今回、ゲストの近藤千尋さんが旅するのは北海道釧路市。活気あふれる市場での食べ歩きに始まり、100年以上守られてきた原生林、湖畔に息づくアイヌ文化の集落、そして湖に浮かぶ小さな社まで——釧路と阿寒湖のおすすめ観光スポットとご当地グルメをご紹介します。

和商市場

1954年(昭和29年)の開設以来、釧路でもっとも長い歴史を重ねてきた市場です。「和して商う」という思いが、その名の由来。函館の朝市、札幌の二条市場と並ぶ北海道三大市場のひとつに数えられ、場内には鮮魚や精肉、青果を扱う店が軒を連ねます。地元で「釧路の台所」と呼ばれてきた存在。

名物は「勝手丼」です。まずご飯を買い、鮮魚店を巡ってカニやウニ、イクラなど好みのネタを少しずつ選び、ご飯に乗せていけば自分だけの一杯ができあがります。何をどれだけ盛るかは、その日の気分次第。

あっかんべぇ~阿寒本店

阿寒湖へと向かうまりも国道沿い、赤い屋根が目印の店です。原料は近隣の牧場で搾られた生乳100%。自社工場で低温殺菌することで、搾りたての風味をそのまま生かしています。

人気はソフトクリームとジェラート。口に広がるのは、濃厚でコクのあるミルクの味わい。阿寒湖へ向かう道中の一服にちょうどいい立地です。

阿寒湖の森

100年以上にわたり、手つかずの自然が守られてきた原生林。1983年に設立された前田一歩園財団などが約3,892ヘクタールの森林地を管理し、巨木の立ち並ぶ景観と豊かな生態系を守り継いできました。

森の一角に点在するのが、火山現象の「ボッケ(泥火山)」です。名はアイヌ語で「煮え立つ」を意味する「ポフケ」に由来。地中の炭酸ガスに押し上げられた泥や水が、地表で泡を立てながら盛り上がります。

阿寒湖

阿寒摩周国立公園内に位置するカルデラ湖。約15万年前の噴火によって生まれ、雌阿寒岳・雄阿寒岳に囲まれています。国の特別天然記念物である球状の「マリモ」が自生することで、世界的に名を知られる湖です。

阿寒湖アイヌコタン

阿寒湖のほとりに広がる、北海道最大級のアイヌの集落。単なる観光展示施設ではなく、約120人のアイヌ民族の人々が実際に暮らしながら伝統文化を継承・発信している「生きている集落」です。

通りに並ぶのは、アイヌ古式舞踊などの公演を行う舞踊施設や工芸の施設、そして飲食店や民芸品店。店先に置かれるのは、木彫り作家が手がけた作品やアイヌ雑貨。つくり手が暮らす土地で、その手仕事に触れられる場所です。

チニタ民藝店(ちにたみんげいてん)

実践工房(じっせんこうぼう)

あかん遊久の里 鶴雅

阿寒の雄大な自然とアイヌ文化を感じられる温泉リゾート。8階の「天空露天風呂」から見渡すのは、阿寒湖の大パノラマ。1階の「庭園露天風呂」では、湖と一体になるような湯浴みが楽しめます。ドーム型の展望サウナや岩盤浴も備わり、館内だけで多彩な風呂巡りができます。

ロビーやギャラリーに飾られるのは、アイヌ木彫家の作品。阿寒湖のアイヌ文化を取り入れた客室もあり、郷土の歴史と文化に触れられる空間が館内に広がります。

阿寒ネイチャーセンター

阿寒摩周国立公園の阿寒湖エリアを拠点に、四季折々のアウトドアアクティビティを提供するネイチャーガイドショップです。

プログラムのひとつが「カナディアンカヌーで行く阿寒湖早朝散歩」。人工物の見えないコースを進むため、視界に入るのは湖と森だけです。朝霧が湖面を流れる日も多くあります。

奈辺久

阿寒湖温泉街に店を構える老舗の郷土料理店。湖で獲れるワカサギや阿寒サーモン(ニジマス)を使った天ぷら、丼もの、定食が揃います。

自家製の手打ちそばも用意され、湖の恵みとそばのどちらも味わえます。

フィッシングランド阿寒

阿寒湖の遊漁案内とボートの貸し出しを行う店。湖にはヒメマスやニジマス、サクラマス、イトウなどが生息し、なかでも日本を代表するアメマスの聖地として知られてきました。ヒメマスの原産地も、この阿寒湖です。

白龍神社

阿寒湖に浮かぶ無人島「ヤイタイ島」に鎮座する神社。白龍の神を祀り、湖のパワースポットとしても知られています。

湖上を渡ってたどり着く社は、阿寒湖を巡る旅の締めくくりにふさわしい場所です。

RECOMMENDED

おすすめ