山梨県北杜市|水が育む、うまさがある。水が呼ぶ、出会いがある。
2026.04.25
日本三名泉のひとつに数えられる草津温泉。群馬県北西部の標高約1,200mに位置し、豊富な湯量と高い泉質を誇る日本有数の温泉地です。シンボルの湯畑を中心に広がる温泉街には、湯もみショーや足湯、食べ歩きグルメなど見どころも多く、年間を通して多くの観光客が訪れています。
今回は、長野・軽井沢を起点に、草津温泉とその周辺の絶景スポットを巡る1泊2日のモデルコースをご紹介します。雄大な自然景観を楽しみながら、名湯に癒やされる贅沢な温泉旅へ。さらに、テレビ番組『朝だ!生です旅サラダ』で取材したスポットも交えながら、草津エリアの魅力をたっぷりとお届けします。
※当モデルコースは一例であり、行程を保証するものではありません。
各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のもので、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

長野県東部に位置する軽井沢駅は、北陸新幹線の停車駅であり、草津温泉方面へ向かう観光の起点となる交通の要所です。駅周辺には複数のレンタカー店舗が点在しており、公共交通機関からスムーズに車へ乗り換えることが可能です。
ここから目的地の草津温泉までは、有料道路の「鬼押ハイウェー」などを経由しながら、標高差のある山岳道路を走行します。軽井沢の市街地を抜けると、浅間山を望む開放的なドライブルートが広がります。周辺の景勝地へ立ち寄りながら、約30分間のドライブを楽しみましょう。

白糸の滝は、長野県と群馬県の県境近く、北軽井沢エリアに位置する幅約70m・高さ約3mの扇状の滝です。浅間山の溶岩層を通り抜けた伏流水が、岩壁のいたるところからまるで白い糸を垂らすように静かに流れ落ちる様子は、繊細かつ神秘的な美しさを放っています。
落差こそ大きくないものの、幅広い岩盤から湧き出る無数の水糸が織り成す光景は他に類を見ない独特の趣があり、軽井沢の自然美を象徴するスポットとして長年愛されています。遊歩道が整備されており、間近で滝を観察できます。新緑・紅葉の季節は特に美しく、四季を通じて訪れる価値のある名所です。
▼軽井沢駅から白糸の滝への行き方
繊細な水のカーテンに心を洗われたら、次はレンタカーで約15分の場所にある鬼押出し園に向かいます。

鬼押出し園は、1783(天明3)年の浅間山大噴火によって流出した溶岩が冷え固まってできた、約1.15km²にも及ぶ広大な溶岩原を整備した自然公園です。大小さまざまな形の溶岩塊が黒々と積み重なった景観は、「鬼が岩を押し出した」という伝説を彷彿とさせる迫力があり、荒々しい美しさを持っています。
園内には遊歩道が整備されており、溶岩の合間から浅間山や北アルプス方面の山並みを望む360度の高原パノラマを楽しめます。春はツツジ、夏は高山植物、秋は紅葉と四季を通じて彩りが変わり、自然の力強さと繊細さを同時に体感できる唯一無二のスポットです。
▼白糸の滝から鬼押出し園への行き方
溶岩原の絶景を堪能したら、園内のレストランでランチタイムにしましょう。

鬼押出し園の園内にあるレストランでは、北軽井沢の澄んだ空気と浅間山の雄大な眺望を楽しみながら食事ができます。標高約1,300mの高原ならではの爽快なロケーションは、都市部では味わえない贅沢な昼食時間を演出してくれます。
軽食から定食まで幅広いメニューが揃っており、信州や群馬の地場食材を使ったメニューも充実。午前中に歩いた溶岩原の景色を思い返しながらゆったりとランチを楽しんだら、午後は草津温泉へ向かいます。
レンタカーで約40分の道中は、北軽井沢から嬬恋村を抜ける山岳ルートで、車窓からの景色も楽しみのひとつです。

草津温泉の中心に位置する「湯畑」は、毎分約4,000リットルもの温泉が湧き出す圧倒的な源泉地帯で、草津温泉のシンボルとして広く知られています。木製の湯樋(ゆどい)をゆっくりと流れながら湯の花を採取する仕組みは江戸時代から続く伝統製法で、温泉情緒あふれる景観を構成しています。日没から深夜にかけてライトアップが実施されており、湯けむりが幻想的に照らされる様子は昼間とはまた異なる美しさがあります。

湯畑を取り囲む石畳の散策路を歩いたら、石段坂を上った先に建つ「光泉寺」へも立ち寄りましょう。草津の温泉を守護する古刹として親しまれており、境内からは湯畑と温泉街を見渡す眺望も楽しめます。
▼鬼押出し園から湯畑・光泉寺への行き方
湯畑と光泉寺を堪能した次は、徒歩約5分の「熱乃湯」へ向かい、草津ならではの伝統文化体験を楽しみます。

