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田園に身をゆだねる旅へ。「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」で過ごす、山形・庄内の1泊2日

山形・庄内平野のどこまでも広がる水田の中に、静かに佇むホテル「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」。水面に映る空と建築が溶け合うような風景は、どこか現実から切り離されたような美しさをたたえています。田んぼの風景、庄内の食、そして静かな空間。ここではすべてが緩やかにつながりながら、日常から少し離れた感覚と、土地のリズムに身をゆだねるような時間が流れています。今回は、そんな「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」で過ごす1泊2日を辿ります。

田園に溶け込む異色のホテル

日本海、鳥海山、そして出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)に囲まれた山形・庄内地域。豊かな自然と食文化が息づく地域として知られるこの土地は、有数の米どころであり、お米、地酒、日本海の新鮮な魚介類を楽しめる“食の宝庫”とも言われています。街の象徴ともいえる、広大な田園風景の中に溶け込むように建つこのホテルの設計を手がけたのは、建築家・坂 茂氏。建物のほとんどに木造構造を採用し、四季折々に表情を変える水田と建築が調和するように造られているその姿は、「田んぼに浮かぶホテル」と称され、訪れる人の印象を強く残しています。

15:30~ チェックイン 木のぬくもりに包まれる開放的な空間へ

館内へ足を踏み入れ長い階段を上ると、視界が一気に開けたロビーのある共用棟へと繋がります。柱を極力排除した開放的な共用棟には、木のぬくもりがやわらかく広がり、坂氏ならではの建築の美しさが感じられます。

チェックインを済ませ、宿泊棟へと続く折板構造といわれる蛇腹状が連なる屋根も、このホテルを象徴する風景のひとつ。そのリズミカルな造形を眺めながら歩く時間が、滞在への期待をゆっくりと高めてくれます。

16:00~ 田んぼを望む客室で、静かな時を過ごす

ダブルルーム田園ビューテラス付き(定員: 大人1〜2名)

客室の扉を開けると、真っ先に目に入るのは一面に広がる田んぼの風景。大きな窓から差し込む光が室内をやわらかく照らし、余計な装飾をそぎ落としたシンプルな設えは、かえってこの場所の豊かさを際立たせています。窓の外には、季節ごとに表情を変える水田の風景。風が吹けば稲が揺れ、水面には空が映り込む。その変化を、ただ部屋の中から眺めているだけでも、不思議と心が落ち着いていきます。

16:30~ 豊かな時間を過ごす、そのおともに。心の赴くままに本を手に取るひととき

館内の中でも、ひときわ目を引く圧巻の本棚も、ここを訪れたくなる理由のひとつ。共用部のライブラリーには、ブックディレクター・幅 允孝氏がセレクトした、10のテーマからなる約1000冊の本が並んでいます。宿泊者だけでなく、どなたでも利用可能です。

「即効性のある情報というより、遅効の本たちが揃っています。」と幅氏が話すように、ここに並ぶのは、すぐに役立つ知識を得るための本というよりも、時間をかけてじわりと心に残るような一冊が揃っています。

美しい絵に思わず手を止めてしまう絵本や、洗練された家具や空間だけを切り取った写真集、東北の風土や文化にまつわる本など、ページを開くだけで感覚的に引き込まれていくものばかりです。

ライブラリーで過ごしたあとは、テラスへ。ビールを片手に、ゆっくりと日が落ちていくのを待っていると、目の前に広がる田んぼが、時間とともに少しずつ色を変えていくー。そんな時を楽しめるのもこのホテルならではです。

SUIDEN BEERミュンナー/ピルスナー 月山の名水で醸造した月山ビール
SUIDEN TERRASSEオリジナルラベル

 18:30~ 庄内を味わう、ディナータイム

日が落ちて、館内にやわらかな灯りがともる頃、ディナー会場となるダイニング「MOON TERRASSE」へ向かいます。

ここで味わえるのは、“Farm to Table 山形庄内の農とつながる”をテーマに、この土地の恵みをそのまま一皿に映し出した料理です。山形・庄内の旬を知り尽くした料理長・佐藤義高氏が、海、山、川、平野それぞれの産地から届く食材を用い、その時季にもっとも美味しいかたちで仕立てています。

宿泊施設
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この日の料理は、庄内浜で水揚げされた旬の魚介のスペシャリテや、山形牛のロースト、さらに山形県民にとって馴染み深い、磯の香り豊かな岩のりを使ったおにぎりなど。ひとつひとつが丁寧で、素材の持ち味をまっすぐに感じられる一皿ばかりです。

