【ロコレコ】海の街をまるごと味わう! 楽しい・美味しいを満喫する旅へ
2025.06.28
北海道有数の観光都市である小樽市。代表的な観光地「小樽運河」をはじめ、石造りのレトロな歴史的建造物が立ち並ぶノスタルジックな街並みが魅力です。山や海など北海道らしい大自然もすぐそばにあり、遊びと癒やしの両方を叶えてくれます。
そこで今回は、小樽市でおすすめのスポットを20ヶ所紹介します。定番から穴場まで、またカップルや子連れなど目的に合わせた観光名所も紹介しているので、ぜひ小樽観光の参考にしてみてください。
※営業時間や価格は、すべて取材当時のものです。
明治から昭和初期にかけて、北海道開拓の玄関口として発展してきた小樽港。大正12年(1923年)、港内の大型船から艀(はしけ)と呼ばれる小型船を使った荷揚げ作業をより効率化するための水路として「小樽運河」が築かれました。現在では散策路や街園が整備され、小樽を代表する観光スポットとなっています。
運河沿いには当時の姿のまま残された石造りの倉庫が立ち並び、港町の風情を感じられます。夕暮れ時には、オレンジ色の温かなガス灯が運河を照らし、ロマンチックな雰囲気に変化。定番の撮影スポット「浅草橋街園」で記念撮影もお忘れなく。
小樽が栄華を誇っていた20世紀初頭に建造された、歴史的建造物を活用したミュージアム。国の重要文化財に指定されている「旧三井銀行小樽支店」をはじめ、「ステンドグラス美術館」「似鳥美術館」「西洋美術館」の5棟4館からなり、各館に国内外の優れた美術品や工芸品が展示されています。時代を華やかに彩ってきた芸術を鑑賞しながら、それぞれの建造物の様式美にも浸れる空間です。
常設展示のほか、多彩な企画展示も随時開催。4館すべて巡るなら、入館料がお得になる4館共通券を購入しましょう。
小樽駅すぐそばにある「小樽三角市場」は、市民の台所として親しまれる市場で、観光客も多く訪れる人気のスポットです。昭和23年(1948年)頃、小樽駅前で数軒の露天商が店を出したことから始まり、現在では横幅2m程の細い坂道に16軒ほどの店が並んでいます。特徴的な名前は、土地と屋根が三角形をしていることから名づけられました。
地元産の魚やカニ、ウニ、ホタテなどの海産物を中心に、野菜や果物、日用品まで品揃えは豊富。個性豊かな店員さんたちによる軽快な呼び込みや、値引き交渉も市場ならではの楽しみです。
小樽のシンボル「天狗山」の山麓から山頂までを結ぶロープウェイ。30人乗りのゴンドラで、小樽港や石狩湾、小樽市街を眼下に望みながら約4分の空中散歩を楽しめます。天候に恵まれると、遠く積丹半島や暑寒別岳(しょかんべつだけ)まで見えることも。
山頂の展望台は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで一つ星を獲得した絶景スポット。昼間はノスタルジックな街並みを、夜は「北海道三大夜景」と称される宝石のような夜景を楽しめます。
江戸末期から明治にかけて、国内屈指の漁獲量を誇っていた小樽のニシン漁。「小樽貴賓館(旧青山別邸)」は、ニシン漁で巨万の富を築いた青山家の2代目・政吉が娘の政恵と共に6年半の歳月をかけて建てた別荘。現在の価格にすると総工費約30億円と言われるほどの大豪邸で、国の登録有形文化財にも指定されました。
190坪の家屋には趣の異なる18室があり、漆塗りの廊下や柱、一流絵師による襖絵など細部にまで贅がつくされています。5月下旬から7月上旬にかけて庭園を彩る、約650株の牡丹と芍薬も見どころのひとつ。併設の和風レストランでは、名物のにしん料理も堪能できます。
「小樽オルゴール堂」のあるメルヘン交差点から「小樽運河ターミナル」まで続く約1kmの商店街。連日多くの観光客でにぎわう、小樽観光には外せないメインストリートです。バラエティ豊かな約120店が軒を連ね、寿司、海鮮、スイーツ、硝子、オルゴールなど小樽の名物を一挙に満喫できます。
通りにはレトロな石造りの歴史的建造物をリノベーションした店も多くあり、まるでタイムトリップしたかのような雰囲気。とんぼ玉や吹きガラス制作なども体験できるため、世界に一つだけのお土産を作ってみては?