熱乃湯は、草津温泉の伝統文化「湯もみと踊りショー」を実演・体験できる施設です。「湯もみ」とは、約50~90℃と非常に高い草津温泉の源泉の温度を、加水せずに適温まで下げる技術として江戸時代から受け継がれてきた作業のこと。草津節のお囃子に合わせて板を上下に動かす動作は、独特のリズム感と迫力があります。
1日6回行われるショーでは、揃いの浴衣姿の演者が草津節を歌いながら湯もみを披露。ショー終了後には実際に湯もみを体験できる時間もあり、温泉文化を体で感じられる貴重な機会です。草津温泉を訪れたなら、ぜひ立ち寄っておきたい定番スポットです。
▼湯畑・光泉寺から熱乃湯への行き方
草津伝統の湯もみ文化を体感したら、そろそろ宿にチェックインします。移動時間は、徒歩約10分です。

宿に到着したら、まずは自慢の源泉かけ流し温泉でひと風呂浴びましょう。草津の湯は強酸性(pH約1.5~2.1)で殺菌力が高く、皮膚疾患や疲労回復に優れた効能を持つといわれています。自家源泉を持つ宿も多く、施設ごとに異なる泉質や湯使いを楽しめるのが草津ならではの醍醐味です。
宿によっては複数の貸切風呂や露天風呂を備えており、湯けむり漂う温泉街の夜景を眺めながら、ゆったりと入浴を楽しむことができます。チェックイン後はディナーまでの時間を温泉でゆったり過ごし、旅の疲れをしっかりリセットしてください。
▼熱乃湯から宿への行き方

草津温泉の旅館で提供されるディナーは、上州・信州の山の幸がふんだんに盛り込まれた会席料理が定番です。標高1,200mの山岳地帯ならではの食材として、猪鍋・鹿肉・熊肉などのジビエ料理を看板メニューに据える宿もあります。
とくに猪鍋は、みそ仕立ての濃厚な汁と独特の旨味が特徴で、温泉で温まった体にじんわりと染みる滋味深い一品です。また、地元産のキノコや山菜を使った前菜・煮物、上州牛のステーキなど、地産地消の食材が揃う会席料理は、草津の宿ならではの贅沢です。
お腹を満たしたあとは、もう一度温泉に浸かり、翌朝に備えてゆっくり休みましょう。

2日目は朝食前に朝風呂に入り、すがすがしい気持ちで始めましょう。朝食を済ませ、身支度を整えてから宿を後にし、昨日訪れた湯畑を再訪します。草津温泉の宿から湯畑までは、温泉街の路地を縫うように歩いて約5分。早朝の温泉街は観光客も少なく、硫黄の香りが漂う静かな石畳を独占するように歩ける贅沢な時間です。
途中、各所から立ちのぼる湯煙や、まだ開店前の温泉まんじゅう屋の前を通り過ぎると、草津の朝の生活感あふれる風景を楽しめます。本格的に観光客で賑わう前の静かな温泉街の表情を感じながら、ゆっくりと湯畑を目指しましょう。

観光客の少ない早朝の湯畑は、昨日とはまったく異なる表情を見せてくれます。朝靄の中に立ちのぼる湯けむりと、温泉が流れ落ちる音だけが響く幻想的な空間は、草津温泉を訪れた旅人だけが味わえる贅沢な時間です。足元からじんわりと温まる温泉の香りを感じながら、ゆったりと周囲を散歩してみましょう。
早朝の温泉街は地元の人々が共同浴場へ向かう姿も見られ、観光地としてだけでなく生活の場としての草津温泉の側面を垣間見られます。湯畑周辺の石畳を歩きながら、朝の清々しい空気とともに草津の情緒をゆっくり味わってください。
▼草津温泉の宿から湯畑への行き方
温泉街の朝を五感で感じたあとは、草津片岡鶴太郎美術館に向かいます。移動時間は、徒歩約5分です。

草津片岡鶴太郎美術館は、俳優・タレントとして知られる片岡鶴太郎氏が描いた絵画・書・陶芸作品を展示する美術館です。館内には独特の色彩感覚と繊細なタッチで描かれた作品群が常時100~120点、収蔵作品は約300点以上あり、季節ごとに年4回の入れ替えも行われています。
温泉地と芸術という一見意外な組み合わせながら、草津の自然や温泉文化を深く愛した作家の世界観を通じて、この地の魅力を新たな視点で発見できる場所です。
▼草津温泉湯畑から草津片岡鶴太郎美術館への行き方
芸術の余韻に浸りながら、次の観光地・西の河原公園・露天風呂に向かいます。移動時間は、徒歩約10分です。

