身の甘みと濃厚なミソに殻の旨み!宮崎県串間市の豊漁丸が漁獲する珍しい国産アサヒガニ
2024.05.18
ゆでる前から赤いことからその名がついたアサヒガニ(旭蟹)。その甲羅の中には、濃厚なミソとあっさりとした上質な味わいの身がぎっしりとつまっていて、タラバガニやズワイガニとは違った旨味を味わえます。国産のアサヒガニは大変珍しく、市場にはなかなか出回ることがないといいます。国内で希少な漁獲地である宮崎県串間市から、高級食材として知る人ぞ知るアサヒガニをご紹介します。
【コレうまポイント】
③ まずは蒸してそのまま。甲羅の出汁の旨みを引き出したアレンジ料理も
【コレうまポイント①】上品な甘みのカニの身と濃厚なカニ味噌。出汁も美味!
アサヒガニは生きた状態で冷凍され、発送されます。「ゆでると殻から出る旨みが溶け出してしまって、もったいないんです」と串間市でアサヒガニを漁獲する豊漁丸で発送を担当する河野美穂さん。甘い身と濃厚な味噌が特徴で、これまで食べた人からは「アサヒガニはエビとカニのいいところどりをした味」と言われることが多いそう。
【コレうまポイント②】あの有名グルメ漫画にも登場した高級食材
アサヒガニはゆでる前から赤くて丸い甲羅のある姿から、朝日のようだと名付けられたと言われています。国内で販売されているのはオーストラリアからの輸入品がほとんどです。日本の周辺では、主に九州、沖縄、伊豆諸島など南の海で生息しています。
日本国内では流通量が少ないため、あまり知られていないアサヒガニですが、かの有名なグルメ漫画にも登場したことがある高級食材です。都内の寿司店で刺身として出されたり、その旨みと見た目のインパクトからスペイン料理店でパエリアとして提供されることもあります。
そもそもアサヒガニは数が多くなく、串間市でアサヒガニ漁を行っているのは豊漁丸の河野泰幸さん以外に1軒だけとのこと。豊漁丸では1年間に1トンほどのアサヒガニを漁獲していますが、串間市でも知る人ぞ知る特産品です。
【コレうまポイント③】まずは蒸してそのまま。甲羅の出汁の旨みを引き出したアレンジ料理も
届いたアサヒガニは流水で軽く洗ってから調理します。おすすめの調理法は、蒸しガニです。蒸すとカニに含まれている塩味が逃げ出さず、程よい塩気で食べることができます。カニ酢やポン酢との相性もよし。脚やハサミ部分をとってから調理すると食べやすくなります。
食べやすい大きさに切ってから殻ごと味噌汁やパスタの具材にすると旨みを楽しめます。中から出した身にホワイトソースやチーズを加えて、甲羅に盛り付けてグラタンにすると、食卓を豪華にしてくれますよ。
一般の市場ではほとんど目にすることのない珍しい国産アサヒガニ。甲羅は包丁で切ることも可能な固さです。食べ方ガイドも一緒に届くので、初めて食べる人でも簡単に調理できます。ぜひ珍しいアサヒガニの味を試してみてはいかがでしょうか?