に楽しめます。源泉掛け流しの温もりを感じつつ、刻々と表情を変える湖面を眺める時間は、他では味わえない贅沢なひととき。看板メニューの「米粉のカレードーナツ」は、中に半熟卵が丸ごと入った独創的な逸品です。

二階のカフェや三階のレストランからもパノラマビューが広がり、どこにいても芦ノ湖の美しさを主役に食事が楽しめます。五感すべてを使って箱根の自然と美食を堪能できる、まさに「湖畔の特等席」と呼ぶにふさわしいスポットです。

Bakery&Table箱根

3. 仙石原すすき草原

台ヶ岳の斜面を埋め尽くす「かながわの景勝50選」の一つ「仙石原すすき草原」。秋になると見渡す限りの銀色の穂が輝き、やがて黄金色に染まる幻想的な光景は、箱根の秋を象徴する唯一無二の絶景です。草原の中を貫く一本道を進むと、背丈を超えるススキに囲まれ、まるで異世界に迷い込んだような感覚に陥ります。

初夏の青々とした草原もまた美しく、季節ごとに異なる大地の生命力を感じられるのが特徴です。かつての火山活動の名残りを感じさせる独自の地形と、風にそよぐ穂の波が作り出す静寂のメロディは、人工物では決して再現できない「自然のアート」。箱根のダイナミックなスケールを最も純粋に体感できる場所です。

仙石原すすき草原

4. 箱根写真美術館

「箱根写真美術館」は、強羅の閑静な森に佇む、写真家・山田應水氏が創設した私設美術館です。最大の特徴は、富士山を長年撮り続けてきた同氏による、荘厳で詩的な作品群です。デジタルにはないフィルムの質感や、印画紙に宿る光の深みを大切にした展示は、見る者の心に静かな感動を呼び起こします。

杉材を多用したぬくもりある建築と、手入れの行き届いた庭園が作品と見事に調和し、空間全体がひとつの芸術作品のよう。併設されたカフェでは、パリでお菓子作りを学んだシェフによる季節限定のデザートが評判で、テラス席から箱根外輪山を望む優雅な時間も楽しめます。大手の大型美術館とは一線を画す、個人のこだわりと美学が詰まった隠れ家的スポットです。

箱根写真美術館

まとめ

今回ご紹介したモデルコースでは、大涌谷の圧倒的な自然のエネルギーや芦ノ湖での優雅な船旅など、箱根ならではの魅力を余すことなく楽しめます。さらに仙石原すすき草原やBakery&Table箱根など、ちょっと足を伸ばしてでも行きたい、歴史や自然を感じられるスポットも見逃せません。

まだまだ魅力的な観光地が点在しており、何度訪れても新しい発見に出会える箱根。今回のモデルコースを楽しんだ次は、また別の季節にも訪問して、箱根の魅力にどっぷりハマってみてください。

※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年12月に作成しました。

※当モデルコースはあくまで一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のものであり、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

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