西の河原公園は、草津温泉の西端に広がる温泉地帯で、地面のあちこちから温泉が湧き出す荒涼とした景観が独特の雰囲気を醸し出すスポットです。木々の合間を縫うように続く遊歩道を歩くと至るところで湯煙が立ちのぼり、足元の川底から湯が滲み出す様子が観察でき、草津温泉の湯量の豊富さを実感できます。
公園の奥に位置する「西の河原露天風呂」は、面積約500㎡を誇る草津最大の露天風呂です。開放的な空の下、大自然に包まれながら源泉かけ流しの湯に浸かる体験は格別の一言です。湯上がりの爽快感とともに、草津温泉の醍醐味を全身で味わいましょう。
▼片岡鶴太郎美術館から西の河原公園・西の河原露天風呂への行き方
大露天風呂でリフレッシュしたら、徒歩約10分で湯畑周辺へ戻り、ランチタイムにしましょう。

湯畑を囲むように飲食店が立ち並ぶエリアには、さまざまなグルメが揃っています。「蕎麦」をはじめ、幅広の手打ち麺と季節の野菜を醤油または味噌仕立てで煮込んだ「おっきりこみ」や、数センチから10センチ以上の幅があり、非常に薄い麺が特徴の「ひもかわうどん」、特産品の花インゲン豆を使った料理など、郷土の味も楽しめます。
湯畑に面したロケーションのカフェやレストランでは、源泉が湧き出す光景を眺めながら食事ができる席を設けている店舗も。草津温泉の情緒をBGMに、旅の最後のランチをゆっくり楽しみましょう。午後はお土産購入と温泉街散策が残っていますので、食べすぎには要注意です。
▼西の河原公園・西の河原露天風呂から湯畑の飲食店への行き方
滋味深いランチでお腹が満たされたら、次はお土産を買いに草津温泉街を散策します。

ランチの後は、温泉街をのんびり散策しながらお土産を選びましょう。草津温泉の定番みやげとして真っ先に挙げられるのが「温泉まんじゅう」と「湯の花」です。温泉まんじゅうは、温泉の蒸気で蒸しあげており、ほんのり茶色がかった皮とこしあんの上品な甘さが特徴。蒸したてを食べ歩きで楽しめる店舗も点在しています。
「湯の花」は草津温泉の湯樋に自然沈殿した温泉成分を乾燥させたもので、自宅の浴槽で草津の湯を再現できる人気の定番土産です。年間生産量に限りがあるため、見かけたらぜひチェックしたい人気土産です。
他にも、草津温泉をモチーフにした雑貨、地元産の蜂蜜や山菜加工品なども充実しています。次の目的地「愛妻の丘」へ出発する前に、じっくりとお気に入りのお土産を選んでみてください。
▼湯畑周辺の飲食店から草津温泉街への行き方
お土産を購入したあとは、本旅最後の観光地・愛妻の丘(嬬恋村)に向かいます。移動時間はレンタカーで約40分です。

愛妻の丘は、日本最大の夏秋キャベツ産地として知られる嬬恋村に位置する、小高い丘です。丘の上に立つと、眼前には果てしなく広がるキャベツ畑の緑と、その背後にそびえる浅間山の雄大なシルエットが一体となった絶景が広がります。
草津温泉からレンタカーで約40分、帰り道の軽井沢方面ルートに位置するため、旅のしめくくりに訪れるのにぴったりのスポットです。
「嬬恋(つまごい)」という地名は、日本武尊が亡き妻を偲んで「吾嬬はや(ああ、わが妻よ)」と嘆いたという故事に由来するとされ、その縁からこの丘は愛妻家の聖地としても知られています。丘の上にある「愛の鐘」を鳴らしながら、絶景とともに旅の締めくくりにふさわしい特別な瞬間をお過ごしください。
▼草津温泉から愛妻の丘(嬬恋村)への行き方
嬬恋の絶景を胸に刻んだら、レンタカーで約40分、軽井沢駅へと帰路につきましょう。