かつて南小樽駅から手宮駅を結んでいた、国鉄手宮線の廃線跡を活用した遊歩道。北海道初の鉄道である官営幌内鉄道の一部として造られ、主に石炭や海産物などの貨物を運ぶために使われていました。線路や踏切、遮断機を当時のまま残した約1.6kmの散策路は、撮影スポットとしても人気です。
イベント会場としても親しまれ、夏は「小樽がらす市」、冬は「小樽雪あかりの路」など季節ごとに多彩な催しが開かれます。終点の手宮駅跡は「小樽市総合博物館」となっているため、あわせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
山と海に囲まれた小樽は、「坂のまち」と呼ばれるほど坂道の多い街。国道5号線・船見坂下交差点から山側へ伸びる「船見坂」は、最高勾配は15%強と、小樽でも屈指の急坂として知られています。
高台からは、小樽港に停泊する船と海の風景、小樽の街並みが眼下に広がります。海が朝焼けに染まる早朝の景観も美しく、撮影に訪れる人が後をたちません。冬に訪れる際は、道が凍って滑りやすいため足元にご注意を。また、撮影時は車や歩行者への配慮を忘れず楽しみましょう。
明治から昭和にかけて北日本随一の金融都市として栄えた小樽には、かつて銀行だった建築物が数多く残っています。そのひとつ「日本銀行旧小樽支店金融資料館」は、赤レンガの東京駅で有名な建築家・辰野金吾とその弟子である長野宇平治らによって設計された、築110年を越える歴史的建造物です。レンガの上にモルタルを塗り石造り風に造られた建物には、当時の先端技術が盛り込まれています。
館内の金融資料館では、多彩な展示で日本銀行の歴史や業務をわかりやすく解説。なかでも、1億円の銀行券の重さを体験するコーナーは人気の撮影スポットです。より知識を深めたい人には、定期的に開催されるガイドツアーもおすすめ。
堺町通り商店街にたたずむ、ガラス販売店や喫茶店を併設するショップ。重厚な石造の建物は、明治に建てられたニシンの貯蔵庫を活用。入口すぐの通路にはトロッコレールと作業員の足跡が残っており、倉庫の歴史を感じることができます。
館内では色鮮やかなグラスやランプなどのガラス製品を販売するほか、ステンドガラスの天井が美しいカフェバーも併設。喫茶店の「北一ホール」では、167個の石油ランプが灯る幻想的な空間で、限定スイーツや地ビールを堪能できます。散策のひと休みにもおすすめです。
明治38年(1905年)創業の「かま栄」は、地元に愛される老舗かまぼこ店。小樽や札幌、新千歳空港に店舗を構え、手土産として観光客からも人気です。堺町通り商店街の裏手にある工場直売店は、かまぼこ販売のほか、熟練の職人が作るかまぼこ製造をガラス越しに無料で見学できます。
ショーケースには、一番人気の「ひら天」をはじめ揚げたてのかまぼこがずらりと勢ぞろい。かまぼこをパンで包んだ「パンロール」や店舗限定の「パンドーム」、「ウィンナーロール」もイチオシです。併設のカフェでは、かまぼこを使ったハンバーガーや、ソフトクリームなども味わえます。
朝里川が流れる山間につくられた市内唯一の温泉郷。自然豊かな環境で、訪れた人に癒しを与える「ゆらぎの里」をコンセプトにした小樽の奥座敷です。筋肉痛や疲労回復によいとされるナトリウム・カルシウム塩化物泉の泉質で、旅の疲れをやわらげてくれます。
ホテルや旅館が立ち並ぶほか、温泉街の周辺にはスポーツ施設も充実。夏場はゴルフ、冬場はスキーを楽しんだあと、温泉でさっぱりリフレッシュできます。小樽市街地から車で約20分、札幌からは約40分でアクセスができるため観光拠点にもおすすめです。
小樽市と赤井川村を結ぶ国道393号線沿い、毛無山の標高470mにある展望所。地元の人をはじめ、遠方から訪れた人がドライブ中に立ち寄ることも多い評判のビュースポットです。小樽市街から石狩湾まで一気に見渡せるスケールの大きさはこの展望所ならでは。10月下旬から11月上旬の紅葉シーズンは、山々が美しく染まりさらに風情が増します。
夜景も人気があり、その美しさは「自然夜景遺産」に選定されるほど。晴天の日は星空も美しく見えるでしょう。冬は積雪のため閉鎖するのでご注意ください。
国内外で受賞したワインをはじめ「鶴沼シリーズ」や「おたるシリーズ」を製造する北海道ワイン株式会社。併設する「おたるワインギャラリー」は、北海道におけるワイン造りの歴史を展示で紹介するほか、100種類以上のワインやよりワインを楽しめるグッズを販売。ワインの試飲や窓から見下ろす小樽湾の眺望も魅力です。
