清流、紀ノ川の伏流水で育てた「香り鮎」たっぷり2kg。和歌山から旬の味をお届け
2024.08.03
和歌山県北部にある紀ノ川市は、市名の由来である清流、紀の川とその支流の貴志川が交わる水の豊かな場所。紀ノ川漁業協同組合では食べごろの大きさまで養殖した鮎を出荷しています。伏流水で育てた引き締まった身と鮎の特徴でもある独特の香りの良さが自慢です。
【コレうまポイント】
① 身が引き締まった「香り鮎」。その秘密は紀ノ川流域の伏流水
【コレうまポイント①】身が引き締まった「香り鮎」。その秘密は紀ノ川流域の伏流水
奈良県大台ヶ原を源流に、和歌山県内を通って紀伊水道に注ぐ紀ノ川。養殖施設があるのは紀ノ川と支流の貴志川が交わる地点から程近い場所です。施設内に井戸を掘って、伏流水を汲み上げ、さらに水車で水流を作って生け簀の中で鮎を泳がせています。そのため、川を上ってくる天然の鮎同様、身が引き締まって美味しくなります。
鮎は「香り鮎」の名前で販売されています。「香り鮎」の香りとは、鮎が持つスイカやキュウリに似た独特のいい香りのこと。今回「香り鮎」は冷蔵の状態で発送されるので、届いたらまずは香りの良さも確認できるはずです。薬品や抗生物質を使わない環境で、栄養バランスのいい餌を与えて育っているため、養殖でも本来の香りを帯びた鮎に育っているのです。
【コレうまポイント②】鮎と共に生きてきた川漁師が養殖
この地域で鮎漁の歴史は古く、紀ノ川漁業協同組合には江戸時代から代々に渡って川漁師をしてきたという人もいます。河川に放流するための養殖は昭和48年(1973年)からスタートしました。海で捕獲した鮎の稚魚を育て、毎年3月末から5月にかけて和歌山県内13の河川を中心に放流を行っています。
平成11年(1999年)に現在の養殖施設が完成しました。体長20センチ前後の成魚まで生け簀で育てて販売。一部は京都の料亭などにも卸しています。
気候の変化が激しい近年は、海や川も影響を受けていて、特に夏は水温が上昇します。一方で生け簀に使われる伏流水の温度は、冬なら15度ほど、夏でも18度前後と安定しています。春前に冷たい海で捕獲した小さな鮎は、水温の温かい生け簀で元気に泳ぎ、夏になると気温よりも低い水の中で健康に育ちます。
【コレうまポイント③】大切に育てた「香り鮎」。たっぷり2Kg入り
鮎はとてもデリケートな魚で環境の変化にも敏感です。そのため紀ノ川漁業協同組合の皆さんは、井戸からの伏流水の組み上げや、水流を作る水車の稼働が常にスムーズに行われるように常時気を配りながら育てています。
今回はその大切に育てた20センチ前後の香り鮎をたっぷり2㎏入りでお届けします。20匹ほど入っているので、家族みんなで旬の味をたっぷり堪能できます。
塩焼きにするなら、軽く塩を振って、尾に化粧塩を。火力が強い部分に頭側が当たるように置くのがおすすめです。一度に食べきれない場合は、鮮魚用のポリ袋に入れるか、1匹ずつラップに包んでからチャック付き袋に入れて冷凍保存すると鮮度を保てます。
鮎は和歌山城藩主から8代将軍になった徳川吉宗の大好物だったと伝わります。6月から9月の旬の時期にしか味わえない、鮎を夏らしい香りとして共に味わってみてはいかがでしょうか?