愛妻の丘の絶景を胸にレンタカーを走らせること約40分、旅のスタート地点・軽井沢駅へと戻ります。レンタカーを返却したら、駅周辺で軽井沢みやげを探す時間もあります。軽井沢プリンスショッピングプラザや駅構内の売店では、軽井沢ジャム・チーズ・地ビールなど上質なお土産が揃っています。
草津温泉の名湯、北軽井沢の絶景、そして嬬恋村の雄大なキャベツ畑と浅間山——1泊2日でこれだけ多彩な体験が詰まった旅が楽しめるのが、このコースの魅力です。東京からのアクセスも良く、週末旅行にもぴったりの充実した行程を、ぜひ次の旅のプランに加えてみてください。
▼愛妻の丘(嬬恋村)から軽井沢駅への行き方
ここからは今回のモデルコースには含まれていませんが、テレビ番組「朝だ!生です旅サラダ」で実際に取材した軽井沢を含む草津温泉付近の観光スポットの中から、編集部が特におすすめしたい観光地をご紹介します。時間に余裕がある方は、ぜひ旅のプランに加えてみてください。

熊野皇大神社は、長野・群馬の県境に鎮座するという全国でも珍しい神社です。本殿がちょうど県境をまたいでおり、参拝者は一度の参拝でふたつの県の神様に詣でることができます。草津温泉から軽井沢方面へ向かう際に足を伸ばせる距離にあり、草津の旅と合わせて訪れるのにぴったりのスポットです。
社殿脇に立つ「しなの木」は樹齢1,000年を超える御神木で、その存在感は圧倒的。縁結びや開運のご利益があるとされており、草津温泉の旅の後に立ち寄れば、縁起の良い御守りとともに旅の思い出をひとつ増やすことができます。軽井沢周辺の自然とパワースポット巡りが好きな方にとって、必訪の神社のひとつです。

軽井沢発地市庭(ほっちいちば)は、軽井沢南部の発地エリアに位置する農産物直売所です。地元・信州や上州の農家が丹精込めて育てた旬の野菜・果物・加工品が並びます。草津温泉から軽井沢駅までの道中でも立ち寄りやすい場所にあり、新鮮な地産食材を手に入れるのにうってつけの場所です。
夏から秋はトウモロコシやレタス・キャベツなど高原野菜が充実し、地元産のジャムやジュース・乳製品なども人気を集めています。広大な敷地に設けられたパン工房やカフェでのんびりと一息つくのもおすすめ。草津温泉の旅を締めくくる軽井沢散策の最後に、新鮮な高原の恵みをたっぷりお持ち帰りください。

軽井沢アイスパークは、国内有数のカーリング専用施設として知られる体験型スポットです。本格的なカーリングリンクを備えており、初心者でも専門インストラクターの指導のもとカーリングを楽しめます。先に紹介した軽井沢発地市庭のすぐ近くにあるため、合わせて立ち寄るのもおすすめです。
温泉でじっくりリラックスした翌日のアクティビティとして、氷の上でカーリングに挑戦することで、旅の思い出をより濃いものにできます。家族連れやカップル、グループ旅行にもぴったりな、草津温泉の旅をさらに充実させてくれる体験型スポットです。

あさま食堂は、群馬県嬬恋村鎌原にある食堂です。草津温泉から軽井沢方面へ向かう国道沿いにあり、草津観光のドライブルートの途中に気軽に立ち寄れるロケーションが魅力です。丹精込めて作る家庭的な料理は、「旅の途中で出会えるほっとする味」として旅人に親しまれています。
上州の山の幸をたっぷり使った定食や、ラーメン、丼ものなど、シンプルながら素材の旨みが引き立つメニューが並びます。草津温泉の帰り道、軽井沢へ向かう前に腹ごしらえをしたいときにぴったりの一軒です。

食事処 暖(だん)は、草津温泉街に位置する、地元食材にこだわった落ち着いた雰囲気の食事処です。草津の名物を楽しみながら旅の思い出をじっくり振り返れる温かな店内は、温泉地ならではのほっこりとした時間を演出してくれます。温泉旅館のディナーとはまた異なる、地域に根ざした素朴な料理が楽しめる一軒です。
信州・上州の山菜や川魚を使った郷土料理や焼き物料理など、草津温泉の旅の雰囲気に溶け込む温かな食事が楽しめます。草津温泉滞在中のランチや早めのディナーに利用するのもおすすめ。湯畑散策の後、ひと息ついて温かな料理で体を温めるひとときをお過ごしください。
今回ご紹介したモデルコースでは、北軽井沢の白糸の滝・鬼押出し園から草津温泉へと向かい、湯畑・熱乃湯・西の河原露天風呂・片岡鶴太郎美術館など草津ならではのスポットを存分に巡ることができます。
日本三名泉に名を連ねる草津温泉の湯の力をしっかりと浴びながら、嬬恋村・軽井沢エリアの自然や文化もたっぷり味わえる本モデルコース。1泊2日でも「観る・浸かる・食べる・体験する」の四拍子が揃った充実した旅程になっているため、ぜひ次の旅行の参考にしてみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2026年5月に作成しました。
※当モデルコースはあくまで一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のものであり、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。
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