【ロコレコ】海の街をまるごと味わう! 楽しい・美味しいを満喫する旅へ
2025.06.28
三方を海に囲まれた北海道函館市は、四季を通じて新鮮な海の幸に恵まれている港町。江戸時代末期に開港し、開港都市としての歴史を感じられる建造物と異国情緒たっぷりの街並みが魅力です。
そこで今回は、函館市でおすすめの観光スポットを25ヶ所紹介します。定番から穴場まで、またカップルや子連れなど目的に合わせた観光名所も紹介しているので、ぜひ函館観光の参考にしてみてください。
※営業時間や価格は、すべて取材当時のものです。
函館市のほぼ中央に位置する「五稜郭公園」は、幕末に造られた星形の西洋式城郭「五稜郭」の跡地を整備した公園です。函館を象徴する観光地として、市民や観光客の憩いの場所となっています。1952年(昭和27年)には、幕末から明治の歴史を伝える重要な史跡として北海道唯一の特別史跡に指定されました。
道内屈指のお花見スポットとしても知られ、例年4月下旬から5月上旬には、園内に約1,500本もの桜が咲き誇ります。隣接する五稜郭タワー展望台に上ると、星型の公園がピンク色に染まる様子を一望できるためおすすめです。冬には堀の周りをイルミネーションが彩るなど、四季折々の景観を楽しめます。
五稜郭公園内にある「箱館奉行所」は、幕末の開港地・函館で日本の北辺防備の拠点として設置された江戸幕府の役所です。五稜郭とともに1864年(元治元年)に完成しましたが、箱館戦争終結後に役目を終え完成からわずか7年で解体。それから約140年の時を経て、現代の名工の技術により2010年(平成22年)に庁舎の1/3の規模でよみがえりました。
奉行所の内部には役人の部屋や詰所を忠実に再現した「再現ゾーン」、復元工事の映像記録を放映する「映像シアター」、奉行所や五稜郭の歴史を紹介する「歴史発見ゾーン」などがあり、幕末の雰囲気にたっぷりと浸ることができます。
日本初のロシア正教会聖堂で、函館を代表する歴史的建造物。初代の聖堂は1860年(安政6年)に建立されましたが、函館大火により焼失。現存する聖堂は1916年(大正5年)に建てられ、のちに国の重要文化財に指定されました。緑の屋根と白壁のコントラストが美しい洋風建築です。
週末には鐘楼の鐘が美しい音色を奏でることから、市民に「ガンガン寺」の愛称で親しまれています。1996年(平成8年)にはその音色が「日本の音風景百選」に選ばれました。聖堂内部は冬季を除き見学ができるため、神聖な空気を肌で感じてみては。
横浜と長崎のカトリック教会に並ぶ、国内で最も古い教会のひとつ。1859年(安政6年)に仮聖堂として建てられ、2度の大火の後、1923年(大正12年)に再建されました。12世紀のゴシック建築様式を用いた、高くとがった屋根の大鐘楼が特徴です。
聖堂に入ると、ローマ教皇から直々に贈られた日本唯一の祭壇が出迎えてくれます。両壁にある14景の木彫りの彫刻「十字架の道行き」も圧巻。聖堂裏にあるフランスのカトリック巡礼地「ルルドの泉」を模して造られた「ルルドの洞窟」では、高さ1.5mの聖母マリア像の姿を見ることができます。
1898年(明治31年)にフランスから派遣された8人の修道女が創建した、日本初の女子観想修道院です。現在の聖堂は1927年(昭和2年)に再建されたもの。ゴシックとロマネスクの様式が調和した、レンガ造りの美しい建物が訪れる人々を魅了します。
敷地内では四季折々の花が彩る前庭と、売店を併設した資料室の見学が自由。修道院内は男子禁制ですが、一般エリアの立ち入りは可能です。資料室では修道院の生活や修道女たちの生活を学ぶことができるほか、売店で販売される手作りのフランスケーキ「マダレナ」やクッキーも、ここでしか手に入らないお土産として人気です。
地元の人から観光客まで多くの人たちが集まる、函館ベイエリアのランドマーク。1909年(明治42年)に函館で最初の営業倉庫として建てられた倉庫群を活用した、異国情緒あふれる雰囲気が魅力です。
