韓国・済州島(南西部)の穴場観光スポット3選|現地を知り尽くした旅サラダガイドが厳選
2025.08.08
都心から30分の距離にあって、江戸や大正の風景を今に残す川越。かつては城下町として栄え、情緒ある蔵造りの街並み、徳川家ゆかりの寺社仏閣が町の中心地に集中していて散策にぴったりです。また、季節ごとに開かれる盛大なお祭りやイベントも魅力にあふれています。
そこで今回は、川越市でおすすめの観光スポットを20ヶ所紹介します。定番から穴場まで、またカップルや子連れなど目的に合わせた観光名所も紹介しているので、ぜひ川越観光の参考にしてみてください。
※営業時間や価格は、すべて取材当時のものです。
川越のシンボル「時の鐘」は、寛永年間(1627~1634年)に川越藩主・酒井忠勝が創建して以来、町に時を告げ続けています。火災で鐘楼や銅鐘が焼失し、現在の鐘楼は4代目。明治26(1893)年の川越大火の翌年に再建されたもので、木造3層構造、高さ約16メートルの堂々とした姿が特徴です。
鐘の音は午前6時、正午、午後3時、午後6時の1日4回響き渡り、川越の街並みに趣を添えています。平成8年に環境庁の「残したい“日本の音風景100選”」に選定されました。
川越にある土蔵造りの街並みは、一番街と呼ばれています。江戸の景観を受け継ぐ重要な歴史的遺産として、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。黒しっくいの壁や重厚な瓦屋根を持つ建物が連なる景観を歩くと、まるでタイムスリップしたかのよう。
現在残る蔵造りの多くは明治26年の川越大火後に再建されたもので、その数は30棟以上もあって「小江戸」の雰囲気を体感できます。一番街には江戸時代の情緒を活かしたモダンなショップが並び、食べ歩きやおみやげ探しが楽しめるスポットも豊富です。
川越氷川神社は、欽明天皇2(541)年に創建された、約1500年もの歴史ある神社です。室町時代に川越城の守護神として崇められ、江戸時代には藩領の総鎮守として篤い信仰を受けました。本殿には夫婦と家族の神々を祀り、縁結びの神様としても広く知られ、各地から参拝者が訪れます。境内にそびえる高さ15mの木製大鳥居は日本最大級の規模を誇り、扁額は勝海舟の直筆。夏の「縁むすび風鈴」や10月の川越まつりなど、年間を通じて多彩な行事が行われています。
天長7(830)年、慈覚大師円仁によって創建された星野山無量寿寺が始まりとされる喜多院。慶長17(1612)年、徳川家康の信任を得た天海僧正が住職となり、大いに栄えました。寛永15(1638)年の川越大火で山門を除く建物が焼失しましたが、再建に際して、3代将軍家光によって江戸城内の「徳川家光誕生の間」が書院に、「春日局化粧の間」が客殿として移築されました。現在、客殿・書院・庫裏(くり)は内部が有料で一般公開されています。
また、6つの建物が国の重要文化財に指定されており、見どころが多い点でも知られています。特に、天明2(1782)年から約50年をかけて作られた538体の五百羅漢は、それぞれが泣いたり笑ったり、ヒソヒソ話をしていたりと表情豊かで見応えがあります。
川越城は、長禄元(1457)年に扇谷上杉氏によって築城され、戦国時代から江戸時代まで軍事と政治の要所とでした。特に江戸時代になると、江戸の北の守りとして重要視され、代々幕府の重臣が城主を務めていました。
本丸御殿が残っている城跡は珍しく、川越城のほかは、高知城のみ。そのため川越城本丸御殿は貴重な文化遺産といえます。現在残っている本丸御殿は、1848年(嘉永元年)に松平斉典が建てたもので、明治維新後に解体され、玄関、大広間、家老詰所のみが現存しています。
建物内部は、玄関を入ると大広間など複数部屋を囲むように長い廊下が伸びています。また別の場所から移設された家老詰所には、3人の家老たちが話し合う様子が再現されていて、見どころのひとつになっています。2006年には「日本100名城」に選ばれました。