ここでの食事は、単なるディナーではなく、この土地の風土を味わうような時間でもあります。

infomation
ディナーは、シグネチャーともいえる山形牛の肉料理や、庄内産「つや姫」を使った岩のりおむすびと地魚のだしなどを含む全8品のコース(12,000円)をはじめ、9,500円、7,000円の3種類を用意。いずれも、その時季の旬の食材を取り入れた構成で提供される。

20:30~ 田園ビューの絶景温泉で、心と体を癒やす

宿泊施設
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食事の余韻に浸りながら、館内のスパエリアへ。露天風呂から望める景色も田園。地元の人にとっては見慣れた風景かもしれませんが、湯に浸かりながら眺めていると、改めてその豊かさがゆっくりと沁みてきます。

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サウナで身体を温め、水風呂で整え、鳥の声や風につつまれながら外気に触れるー。静かな景色を眺めながら何も考えずに過ごす時間は、日常の緊張をほどいてくれるようです。

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温泉棟も、建築家・坂氏のアイコンでもある紙管をモチーフにした木のベンチなどの意匠性あふれるデザインが特徴。月白の湯(露天風呂・サウナ)と、天色の湯(内湯・露天風呂・サウナ)と朱鷺色の湯(内湯)の3タイプからなり、時間により男女入れ替え制。温泉は地下1200mから湧く天然温泉源泉かけ流し。泉質はナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉。サウナは2021年のサウナシュランにも選出されている。

22:00~ 思い思いに過ごす、静かな夜の時間

温泉で身体をゆるめたあとは、そのまま静かな夜の時間へ。グラスを傾けながら、ゆっくりと会話を交わすのも、ひとり静かに過ごすのも心地いい。SAKE BARでは、は日本酒を使ったカクテルや希少な庄内産のクラフトウイスキーなど、この土地ならではの一杯をたしなむことができます。

宿泊棟にはそのほかに、ブックディレクター・幅 允孝氏が選書した7つのテーマからなるLIBRARYやサーバーからセルフで注ぐ庄内の地酒や県産ワインが並ぶSAKE LOUNGEなど、思い思いに過ごせる場所が点在しています。賑やかではないけれど、静かに心満たされていく。この宿には、そんな夜を過ごすための時間が用意されています。

宿泊施設
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庄内平野の地酒を片手に、思い思いに過ごせるSAKE LOUNGE。専用のコインを使い、サーバーから自分で注ぐスタイルで、山形・庄内の日本酒や県産ワインを味わうことができる。

8:00~ やわらかな光の中で迎える、庄内の朝

静けさが広がる田園に、やわらかな光が差し込んだ朝。心地の良い目覚めとともに向かった朝食会場では、“食の宝庫”といわれている地元の食材を存分に味わえる朝食バイキングが楽しめます。つや姫や雪若丸といった地元で育ったお米とともに、庄内で暮らす人々が日常で食している郷土色豊かなおかずが、朝の身体に優しくなじんでいくー。晴れた日は、田んぼを見下ろすテラスで、小鳥のさえずりを聞きながらゆっくり味わうのも、この上ない贅沢になりそうです。

10:00~ 滞在の余韻を持ち帰る

宿での締めくくりは、ホテルならではの視点でセレクトされた“山形庄内のいいもの”がならぶSHOPで、滞在の余韻を持ちかえります。ここでは、地元ならではのお酒やお菓子、おつまみといった“おいしいもの”と、作り手のあたたかみを感じられる“暮らしのもの”が並んでいます。

11:00~ 静けさをめぐる、庄内の寄り道

穏やかな時が流れていた宿を後にし、向かったのは孤島に眠る神秘の神社、白山神社。日本海に浮かぶ岩礁の上に建ち、古くから信仰を集めてきたこの神社は、どこか凛とした空気に包まれています。263段の急な石段を上った先にある社殿からは日本海の絶景が望めます。

白山神社

住所
〒999-7464 山形県鶴岡市由良楯下33

旅のしめくくりには、リニューアルオープンしたばかりの庄内の代表スポットのひとつ、クラゲの展示で知られる、東北エプソンアクアリウムかもすいへ。クラゲたちのゆったりと漂う姿に心を預けながら、静かな余韻の中で庄内の旅を終えます。

東北エプソンアクアリウムかもすい(鶴岡市立加茂水族館)

住所
山形県鶴岡市今泉字大久保657-1 MAP
営業時間
9:00~17:00(最終入館 16:00)
入館料
一般1,500円、小・中学生500円、幼児無料

ショウナイホテル スイデンテラス

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