ショッピングエリアやレストラン、ビアホール、イベントホールなど4つの施設から構成され、食事やショッピングを楽しみながら海辺でゆったりと過ごせます。日没後には倉庫がオレンジ色にライトアップされ、ロマンチックな雰囲気を味わえます。
「旧函館区公会堂」は、市民の集会場・商業会議所の事務所として1910年(明治43年)に建てられた洋服建築の建物です。1974年(昭和49年)に国の重要文化財に指定されました。ブルーグレーとイエローの気品漂う建物が特徴です。
1階と2階に分かれた館内には、大広間や食堂、寝室など大小さまざまな部屋があります。当時の家具や調度品がそのまま展示されているため、華やかな明治の雰囲気をリアルに感じられるでしょう。また、2階のバルコニーは函館港や横津連山が一望できる絶景スポットとしても人気です。
函館が国際貿易港として開港した1859年(安政6年)から、昭和初期まで使われていたイギリス領事館を改装した記念館。1979年(昭和54年)には函館市の有形文化財に指定されました。
館内の展示室では、領事執務室や家族居室の展示で当時の様子を感じられます。椅子に腰をかけたり、一部の調度品に触れたりしながら記念撮影も可能です。併設のカフェでは自家製のスコーンや薔薇ソフトクリームなどの限定メニューを味わいながら、優雅なひとときを過ごせます。開港都市の象徴的な建造物に触れて、歴史に思いを馳せてみては。
石川啄木など函館市ゆかりの作家の直筆原稿や作品、愛用の身の回り品などを展示する文学館。1921年(大正10年)に第一銀行函館支店として建設された、レンガとコンクリート造りの趣ある建物が魅力です。
展示は1階と2階に分かれ、1階は作家たちの資料やシンボルディスプレイ、2階は全フロアにわたって石川啄木に関する資料が常設展示されています。特に、定期的に入れ替え展示をする啄木直筆原稿を見るために訪れる人たちが後を絶ちません。文学ファンや啄木ファンは必見のスポットです。
函館大火で焼失した北海道庁函館支庁の庁舎を、1909年(明治42年)に再建した建造物。クラシックな柱廊玄関、ドーマ窓やペディメントなど当時の洋風建築の中でもひときわ美しい装飾から、北海道の有形文化財にも指定されています。
現在は建物を活用し、ハンバーグとステーキピラフが看板メニューのアメリカンダイナー「Jolly Jellyfish」を営業。市民のソウルフード“ステピ”を味わえます。館内併設のショップでは、旧北海道庁函館支庁庁舎のロゴマークをあしらったアイテムが販売されているため、お土産にいかがでしょうか。
北海道と本州を隔てる津軽海峡を運行していた青函連絡船。その最後の航海を飾った「摩周丸」を活用した博物館船です。船内には現役当時の姿をそのまま再現した操舵室・無線室や、パネル・映像で青函連絡船の歴史を解説するコーナー、絶景が広がるコンパス甲板などがあり見どころが盛りだくさん。
元乗組員や記念館の係員がナビゲーターになって青函連絡船の歴史やしくみ、操船方法を解説しながら船内を案内してくれる船内ガイドツアーも人気です。
「函館朝市」は約250軒の店舗が軒を連ねる巨大な朝市です。戦後、函館周辺の農家が函館駅前広場で野菜の立売りを始めたことから歴史が始まりました。観光スポットとしてはもちろんのこと、函館駅のすぐそばにあるため市民の台所としても親しまれています。
約1万坪の敷地内には、カニなどの海産物をはじめ、野菜、果物、お菓子、珍味など函館の味覚が大集合。買い物のほかにも、いか釣り体験やミニ水族館などのレジャーを満喫できたり、海鮮丼、寿司、ラーメンなどの函館グルメを堪能できたりと楽しみ方はさまざまです。
かつて繁華街として栄えた、函館駅からほど近い大門地区にある屋台村。提灯が灯るノスタルジックな雰囲気の中、北海道グルメや各店自慢の料理を堪能できます。店舗の数は東北以北最大規模の26店舗。海鮮居酒屋やジンギスカン、函館ラーメンなど個性豊かな店舗が軒を連ねる横丁は、目移りしてしまうほど魅力的です。