仙波東照宮は、日光、久能山と並ぶ「三大東照宮」の一つです。徳川家康の遺骸が日光へ移される途中、川越の地で法要が営まれたことがきっかけとなって、元和3(1617)年に創建されました。現在の社殿は、寛永15(1638)年の大火で消失した2年後にに再建されたものです。随身門や本殿・拝殿は重要文化財に指定され、江戸時代の壮麗な建築美を今に伝えています。
参道には、川越城主堀田正盛が寛永15(1638)年に奉納した石鳥居や、江戸城から移された手洗鉢など、歴史的価値の高い遺構が点在しています。普段は立ち入れない本殿や拝殿も、正月や祭事には扉が開かれ、貴重な内部を拝観することができます。
川越を代表する川越まつりは、精巧な人形を乗せた絢爛豪華な山車が、小江戸川越の象徴である蔵造りの町並みを中心に、町中を曳行(えいこう)するお祭りで、ユネスコ無形文化遺産となっています。川越まつり会館は約370年の伝統を誇る川越まつりをいつ訪れても体感できる施設です。
館内ではさまざまな角度から記録された祭りの映像が見られるほか、本物の山車2台、会所と呼ばれる町内の拠点の様子などが見学できます。床や壁に映像を投影することで、川越まつりが行われている場所に迷い込んだような臨場感あふれる体験が可能です。日曜祝日にはお囃子の実演も行われていて、ますます祭りの熱気を感じられます。
天長7(830)年、慈覚大師円仁によって創建された中院は、由緒ある天台宗の寺院です。かつては星野山無量寿寺として北院(喜多院)、中院、南院の三院に分かれており、その歴史の中で地域の中心的な役割を果たしてきました。文学者・島崎藤村ゆかりの地としても知られ、境内には藤村が筆を取った義母の墓や、川越市指定文化財である茶室「不染亭」があります。
また、桜の名所としても有名で、特に本堂前のしだれ桜が見どころです。3月に入ると桜が順に咲き始め、春の訪れを感じさせてくれます。そのほかにも、ツツジやアジサイ、キンモクセイ、イチョウなど、四季折々に彩りを添える植物が境内を飾ります。
さらに、中院は川越茶・狭山茶の発祥の地としても知られています。本山である延暦寺から伝わった茶が河越茶として広まり、中院の境内には「狭山茶発祥之地」を記した石碑も建っています。
川越熊野神社は、天正18(1590)年に隣接する蓮馨寺の二世然誉文応僧正が紀州熊野から勧請したことを起源とし、古くから開運・縁結び・厄除けの神として親しまれています。シンボルである八咫烏は、境内に設置されたレリーフや、お守り・おみくじのデザインにも取り入れられています。
参道の両脇には「足踏み健康ロード」と呼ばれる石が埋め込まれた小道があります。靴を脱いで歩くことで足裏のつぼが刺激され、健康促進や疲労回復のご利益があるとされています。
また、毎月第3日曜日には銭洗弁天の縁日が開催されます。この日には午前11時と午後3時に順番カードを持った参拝者に、境内の宝池でお清めされた福銭が配布されます。さらに、神楽殿ではお囃子の上演も行われ、にぎわいを見せます。
蓮馨寺は天文18(1549)年、川越城主の母・蓮馨大姉により創建された浄土宗の寺院です。困った人や子供たちを救い、願いを叶えた呑龍上人(どんりゅうしょうにん)を祀り、「子育て呑龍」の名で親しまれています。江戸時代には徳川幕府公認の学問所「関東十八檀林」の一つとして栄え、葵の紋の使用を許されるほど徳川家との縁が深い寺院です。
本堂右手には、全身が真っ赤な姿の仏様「おびんずる様」があります。触れると病気が治り、頭を触ると頭がよくなるとされている「おびんずる様」は人気の仏様で多くの参拝客が訪れます。
参道には美しい彫刻の手水舎や名物「松山だんご」の店が並び、毎月8日には縁日「呑龍デー」が開催されるなど、参拝客でにぎわいます。