さらに有料のワイナー見学ツアーでは、普段は入れないワイナリー内の見学や大画面シアターでの没入体験、ワインのペアリングなど(コースにより内容は変動)を専門スタッフの案内付きで体験できます。ワインの魅力にたっぷりと浸るひとときを堪能してみては。
小樽運河から小樽港を船で巡る、約40分間のクルージング。個性豊かなキャプテンの案内を聞きながら、小樽のレトロな街並みを新しい視点から眺めることができます。フォトスポットでは船を止めてくれるので、写真もゆっくりと撮れて安心です。
ナイトクルーズではガス灯が幻想的に運河を照らし、昼間とは雰囲気がガラリと変化。冬は雪景色の運河をイルミネーションが彩り、さらにロマンチックな雰囲気に。恋人とのデートにもぴったりのアクティビティです。
小樽運河沿いの石造り倉庫にある、小樽ビールの醸造所とビアパブです。小樽ビールは、麦芽、ホップ、酵母、水のみを原料とし伝統的な製法にもとづいて造られた本格ドイツビール。そんな小樽ビールを、本場ドイツのビアパブのような空間で、地元の食材を使った自慢の料理とともに味わえます。夏期限定で登場する、運河の見えるテラス席も人気です。
毎日無料で行う醸造所見学では、仕込み釜や熟成室、醗酵室の中などの見学でビール造りの裏側を知ることができます。毎週木曜・土曜はドイツ語で「乾杯」を意味する「プロスト」の日。2時間2,200円で小樽ビールの飲み放題が楽しめるため、ビール好きは要チェックを。
イタリアの水の都・ヴェネツィアの宮殿を再現した美術館。きらびやかな館内では、中世の貴族の華やかな暮らしを紹介するとともに、3,000点にも及ぶヴェネツィアガラスを展示・販売しています。ダイアナ妃がヴェネツィアで実際に乗った国賓用のゴンドラなど、貴重な展示も盛りだくさんです。
展示のほかにも、イタリア製のドレス衣装を着て記念撮影を楽しめるコーナーや、貴族が朝の目覚めに飲んだといわれている「チョコラータ」が人気のカフェも併設。貴族になった気分で優雅な時間を過ごしてみては。
小樽中心部から離れた海岸エリア、祝津(しゅくつ)にある水族館。日本海に面したロケーションの中、小樽近郊の海に生息する海獣たちから、ホッケや紅サケなどの身近な魚までたくさんの海の生きものに出合えます。特に、世界的にも飼育数が少ないネズミイルカが優雅に泳ぐ「ほのぼのプール」は必見です。
迫力満点の「イルカショー」をはじめ、巨大なトドたちが同時に海に飛び込む豪快な「トドショー」も見どころのひとつ。ペンギンたちが自由に動き回る名物の「ペンギンショー」など、魅力的なショータイムは何度訪れても楽しめます。
メルヘン交差点のシンボル的スポットとして知られるオルゴールの専門店。明治45年(1912年)に建てられたレンガ造りの建物に、世界各国から集められた約38,000個のオルゴールが並んでいます。5つに分かれたフロアには、それぞれ木製、陶器、ガラス、ぬいぐるみタイプなど趣の異なる個性豊かなオルゴールが集合。季節ごとにディスプレイも入れ替わります。
ほかにも、オルゴールの歴史をあらわすジオラマ、アンティークオルゴールなど見どころがたくさん。入り口のそばには、1時間ごとに蒸気と汽笛で時刻を告げる蒸気時計があり、記念撮影スポットとしても人気です。
三方を山に囲まれ、独特の地形をした小樽の海を周遊できる海上観光船。航路は「祝津」と「オタモイ」の2つから選べます。「祝津」の航路は「おたる水族館」や「小樽貴賓館(旧青山別邸)」への交通手段としても便利。「オタモイ」の航路は、ニセコ積丹・小樽海岸国定公園の断崖絶壁が作った海岸美を楽しめます。
ゆっくりと船旅を楽しみたいなら、小樽の歴史をガイドで聞きながら小樽港内を遊覧する屋形船「かいよう」がおすすめです。海上ならではの、新しい小樽の魅力が発見できるかもしれません。
小樽市には、風光明媚な自然を堪能できるスポットや、アクティビティを楽しめるスポット、歴史を肌で感じられるスポットなど、数多くの魅力的な観光名所が随所にあります。今回紹介したのは、多種多様な小樽の観光名所のなかでも特におすすめのスポットです。小樽市へのおでかけや旅行の際に、観光する場所に迷った場合はぜひ本記事を参考にして、素敵な想い出を作ってくださいね。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年1月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際にスポットに行かれる際には営業時間や料金等のご確認をお願いします。
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