さらには、函館駅前周辺の飲食店が参加するハシゴ酒イベント「大門バル」などの多彩なイベントも定期的に開催。観光の締めくくりにぴったりのグルメスポットです。
1987年(昭和62年)に第一号店の「ベイエリア本店」が誕生して以来、函館のご当地バーガーとして君臨し続ける「ラッキーピエロ」。“ラッピ”や“ラキピ”の愛称で親しまれ、市民はもちろんその味を求めて観光客も多く訪れます。
一番人気のメニューは、中華風の甘辛だれにチキンが絡む「チャイニーズチキンバーガー」。ほかにも、人気の3つのハンバーガーが3層になった「函館山ハンバーガー」など個性的なメニューが勢ぞろい。ブランコの席や木馬があるメルヘンな雰囲気の本店をはじめ、店舗ごとにテーマの異なる内装も楽しみのひとつです。
湯の川温泉街の山側に広がる「見晴公園」は、函館市最大の総合公園です。園内にある観光名所「旧岩船氏庭園(香雪園)」は、北海道有数の呉服商であった岩船家が、明治中期に別荘として造成した本格的な風景式庭園。道内の庭園で唯一、国指定文化財に指定されています。
季節ごとに表情を変える庭園は、春はソメイヨシノ、秋は紅葉の名所としても人気です。ほかにも、レンガ造りの温室や書院造りの園亭など見どころがたくさん。公園にはゴルフ場も併設しているため、レジャーを楽しむのにもぴったりのスポットです。
函館山のふもとにある曹洞宗の寺院。市内に現存する寺院の中では最古の歴史を持ちます。2012年(平成24年)には、歴史的価値と伝統的な木造建築の芸術性から、高龍寺の建造物10件が国の登録有形文化財に登録されました。
訪れてまず目を奪われるのが、堂々とそびえ立つ山門。207個の豪華な彫刻が見事です。また、山門の正面に位置する本堂では、誰でも自由に座れる坐禅の間「親禅の間」が開放されています。美しい木造建築を眺めながら心を整えてみては。
秀峰・恵山(えさん)のふもとで、干潮時の数時間だけ姿を現す天然露天風呂。太平洋と温泉が一体化した、ダイナミックで野趣あふれる景観が魅力です。入浴は無料ですが、潮の満ち引きによって入浴可能時間が変わるため事前の確認は必須。海岸には男女別の脱衣所が完備されているほか、混浴のため水着を着用しての入浴も可能です。
夏には海水浴や磯遊びが楽しめるため、ファミリーにもおすすめ。自然が生み出した希少な温泉で、北海道の大自然を全身で感じてみては。
幕末を駆け抜けた新選組副長・土方歳三が、箱館戦争の末期に最期を迎えたとされる地。土方歳三が銃弾に倒れたとされる一本木関門跡に近い若松緑地公園に記念碑があり、現在でも全国の土方ファンが手向ける花が絶えません。
函館市内には他にも「新撰組屯所跡地(旧称名寺)」や「新選組最後の地碑」など、土方歳三や新選組にゆかりのあるスポットがたくさんあるため、あわせて巡るとより理解が深まるはず。
函館湾に突き出るように造られた、海に浮かぶ人工島。約8haの広大な敷地に、美しい緑の芝生が広がる憩いのスポットです。函館山やベイエリアが一望できるほか、函館の異国情緒あふれる街並みを普段とは違う角度から眺めることができます。地元の人の釣りスポットとしても人気です。
夜になると、対岸にはライトアップされた赤レンガ倉庫などの夜景が煌めき、幻想的な雰囲気を味わえます。散歩やピクニックを楽しんだり、海を眺めてのんびりしたりと、観光の合間に憩いのひとときを過ごしてみては。
海の街・函館で優雅なクルージングが楽しめる観光遊覧船。海に浮かぶ月をモチーフにした真っ白の船体はロマンチック。船底が2つに分かれているため、揺れが少なく快適なクルージングを楽しめます。