埼玉りそな銀行旧川越支店として残る建物は、大正7(1918)年に建設された鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て。塔屋・金庫室付の建物で、高さは25.2mあり、平成8(1996)年に国の登録有形文化財になっています。
建設された当初は、埼玉りそな銀行の前身銀行の一つ、国立八十五銀行として営業していました。国立八十五銀行は明治11(1878)年に川越藩の御用商人横田五郎兵衛・黒須喜兵衛らによって、設立願いが提出され、85番目にできた銀行です。
令和2(2020)年6月に埼玉りそな銀行川越支店としての営業を終え、令和6(2024)年5月からは「りそな コエドテラス」という名称で、産業創出や川越・埼玉ブランドの発信拠点となっています。館内には地域の食材を扱うカフェやレストラン、コワーキングスペースがあるほか、屋外スペースは開放されていて、誰でも立ち入ることが可能です。
山崎美術館は、近代日本画の基礎を築いた橋本雅邦(はしもとかほう)の作品を所蔵、公開する美術館です。運営しているのは天明3(1783)年創業の和菓子の老舗「亀屋」で、本店の敷地内に美術館を設けています。
橋本雅邦は川越藩のお抱え絵師橋本晴園養師の子息として生まれ、幕末から明治にかけて活躍した狩野派の画家です。東京藝術大学美術学部の前身である東京美術学校の発足に関わり、教育者としても横山大観、下村観山らを育てました。
山崎美術館に収蔵展示されている作品は、「亀屋」を営む山崎家の4代目が橋本雅邦から頒布された作品を大切に保管していたもの。1982年11月3日に山崎美術館をオープンさせ、橋本雅邦の作品と功績を伝えています。
大正浪漫夢通りは、かつて「川越銀座商店街」としてにぎわい、昭和36(1961)年に埼玉県初のアーケード街となりました。アーケードは、平成7(1995)年に老朽化のため撤去され、町並みは「大正浪漫のまちづくり規範」に基づき整備されています。蔵造りや伝統的な町屋、大正時代に建設された木造3階建ての建物、昭和初期の洋風建築など、多様な建物が並んでいて、その独特の雰囲気からテレビや映画の撮影地としてもよく使われています。
通りには電気店や化粧品店など日常に欠かせないお店から、お菓子屋さん、カフェ、伝統工芸品店など観光途中の休憩や、お土産の購入も可能なお店など約30店舗が軒を連ねます。
川越商工会議所の建物は、昭和2(1927)年12月に武州銀行川越支店として建設されました。設計を担当したのは、戦前から戦後にかけて、モダニズム建築とは一線を画した作品を残した建築家、前田健二郎です。この建物は、ルネッサンス・リバイバル様式で設計され、ギリシャのパルテノン神殿を思わせるドリス様式の柱やバロック風の玄関装飾が特徴的です。鉄筋コンクリート造の2階建てで、当時の金融機関が好んだ重厚なデザインが採用され、堂々たる風格を備えています。現在は川越商工会議所の事務所として使用されており、平成10(1998)年には国の登録有形文化財に指定されています。
川越市立美術館は、川越市市制施行80周年にあたる平成14(2002)年12月1日に開館しました。「郷土出身作家並びに郷土にゆかりのある作家及びその関連作家の美術品」を中心に作品を収集し、展示が行われています。
コレクション総数は約2100点に上り、一時期川越藩士であった橋本雅邦とその門下による日本画、洋画では終生川越を拠点に活躍し名誉市民となった相原求一朗の作品、旧制川越中学校出身の内田静馬の版画作品などが収集されています。無料で鑑賞できる「タッチアートコーナー」では、作品に手を触れて鑑賞できる企画が開催されます。普段、美術作品に触れる機会が少ない人や子どもたちも楽しむことができる美術館です。
川越天然温泉は、敷地内の地下約1,200mより採取している湯量豊富な温泉です。泉質は「ナトリウム-塩化物質泉」という弱アルカリ性低張性温泉で、塩分を含み、保湿効果が高いとされています。神経痛・筋肉痛・関節痛などに適応性があると言われます。
