太平洋に大きく突き出した伊豆半島は、火山が生んだ地形と豊かな湧き水に恵まれた土地です。南端の下田から内陸の天城、そして伊豆の国や清水町へ。北へ向かうほどに、景色の表情が変わっていきます。

今回、ゲストの坂本昌行さんが旅するのは静岡・伊豆。白い砂浜が続く海水浴場、イルカと触れ合える水族館、日本の滝100選に選ばれた名瀑、世界一に輝いたクラフトビールなど、おすすめの観光スポットとご当地グルメをご紹介します。

白浜大浜海水浴場

770メートルにわたって白い砂浜が続き、その先にエメラルドグリーンの海が広がります。伊豆を代表する美しいビーチで、砂浜の奥行きは90メートル。サラサラとした白砂と海の色のコントラストが一番の見どころです。

夏は伊豆でもっとも賑わうビーチとして知られ、サーフィンエリアも設けられています。2026年の海開きは7月18日、シーズンは8月30日まで。

白濱神社

白浜大浜海水浴場のすぐそばにあるのが、2400年前の創建と伝わる伊豆最古の神社です。祀られているのは、縁結びと子育ての神として信仰を集める伊古奈比咩命。南の海からやって来た三嶋大明神が、最愛の后であるこの神と愛を育んだ場所と伝えられています。

境内を包むのは深い緑です。アオギリの自生地は北限に近い場所として国の文化財に、ビャクシン樹林は県の文化財に指定されており、社を囲む木々そのものが見どころになっています。裏手の海岸に立つ真紅の鳥居も、この神社を語るうえで欠かせない存在です。夏の期間中は本殿への参拝が制限される場合があるため、事前に確認しておくと安心です。

珈琲店 邪宗門

ペリーロードのすぐ近くに立つ、昭和41年創業のレトロな喫茶店です。ペリーロードは、実際にペリー提督が歩いたとされる通り。石造りの建物が並ぶ一帯にあって、邪宗門は昔ながらのなまこ壁の建物をそのまま店として使っています。

店内に置かれているのは、民芸品や外国航路で使われていた調度品。創業から半世紀以上を数え、建物も内装も港町・下田の面影を伝えています。ティーパフェやハニーバター・トーストといった喫茶メニューを、その空気の中で味わえます。

下田海中水族館

自然の入江をそのまま利用した、海に浮かぶ水族館です。円形水槽「アクアドームペリー号」の中では、50種10,000点にのぼる伊豆の生き物が群れ泳ぐ様子を観察できます。館内には地元の生態系や深海生物を紹介する「うみめぐり」もあり、海をテーマにした展示が並びます。

最大の見どころは、入江で暮らすイルカたちのショー。アメージング・シートに座れば、頭上を飛び越える大ジャンプを間近で見上げられます。ドルフィンフィーディングをはじめ、イルカと触れ合えるアトラクションも充実しています。

下田蓮台寺温泉 清流荘

創業から80余年を数える老舗の温泉宿です。4つの棟に22の客室を持ち、緑豊かな庭園に包まれた敷地には、天然温泉を使ったプールや本場のフィンランド式サウナも備わります。

3本の自家源泉から引くのは、pH8.2の弱アルカリ単純泉。総湯量は毎分506リットルにのぼり、無色透明でやわらかな肌当たりの湯をかけ流しで楽しめます。夕食は下田の食材を中心とした献立で、名物は金目鯛の姿煮。温泉も食事も、この土地に根ざした宿です。

浄蓮の滝

日本の滝100選に選ばれている、伊豆を代表する名瀑です。落差は25メートル、幅は7メートル。かかるのは玄武岩の崖で、火山が噴火して流れ出た溶岩が冷える際にできた柱状の岩と、そこを落ちる水とが織りなす景観が魅力です。

その玄武岩には、天然記念物のハイコモチシダが群生しています。滝へと向かう渓流沿いに続くのは、天城名物のわさび田。栽培の風景を間近に眺めながら歩けます。近くの丸岩安藤わさび店では、本わさびアイスを販売しています。

反射炉物産館たんなん

クラフトビール「反射炉ビヤ」を中心に、伊豆の特産品や土産物を扱う施設です。敷地内には醸造所を併設。1997年に立ち上げられたこのブルワリーは、香りや苦味、コクを生かした個性豊かなビールを送り出しています。

定番銘柄は、イングリッシュペールエールの「太郎左衛門」と、アメリカンペールエールの「早雲」。このうち早雲は、海外の権威あるコンテストで2025年、同部門の世界一に輝きました。柑橘を思わせる香りと、余韻を引き締めるホップの苦みが特徴です。いずれも、世界遺産・韮山反射炉のほど近くで醸されています。

柿田川公園

富士山の伏流水が湧き出す、柿田川の最上流部に広がる公園です。川の全長は約1.2キロメートル。1日あたりの湧水量は約110万立方メートルにのぼり、長良川、四万十川とともに日本三大清流に数えられます。1985年に名水百選、2011年には国の天然記念物に指定されました。

園内には展望台が2か所あります。第一展望台から見下ろせるのは、大小数十か所にのぼる「わき間」。年中変わることなく湧き上がる様子を、透き通った流れ越しに眺められます。第二展望台のわき間は、かつて紡績工場が井戸として使っていたものです。1986年4月に開園した園内には八つ橋の散策路も設けられ、水辺を歩きながら川をたどれます。

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