日中は函館山、西部地区、ベイエリア、五稜郭タワーなどの眺望を楽しみながら函館港内を一周する30分のコース、夜には海上から美しい夜景を眺める約60分のコースを運行。爽やかな海風を感じるクルージングで、函館の新たな魅力を発見できることでしょう。
標高334mの函館山山頂から、函館市街を一望できるビュースポット。両側を海に囲まれた砂時計のようにくびれた地形は、独特な美しい眺望を生み出しています。
とりわけ、日本三大夜景や世界三大夜景に数えられたこともある夜景は宝石箱のような美しさです。夏から秋にかけてのイカ釣りシーズンには、海面を漁船のライトが照らし幻想的。夜景の中に隠れたハートを見つけて祈ると恋が実るという「函館山ハート伝説」も有名で、デートにもぴったりです。
「函館山展望台」と並んで観光客から人気を誇る絶景スポット。かつて「函館八幡宮」が坂の上にあったことが名前の由来です。坂の上からは、海に伸びる坂道とともに函館港や対岸の函館の市街地が一望でき、その美しい景観から数々のCMやドラマのロケ地に選ばれています。
冬になると、坂道の街路樹がイルミネーションに彩られて幻想的な雰囲気に。付近には函館の人気観光地である赤レンガ倉庫や元町公園などが集まっているため、観光の合間に立ち寄れるのも魅力です。
「科学」をテーマにした多種多様なコンテンツやワークショップを体験できる屋内型施設。見どころのひとつ「メディアウォール」は、巨大なLEDディスプレイで函館の景色や画面いっぱいに現れるイカの映像、身体を動かしながら遊ぶゲームなどさまざまな映像が楽しめます。自由にお絵描きをしたオリジナルの生きものたちが、次々とディスプレイの中の海を泳ぐ「デジタル水槽」も人気です。
函館らしい遊び心が散りばめられたコンテンツの数々は、旅行者にも親しみやすく、子どもから大人まで夢中にさせてくれるでしょう。
1879年(明治12年)、英国領事の働きかけと市民の協力によって函館山のふもとに造成された都市公園。日本で最も早い時期に設置された都市公園の一つとして、国登録文化財の登録記念物(名勝地)に指定されています。春は桜、秋は紅葉と季節によって変わる表情も見どころです。
園内には1956年(昭和31年)開園のミニ遊園地「こどものくに」が併設。日本最古の観覧車や開園当初からある飛行機、メリーゴーランドなどレトロな遊具でたくさん遊べます。ポニーやヤギ、うさぎなどの動物たちに出合える動物飼育施設もあるため、親子で目いっぱい楽しみましょう。
湯の川温泉街の一角にある植物園。園内には300種・3,000本もの熱帯植物が生い茂り、南国の珍しい花が集まっています。砂場、バッテリーカーなどの幼児向け遊具も充実し、親子連れに人気。入園者が自由に出入りできる足湯も好評です。
最もにぎわう時期は、温泉に浸かるニホンザルの姿が見られる12月から5月までの冬季期間。顔を赤らめてのんびり温泉に浸かる大人のサルや、温泉にダイビングする元気いっぱいの子ザルなど、愛嬌たっぷりのサルたちから目が離せません。小中生向けのイベントやクリスマスコンサートなど季節ごとのイベントも多く、一年中楽しむことができます。
函館市には、風光明媚な自然を堪能できるスポットや、アトラクション・アクティビティを楽しめるスポット、歴史を肌で感じられるスポットなど、数多くの魅力的な観光名所が随所にあります。今回紹介したのは、多種多様な函館の観光名所のなかでも特におすすめのスポットです。函館市へのおでかけや旅行の際に、観光する場所に迷った場合はぜひ本記事を参考にして、素敵な想い出を作ってくださいね。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年1月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際にスポットに行かれる際には営業時間や料金等のご確認をお願いします。
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