小さな旅 川越温泉では、男女日替わりの「木の湯」と「石の湯」の2ヶ所の浴場があり、5種類の温度帯で天然温泉を楽しめるほか、サウナも完備。露天風呂でテレビが見られるお風呂もあるなど、のんびり楽しめる工夫が施されています。館内には食事処や休憩所もあって、カップルや家族でリラックスして過ごすのにぴったりです。川越散策の帰りに立ち寄れば、疲れを癒せます。
川越氷川神社の裏手を流れる新河岸川には、約500mの桜並木があり、別名「誉桜(ほまれざくら)」と呼ばれています。春になると、川越市内でも格別のお花見スポットとしてにぎわいます。
桜の時期に行われるのが「小江戸川越春の舟遊」。川越氷川神社裏の新河岸川河畔から乗舟し、約10分間にわたる舟遊を楽しむ春まつりの人気行事です。船頭が漕ぐ小舟の上から頭上の桜や川面を流れる花びらを眺める風流なイベントで、事前申し込みが必要です。
菓子屋横丁は、その名の通り駄菓子屋が集まる懐かしさいっぱいの通りです。明治時代初期に菓子職人の鈴木藤左衛門が川越で江戸っ子好みの気取らない駄菓子を作り、職人たちを暖簾分けさせたことで、周辺に駄菓子店がいくつもできました。最盛期には70軒以上の菓子店が軒を連ねましたが、現在も約20軒が営業し、手作りの飴や駄菓子を販売しています。
石畳の道には香ばしいお菓子の香りが漂い、環境省の「かおり風景100選」にも選ばれました。量り売りの飴や川越名物さつまいもを使った芋どうなつなど、素朴で優しい味わいのお菓子が並びます。菓子職人の技術を間近で見られるられるお店もあって、眺めていると飽きることはありません。少額のお小遣いでいろいろなお菓子を買う体験は、子どもたちだけでなく、大人も夢中にさせてくれます。
川越市立博物館があるのは旧川越城の二の丸跡です。切り妻の瓦屋根に漆喰風の白壁でできた建物からは土蔵がイメージできます。
館内では、発掘調査で判明した縄文時代や弥生時代の川越での暮らしや、中世に河越氏、上杉氏、太田氏、後北条氏などが活躍した当時の変遷、江戸期に城下町として栄え、小江戸といわれた川越町の成り立ちや新河岸川を利用した舟運など、今に至る川越の発展をジオラマ模型を含めて説明しています。また昔の遊びの体験や、子供たちに向けた1日限りの体験教室も豊富に準備されています。
入間川の右岸に、昭和63(1988)年にオープン。夏になると、園内のプールが大人気の公園です。流れるプールや波のプール、長さ148メートルものチューブスライダー、幼児を対象とした水深30センチのプールも含めて、全部で8種類のスライダーやプールが利用できます。秋になるとプールではプールフィッシングも行われます。
プール以外にも園内にはボート池、バッテリーカー、広い芝生広場、バーベキュー広場やドッグランもあるほか、多彩な植物が植えられています。春には約330本のサクラ、秋にはヒガンバナが見事に花を咲かせて、訪れる人を楽しませます。
川越市には、江戸から明治、大正、昭和に建てられた建物が多く残り、歴史を肌で感じられるスポット、古くから伝わる文化に触れられる魅力的な観光名所が随所にあります。今回紹介したのは、多種多様な川越の観光名所のなかでも特におすすめのスポットです。川越市へのおでかけや旅行の際に、観光する場所に迷った場合はぜひ本記事を参考にして、素敵な想い出を作ってくださいね。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年1月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際にスポットに行かれる際には営業時間や料金等のご確認をお願いします。
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